wikipediaについて語るスレ

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840ヰ記 ◆8j8SuAgLGo
ユーザーリスト順で行く予定だったが、0null0を最初にした
のは失敗だった。仕方がないので次はこの人にする。長い。




ヰ記列伝二 0pponent 伝

'''0pponent'''(おぽねんと)は、ウィキペディアのユーザーで、
管理者に推薦されたことがある。パソコン通信時代からの
ネットワーカーである。好きなものはリンク。
841ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:08 ID:???
===Opponentの登場===

Opponentは、2002年5月から人力検索サイト「はてな」で活躍
した。はてなは利用者が作るプロジェクトという点で、ウィキ
ペディアと通い合う部分がある。ウィキペディアの方が後発な
ので、はてなからウィキペディアに出張してくる人もけっこう
いる。

はてなでのOpponentは、2002年6月から2003年8月までの15か月
の間に、ただの1度を除いて常にランキングの4位以上を占め、
1位を5度、2位を6度とった。ここで磨かれた調査能力をひっさ
げて、ウィキペディアに乗り込んだのは、2003年10月4日のこ
とだった。

その第一歩で、「京都大学」の出身者リストに大島渚を付け加
えた。それから大島渚の記事を新規執筆し、同じ日に福島菊次
郎も新規に書き起こした。いずれも要を得たもので、初日から
注目を浴びた。
842ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:09 ID:???
それからしばらく、Opponentの情熱は、もっぱら映画など文化
に関する記事作りに向けられた。Opponentは英文読解に堪能で、
英語版ウィキペディアを理想とし、英語サイトへの外部リンク
を熱心に作成した。

Opponentは、自分が書いた記事を修正した人に、過分とも思え
る感謝を記した。まめに反応するOpponentと、ノートへの書き
込みが多い0null0とが和やかに言葉を交わすのは、過去には何
度か見られた場面である。こうした律儀さは、Opponentの美点
であったが、後には批判者への反撃でも発揮された。
8430null0 ◆7YkNMIw1LI :03/11/15 17:12 ID:???
あっちでもこっちでも思うことだけど、無名での発言が無視されるってことわかれよな。
言いたいことがなればはっきり言え!それが出来ないならいつまでもいじいじしていろ。
まったく、どいつもこいつもってかんじだぜ。
844ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:12 ID:???
===不思議の国のアリス論争===

Opponentが最初に怒りを爆発させたのは、10月16日に自分が書
いた「不思議の国のアリス」の転載部分に疑問がついたときで
あった。誰もがひっかかるGNU FDLと著作権のややこしい関係
が、ここでも議論になった。GFDLには、自由であることを厳しく
要求する側面があるので、著作権的にOKでもGFDL的に不可とい
うことが時々おきる。だが、GFDLのややこしさを知らなかった
Opponentには、こうした議論は愚かしい言いがかりと思えた。

Opponentは、17日に「不思議の国のアリス」を白紙化した。こ
れが元に戻されると、「いささか立腹しております。パソコン
通信時代から相も変わらぬ不毛な議論にはつきあいかねます。
これがわたくしの感想です。」などとコメントして、自分が書
いた文章をあちこちで削除して回った。

この削除をIPユーザーとして行なったため、少なからぬ混乱が
生じた。後のOpponentの弁明によると、そのとき、設定問題に
より、Opponentはログインできたりできなかったりしていたの
である。
845ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:13 ID:???
削除の事情がはっきりしたところで、出でやるが「もう少し問
題の推移を見守って頂くというわけにはいかないでしょうか」
と慰留した。Opponentはその言葉を受けてウィキペディアから
の離脱を思いとどまった。

「(私が)熟慮の結果申し上げた諸点に対するコメントとして
は、あまりに無根拠 で、ただいたずらに罵詈を投げつけるよ
うなものが多かったと感じ、焦立った、というのが理由です。
リンクを付けるなどして根拠を示して頂ければよかったのです
が、言いたい放題で雑言を投げつけられるばかりでは……と思
ったのです。」とOpponentは釈明した。

Opponentが指した箇所の議論の流れを解きほぐしてみよう。本
文の中に部分転載の文章を、元の筆者によるコピー許可表示と
ともに載せたというのが、争点になった事実である。

「熟慮の結果申し上げた諸点」から白紙化実行までの間に書き
込んだのは、Tomos、いぬ、sphlの三人である。罵言らしきも
のはそこにみつからない。
846ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:15 ID:???
「熟慮」書き込みでのOpponentの意見は、この転載は、著作権
法違反にはならないというものであった。

Tomosとそれ以前の人々の意見は、この転載は(著作権法では
なく)GFDL違反になるというものであった。Tomosは、もしこ
れが転載ではなく引用とみなされるなら、GFDL的には問題ない
とした。

いぬとsphlの意見の趣旨は、その箇所は引用とは解釈できない
だろうと、(Opponentに対してではなく)Tomosに対して反論する
ことにあった。

察するに、Opponentは著作権法をクリアしたものがGFDL違反で
アウトになるという話を、この時点で理解していなかった。著作
権法が認めるものならば、ウィキペディアは当然に認めるはず
だし、認めなければならないと考えるのは、よくある誤解である。

そして、いぬやsphlの意見を、Tomosではなく自分に対する批判
だと受け止めたのだろう。二つの誤解が重なって、Opponentは、
的外れな非難ばかりが横行していると思ったのではないだろうか。

著作権法はネットワーカーなら誰もが関心を持つ分野である。
Opponentもまた著作権法について調べたことがあり、自分の知
識に自信があった。その自信が、GFDLという別問題の理解を妨
げた。そうした事情はあるとしても、「無根拠」「罵言」「雑言」と
いった言葉を読んだ人々は、確実に反感を抱いた。
847ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:29 ID:???
===レニ・リーフェンシュタールとニュースサイト論争===

ウィキペディアには自分より詳しい人がいないという自信を持
ったまま、Opponentはレニ・リーフェンシュタールで次の論争
に突入した。10月20日に、Tanuki Zが外部リンクに疑問をさし
はさんだのがことの始まりであった。

Opponentは、著作権関係のリンク集を掲げることで回答した。
人力検索サイトでの回答は、リンク集を作って直接外部にディ
ープリンクを張る形式をとる。彼女にとってリンクをずらりと
並べるのは馴染みの回答方法であり、また、そういう形式が間
違っているという意見はウェブの常識に反する初歩的過ちなの
であった。

実のところ、リンク自由の原則に反対しようとする人は、この
時点でほとんどいなかったと思われる。しかしこの日の議論の
急速なエスカレートが、Opponentへの支持を激減させた。
848ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:30 ID:???
田中正平という新規ユーザーが、「また、tanukiZさんが不要
な論争のタネを蒔いていますね。」に始まる文章で、Tanuki Z
を攻撃し、Opponentを支持する書き込みを繰り返した。この議
論で初めて登場した彼が、なぜ他人の過去のことを知っている
様子を見せるのか、彼が他の場所で記事を一切書かず、ノート
で非難を繰り返しただけで消えたのはなぜかと問うていけば、、
この人物は誰か別の常連が取得した分身なのだと考えるしかな
い。

Opponentを支持する主張をした上で、この日の記事を少しだけ
前後に書いて消えたユーザーには、他に、Darjeeling、Starbucks
(Starbacksとは別)、Guinesがいた。

ウィキペディアは愛想が悪い人が多い場ではあったが、強い言
葉で相手を罵るのは異例であった。しかしOpponentにとっては
そうではなかったらしく、田中正平に感謝しつつ、しだいに怒
りを募らせながら長文の批判を書きつづった。
849ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:33 ID:???
× この日の記事を少しだけ前後に書いて消えたユーザーには、

○ この日の前後に記事を少しだけ書いて消えたユーザーには、
850ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:34 ID:???
そうした意見に付けられたコメントを拾い集めよう。

「消耗なご意見は勘弁してください。>Gombe さま」
ウィキペディアの方針を「変えようとしているわけではありま
 せん。Webの常識を再確認して欲しいだけです。」
「 いいがかりに思えます。>0null0」
「回答要求」
「再度回答要求」
「あなたのような放言がまかり通ることへの怒りです。」
「解決済の問題。議論好きの子……。うーん。」
「【至急】回答要求。 沈黙は卑怯です!」

この攻勢がぴたりと止まるのが、10月25日である。そのきっか
けはヰ記0null0伝で述べた0null0の「疑問・疑念」発言であろ
う。以後の議論はTomosとKkに引き継がれたが、他の人たち
が身を引いてしまったため、宙に浮いている。
851ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:35 ID:???
いったいどうしてここまで事がこじれたのか。

推測するに、Opponentは自分の能力に確信を持つ人であった。
過去の実績に裏付けられた自分の能力を持ってすれば、ここで
も一流の評価を獲得することは難しくないとOpponentは考えた
のだろう。もっともなことである。

だが、その自信が、彼女の理解力を曇らせた。自分が間違って
いるはずがないという確信から、Opponentは相手は愚かなこと
を書いているに違いない、悪意で妨害しているに違いないと思
い込んだ。結局、どちらの論争でも、Opponentは最後まで相手
の論理を理解できていなかったように思われる。

特に二番目の論争では、大量のリンクも、引用も、批判も、本
当は不要だったのだ。立ち止まって単に数日書き込みを控える
か、事情を尋ねるかすれば、事態はリンク自由の方向に動いて
いったはずだ。
852ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:39 ID:???
===事件の余波とその後のOpponent===

Opponentが自分の分身を立てて世論操作を狙ったという意見は、
議論に加わったり傍観したりした人たちに広く信じられるよう
になった。その可能性は高いとヰ記の著者も判断する。だが、
その人数は2ちゃんねるでの憶測より少ないだろう。

誰がそうかを決めることは、いくら検討を重ねても不可能であ
る。その点は11月5日にOpponentが書いた通りで、「自分自身
に身に覚えなど全くない周辺の方々のことについて、どのよう
にしてあなたの疑問を解消せよとおっしゃるのでしょうか?
可能なことならやってみもしますが、それ は可能なことでし
ょうか? 」

この事件の後に、使い捨て用ユーザーを作ったりIPで書き込ん
だりして非難の言葉を投げつけた例がみられ、それはOpponent
以外の誰かによると思われる。ウィキペディアに残されて悪し
き遺産であった。

論争の間に、激しい攻撃に辟易した人たちが、ウィキペディア
で口に出せない疑惑と反感を吐き出すために2ちゃんねるに流
れ着いた。「ウィキペディアについて語るスレ」はニュースサ
イト論争を糧に成長し、今ではウィキペディアに2ちゃんねる
の流儀を輸出する拠点になった。
853ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:41 ID:???
Opponentはニュースサイトでの議論を停止した後、元のように
記事の執筆にとりかかった。自分のノートページに、自分に賛
成する人、反対する人へのリンクを作成した。IPユーザーにや
めた方がいいと言われて、5日に削除した。

文化から性にも分野を広げ、フェミニズムや強姦を充実させた。
この時まで、性にまつわる記事は性産業の消費者の欲望を直接
反映したようなものが多かったから、Opponentの仕事は新鮮で
あった。

11月2日に登録したKim kimは、その日に強姦の記事を「秀逸な
記事」として推薦し、5日にはOpponentを管理者に推薦した。
Opponentはどちらも辞退した。

2ちゃんねるに集まった人は、その地の流儀に従い、Opponent
の仕事に難癖をつけ、Opponent推薦を自作自演と決め付けた。
854ヰ記 ◆8j8SuAgLGo :03/11/15 17:42 ID:???
しかしそうした憶測を真に受ける必要はない。

執筆者として精力的に働いている限り、Opponentのような個
性の強い有能な人材は貴重である。結局のところ、転載やリ
ンク自由には賛成する人が大半だろうし、彼女がフェミニスト
であることを理由に貶めようとする発言には、大半の人が憤
りを感じることだろう。日々新しく参入してくる人たちがOpponent
を評価する目は、そのようなものである。

しかし、別の人たちは、嫌味たっぷりの論争者としてのOpponent
を記憶にとどめ、嫌い続ける。他人が長短どちらの面を重視し
ようと、Opponentはどちらか片方だけの人ではなく、両面を併
せ持つ人であり、それはたやすく変わったりしないだろう。