スプーン曲げのやり方教えて!

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スプーン曲げには三種類あります。順にご説明します。

●マジック、トリックによるもの。
●自己暗示によるもの。
●未知の特殊な力によるもの。

マジックやトリックによるスプーン曲げは、マジシャン達により考案
されたメタルベンディングと呼ばれるマジックの一種です。これらは
マジックのため"タネもしかけもあります"。よって、タネやしかけさ
え分かれば誰にでもできるものであり(場合によっては技術面での訓
練が必要な場合もあるが)なんら疑問を差し挟む余地はありません。

その具体的なやり方についてはマジックのモラルに反するためこの場
では言及いたしません。中にはこの方法について教えてくれ、という
方がいますが「マジックの種明かしをしてくれ」と言うことと同義な
ためお答えいたしかねます。
もうひとつの自己暗示によるものについてご説明します。
テレビの番組などを見ながらやってみたらスプーンが曲がってしまっ
た等、自分では力を入れていないのに曲げてしまった人などです。

まず、テレビに出ている"超能力者"などの言葉により催眠誘導をされ
ます。「自分にもできるかも…ダメ元でもやってみよう…」等。ダメ
元でもやってみようという感情には「できたらいいな、実現してみた
い」という欲望が含まれています。

よく、一般的に使われる言い回しとして「念じると柔らかくなる」と
いったものがあります。実はこれは本当で、念じることで柔らかくな
ります。ただし、スプーンではなく自分の脳みそが、です。

固いスプーンが柔らかくなったと自分で自分に暗示をかけ、実際に
"自分の感覚に自分で催眠術をかけてしまう"のです。

「最初は10の力で曲げていたスプーンを徐々に9,8,7…の力で曲げら
れるように訓練をする。やがて3,2,1と言った力で曲げることができ
るようになる。」

これはなんの訓練かというと「気のせい」の訓練です。
スプーンが曲がるのに必要な力が10であるとすれば、スプーンが曲が
るのは常に10の力がかかった時のみです。それ以下の力で曲がること
はありえません。10以下の力で曲がったように感じているのは人間だ
けであって、スプーンは10の力がかかっているから曲がるのです。

つまり、10の力を入れている手を、自らの暗示によって10以下の力の
ように錯覚させてしまうのが、自己暗示によるスプーン曲げです。
未知な力による場合について説明します。
その未知な力というものは証明されておりません。そしてその存在を
否定はしませんが、可能性は極めて低いと言えるでしょう。その力を
一番証明したがっている能力者達の多くは"科学的実験"に対して非協力
的である場合が多いです。

仮に、なにか特殊な未知の力によってスプーンが柔らかくなるのであ
れば曲げるのはスプーンでなくてもよいはずです。同じ金属、しかも
もっと細い針金を使ってみれば一目瞭然。

指先に針金を持ち、念じてみる。金属が柔らかくなるのであれば、重力
に従い、針金が曲がり始めるでしょう。金属を曲げるのに手を使う必要
はないのです。

そしてくどいようですが、スプーンを使う必要は全くありません。既存
の超能力者の多くがいまだスプーンに固執している理由は不明です。む
しろ、どうしても未知の力の証明を行いたいのであれば、超能力者達は
スプーンという物から脱却すべきだと思います。

可能性の否定はしませんが、スプーン曲げの多くは先に挙げた2点(マ
ジックと暗示)でほぼ話が済んでしまうでしょう。