人大杉の林をくぐり抜け、俺は緑の草原に再び戻って来た。
しかしビリヤード界にはもう戻れない。
あの事件の後、俺はキューを折ろうと思った。
実際膝に叩き付けてみたが、膝に青あざが出来ただけだった。
その時、あいつの言葉を思い出した。
「がんばるな」
涙が出た。あいつに会った事はないが…。
もう一度やり直したい。俺にはビリヤードしかないんだ。
そうだ、某プロに謝ろう。某プロの墓前にお見舞いに行こう。
俺は頭を丸めて、毬栗頭で某プロのホームに足を運んだ。
狭いビリヤード界だ、こんな俺みたいな輩がいても許されるだろう。
某プロは生きていた。
そして俺を許してくれた。プロは人間も出来ている。
ただし、引き球を完全に会得するまで練習するという交換条件付きだ。
課題は『センターショット後、引き球手玉スクラッチを連続100回成功』というもの。
正直、「俺をなめんなヤ」と思った。1時間で終るだろう。
ふっ、まずまずだ。
カキン
中途半端な破裂音の後、的球はポケット前でガタガタ踊り、白球は10センチ程度よろよろと転がり、対角ポケットから程遠い所で無様に止まった。
「おろ…?」
俺は華台から体を起こし、すすけた店内を見渡した。
奥の台で黙々とセンターショットを入れ続ける同じく毬栗頭の中学生の規則正しいショットの音が店内にこだまする。
「さっそくミスか」
常連達の誰かが小声で言った。
こんな田舎の店だ、俺のフォームの美しさが見抜けない輩がいてもおかしくない。
あれから何時間経っただろう。マスターに看板だと言われた。
『手玉スクラッチを連続100回』どころかセンターショット15回行かないわよ!信じらんない!
こんな俺みたいな輩、B級を名乗っても許されるだろうか。
言っちゃ悪いがホームでは「もうすぐA級だね」と言われているのだが。
やり慣れないセンターショットで、膝が笑っている。ももの筋肉が引きつっている。明日は腰に来るかも知れない。
あきれたマスターが代わりの課題を出した。
これを解いたら連続50回で許してくれるということだ。
課題とは『あきおちんクイズ』だった。
難問だ。インターネットの掲示板に何かヒントが書いてあるかも知れない。
俺は店を出ると漫喫に向かった。
やっぱり止めてビールでもひっかけることにした。
いや、ジントニックかバーボンのハイボール、赤ワインでもいいかな?
俺は大通りからきれいに分岐すると、C級の放った行き先もわからない手球のように、駅裏のカラーボールのようなネオンの群れの中に吸い込まれて行った。
こんな世の中だ、下手なビリヤードみたいな生き方があってもおかしくない…よな?
956 :
赤の他人様へ:03/04/21 16:29 ID:Sa39+J7A
神認定 おもろい
957 :
bloom:03/04/21 16:35 ID:NpNrSFAS
プッ
>>949 わかるわかるそのシトら。
♂の方は下手じゃないよ。3月の全日本学校対抗戦で準優勝してるての。
下手に見えたのはチミのメガネ違い。
959 :
名無しの愉しみ:03/04/21 18:13 ID:/fxgMsmZ
↑本人様降臨
>>赤の他人
メチャワラタヨ
961 :
名無しの愉しみ:03/04/22 00:21 ID:WFVgxGkx
贋赤のほうがオモロイ
>人大杉の林をくぐり抜け
ワロタ!!
パート・2はまだかいな?
964 :
名無しの愉しみ:03/04/28 21:56 ID:gyg6v0gX
贋赤降臨きぼん
965 :
堕天使:03/04/29 19:00 ID:awTHixIW
966 :
名無しの愉しみ:03/04/30 08:55 ID:QxGXjkTs
967 :
名無しの愉しみ:03/04/30 18:37 ID:x0+lD/zZ
↑ハァ
なんでビリやるヤシは学力低いんだろ…
ニセアカでしょが
>967
学力高けりゃビリなどやらんよ。
>>968 そらたしかにそーだ。
漏れは学力高いけどな。
頭わるい香具師おおすぎ。
>>969
学力高いとは、旧帝大か、大学院卒を言うの。
頭わるいヤシってお前さんのことよ。(W
漏れは問う大卒だが学力低いからビリやるけどな
>970
KO卒の医者だけどダメでつか・・・
今日は自称A級君と相撞き。
昔はAって言ったら本当にプロ並の奴だけだったのに、今はひどいな。
どいつもこいつもAかよ。ボーラード120のAとかいっぱいいるぞ。
(調子良いとき170くらい出してそれを平均とか言ってるような奴)
俺は一応しょぼい下手糞でマスワリもときどきしか出ないし調子悪い時は
ぼろぼろだからBとCの間と思ってるが、周りのB,Cは背伸びしすぎ。
初心者ばっかりじゃねーか。
そのAもシュート、ポジション、セフティー全部むちゃくちゃ。
ミスする度に舌打ちしてるし。(毎ショットだけどな)
まあ下手なのは許すよ。志を持ってAを名乗るならなのれ。
しかし問題は初めっから上位気取りの態度。俺の球見るまでは
どっちが上手いかわからんだろ?仮に俺がCを名乗っても
インチキAには勝つぞよ・・。
俺は たぶん相手は格下だろうな。金取るのはかわいそうだ と
思っても一応舐めた言い方はせずに
「今日はお金持ってないのでスダマでお願いします。」
とか言うぞ。大人だからな。
ところがその餓鬼は初めから自分が格上気取りで
「(玄人同士で戦う時は賭けるけどかわいそうだから)スポーツでいいです。」
だと!?はぁ?
まあ俺が上の時も下の時もあるけど相手の実力が解るまでは
一応控えめな態度でいるべきだろ?まったくこまっちまうな・・・・・・・・
976 :
名無しの愉しみ:03/05/05 00:20 ID:Ih8ahGdR
このスレに書いてる人達って本当にA級??てか、趣味程度にしか撞いてないおまえらに、玉撞きを語ることなんかゆるされてねーんだよ!
>>974 「昔のA級は〜」と語るくらいキャリア長いのに全然上達しないんですね。
それと、細かいことでイライラしてたら体に悪いですよ。
>>977
まあ、確かにそのとおり。
さほどイライラはしてないけどな。
一応インチキAにはほとんど勝つよ。
979 :
名無しの愉しみ:03/05/05 06:26 ID:lq+v3MW8
でもハンデ貰ってるじゃん
貰ってる時点で負けてるんだよ
980 :
名無しの愉しみ:03/05/05 06:29 ID:g9hkcPLe
981 :
名無しの愉しみ:03/05/05 06:53 ID:AO5Efbjd
1000
くれとは言ってねーよ。かってにむこうがハンデ戦で始めたからそれにのっただけ。ちなみにハンデに関係なく勝ってるけどな
くれとは言ってねーよ。かってにむこうがハンデ戦で始めたからそれにのっただけ。ちなみにハンデに関係なく勝ってるけどな
>>983 どこの店ですか?
そーいうイタいAが常連の店ってありますよね。
勝手にハンデふってきて素球…。
で、負けると「何かやる気でねーな」って。
見てて普通のAが外さない球を平気でトバしてました。
ところで新スレは?
調子のいいとき入れまくるだけで組立でたらめ。
特にセーフティと空クションが酷かった
986 :
sage:03/05/05 15:17 ID:g+kOjsns
konnna
kusosure
atarasinoirann
987 :
奈々氏:03/05/05 15:33 ID:EELtFWXl
>984
いるいるそういうヤツ。
店も煙たがってるけど、経営上クビに
できない。(客がひとりへるから)
そのイタイやつ一人のために、店のイメージ
が誤解されてくんだよね。(田舎の方だと
そんなに店がないから他に行きようないから、
なお困ル)
>987
サイアク..
向上心のカケラも感じられないナンチッテBが幅利かせてる店はもっとタチが悪い
ビギナーに毛生えた香具師掴まえて球とはコーだと講釈たれるアフォ
練習もせんでいきなりゲームばっかそのくせ自分よか上手そうなシトとはヤランときた
逝ってホスィあのアフォら
同意
緑の草原の中だ。
丘の上ひなげしの花には数字が書いてある。
実はあの後一杯ひっかけるつもりが、また別の球撞き屋に行ってしまったのだ。
カキン
新宿に程近い某駅の裏通り、シャッターの降りたパチンコ屋二階の窓から心地良い破裂音が聞こえると、
漏れる灯りに吸い寄せられるように、無意識に階段をかけ上がってしまった。
俺は蛾か?ゴキブリか?社会のダニなのか?
まあいい。
考えてみれば電車の終った今、一晩飲んで潰す程の金が財布にあるわけないことを思い出したのだ。
なんてご都合主義な話しなんだ。
店内では常連らしい一群が押したり引いたり切ったりタップを丸めたりの話に夢中でうるさいのなんの。
自転車を担いで説明を始めた人が現れたのには驚いたが。
まずまずだ。どいつもこいつもへっぴり腰の自称B級物理学者だらけと見た。
「さっそくカモだらけか。小遣い稼ぎでもして帰るか。」
こんな夜だ、こんな輩が乱入してもおかしくない。
緑の草原の中だ。赤はもう居ないのか。
注)賭事をしているからといっても雀荘ではない。
なにやらケータイに一心に書き込んでいた男がやっと俺に気付いてくれた。
彼の噂は昔聞いた事がある、……たしかコーリーといったか、サスペンダーをした若者?
賭球の相手を求めている事を伝えると、奥の台でセンターショットの一人撞きをしている男を指差した。
男の台に行って驚いた。ポケットの手前両脇に二匹のかわいらしい亀が置いてあるではないか。
その間へ次々と高速で的球が吸い込まれて行く。
「全然ミスないじゃん」
す…凄い練習法や。鬼や、あんたは鬼や。なんでここだけ関西弁なんや。
しかし二匹の亀と鬼の様なセンターショット…まさかこの人があの?!
「も、もーむす好きですか?きゅうさ…」
俺は思わず心の師匠の名を口に出してしまった。いや、出しかけた瞬間、咽に何かがつかえて声が…これが噂のあうあう(ry
そんな事より聞いてくれ!俺の声に驚いた彼のコントロールが狂って、一匹の亀に球がかすると、
はじかれた球はもう一匹にも直撃、コンビネーションで二匹とも死んじゃったんだよ〜。
彼はテーブルを一周し、体を折り、亀の骸を拾って少し悲しそうに微笑んでこう言った。
「かめへん、かめへん。もう俺には心を支えてくれる人がいるから…」
こんな終りかけたスッドレだ、こんなレスがついてもおかしくない。
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。