米Jupitermediaの調査部門となるJupiterResearchは、
インターネットで恋愛パートナーをマッチングする出会い系サイトに関する最新市場レポートを発表した。
昨年は利用者数が減少するなど、今後の戦略転換が求められる状況も明らかになっている。
同レポートは、2,300名を上回る大人のインターネットユーザーを対象に実施した調査に基づくとされる。
調査結果によれば、昨年の出会い系サイトの利用者数は、前年比33%減となっており、
市場の成長速度が鈍っているとの判断が示されている。
同社アナリストのNate Elliott氏は
「出会い系サイトには、これまで毎年のように数多くの新しいユーザーが集まってきていた。
その結果として、この市場は2002年に前年比73%増、2003年に前年比77%増の成長を記録したものの、
2004年は利用者数の減少などが見られ始めて、売上高は前年比19%増にとどまった。
2005年の市場成長率は9%となり、売上高は5億1,600万USドルになると予測されている」とコメントした。
また、利用者数減少への対策としては、有料会員数を増やすことに注力し、
有料会員へのコンバージョンレートをアップさせることで、
出会い系サイトの運営側が引き続き売上を伸ばそうと努めている状況が観察されているという。
特に結婚を中心とした、より発展的な関係を求めるユーザーにアピールできる、
各種有料サービスの充実が目指されているようで、
Elliott氏は「真剣交際を望むユーザーほど高いコンバージョンレートが期待でき、
長期にわたる有料会員サービスの利用を見込めるようだ」と語っている。
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