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408偽り
「ん・・あ・・ああああ・・・」
キングサイズのベッドで、二人の身体が絡み合う。
ボクはいつものように緒方さんに抱かれていた。
もう彼との関係は15年以上になる。
ボクの兄弟子で、棋士の先輩。
子供頃は、ただそれだけが彼に対する印象だったが
今は自分にとってはなくてはならない愛しい存在に変化していった。
行為が終わり、気怠い身体を起こし彼を見る。
彼は、ワイシャツを着込んでいる最中だった。
「どうした?アキラくん」視線を感じ緒方は振り返った。
「いえ・・・」
もう少し側にいたい・・・その言葉をアキラは呑み込んだ。