自分の彼女が自分以外の人にさえたHな15発目

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369タケちゃん ◆7cXoTnp/sU
じゃー ご期待にそえるかどうかわかりませんが、
良介さんが復活するまでのヒマつぶしに俺の話を書きます。
でも強烈なネタ臭がする話なんで、書いてる本人もそれを
自覚しているのでネタだと煽るのはやめて下さい。
最初に断っておきますが事実です。
書き終わったら何と言ってくれても結構です。

370タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:39 ID:STo3Uxvn
雨が降ってきた。
車の屋根を叩く雨音は不規則なリズムを刻んでいる。
俺は手に持っている機械のツマミを夢中で操作していた。
エアコンを切った車内は夜になっても蒸し暑く
俺は全身汗でびっしょりになり、額からは汗が滴り落ちてくる。
この機械は1年くらい前大学の先輩から貰ったものだ。
371タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:40 ID:STo3Uxvn
最初は何の機械か判らなかった。
「先輩これなんですか?」
俺がそのトランシーバーみたなモノを先輩に見せると
「ああ、それ電波を傍受する機械だよ」
なんでもディスカウントショップで1万円くらいで買ったらしい。
警察無線や昔のアナログの携帯電話やコードレスの電話の電波を傍受できるらしい。
「電池が切れたままほったらかしにしてたから充電すりゃまだ使えるぜ、欲しかったらやるよ」
面白そうだなって思って貰って帰った。
372タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:40 ID:STo3Uxvn
家に帰ってからしばらく充電してスイッチを入れるとたしかに使えた。
でも、驚いたのはその性能だった。
コードレスホンというボタンを押してツマミみたいなのを調節すると近所の
コードレスホンからの会話がバンバン聴こえてくる。
「こりゃ凄げえ」と思った。
まさかここまで鮮明に聞こえるとは思ってもみなかった。
最初は面白くて近所の電話を盗み聴きしていたが、たいして面白い内容の会話も無く
やがて飽きて部屋の隅に転がったままになっていた。
373タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:47 ID:STo3Uxvn
その機械を久しぶりに引っ張り出し、親父の車を借り、電池が切れていたので車の中でも
使えるようシガーライターから電源を取るコードを近所のカー用品の店に寄って買ってきた。
そこまでしてこの機械を使いたかった理由は、彼女からかかってきた一本の電話にある。
今晩、俺と彼女は19時に待ち合わせて一緒に食事に行くはずだった。
その時間を20時に変更してほしいと彼女から携帯に電話があった。
「どうしたの?」と聞く俺に彼女は
「いえ、ちょっと友達から電話があるから・・・」と言った。
「友達って?」
「あ、あの大学の女友達で・・・なんか相談に乗ってほしいとか・・・」
「携帯で話せば良いだろ」
「いや、なんか長くなりそうだから・・・自宅に電話を・・・」
彼女の口調は歯切れが悪かった。
374タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:47 ID:STo3Uxvn
俺は何かおかしいと思ったが平静を装い
「そうか、じゃー終わったら携帯に電話して」と電話を切った。
俺は直感的に彼女は何かを隠していると思った。
電話があるというのは本当だろう。
じゃ誰からかかってくるのか?
それに、もし本当に女友達だったとしても、彼女がその友達と
どんな会話をするのか大いに興味があった。
俺はその時部屋の隅に転がっているこの機械のことを思い出した。
375タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:48 ID:STo3Uxvn
それは悪魔の誘惑だった。
「人間知らない方が良いこともあるんだぜ」
先輩が俺にその機械をくれるときに言った言葉を思い出した。
その時はあまり気にとめなかったが、今になってその言葉が重みをおびてきた。
彼女の家はFax付きの電話機で、彼女の部屋にコードレスの子機があるのは知っている。
ちょうどおあつらえむきだ、どうする?
俺はちょっと悩んだが結論はすぐに出た。
それから俺は部屋に行って機械を取ってきて、カー用品の店に寄り、
彼女の自宅から百メートルほど離れた空き地の前に車を停めた。
376タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:49 ID:STo3Uxvn
雨音はだんだん激しくなってきた。
時計の針は19時ちょうどを指している。
「もう電話があるはずだ」俺は彼女の電話の周波数を探して
何度もせわしなくツマミを回していた。
しかし聞こえてくるのは関係の無いこの近所に住む住人の会話ばかりだった。
それから5分ほどしてあきらかに他の会話と違う聞き慣れた声が聞こえてきた。
「彼女だ」俺はその周波数を固定し、じっとその会話を聴いた。
どうやら彼女と喋っているのは男らしい。
俺は「やっぱり」と思うと同時に激しい嫉妬で胸を焼かれた。
「俺との約束を遅らせてまで、この男と電話がしたかったのか」
しかし二人の会話はそんな生やさしいものでは無かった。
377タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:56 ID:STo3Uxvn
最初は何の話か判らなかった。
聴いているうちにだんだんレポートの提出について
話していることが判ってきた。
どうやらその作成を彼女に手伝ってほしいという頼みだった。
相手の男の名前はK次で彼女と同じ大学だということも判ってきた。
彼女は「K次」と名前を呼び捨てにし、K次は彼女のことを
「R恵」と呼び捨てにする。
それで二人が普通の友達関係では無いと確信した。
378タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 12:57 ID:STo3Uxvn
しかし疑問に思ったのは彼女のすごく冷淡な口調だった。
俺との普段の会話ではこんなに低い怒ったような口調では絶対に喋らない。
K次は命令口調で喋っていて、彼女はそれにムカつきながら喋っている。
そんな感じだった。
どんな関係なんだこの二人は?
俺は悩みながらダラダラとした会話を聴いていたが、突然話の内容が変わった。
379タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:00 ID:STo3Uxvn
まずK次が言った。
「なあ、明日夕方から会おうよ」
続いて彼女の返事
「いやよ 明日は用事があるし」
K「おまえ今日も用事があるって言ってたじゃねーか」
R「今日も明日も用事があるのよ」
K「なんの用事だよ」
R「なにって・・・家の用事よ・・・」
K「ウソだろ なあ久しぶりに会いたいんだよ」
R「大学でしょっちゅう会ってるでしょ」
K「二人っきりで会いたいんだよ」
R「どうせエッチしたいだけでしょ この前大学のトイレでやってあげたばっかだし」
K「フェラだけだろ それにやってあげたってどういうことだよ」
R「K次が無理矢理やらせたんじゃない」
K「嬉しそうに飲んだくせに」
R「ウソばっかり だれがあんなもの嬉しいのよ」
380タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:03 ID:STo3Uxvn
俺は呆然としてた。
「大学のトイレ」「エッチしたいだけ」「フェラだけ」「飲んだ」
さっきの会話が頭の中をぐるぐる回っている。
K「おまえ浮気してないか?」
R「なによ してないわよ」
K「怪しいんだよ もししてたらブッ殺すぞ」
R「してないってば」
K「どうだかな とにかく明日な」
R「だめだって言ってるのに」
K「明日会えなかったら またおまえの家まで行くぞ」
R「・・・わかったわ」
K「じゃあ、夕方6時に○○駅の前のいつものところでな」
R「もう切るわよ」
381タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:07 ID:STo3Uxvn
ガチャという電話を切る音の後にザーというノイズだけが残り
俺は呆然としたまま手の中の機械を見つめていた。
さっきの会話は本当に彼女なのか、誰か別の人の会話ではないのか。
頭が混乱しているのか、事実を受け止めるのが怖いのか。
俺は「彼女じゃない、彼女じゃない」と必死に否定しょうとしたが
どう考えても彼女に間違いなかった。
その時携帯のバイブが低い音で唸りだした。
彼女だ どうする?
382タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:10 ID:STo3Uxvn
なんか連続投稿規制とかで時間がかかる・・・
383えっちな21禁さん:03/07/04 13:11 ID:Ivc+Fotb
規制解除カキコ、、と。
384えっちな21禁さん:03/07/04 13:12 ID:eFSXrBj0
>>382
良いよタケちゃん!
スゲー切ない。
「知らなくてよいこと」を知っちゃったドキドキが伝わってくる!
385タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:13 ID:STo3Uxvn
俺はその携帯からさっきまで聴いていた会話の人間の声がすることに激しく抵抗を感じた。
しかし出ないわけにはいかない。
俺「もしもし」
R「おまたせー、行こうか?」
口調はさっきとうって変わって明るいが、声はさっきの声と一緒だ。俺はとっさに嘘を言った。
俺「いや、ちょっと体調が悪くなって・・・」
R「えー どうしたの?」
俺「なんだか判らないけど頭がすごく痛くて・・・」
R「えー 残念だなー すごく楽しみにしてたのに」
俺「ごめんな」
R「許さない って嘘 しょうがないね頭が痛いんじゃ」
俺「本当にごめん 明日までに治すから だから明日・・・」
R「ごめん明日はダメなの 今日相談を受けた友達と明日飲みに行って じっくり話を聞くことになったの」
俺「そうか・・・じゃ、また今度」
R「うん、お大事に」
386タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:16 ID:STo3Uxvn
俺は電話を切ると急いで車のエンジンをかけた。
一刻も早くこの場から逃げ出したかった。
俺は猛スピードで車を走らせ、帰るまでの道中頭の中を整理した。
しかし、考えれば考えるほど頭の中は混乱し、気が付くと家の前まで帰っていた。
車を駐車スペースに停め、自分の部屋に入り、寝転がって長いあいだ天井を眺めていた。
さっきの機械から聞こえてきた会話が頭の中で何度も繰り返されていた。
いつしか涙が溢れ出し、頬を伝っていった。
387タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:18 ID:STo3Uxvn
翌日、俺は○○駅の改札の前に立っていた。
この駅まで車でやってきて、車は駅前の駐車場に入れてある。
もし、あのK次とかいう男が車でやってきたらという心配があったので
念のために車を借りてここまで乗ってきた。
そして俺は、帽子にサングラスといういでだちで改札の前の柱の陰に隠れ。
顔だけだして改札から出てくる人をひとりひとり観察してた。
いつもの待ち合わせの場所がどこかはわからないが、ここに立っていれば
絶対に彼女は現れるはずだ。
俺は時計を見た。
午後5時30分を過ぎたところだ。
約束の時間までには後30分もある。
この駅に改札はもうひとつあるが、向こうの改札から出た場所は
ガランとした淋しいところだし、こっちの改札の前にはカップルたちの
待ち合わせのメッカの噴水がある。
それに何よりもここから歩いてすぐのところにラブホテル街がある。
388タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:19 ID:STo3Uxvn
無性に煙草が吸いたくなった。
でもこの柱には灰皿が設置されていない。
時間が近づくにつれ心臓の鼓動が高くなってゆき、胃から苦いモノが
こみあげてくるような気がしてムカムカした。
向こうの灰皿があるところまで行くと彼女を見失ってしまう。
俺は我慢することにし、じっと彼女を待っていた。
やがて改札の奥の階段から彼女が下りてくるのが見えた。
俺はその瞬間完全に柱に身を隠し、彼女の後ろ姿だけを探した。
彼女は噴水の方に歩いて行く。
バレないようにゆっくりと後をつける。
389えっちな21禁さん:03/07/04 13:23 ID:WS0zvoDC
('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*)うんうん、ガンガレ!
390タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:25 ID:STo3Uxvn
俺はてっきり彼女は噴水の前で立ち止まると思っていたが、
彼女は噴水を通り過ぎ、少し離れた喫茶店に入っていった。
ここがいつもの場所か・・・
俺はどうすることもできずに噴水の前のベンチに腰掛けた。
そこの場所から喫茶店はよく見える。
彼女は窓際からひとつ奥の席に座った。
しかし、夕日がガラスに反射してその表情までは見えない。
なんとなく彼女が座っているのがわかる程度だ。
俺は煙草を取り出し火を付け煙りを深く吸い込んだ。
さっきまでの吐き気が少しおさまり、俺は夕日を眺めながら
この後どうするか考えた。
391前スレ704で1:03/07/04 13:26 ID:Nxvhr0QR
ganngare!!
392タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:27 ID:STo3Uxvn
昨日の電話の会話からすると、二人は喫茶店を出てからラブホテル街に向かうだろう。
俺は二人の後をつけていき、二人がラブホテルに入るのを目撃するだろう。
それでどうするんだ? 二人が事を終えてまたそこから出てくるのをじっと待つのか?
バカか俺は?そんなこと許して良いのか?でも、今ここでそんな行為を止めることは
できるのか?相手の男を殴るのか?ヤツも被害者じゃないのか?
煙草一本を吸い終わるまでに様々な考えが浮かんでは消えていった。
そして俺は決心して携帯を取りだし彼女の携帯に電話をかけた。
393えっちな21禁さん:03/07/04 13:30 ID:eFSXrBj0
支援カキコ
394えっちな21禁さん:03/07/04 13:33 ID:q1kQ6QqD
ガンガレ!
395タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:35 ID:STo3Uxvn
短い呼び出し音の後彼女が出た。
俺「もしもし」
窓から彼女が携帯を耳にあてているのがなんとなくわかった。
R「あれ どうしたの?」
俺「いや、ちょっとまずいことになっちゃって」
R「え 何?」
俺「いや、昨日の頭痛のことでさ 後で詳しく話すから
  電話繋がるようにしておいてくれる」
R「なんなの?」
俺「今、ちょっと話せないんだ じゃー 後でね」
396タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:36 ID:STo3Uxvn
俺は彼女からの返事を待たずに電話を切って、ふーっとため息をついた。
そのとき駅の方から歩いてきて喫茶店に向かう男がいた。
後ろ姿しか確認できなかったが、短髪でガッシリした体格の男だ。
男は喫茶店の中に消え、じっと喫茶店の窓を凝視していると男は彼女の前に座った。
あいつがK次か・・・あいつもまさか彼女に別の男がいるなんて知らないんだろ。
それとも電話では彼女を疑っているようなことを言ってたから薄々俺の存在に気が付いているのか。
しかし、俺と同じ境遇でありながら、なぜかヤツに同情はおきなかった。
それは昨日の彼女とヤツとの電話での会話で、彼女はあまりヤツには好意を持ってないように思えたからだ。
なにか無理に付き合っている感じだ、ヤツに何か脅かされているのか、それとも・・・
俺はとめどもなく沸き上がる想像にふけっていた。
397えっちな21禁さん:03/07/04 13:37 ID:oM8rM5hL
ガンガレ・゚・(ノД`)・゚・。
398タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:38 ID:STo3Uxvn
やがて窓から二人が立ち上がるのが見えた。
俺もベンチから立ち上がり噴水の後ろへ回った。
ここに立っていれば向こうからはハッキリ見えないし、
俺は二人が駅側かラブホテル街の方向かどっちに行くかだけを
確認できれば良かった。
案の定二人はラブホテル街の方に向かい始めた。
俺はゆっくりと距離を開けて二人を尾行した。
ここらへんは駅前なので人も多いから尾行も楽だ、しかしラブホテル街に
入るとそうもいかないだろう。
俺はできるだけ二人を見失いなわないように、なおかつ尾行もバレないように
苦労しながついていった。
399タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:40 ID:STo3Uxvn
やがて二人はラブホテル街に入り、俺もますます距離をとって尾行した。
しかし二人は最初の角を曲がった。
ヤバイ!俺はあわててダッシュする。
すれ違ったカップルが必死の形相で走る俺を奇異な目で見ている。
二人が曲がった角までたどりつき、顔だけを出してそーっと様子を見る。
いない!この両脇に並んでいるどこかのホテルに入ったのだ。
俺はさっき考えた計画を実行に移すことにした。
ポケットから携帯を取りだし彼女の番号をリダイアルする。
呼び出し音が1回、2回、3回、頼む出てくれ!俺は祈るような気持ちで
呼び出し音を聞いていた。
400えっちな21禁さん:03/07/04 13:41 ID:WS0zvoDC
ワクワク・・・ドキドキ・・・\(’−’;)/ガンガレ!!
401タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:46 ID:STo3Uxvn
そのとき左側の2番目のホテルの入り口から女が飛び出してきた。
そしてそれと同時に携帯が繋がった。
俺はまた角に身を隠した。
R「もしもし 大丈夫なの?」
俺「R恵 もし君がもう一度その建物の中に入ったら俺たちの関係は終わるよ」
R「え?」
俺「今来た道を走って戻れ できなかったらお別れだ」
電話を切った。
彼女が戻らなければ終わりだ。
戻ってくれば・・・考えてなかった。
足音がする。
彼女が駆けて来る音だ。
402えっちな21禁さん:03/07/04 13:49 ID:EEpfhAn2
タケちゃんカコイイな
403タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:52 ID:STo3Uxvn
俺は帽子を取りズボンの後ろのポケットにねじこみ、サングラスをはずして
ポケットに入れた。
彼女は角を曲がった瞬間俺を見て驚いていた。
「どうして・・・」
俺はポケットから車の鍵を出し、彼女に渡した。
「駅前の立体駐車場の2階に俺の車がある そこで待っててくれ」
彼女は泣きそうな顔をしながら
「でも・・・」と言った。
「いいから! 早く!」
彼女は俺に背を向け小走りに駅の方へ向かった。
404タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:57 ID:STo3Uxvn
俺は今度は角から全身をさらけ出し、彼女が出てきたホテルの入り口を
じっと見ていた。
やがて男が飛び出してきて、周りをキョロキョロ見渡している。
K次だ、ヤツは何かを叫ぶと俺の立っているところまで突進してきた。
あわてて角を曲がろうとするK次の背中に俺は声をかけた。
「彼女は戻ってこないよ」
ヤツが急ブレーキをかけたように立ち止まる。
そして振り向いたヤツは鬼のような形相をして俺に言った。
「てめえは何だ?」
「さあね 何だろ」
「ふざけるな! なんでてめえR恵のこと知ってるんだ」
405えっちな21禁さん:03/07/04 13:59 ID:YTS1vqTW
タケちゃん急にハードボイルド。
大丈夫なのか?絶対殴りあいになるぞ。
406タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 13:59 ID:STo3Uxvn
ヤツは俺の目の前まで近づいていた。
「なんでだろうね」と俺がニコっと笑った瞬間、俺の目の前は真っ暗になった。
俺は地面に尻餅をついていた。
口の中に苦い味が広がってくる。
俺はペッと唾を吐きその唾が真っ赤なのを確認した。
殴られた顔がヒリヒリする。
えらく短気なヤツだなーと思った
その瞬間今度は俺の顔面に蹴りが飛んできた。
俺は間一髪で横に転がってその蹴りをよけると、素早く立ち上がって
なんとか戦闘態勢を整えた。
全身の血が逆流して頭に登ってきているのがわかる。
407えっちな21禁さん:03/07/04 14:01 ID:OPyT9u6I
ガンガレ、タケちゃん。彼女を自分だけに取り戻すんだ。
408えっちな21禁さん:03/07/04 14:01 ID:OPyT9u6I
ガンガレ、タケちゃん。彼女を自分だけに取り戻すんだ。
409えっちな21禁さん:03/07/04 14:02 ID:oM8rM5hL
>>407-408
もちつけ
410えっちな21禁さん:03/07/04 14:02 ID:EEpfhAn2
もしかしてタケちゃんが2g(ry
411タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 14:07 ID:STo3Uxvn
実戦で殴り合いをするのは久しぶりだ、たしか小学校6年生以来だな。
たしか全国大会で・・・体が覚えてくれてると良いんだが・・・
そんなことをカッカした頭で考えていると次のパンチが飛んできた。
しかし、モーションが大きい。
俺は首を振りパンチをかわすとヤツのみぞおちに拳を叩き込んだ。
ヤツが両手で腹を押さえてうずくまる。
すかさず俺は蹴りを顔面に叩き込む。
グシャという嫌な感触がつま先に伝わる。
今度はヤツは仰向けにひっくり返った。
ヤツの顔面が真っ赤に染まっている。
412えっちな21禁さん:03/07/04 14:10 ID:YTS1vqTW
マジで?マジでタケちゃんはファイターだったの?
ちょっとカッコ付けすぎじゃない?
413タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 14:12 ID:STo3Uxvn
鼻血と歯が折れたのか口から血をダラダラ流しながらヤツは懇願してきた。
「もうやめて・・・やめてください」
俺はヤツの顔のところに座ってヤツに言った。
「あれ、最初に殴ったのはそっちですよ 俺は正当防衛だ 意味わかります?」
ヤツは何度もうなずく。
「それから R恵は俺の女だ もう絶対に手を出すな 今度やったら殺す」
ヤツはまた壊れた人形みたいに何度もうなずきながら
「わかりました」と言った。
ヤツにはいろいろ聞きたいことがあった。
でもその態度を見てどうでも良くなった。
後は彼女から聞けば良い。
俺は極度の興奮状態からこいつを何度も蹴って、蹴って、蹴り殺したい衝動に
駆られたがなんとか我慢してその場を立ち去った。
414えっちな21禁さん:03/07/04 14:14 ID:EEpfhAn2
>>412
一方的に殴られて終わってもカッコ悪すぎじゃない?
415えっちな21禁さん:03/07/04 14:15 ID:s8uUoYOK
正当防衛じゃないだろ?
全国出てるんだから下手したら捕まるって
416タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 14:17 ID:STo3Uxvn
うーん、これでPart1は終わります。
あきらかにネタ臭い話でしょ。
だから書くのを躊躇してたんだけど、
俺もここまで書いて絶対非難されるなっ思ったもん
だから批判、質問なんでも受けます。
Part2はそれから書きますのでよろしく。


417えっちな21禁さん:03/07/04 14:18 ID:YTS1vqTW
>>415
正当防衛では無いわな。
418えっちな21禁さん:03/07/04 14:19 ID:YTS1vqTW
>>416
ちょっとまて!
タケちゃんが実は強い以外はムチャクチャ興奮したぞ。
切なくなったって!マジで。

続けて下さい。おながい
419えっちな21禁さん:03/07/04 14:21 ID:EEpfhAn2
>>416
Part2はもっといやらしく頼む
420えっちな21禁さん:03/07/04 14:22 ID:zr7nKqb2
>>416
タケちゃんが書きたいように書いてくだされば結構です。
part2楽しみに待っています。
421えっちな21禁さん:03/07/04 14:23 ID:OPyT9u6I
>>415
いや、ここでボコったんならともかく相手が先に手を出してここまででやめたんなら
正当防衛は通ると思われ。

>>416
相手は歳いくつぐらいだった? 社会人ぽい?学生っぽい?
422えっちな21禁さん:03/07/04 14:23 ID:egFxMSsm
1.今からどれくらい前の話でつか?
2.彼女とのなれそめを簡単に

パート2があるので、とりあえずこの程度で。
かなーりイイ感ぢでつ。
続きも期待してまつ。
423天邪鬼:03/07/04 14:24 ID:eF8sd00J
私もタケちゃんぐらい強ければ良かったのに、とは思いますけどね。
それはともかく、何でR恵が、こんなことになったのかが先ず知りたいし、
タケちゃんが、その後、R恵とどう付き合っていったのかも興味津津。
424えっちな21禁さん:03/07/04 14:34 ID:WS0zvoDC
漏れ的には彼女を寝取られたことが発覚した後、
寝取った相手になんらかの制裁を加える話は好きですね。
タケちゃんとR恵さんとの関係がこれからどうなるのかも気になる。
part2楽しみですね。
425タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 14:39 ID:STo3Uxvn
正当防衛では無いという意見がありますが、
俺としては相手に先に殴られて、恐怖心から抵抗しただけで
それも最小限の抵抗だと思ってましたので大丈夫かと
ダメですか?
>>418
やっぱりケンカのとこで引きましたか。
うーん、でもこれ書かないと後で話しがおかしくなるから
>>419
後半はエッチなとこはありません
すいません。

426えっちな21禁さん:03/07/04 14:40 ID:Xp/awSnm
俺、制裁加える話は嫌い。
彼氏がいるって知ってて寝取ったなら制裁くわえてもいいけど。

今回の場合は、むこうは自分が彼氏のつもり、
突然出てきた男に女を取られぼこられる。
こんな不幸があっていいのだろうか。
悪いのは女だろ。

まあ、女を大事にしてなかったみたいだからいいけど。
427418:03/07/04 14:41 ID:YTS1vqTW
>>425
いや、オレが弱いからそこだけリアリティを
感じなかっただけだから。無視して下され。
428タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 14:42 ID:STo3Uxvn
>>420 ありがとうございます。
>>421 相手は彼女と同じ年齢の学生です。
     だから俺の2コ下ですね。
>>422 今から3年ちょっと前の話です。
     彼女とのなれそめはバイト先で知り合いました。
429えっちな21禁さん:03/07/04 14:44 ID:HvxkG032
 タケちゃんに同情したな、ネタでもいいからこの話は見ててスカーっとした。

 でも、R恵は俺だったらさっさと捨ててるな。
 他の男の手垢のついた女なんて嫌だもんな。
430えっちな21禁さん:03/07/04 14:44 ID:Ivc+Fotb
タケちゃん続きヨロ
431えっちな21禁さん:03/07/04 14:49 ID:Hn/BlhgS
この時点でどれぐらい付き合ってたの?
432えっちな21禁さん:03/07/04 14:49 ID:EEpfhAn2
お前等『ラリー・フリント』って映画観た?
面白かったよ。
433sage:03/07/04 15:08 ID:gN7JT3y3
彼女が嫌ってた理由を知りたい
434えっちな21禁さん:03/07/04 15:12 ID:BBpjhc+A
タケちゃん、続けてください!!
435前スレ704で1:03/07/04 15:14 ID:wnX1N4CS
エッチ無しでもいい逞しく育って欲しい^h^h^h^h^h^h^h^h^h
続きよろしくお願いします(・∀・)イイ!
436天邪鬼:03/07/04 15:48 ID:eF8sd00J
タケちゃんも良介も早く何とかしてくれよ。気になって仕事が進まないぞ?????
437タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 15:53 ID:STo3Uxvn
みなさんの意見を聞いて今Part2を書いてます。
今晩には連続で貼って完結できると思います。
438えっちな21禁さん:03/07/04 15:55 ID:BsbKxq3V
>>437
ありがとー!楽しみにまってるよ!
439えっちな21禁さん:03/07/04 16:10 ID:BBpjhc+A
>>437
がんがれ!!
440良介:03/07/04 16:55 ID:sjh1JPwQ
午後になると私は得意先まわりを始める。
しかし今日は何もやる気が起きなかった。
一番仲の良い所へ連絡し、訪問した事にしてもらった。

缶コーヒーを買って、公園のベンチへ腰掛けた。
千春の事を想い浮かべる。まだ部屋にいるだろうか?

忘れかけてた頃に突然やってきた千春との再会。
そのお陰で今も頭の中は千春一色だ。
会わなければこんな思いをする事も無かった。

ふと、ある事を思い出した。
お門違いなのはわかっていた。
それでも私は実家へ電話した。
441良介:03/07/04 16:58 ID:sjh1JPwQ
言うまでもなく千春に住所を勝手に教えた親父に抗議するためだ。
今年定年退職して、普段は家にいる。

私より無口で、必要な事しか喋らない頑固親父だ。

しばらくして親父が電話口に出た。
442良介:03/07/04 16:59 ID:sjh1JPwQ
「なぜ住所を教えたんだ。」

「なぜって聞かれたからだ。」
親父は何の事か聞きもしなかった。
それよりこの開き直った態度が許せない。

「教えるなと言っておいたろう!」

「生意気言うな!どんな理由があったにせよ、女の子をあんなに泣かすんじゃない!」
親父が突然電話口で怒鳴った。

「理由も知らないで勝手な事言うな!」
私も公園である事を忘れていた。
443良介:03/07/04 17:02 ID:sjh1JPwQ
「あの子がお前を裏切ったんだろう。あの子から聞いた。随分自分を責めていたぞ。」

「そうだ。裏切りは許せない。それがなぜ教える事に繋がる?」

「いいか?年頃の女の子がそれを話すのにどれだけ勇気がいったか解るか?しかも相手の父親にだ。俺はそれに応えただけだ。」

「・・・そんなの知るか」


「それに俺は教えないなんて約束してないぞ。約束したのは母さんだろ?」

「ガキみたいないい訳するな!」
444良介:03/07/04 17:04 ID:sjh1JPwQ
「お前はあの子が好きなのか?」

「関係ないだろそんな事」

「好きなら度量を持て。相手を許せる度量を持て。」

「・・・・好き勝手言いやがって・・」

「まあたまには帰ってこい。以上!」

突然電話が切れた。
それにしてもこちらから電話しているのに”以上”で締めくくる親父には呆れた。
445えっちな21禁さん:03/07/04 17:05 ID:VXHf0THn
KITAAAAAAAAAA
446良介:03/07/04 17:05 ID:sjh1JPwQ
しばらく公園を歩いた。会社に戻るまでにはまだ十分な時間がある。

”度量”

頭の中に親父の言葉が残っていた。

千春が好きか?
−−−考えるまでも無い。好きだ。
千春と出会った事を後悔しているか?
−−−していない。
それなら千春を許せるか?
−−−・・・・・・・・。

自問自答を繰り返す。
いつになっても答えは出てこなかった。
447良介(マジでごめん):03/07/04 17:08 ID:sjh1JPwQ
気がつくと既に5時を回っていた。

私は会社に戻る為、駅まで歩く。

駅に着くまでも着いてからも考えるのは千春の事ばかりだ。

ホームに勢いよく電車が飛び込んでくる。

お前の生き甲斐は何だ?
−−−以前は千春。今は・・・。
もう一度千春に会いたいか?
−−−会いたい。
千春が好きか?
−−−好きだ。大好きだ。

私はやっぱり千春が好きだ。
448えっちな21禁さん:03/07/04 17:09 ID:WS0zvoDC
良介さんお帰りなさい。待ってましたよ〜
449おかえり嬉:03/07/04 17:10 ID:onHd3b14
良スケのオカン・・・ じゃなくて オトン!
450えっちな21禁さん:03/07/04 17:10 ID:r+bHKUvD
帰ってきたのね… なんか、あいかわらずの展開だけど、最後に鬱勃起できるよね? 期待あげ
451良介(マジ謝罪):03/07/04 17:11 ID:sjh1JPwQ
目の前の電車のドアが閉まる。
それは私をホームに残し、ゆっくりと動き出した。

気がつくと私を乗せた電車は自宅の最寄駅へ向け、既に走りだしていた。

許す許さないはもうどうでもいい。
私は千春が好きだ。
千春を失いたくない。

千春、千春、千春。

もう千春の事しか頭に浮かばない。
452良介:03/07/04 17:14 ID:sjh1JPwQ
駅を出ると、自宅まで走り出した。
千春はまだ部屋にいる。
そう自分に言い聞かせ、全速力で走る。

自宅へ着くとポストにわき目もふらず玄関まで走る。

ドアノブを勢い良く回した。

・・・しかし、ドアは開かなかった。


ポストへ向かった。
震える手でポストのつまみを掴む。まるで怖いものでも見るかのように、ポストの中を覗き込んだ。
2つ折りになったメモ用紙が見える。
そしてその上に私の部屋のカギが置いてあった。
453良介:03/07/04 17:17 ID:sjh1JPwQ
メモ用紙を手に取り、開いた。
千春からの最後のメッセージがそこにあった。

”ありがとう良ちゃん”


カギを握り、部屋へと戻る。
私は携帯電話を握っていた。

アドレス帳には千春の名前は無い。
一番忘れてはならない電話番号を忘れた。
いや、アドレス帳に頼りすぎて、初めから覚えてなど無かったのだ。
454えっちな21禁さん:03/07/04 17:24 ID:uinywSgP
寒イボが出来そうだ… 同人ショートストーリーみたいね
455えっちな21禁さん:03/07/04 17:26 ID:VXHf0THn
気に入らなきゃ見ない、
これくらいのことが出来んとは・・・消防なら仕方ないか
456えっちな21禁さん:03/07/04 17:26 ID:t2oYsNXL
>>454
ageんな。
457えっちな21禁さん:03/07/04 17:26 ID:ztA57DqE
>>454 なら見るなハゲ
458良介:03/07/04 17:27 ID:sjh1JPwQ
アドレス帳から千春との共通の友達を探す。
千春を知る私の男友達は、千春の電話番号など知るはずもない。
そして私が知る千春の女友達の電話番号は私は誰一人として知らない。

千春の自宅へは行ったことが無い。千春は両親と同居の為、会うのはいつも私の自宅だ。
どの町に住んでいるかは知っている。ここから電車で大凡一時間の所だ。
しかしそこから千春の自宅を探しだすのは至難を極める。

それなら駅で待ち伏せしてみたらどうだろう?
通勤時間を狙えば千春は現れる筈だ。

しかし、千春が会社を退職している事に気づくまでそう時間は掛からなかった。
459前スレ169:03/07/04 17:29 ID:m1zCnSko
いかん涙が…ウチュ〜
460良介:03/07/04 17:30 ID:sjh1JPwQ
テレビの上に千春からもらった誕生日プレゼントの紙袋があった。
中身を空ける。中から新品の財布が出てきた。

私は高校時代から財布を変えた事がない。
就職して千春に何度となく変えるよう薦められた。
私の財布は、社会人が持つ財布ではないとの事だった。

私はもう使い古してボロボロの財布から、千春がくれた真新しい財布に中身を入れ替える。
入れ替えながら涙が止まらなかった。
461前スレ704で1:03/07/04 17:31 ID:EQVlQSIs
キテター(*^^*)
462良介:03/07/04 17:33 ID:sjh1JPwQ
ふと、千春が尋ねて来た時の事を思い出した。

”良ちゃんのお父さんから聞きました。”

千春は親父から聞いてこの住所を知った。

もしかしたら親父が何か知ってるかもしれない。
463えっちな21禁さん:03/07/04 17:34 ID:1eslA3VP
頑固親父登場かよ。
464えっちな21禁さん:03/07/04 17:35 ID:SEiGFLSB
とりあえず良ちゃんは夜中までには完結して欲しい、他の方のが気になるのよ
465良介:03/07/04 17:36 ID:sjh1JPwQ
また親父が電話口に出た。
「千春から電話番号とか聞いてないか!?」
「誰だそれは?」

「この間親父が住所を教えた女の事だ。連絡先知らないか?」
「そんなの知る訳ないだろう。」

「・・そうか。」
「なんだそれだけか?」
「・・ああ。それだけだ。んじゃあな」

「何だお前は・・ああそういえば昨日その子から何か届いたぞ。お前に電話するの忘れてたな。」
「それを早く言え!そこに連絡先書いてあるだろう!」
466良介:03/07/04 17:38 ID:sjh1JPwQ
「ああそうか。でもそんなの取っといてあるかなあ。」

「早く探せ!」

「それが人に物を頼む態度か!」

「いいから早くしてくれ!」

親父は舌打ちして、乱暴に受話器を置く。
その様子が受話器を通して耳に伝わってきた。
遠くで母親を呼ぶ声がする。

親父が戻ってくるまでの時間が待ち遠しい。
467良介:03/07/04 17:42 ID:sjh1JPwQ
「おう、あったぞ。」
「教えてくれ!」

私は親父が読み上げる千春の自宅の住所と電話番号を書き留めた。

「ところで何が届いたんだ。」
「ああ何かえらく高級なチョコらしいな、確か”デコバ”とか言う・・」

「”ゴディバ”じゃないのか?」
千春は私をはじめ家族全員が甘党である事を知っていた。

「ああそれそれ。母さんが喜んでたぞ。後で手紙書くって言ってた。お前からもお礼言っとけ。」
「わかった。悪かったな。」
468良介:03/07/04 17:44 ID:sjh1JPwQ
「用事はそれだけか?いいなら切るぞ。」
「親父」
「何だ」
「今度帰る時何か買ってってやる。何がいい?」
「めずらしいじゃないか、そうだな・・んじゃ”万寿”がいいな。」

「マンジュ?」

「久保田の万寿だ。酒屋に行ってそう言えば解る。」
「わかった。買ってくよ。」
「母さんの奴、最近徳用の焼酎ばっかり買ってきやがんだよ。未だに酒と焼酎の違いが解ってない。お前からも言ってやってくれ。」

「まあ仲良くやってくれ。んじゃあな。」
何も言わず親父から電話を切る。これが親父の悪い癖だ。
この3週間後、まるで親父に騙されたかの様に財布の中身から1万3000円が消えていった。
469えっちな21禁さん:03/07/04 17:44 ID:+HkFubRU
良ちゃん頑張れ!
470えっちな21禁さん:03/07/04 17:46 ID:+rDyWmQM
連続投稿規制
解除支援カキコ

リアルカキコを見れるとはラッキー
471えっちな21禁さん:03/07/04 17:46 ID:EEpfhAn2
まわりくどいなあ・・・
472良介:03/07/04 17:47 ID:sjh1JPwQ
電話はしなかった。この日私は会社を休んだ。
直接千春の自宅まで向かった。
千春と同じ事をしてみようと思った。

玄関のチャイムを鳴らす。
しばらくして千春の母親が出てきた。

私は自分の名を告げ、千春を呼び出してもらった。
すると母親は微笑み、千春を呼びに行った。
千春の母親は全てを悟っているようだった。

千春は驚くだろうか?
あの日から5日間が経過していた。
473えっちな21禁さん:03/07/04 17:49 ID:gY5MWTtp
>>471

気に入らないならスルーしる!

そういうカキコは荒れる元だよ…
474良介:03/07/04 17:50 ID:sjh1JPwQ
千春が階段から駆け降りて来た。
千春の部屋は2階らしい。

「良ちゃん?!」
千春が驚いていた。

「どうして?」
ジーンズに真っ白なブラウス。
ラフな格好だが、そんな姿が千春には一番似合っている。

「”デコバ”のチョコレート悪かったな。お袋が喜んでたそうだ。」

「ゴディバでしょ」
千春が笑顔に変わった。
皮肉にも2度に渡り二人を引き合わせたのは親父だった。
475えっちな21禁さん:03/07/04 17:52 ID:EEpfhAn2
>>473
あーすんまそん
476良介:03/07/04 17:55 ID:sjh1JPwQ
「こんな所まで・・電話してくれればそっち行ったのに・・」

「俺と同じ思いをさせてやろうと・・」

「上がって」

千春の部屋に初めて入った。
整理整頓という言葉が最も似合う、千春らしい部屋だった。

壁にかかるコルクボードは、私と千春の写真で埋め尽くされていた。
その全てが幸せの絶頂の二人を映し出していた。


やがて千春がコーヒーを両手に2階に上がってきた。
477某編集部員:03/07/04 17:59 ID:mEvb2F9D
日本語があまり上手じゃないねー
国語的文法も、もう少し勉強しないと・・
それと起承転結をはっきりさせよう
最後に自分の採点を”自作自演”によって甘くしては駄目ですよ。
以上
478良介:03/07/04 18:00 ID:sjh1JPwQ
「座って」
「あ、うん。」
「初めてだね。部屋入るの。」
「綺麗にしてるんだな。」
「私A型だもん」
しばらく沈黙した。先に切り出したのは私の方だった。

「ずっと千春の事を考えてた。」
「私も良ちゃんの事考えてた」
「やっぱり千春が好きだ。別れたくない。」
「・・・・・・。」
千春がうつむいた。

「彼女はいいの?」
「あんなの嘘だ。彼女なんかいないよ。」
千春が顔を上げる。既にその瞳には涙が溜まっていた。
479良介:03/07/04 18:02 ID:sjh1JPwQ
「私を許せるの?」
千春は涙声だった。
千春は私の前で随分と惨めな思いをした筈だ。随分と傷ついた筈だ。
それでも千春は私を必要としてくれた。

「もう許すとか許さないとかどうでも良くなった。千春が居てくれればそれでいい。」

「良ちゃん・・」

「一緒に暮らそう千春」
480えっちな21禁さん:03/07/04 18:04 ID:riFCqACh
どうなるのかな・・・・・ワクワク
481えっちな21禁さん:03/07/04 18:05 ID:EEpfhAn2
高平登場きぼんぬ
482えっちな21禁さん:03/07/04 18:06 ID:kwnqv0lm
くー・・こう来たか。

でも良いよ。(涙
483良介:03/07/04 18:07 ID:sjh1JPwQ
一年後・・

二人は千春の実家へ向かっていた。
一年前のこの日、二人はその場所から再出発した。
そしてその場所は、また新たな生活を始めるために最初に行かなければならない場所だ。
「俺殴られないかな?」
「解んない。うちのお父さん空手やってるからなあ・・」

「うわぁ・・胃が痛い。お前守ってくれよ。」
「大丈夫だよ。何となく話しておいたから。怒ってなかったよ。」

「そうだといいけど・・」
結婚するにはいささか若い二人だ。しかし、急がなければならない。

千春のお腹の中に新しい生命が宿った。
484前スレ704で1:03/07/04 18:07 ID:EQVlQSIs
>>481
んだよね。高平との関係が書かれていない。
ってか、これから書くのかな?
485良介:03/07/04 18:08 ID:sjh1JPwQ
千春とともに歩む事を決めた。
守らなければならないものがもう一つ増えた。

迷いも後悔もない。
千春がいる。子供が産まれる。私の”家庭”が出来る。
私は今幸せの絶頂だ。

不安が無いと言えば嘘になる。
でも以前の不安とは百も違う。

足りないものは二人で補っていけばいい。
失ったものは二人で埋めていけばいい。

大事なのはお互いが”信じる”ことだ。
486えっちな21禁さん:03/07/04 18:09 ID:Hn/BlhgS
おいおい、浮気の原因とかはどうなったんだ?
487えっちな21禁さん:03/07/04 18:10 ID:1eslA3VP
うわあ・・・こんなオチかよ。
488えっちな21禁さん:03/07/04 18:11 ID:0HQN7zOC
>>486
オレも思った。

なんであんなことしちゃったのか。高平って誰なのか?
489えっちな21禁さん:03/07/04 18:11 ID:vrI7dXaR
さすがに長すぎかと…
午後になって千春がまだいるか気になってた
ふと千春に住所教えた親父のこと思い出して実家に電話した
親父に勝手に住所教えるなって言ったら逆に怒られたよ…
なんか千春は親父に全部話したらしく、親父に女を泣かすなとか説教されちまった
で、色々考えてたら、やっぱり千春のことを好きだって事に気付いちまった
速攻帰宅したけど千春はもういなかった…
ポストにカギと「ありがとう良ちゃん」と書かれたメモが入ってた…
電話しようにもメモリー消しちまってわからんし、千春の自宅も知らん
もしかして親父に連絡先言ってないかと思って電話したら、
何故か実家に千春からチョコが送られてきたらしく住所判明!
で、会社休んで千春のウチへゴー!5日ぶりの再会…親父に感謝かな?
初めて千春の部屋へ…部屋の中には二人の写真がいっぱいあった…
で、騎乗位で3発して和解した、今では高平ごっこなんてして笑えるようになったよw
完でよくね?
490えっちな21禁さん:03/07/04 18:11 ID:qBi7AQqb
ちゃかすなよ
491えっちな21禁さん:03/07/04 18:11 ID:SEiGFLSB
誰か高平登場させて続き書け(´д`)
492えっちな21禁さん:03/07/04 18:12 ID:u4M7gze6
以上、松山千春と三木良介の知られざる過去でした。
493えっちな21禁さん:03/07/04 18:13 ID:riFCqACh
世の中、知らない方がいい事もあるって、タケちゃんの先輩も言ってたし・・・・。
494えっちな21禁さん:03/07/04 18:13 ID:NRTkfq2q
感動した!
495良介:03/07/04 18:14 ID:sjh1JPwQ
二人は扉の前に立った。
この扉の向こうに新しい世界が待っている。
千春を見た。
千春が微笑んだ。
いつも千春が隣に居てくれる。

千春が扉を開き中へと進む。
私もその後に続く。

奥から初めて聞く、千春の父親の声がする。

私は千春に気づかれぬ様、手の平の汗をそっと背広で拭った・・・

F I N
496えっちな21禁さん:03/07/04 18:15 ID:0HQN7zOC
>>495
高平は?
なんで彼女はあんなことしたの?

ねぇ・・・
497えっちな21禁さん:03/07/04 18:15 ID:BBpjhc+A
タケちゃんはまだかな?
498えっちな21禁さん:03/07/04 18:15 ID:IzOLp2Pk
>>496
考えるのがめんどくなったんでしょ。
もういいじゃん。
499えっちな21禁さん:03/07/04 18:15 ID:EEpfhAn2
あ ほ か。
Boys Beよりお粗末。

高平問題ってのは、物凄く重要だと思うんだが。
ビデオを送りつけてくるような高平が、自分のオモチャを簡単に手放すわけねえ
フェードアウトして終了かよ
詰めが甘すぎ。

あと、ここがえっちねた板だってことを忘れるな。
500良介@あとがき:03/07/04 18:16 ID:sjh1JPwQ
高平と千春の関係は同じ職場の先輩と後輩で、千春の新人研修の担当していたのが高平だったと言う。
いつも千春と行動を共にする高平に、仕事帰りによく食事に誘われたらしい。
高平は千春の研修担当だ。食事に誘う口実はいくらでもある。
その日も高平に食事に誘われたらしい。
いささか酔った千春は、朝目覚めると高平が横で寝ていたと言う。
千春が推測するに、この時千春の手帳を見られ、私の住所を高平が知ったのでは無いかと言う事だった。
それからも高平は執拗に千春を誘う。
千春は何度もそれを拒否したが、ある時高平が私に関係を暴露すると脅してきたらしい。
501えっちな21禁さん:03/07/04 18:16 ID:VTnNjD+q
なんだよ、やっぱり糞小説かよw 長すぎでまわりくどいし鬱勃起できん
502えっちな21禁さん:03/07/04 18:17 ID:egFxMSsm
一つだけ質問。
現在の千春タンとのHは以前通りでつか?
あるいは、千春タンも自分をさらけ出して、高平としてたようなHもしてまつか?
下世話な内容でスマソ。
503えっちな21禁さん:03/07/04 18:18 ID:0HQN7zOC
今日はブススレの29歳の方が萌えたなぁ。
504えっちな21禁さん:03/07/04 18:18 ID:vrI7dXaR
>>500
そういうのを書いてよ!
鬱勃起出来そうじゃん
505良介@あとがき:03/07/04 18:18 ID:sjh1JPwQ
千春は私への後ろめたさを感じ、もう一度だけ高平に体を許したという。
そこからが始まりだった。

だんだんエスカレートしてきた高平は、千春に色々な事を要求するようになった。
千春も雪だるま式に私への秘密が増え、受けざるを得なくなったと言う。
やがて高平のSEXに溺れていくようになり、最終的にはあのような千春になっていったのだ。
しかし、高平はそれだけに留まらずさらなる興奮を求めるようになる。
それがあの私への挑発だろう。

その時点で恐らく千春は、高平にとってただの玩具に成り下っていたのだ。
506えっちな21禁さん:03/07/04 18:18 ID:0HQN7zOC
あとさ、執拗に誘うわりには
千春がノリノリなのに違和感があるなぁ。
507良介@あとがき:03/07/04 18:22 ID:sjh1JPwQ
私が全てを知り、千春との”別れ”を決意した。
私を失った千春は高平に詰め寄った。
そこで高平に決別を告げたと言う。

高平はそんな千春を見て嘲笑うかの様にすんなり承諾したと言う。

そして間もなく千春は退職届を提出する。

私は全てを千春から聞き出した訳ではない。
若干私の推測もある。
508えっちな21禁さん:03/07/04 18:22 ID:egFxMSsm
>>503
どこそれ?
509えっちな21禁さん:03/07/04 18:23 ID:0HQN7zOC
510良介@あとがき:03/07/04 18:24 ID:sjh1JPwQ
高平を訴える事も考えた。

しかしその高平の名を口にする度千春は憂鬱になる。
無論私もだ。
その為、私は高平と共に、この味わった苦悩の日々を記憶から抹消した。
無かった事にする。
そうする事で二人は幸せになれる。

これが二人の交際期間の”半”に当たる部分。

千春と一緒に過ごした”3年半”。
しかし二人の交際期間は3年間で、新しい生活へ向け今も尚継続中である。
511えっちな21禁さん:03/07/04 18:26 ID:egFxMSsm
>>509
さんちゅ
見てみる
512えっちな21禁さん:03/07/04 18:27 ID:t2oYsNXL
良介さん乙。
いい話しを聞かせてもらいますた。
話の序盤は暗い雰囲気でしたが
だんだん感慨深くなりますた。
がんばっていい家庭を築いていってください。
浮気がばれてその後、以前よりお互いの関係が深くなることが多い
気がします。
のび太も出来杉くんから静ちゃんを奪った訳だし。遅れましたが私
原田ともうします。
因に私のところも若夫婦です。
書道は3段です。
けっきょくは信じるってことが大事です
よ。
513えっちな21禁さん:03/07/04 18:27 ID:VXHf0THn
乙カレー
がんがって、しあわせになってね
514前スレ704で1:03/07/04 18:29 ID:EQVlQSIs
乙彼様でした。
んでは次の方どうぞー
515えっちな21禁さん:03/07/04 18:31 ID:vrI7dXaR
はい、良介さんでした

原田さんも書道がんがってねw

次の方お待たせいたしました〜!
516まもる:03/07/04 18:31 ID:ILwVI7E9
やっぱ泣けるよ。

こういう体験した人しか分かんないよ。
ビデオっていうのは、あんま無いけど、
こういう体験した男って結構いるよ

う〜ん、悲しいなぁ。
517えっちな21禁さん:03/07/04 18:35 ID:kHA7HOWQ
高平、犯り得。
お咎めなしか……。
518えっちな21禁さん:03/07/04 18:36 ID:StHOxcPK
てか、良介のイイか? ダメダメじゃん! 大人は無視すんだろうけど、クセになるから、ダメな時ははっきり言おう!
519えっちな21禁さん:03/07/04 18:36 ID:B9dvMRxg
お疲れサマー。
520えっちな21禁さん:03/07/04 18:37 ID:taZQ/mDP
良介氏乙
今後タケちゃんに期待
521えっちな21禁さん:03/07/04 18:39 ID:WS0zvoDC
高平には後でタケちゃんに天誅を加えてもらおう。
522まもる:03/07/04 18:41 ID:ILwVI7E9
たけちゃんのを聞きたい・・・・
523えっちな21禁さん:03/07/04 18:41 ID:Hn/BlhgS
俺だったら高平を訴えさせないことには復縁はありえないな。
そうじゃないと思い出すたびに鬱になりつづけるぜ。
ビデオもまだ持ってるんだろ?
524えっちな21禁さん:03/07/04 18:41 ID:wstTOm9+
525えっちな21禁さん:03/07/04 18:42 ID:EEpfhAn2
高平の時はイって、良ちゃんの時にはイかなかったわけだが、

良ちゃんでもイくようになったのでしょうか。
526まもる:03/07/04 18:44 ID:ILwVI7E9
>>523
何で訴えるの・・・??
527えっちな21禁さん:03/07/04 18:49 ID:IzOLp2Pk
>>526
ギリギリでセクハラじゃないの?
528523:03/07/04 18:54 ID:Hn/BlhgS
>>526
まあ性的関係の強要ってとこだわな。
二回目からしばらくは脅して関係持ってたんだから。
529まもる:03/07/04 18:56 ID:ILwVI7E9
523さんへ

脅したのってどうやって証明するの???
530えっちな21禁さん:03/07/04 19:02 ID:Xjp1fvL1
>>523
実際の話、戦い続けるのはかなり酷らしい
仮に訴えるなりした場合、証拠立てやら証言やらで
何度も何度もその事実を、しかも他人の前で反芻することになる
レイプ等、怒りにまかせ周囲が立ちあがっても耐えきれず挫折する

今の日本は早稲田の連中や高平も基本的人権で
がっちり守られているからそうした壁があるのだけれど
その種の平等性が被害者側の不公平を招いている問題について
加害者側の罰則強化だけでなく被害者ケアも最近注目されるようになった
もっともレイプが元気などというアホ政治家がいるように
上に行くほど意識が低すぎて先行き大変だと思うけれど

高平はあと10年くらいは美味しい思いをし続けるだろうね
531えっちな21禁さん:03/07/04 19:13 ID:EEpfhAn2
つーか千春が高平に溺れてた時期があるんだから
勝つのは難しいだろ(w
532803:03/07/04 19:14 ID:MlUeWG+S
>523、>526

酔っ払ってやられちゃった ていう時点だったら、準強姦で刑事告訴する事もできた
でしょうけれど、その後もズルズルと関係をもったら、起訴⇒有罪に持っていくのは
なかなか難しいでしょうね。
高平は当然合意の上だと主張するだろうし、裁判ともなれば、証拠として例のテープ
を提出するとも限らない。
あのテープを見て聴いて裁判官がどう判断するかも微妙でしょう。

それよりもなによりも、訴えたとすると 千春は警察、検察、裁判と 何回もあの日
の事をしゃべらされる事になるし、それは彼女にとっても、良介氏にとっても耐えが
たい苦痛であるかと。

当人にとっては、苦渋の決断だったでしょう。
読んでる方も、高平がやり得なのには やり場のない怒りを感じていますが。
533えっちな21禁さん:03/07/04 19:14 ID:7X6Gf4I2
親父とのやり取りのところが鬱陶しい。
三流ドラマの見すぎだ。
頑固親父役はいかりや長介かよ。
534まもる:03/07/04 19:16 ID:ILwVI7E9
>>532
高平には天誅を
535えっちな21禁さん:03/07/04 19:19 ID:VXHf0THn
とにかくスレにネタを投下してくれたことに対して、礼の一つも言ってバチは
当たらんだろ。
いつもネタに溢れてるわけじゃないんだぜ。
536えっちな21禁さん:03/07/04 19:20 ID:EEpfhAn2
そうだな、良ちゃん乙!
537えっちな21禁さん:03/07/04 19:23 ID:A/VEhvkh
高平は社会的地位のある人間だし、如何様にでも天誅出来るね

っと、良介氏おつかれでした
538えっちな21禁さん:03/07/04 19:45 ID:dM4Vnk5I
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539えっちな21禁さん:03/07/04 19:47 ID:7M5l5l1u
良介視おつー。

でもやっぱ千春は駄目だなぁ・・・。
一番最初に酔わされて脅された時に彼氏に告白せずにずるずると関係を続けた時点でDQN
しかも彼氏とはしないようなセックスしてたのがなぁ・・・。
また第二、第三の高平がでてきたら簡単に落ちそうで鬱

タケちゃんプリーズ。
540タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 19:50 ID:STo3Uxvn
Part2
車に戻ると彼女はちゃんと助手席に座って待っていた。
俺は彼女から鍵を受け取り車のエンジンをかけた。
黙ってうつむいてた彼女が顔を上げて俺を見てる。
「あいつに殴られたのね 私のせいで・・・ごめんなさい」
俺はバックミラーで自分の顔を見た。
たしかに腫れている。
「どうってことないよ」
俺は車を走らせ駐車場を出た。
「どういうことなのか話してくれないか」
真相が知りたかった俺は彼女に全部話すように要求した。

541タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 19:51 ID:STo3Uxvn
彼女はポツポツと話はじめた。
「あいつとは大学に入った頃ゼミで知り合ったの、最初はね優しい人だと思ってたの・・・」
「付き合って って言われてデートして・・・」
「私、あいつが初めてだったの あの・・・男の人と・・・」

俺は何が言いたいのかは判ったが、それ以上は聞きたくなかった。
「もう判ったよ それで?」
542タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 19:52 ID:STo3Uxvn
「でも それをしてからあいつの態度が変わったの・・・」
「すごく私を束縛するようになって 自分の理想の彼女に私を仕立て上げようとしてたの」
「大学で他の男の子と話しただけですごく怒ったりして ある日あいつに殴られて」
「私 とうとう別れるって言って・・・」
「そしたらあいつ凄く怒り出して 俺は絶対に別れないって」
「家に帰ると待ち伏せしてたり バイトが終わって帰るときに待ち伏せしてたり」
「その度に泣きながら やりなおしてくれ 反省してるって言ったり」
「めちゃくちゃ怒りながら このまま別れるならおまえを殺すなんて言ったり」
「私すごく怖かったの 完全にストーカー化してたから何をされるか毎日怯えて」
「それで 私も 絶対に束縛しない 暴力は振るわない という約束でまた付き合ったの」
「でも同じ事の繰り返しだった その度に別れ話をして またストーカーされて・・・」
「いいかげん疲れていたの そんなときにあなたに出会って・・・」
「あいつにあなたのことがバレたら あなたにまで被害が及ぶと思ったの」
543タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 19:53 ID:STo3Uxvn
「それで私は大学では従順なあいつの彼女で なるべくいろんな言い訳で大学以外では
 あいつと会わないようにし あなたと付き合っているときが本当の私だと思ってた」
「でも 私にはあいつのことがバレてあなたと別れるのが怖かったし あいつにあなたの
 ことがバレてあなたと別れることになるのも怖かったの どうしょうもなかったの」
助手席から何度も小さな嗚咽が聞こえてきた。
俺はそれで彼女が昨日の電話でのヤツとの会話で冷淡な口調だったのか理解した。
それからなぜ彼女が普段大学生活のことを語りたがらないのかも知った。
「じゃあ R恵は俺と付き合いながら何度もヤツとヤってたってわけだ」
彼女はそれを聞いたとたんワーっと泣き出した。
「ごめんなさい どうしてもあいつを納得させるにはその方法しか無かったの
 それさえ満足させれば あいつは余計なことを考えずにいたの」
544えっちな21禁さん:03/07/04 19:54 ID:WS0zvoDC
\(’−’)/タケちゃんお帰り!ガンガレ!!
545タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 19:56 ID:STo3Uxvn
俺はため息をつくと彼女に言った。
「まるで奴隷だな おまえは」

「そうね この2年間まるで奴隷みたいだった でも あなたと一緒にいるときは
 違った あなたのことが好きであなたには何でもしてあげれた 私も生きてるって
 実感できた すごく幸せだった だからどんな辛いことでも耐えれたよ」
「でも もう終りね こんな女軽蔑したでしょ もうダメね・・・」

俺は返事をしなかった。
そして適当な駅を見つけるとそこに行き、彼女に車から降りるように言った。
「ここからは電車で帰ってくれ、俺にはまだすることがあるから
 後で必ず電話する だから家でまっていてくれ」
彼女は小さくうなずくと車を降りて駅の方に向かって歩いていった。
546タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 19:57 ID:STo3Uxvn
俺は車をUターンさせて今来た道を戻っていた。
さっきのラブホテル街まで戻ってきた。
俺は適当なところに路上駐車すると、車を降りてヤツを殴った場所まで向かった。
ヤツはまだそこにいた。
倒れた場所で座って上半身だけ壁によりかかり上を向いて目をつぶっていた。
血だらけの頬には泣いたのか涙の後がついていた。
俺が近づくと気配を察し目を開けた。
ヤツは俺を見て一瞬ひるんだが、すぐに俺を睨みつけ
「なんだよ まだなんか用があるのかよ」とイキがった。

俺はヤツの横に座りヤツに言った。
「その顔じゃ帰れないだろ 俺 車だから送っていくよ」
「ふざけんな! ほっといてくれ!」
「彼女におまえのことは聞いたよ」
547タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 19:58 ID:STo3Uxvn
俺はそれから1年くらい前に彼女とバイト先で出会ったこと。
それから半年くらい前に彼女と本格的に付き合い出したこと。
たった今R恵からおまえの存在とおまえとの2年間の付き合いを聞いたこと
俺は一人でヤツに喋った。
ヤツは黙って聞いていたが、俺が喋り終わるとポツリと言った。
「おまえR恵とヤったのか?」
俺は、こいつそれしか頭にないのか、って呆れたが
「ああ 何度もヤったよ」
って答えてやった。
するとヤツは「もう いいよ」ってつぶやいた。
俺が「え?」と聞き返すと、
「あんな女のことはもういいって言ったんだよ」
「どういうこと?」
「あんな汚い女はおまえにくれてやるって言ったんだよ」
548タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 19:59 ID:STo3Uxvn
俺は「ふーん」と言うと立ち上がってヤツに言った。
「とにかく送っていくよ さ 立てよ」
ヤツは座ったまま言った。
「もういいって ほっといてくれ ひとりで帰るよ」

「そうか・・・でもな おまえにひとつだけ言いたいことがある
 おまえはR恵を初めて抱いたときに彼女が処女だったことに感激して
 R恵に対してその価値でしか彼女を見てなかったろ 彼女だって
 人間だ 彼女の人格や性格を無視して そんなことにだけこだわった
 愛情は彼女を傷つけただけだ おまえは怖かったんだろ 自分だけの
 彼女がおまえと別れて他の男のものになるのが怖かったんだろ  
 だから彼女と付き合うことにこだわったんだろ そして俺にヤられたと
 判ったとたん 彼女の価値はおまえの中で壊れたってことだろ」
549タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 20:00 ID:STo3Uxvn
ヤツは返事をしなかった。
黙って横を向いて俺の演説を聴いていた。
「じゃあな 俺は行くよ」
俺は歩き出して立ち止まり振り返ってヤツに言った。
「もう二度と彼女に近づくなよ」と念を押した。
ヤツはこっちを見て薄ら笑いを浮かべて言った。
「だから あんな女もうどうでも良いっていってるだろ」
550えっちな21禁さん:03/07/04 20:00 ID:Ivc+Fotb
北ー!
551タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 20:01 ID:STo3Uxvn
俺は帰りの車の中でこれからどうするかを考えていた。
K次のゆがんだ愛情とその対象にされたR恵。
でもハッキリとK次のことを拒絶できなかったR恵の心の弱さにも原因はある。
K次は自分の中で価値を失ったR恵にはもう近づかないだろう。
そして俺はこれからR恵のことを愛していけるのだろうか?
「俺はK次とは違う」
そう思いたかった。
俺は携帯を取りだし彼女の番号をダイヤルした。
552タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 20:06 ID:STo3Uxvn
一応これで終わりです。
書いていてPart1ほどテンションは上がらなかった・・・
Part2は1の補足ということで勘弁してください。
なお、この彼女とは一年ほど付き合って別れました。
やっぱりこういうことがあるといろいろ難しい・・・
553えっちな21禁さん:03/07/04 20:08 ID:jWaD4yEQ
タケちゃん氏、乙です。
554えっちな21禁さん:03/07/04 20:08 ID:WS0zvoDC
>551の彼女にTELした後と
その後の1年間はどうなったの?
555えっちな21禁さん:03/07/04 20:10 ID:YvSOIIzk
タケちゃんもK次と一緒だったわけだね。
556前スレ704で1:03/07/04 20:11 ID:YTS1vqTW
タケちゃんさん乙です。
557えっちな21禁さん:03/07/04 20:12 ID:fhXmaEyC
随分とあっさりと…。
558タケちゃん ◆7cXoTnp/sU :03/07/04 20:13 ID:STo3Uxvn
>>554
あの後彼女と食事に行って
その時はK次と会話したこと
これからはストーカーされないだろう
ということを彼女に話した。

それでその後も彼女とは別れなかったが、
俺にはあの日盗聴器で聴いた会話がどうしても
忘れられなかった・・・と

K次にえらそうに説教たれる資格なんてなかったよ
559えっちな21禁さん:03/07/04 20:19 ID:WS0zvoDC
(T_T)...ツライね
先輩の「人間知らない方が良いこともあるんだぜ」が身にしみるね。
彼女とK次は完全に切れちゃったのかな?
彼女にとってはK次と別れられたことがせめてもの救いかな?
タケちゃん乙彼様です。