★鉱物・石ヲタスレ★Vol.23

このエントリーをはてなブックマークに追加
469名無しの愉しみ
続き

どのような変化だったかというのは申し上げませんが、朝、開店前に書店ではその日に届いた新刊などを
陳列する作業があるのですが、その本が入荷されると、当初は同僚同士で
「私も欲しい」「きれい」「まさに鉱物、って感じがするね」などと話しておりましたのが、だんだん
「汚い」「ゴミ」「うちの庭に落っこちてるよ」などという声に変わっていきました。
大体、そういった類の変化だったとお考えください。

消費者というのは実に正直なものです。陳列棚のその商品は、お客様に全く相手にされなくなりました。
しかし、商品は陳列棚以外にカウンター内にも置かれておりました。
そう、予約購入分です。

そしてこの頃私は連絡係というのを任されておりました。お客様に、ご予約の商品、入荷いたしました。などとご連絡差し上げるのが連絡係です。

大体のお客様は、うれしそうなお声でなるべく早くご来店いただくことをお約束いただけるのですが、
その商品に限っては「あぁ」などと言う落胆の声が多く聞いたと記憶しております。
しかし私も商売人です。返本するのは手間ですし、ご来店いただければ別の商品もお買い上げいただけることも少なくないので
必ずご来店いただくようにお願い申しておりました。
470名無しの愉しみ:2011/01/27(木) 16:12:58 ID:???
続きの続き

そして、数日内にご予約のお客様がお見えになったとき。
ここについてが、私が讒言したいことなのです。

お客様がお名前と予約商品名をおっしゃるのですが、そのとき私はもう歓喜に打ち震えております。

そして商品をカウンター内の棚から手に取り、カウンターの上に商品を乗せ、お客様によく見えるようにしてから
「こちらの商品でよろしかったですか?」
とお尋ねします。

するとお客様の視線がその商品の右下にサッと移り、刹那、落胆の表情に変わります。
この表情です!
私はお客様のこの苦虫を噛み潰したようなこの表情が、簡単に言えばとても好きでした。

その後は安くない金額を頂戴し、早々にお帰りいただくのですが、私は下半身がジーンとして
立っていられない程の快感に酔いしれておりました。
471名無しの愉しみ:2011/01/27(木) 16:13:51 ID:???
続きの続きの続き

なんだその程度とお思いになるかもしれませんが、お客様の不幸に喜びを感じるかのようなこの行為は
決して許されるものではなかったと考えておりました。
私は心の中でお客様を笑っていたのですから。

そんなとき、偶然このスレを発見し、突如、贖罪の念に駆られたのでございます。
皆さまがあのときのお客様ではないことはわかっておりますが、言わせてください。
本当に、申し訳ございませんでした。


追伸

それにしても、月日を経て謝罪をする場面が訪れるとは考えておりませんでした。
不思議な力を感じます。これが、鉱物の持っているパワーなのでしょうか。


乱筆長文、失礼いたしました。