讒言させてください。
私は以前、とある本屋に勤めておりました。大きい店舗ではありませんでしたが、近隣には他に書店などございませんでしたので
中々に多数のお客様にご利用いただいておりました。
あの頃でよく覚えているのが、皆さまもよくご存知の、あの鉱物が付いてくる箱状の大きな月刊誌についてでございます。
あれを最初当店で入荷したときは、予想以上の反響がありました。
若い女性の方や、お子さんにねだられて購入する奥様方もいらっしゃり、
中には、「毎号、予約させてください」などとおっしゃる方もおられました。
元々鉱物に興味のありそうな20代〜50代の男性の方数名からは、発売前からご予約をいただいておりましたので
次号より合わせて10名ほどのお客様が予約購入をする形になりました。
ところが、月を追うごとに附属の鉱物に異変が生じました。素人目にも、それは明らかでした。