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「続 或るLP」 著作 有島武郎
「あのなぁ 有島(オレの仮名)ここだけの話やけど・・・」
わざと深刻ぶった顔をして ある日島田が相談を持ちかけてきた。
話の内容は 「先日ある女と知り合ったんやけど
どういうわけかその女に偉い惚れられてしもうてなぁ(←・・・)
でもオレ カノジョおるっていうたんやけどそれでも「好き」言われて
結局抱いてしもうたんや でもオレ二股なんかイヤやし
でもその女見捨てるに見捨てられんし・・・どないしよう!?」
という 一見「悩んで相談」に見せかけながらも
本当は嬉しくて自慢したくて溜まらないのがアリアリ。
大方「ここだけの話やけど・・・」といいながら
オレだけでなく飲み屋のねえちゃん 学生時代の友達その他
方々で言い触らしまわったに違いない。
恐らく脳内では 恒例で自分に都合良く事実を摩り替え
「二人の女に翻弄されるモテモテの俺」という図式に変換し
一人で陶酔して喜んでたのだろう。
自分を飾り立てる為にいくらでも嘘をつける男の話など
一体誰がまともに聞くと思ってるのだろうか!?
「その女は10歳以上年下の美人で色々複雑な境遇で
なんか可哀想で見捨てておけんかったんや それで・・・」
島田の「妄想」話はその後も延々と続いていたが
それを聞かされるオレがどれほどウンザリしていたか
分かっていただけるだろうか!?
「続 或るLP」 著作 有島武郎
ある時は風俗嬢 ある時はホステス
ある時は看護婦 ある時は百貨店販売員 またある時はOL
当人談によると実に様々な業種の女にモテモテで
あっちこっちで武勇伝(妄想とも言う)を語るLPの鑑:島○久○は
何故こう虚言癖が酷くなってしまったのだろう!?
実は島田の同級生だった人が偶然オレの兄と知り合いで
(島田とは別に友達ではなかったらしいが)
たまたま島田の話になった時に色々教えてくれたのだが
ああ見えても(あ!失礼w)島田の学生時代は意外と華やかだったらしいw
背が高くて体型も今みたいなデブでなく割とスポーツも得意だった島田は
勉強は怠けてばかりで出来なかったが クラブで活躍してた事で
当時はそこそこ女にもモテてたらしい。
(つまり 学生時代が「 人 生 の ピ ー ク 」だったのだろう・・・)
なまじオイシイ学生時代を送ったのが仇となって自信過剰になり
実力が伴わない自尊心だけがやたら高くなったというわけだ。
今思えば 哀れな男であるw