【ロサンゼルス 20日 ロイター】
米アダルト映画制作会社のデジタルプレイグランドは19日、ソニー<6758>が主導する
次世代DVD規格「ブルーレイ」を支持すると表明した。次世代DVD規格戦争では、ソニーや
松下電器産業<6752>を中心とする「ブルーレイ」陣営と、東芝<6502>やNEC<6701>主導の
HD DVDが対立しているが、米アップルなどコンピュータ関連企業のほかにも、多数の
映画制作会社がソニー側を支持しているとみられる。
デジタルプレイグランドは、「パイレーツ」でポルノ業界の賞を受賞し、昨年には推定
12.6億ドル(約1458億円)の収益を上げたアダルト映画大手。同社は、個人向けPCに
ポルノ配信を取り入れたことでも有名だ。今回ブルーレイ支持に回った同社だが、
新たなDVD規格を投入するメーカー側については、次世代方式を大量に生産する準備は
まだ整っていないとの見方も示していた。メーカー側は、ハリウッド映画の顧客を取り込む
ことに注力しており、ポルノ業界との取引にはまだ躊躇しているようだ。
市場の統一規格が定まらない状況は、1980年代の「VHSとベータ」戦争に相似している。
これはソニー陣営も東芝陣営も、現在のDVDよりも遥かに大きな容量のデータ保存が可能で、
インタアクティブ機能を備えたDVDディスクを提供することで、低迷気味の家庭用ビデオ市場を
何とか盛り返したいという共通した意気込みを背景としている。
関係者の間では、「アダルト映画業界は、過去にはビデオテープやネット配信など一般的に
新しい技術規格を採用してきた」としているものの、やはり今回はハリウッド映画がソニーと
東芝どちらの陣営を支持するかということが、アダルト業界の規格採用に大きな影響力を
与えるものとの見解を示しているようだ。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1656938/detail?rd