20 :
いつでも会える:
ぼくは、シロ。
みきちゃんのイヌ。
ぼくは、いつも楽しくて、
うれしくて、
しあわせだった。
みきちゃんが、だいすきだった。
ずっといしょにいられると思った。
どうしてかな。
なんでかな。
みきちゃんが、いなくなった。ぼくは、いつもさみしくて、
かなしくて、
ふこうだった。
みきちゃんに会いたかった。
とっても会いたかった。
どこ?どこ?どこ?
どこ?どこ?どこにいるの?
シロってよんで。あたまをなでて。
シロ、シロ。もう
いしょに、あそべなくなったね。
いしょにごはんもたべられなくなったし、
あたまもなでてあげられない。
でもね、そばにいるよ。
いつでもあえる。
今もこれからも
ずっとかわらない。
それは、僕をよぶ
とてもなつかしい声。
ぼくは、シロ。
みきちゃんに会えた。
目をつむるとね、
みきちゃんのこと
考えるとね、
いつでも会えるんだ。
とおくて、ちかいところにいたんだね。
まぶたの裏でぼくらは、かわらない。
ぼくらは、あの時のまま。
ぼくは、シロ。
みきちゃんに
いつでも会える。