【パリ27日】英科学誌ニュー・サイエンティスト最新号は、
若い女性が分泌し、無意識のうちに男性を引き付ける作用があるとされる
フェロモンを人工的につくり、閉経期の女性に投与したところ、
男性を大いに引き寄せる効果があったとの実験結果を紹介している。
同誌によると、出産可能性な時期を過ぎた女性に
フェロモンの効果があるかどうか調べるため44人の女性に実験に参加してもらった。
グループの半分にはフェロモンの化学的複製品入りの香水を、
半分にはフェロモンのないプラセボ(偽薬)入りの香水をそれぞれ使わせた。
自分がどちらの香水を与えられたかは誰にも秘密にされた。
そして6週間にわたり日記をつけさせた。
その結果、パートナーとのペッティング、キスなどの愛情行為が増えたのは
フェロモン使用女性の41%だったのに対し、プラセボ・グループは14%だった。
セックスや本格デートなどの親密な性行為が少なくとも4回増えたと報告したのは
フェロモン・グループの68%に上ったが、プラセボ・グループは41%にとどまった。
研究はハーバード大学のジョーン・フリーベリー氏
とマサチューセッツ州の医師スーザン・レーコ氏が行った。
この人造フェロモンがどんな化学物質でできているかは当分、秘密にされるという。
一方、フェロモンを発見したという米生物学者ウィニフレッド・カトラー氏は
自分の組織(ペンシルベニア州のアテナ女性健康研究所)に特許権が認められるまで
フェロモンの正体を公表しない方針。〔AFP=時事〕
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