そして今度は手が上の方へ上がってきた。一昨日の福沢さんの言葉が思い出される。
「だからスカートめくったらそのまま上まで手を入れられるんだって。」
上がってくる手は胸を触ろうとしている!胸は・・・らめぇ。私は慌ててそれ以上痴漢の人の
手が上がってこないように脇の下を絞めた。ところが今度ばかりは痴漢の人は強引だった。私
の抵抗もおかまいなしに力ずくで手を捩込んでくる。らめらの、胸はらめらの、だって、今、
私、乳首、勃ってるから、そんなこと、知られたら、絶対に、勘違い、されちゃう、私が感じ
てるんじゃ、ないかって、だから、胸は、らめらの、絶対に、らめらの。
けれど、私の弱い力では男の人の強い力に敵うはずもなかった。ついにブラジャーに手が掛か
りカップの上から揉まれた。強い刺激が私の体を走り体に力が入らなくなる。その隙にさらに
手を捩込まれ乳首を摘ままれた。
はぅっ。さっきよりさらに強い刺激が体の中を駆け巡る。
「感じてるんだね。乳首、勃ってるよ。」
そんな言葉が聞こえてきそうなくらい、いやらしく乳首を捏ねくり回す。もう自力で立ってい
られなくなった私は目の前にあった手摺りを掴んだ。今まで侵入を阻止していた腕がなくなっ
たことで自由になった痴漢の人の手はブラジャーの中へと侵入してきた。手の平全体で乳房を
包み込んで揉みしだきながら、親指と人差し指で乳首を摘まんで捏ねくり回す。私は息苦しく
なって鼻だけでは呼吸できず口を開けて息をしたがそれでも息苦しく肩を大きく上下に揺らし
ながらハァハァと息を吐いた。
勘違いしないでよね・・・腕を上げたのは好きにして欲しかったからじゃなくて何かにつかま
りたかっただけなんだから・・・それに息が乱れているのは感じてるんじゃなくて電車の中が
暑いだけなんだから・・・ホント、勘違いしないでよね・・・