http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050807/mng_____tokuho__000.shtml 世の半分は女性なのに男性中心だったゲームの世界。「ファミコン」の登場から二十余年。
ようやく「女性向けゲーム」というジャンルが確立した。原動力になっているのが、
美少年同士の恋愛を描いた作品で、アダルトものも。女性がエッチゲームするなんて世も末、
なんて思わないで。禁断の女性向けゲーム市場の今と、ファン心理とは。 (宮崎美紀子)
BL(ビーエル)という言葉をご存じだろうか。「ボーイズラブ」の略で、
男の子同士の恋愛を描く小説やマンガのジャンルを指す。そのBLが今、ゲームにも進出している。
男性オタクが集まる秋葉原と対をなす、女性オタクの“聖地”東京都豊島区東池袋。
淡いイエローに統一された書店「キャラクタークィーン」には、BLのコミックや小説に
並んできれいな男の子のイラストが描かれたゲームソフトのコーナーが設けられている。
「原宿を歩いているような女の子や、OLさんがいらっしゃいます。ゲームと一緒に、
関連する本やCDをまとめて買っていかれる人も」と、女性店員は話す。
■ジャンルは2つ
女性向けゲームは二つに大別できる。一つは、女性が主人公で、すてきな男性たちとの恋愛を
疑似体験する「乙女ゲーム」。そして、もう一つが、男の子同士の恋愛を楽しむ「BLゲーム」
だ。「プレイステーション2」(PS2)など家庭用ゲーム機のソフトは幅広い年齢が対象だが
、パソコン用には、乙女、BLともに「十八歳未満禁止」のアダルト作品が存在する。
二〇〇〇年、業界初の「18禁」BLゲーム「好きなものは好きだからしょうがない!!」が
発売されると、その後、同様のパソコンゲームが続々と発売された。〇三年ごろから性描写を
排除したPS2向けの家庭用ゲームが発売されるようになり、一気に広まった。