今、新入生だったら〔えっちねた編〕・・・part1
中一の時僕達のグループはとても仲が良かった。男三人、女の子二人のグループだった。
それなのに仲が良くて、周りから、結構うらやましがられていた。
ちょっと幼い男友達とかには、「ケッ、ジョシなんて」と言われ妬まれてたが気にしなかった。
それなのに、何故だろう?中学二年のクラス換えの時、僕一人だけが別のクラスになってしまった。
とても哀しかった。なぜなら、男友達はとても仲の良い親友だったし、
女友達のうちの一人に、僕は淡い恋心を抱いていたからだ。
僕は、来年に期待しよう。そう思い新しいクラスに溶け込もうとした。
しかし、そのクラスには僕はどうしても馴染めなかった。親友とも、ちょっとずつ疎遠になりつつあった。
69 :
えっちな21禁さん:03/03/10 23:38 ID:AkLkfYLI
一年間耐えた。そうして、中学三年のクラス換えが来た。
僕は祈るような気持ちで、クラス分けの張り紙を見た。
目の前が真っ暗になった。また、僕一人だけが違うクラスで、あとの皆は同じクラスだった。
今度の新しいクラスには何とか馴染めたのがせめてもの救いだった。
しばらくして、噂で親友二人と彼女達がそれぞれ付き合いだしたことを知った。
僕は、いつのまにかに失恋していた。
哀しかった。
70 :
ナナシサソ:03/03/11 01:05 ID:DT92T7uu
いいねぇ、これ・・・。
自分ではどうしようもない、運によって、人生変わることって結構あると思う。
でも、もし、あの時ああいうふうに動いておけば・・・というのもあるんじゃない?
そう思えば思うほど、苦しくなる・・・。
72 :
えっちな21禁さん:03/03/11 17:07 ID:htkWsU58
哀しage
73 :
えっちな21禁さん:03/03/12 16:54 ID:eMm8qEih
あげ得か
74 :
ナナシサソ:03/03/12 20:56 ID:Yxwi1DF2
age
76 :
68-69:03/03/14 01:10 ID:qUacn0/y
中学を卒業して僕は地元の高校へ進学した。
僕達の中学校の校区から自転車で通える高校は二つあった。
そのうちの一つが僕の高校だった。
そして、もう一つの高校に彼女達と男友達のうちの一人が進学した。
この、男友達と付き合っていた方の女の子が、僕が恋心を抱いた娘だった。
卒業式の後に合格発表だったので、そのことを知った時はショックだった。
僕は高校生活をまったく新しい気持ちで始めたかった。
だから、通学で人と会う可能性の少ない自転車通学の高校を好んで選んだ。
しかし、この二つの高校はあまりにも近すぎた。
出会わないように三年間を送るのはほぼ不可能と言えた。
77 :
68-69:03/03/14 01:11 ID:qUacn0/y
高校で僕は部活に入った。中学の時も一応所属していたが、真剣には活動していなかった。
朝練や夜遅くまでやっている部に入った。
丁度、中学の時入っていた部が高校ではそんな部だったのだ
体を動かすのは辛かったが、自分を律しているような気分になるのは悪くなかった。
これで、出会う可能性は減ったはずだ・・・そう思っていた。
しかし、それは間違いだった。僕の行動は、却って可能性を増やしてしまったのだ。
初めて遭遇したのは、GWが明けてすぐの頃だった。帰宅途中に誰かが僕の名前を呼んだ。
自転車を止めて、振り向いた。あたりが薄暗くなりだした頃で誰が呼んだのか分からなかった。
後ろから自転車の三人組が近づいてきた。男一人に女二人の姿を見て、気がついた。
僕は、立ち止まってしまったことにはげしく後悔した。
78 :
68-69:03/03/14 01:11 ID:qUacn0/y
「久しぶり!」と三人は声をかけてきた。「久しぶり」と僕は笑顔で答えた。
作り笑顔は昔から得意だった。今までに見破られたのは一人しかいなかった。
僕達は近くの公園で少し喋った。ブランコとジャングルジムとベンチしかない公園だった。
こうやって話すのは久しぶりだった。まるで三年前に戻ったような感じがした。
いろいろな話をした。彼女達は吹奏楽部に入り、彼も体育会系の部活をしているということだった。
一人別の学校になってしまった友達ともまだ付き合っているのでよく会うとのことだった。
話が弾むにつれ、彼女達と彼らはまだ付き合っている。という事実がわかった。
僕は胸が締め付けられる思いがした。そして、自分でも驚いていた。
僕はまだ彼女のことが好きだったのだ。
79 :
68-69:03/03/14 01:13 ID:qUacn0/y
家に帰り僕は真剣に悩んだ。彼女達と会わないためにと始めた部活を辞めるべきかどうかを。
しかし、その頃には部活の友達も出来たし、部活自体が楽しく思えてきた頃だった。
辞めたくない。そう思い始めていた。そしてだんだん腹が立ってきた。
それが、彼らに対してなのか自分に対してなのかは分からなかった。
しかし、部活を辞めることだけは間違っている。そういう結論だった。
これからも、彼らとは何度も出会うだろう。しかし、僕は彼らと向き合ってやろう。そう思った。
僕は何かが吹っ切れたような感じがした。
80 :
68-69:03/03/15 02:21 ID:ICSIXshf
それから二週間後、僕はいつものように部活を終え、帰り支度をしていた。
──あの日から彼らとは一回だけ遭遇していた。初めて遭遇した日から丁度一週間後だった。
その日も少し話をした。少しも心が痛まなかったといえば嘘になる。しかし、以前よりはずっとましだった。
いざ帰ろうとして、僕は教室に忘れ物をしていることに気付いた。僕は、面倒臭かったけど取りに戻った。
部の友人達は何か急いでいたので先に帰ってもらった。
生徒用の玄関が閉められていた。さっきまで、楽器の音がしていたので吹奏楽部はまだ、残っているはずだ。
そう思い、職員用の玄関にまわり、中に入った。
校舎内の電気はほとんど落とされていたのに、意外とたくさん生徒や先生達がいた。
僕は急いで教室に行き教室の電気もつけずに自分の机の忘れ物を回収しようとした。
いきなり、教室の電気がついて僕は思わずびっくりして立ち上がった拍子に椅子を倒してしまった。
電気をつけた張本人の女の子も驚いて大きな声をあげた。
81 :
68-69:03/03/15 02:48 ID:ICSIXshf
女の子は、目を思いっきり見開いていた。よほど驚いたのだろう。
「誰かと思った。おどかさないでよ」と彼女は言った。僕は素直に謝った。
僕は彼女の顔を見てちょっとホッとした。電気をつけた彼女は僕と古くからの知り合いだった。
多分腐れ縁と呼んでいいと思う。僕達は幼小中高と学校が一緒でクラスも何度か一緒になったことがあった。
でも、あまりちゃんと話をしたことはなかった。
それに成長するにつれてなんとなくだんだん接しにくくなっている感じがした。
彼女は中学からずっと吹奏楽部だった。音楽会などのクラスの合唱の時にはいつも、ピアノを弾いていた。
僕は忘れ物を取りに来たんだ。と別に言わなくていいのに彼女に言った。
「ふうん」と彼女は言った。ぜんぜん感情がこもっていない相槌だった。
82 :
68-69:03/03/15 03:00 ID:ICSIXshf
間が持たないので、僕はじゃあ、と言って帰ろうと思った。
思い出したかのように彼女は「私も忘れ物取りに来たんだ」とポツリと言った。
そうなんだ。と僕は答えた。そして沈黙。遠くで誰かの笑い声が聞こえる。
そうだ、そうだったな。と僕は思い出した。彼女の話し方には独特の間があるんだっけ。
そして、彼女は少し考えるような素振りで首をかしげながらこう続けた。
「ねぇ、一緒に帰らない?」彼女は無表情で言った
僕はその申し出に驚いた。何で?と思わず聞き返しそうになってしまった。
断る理由は無いし、どっちにしろ帰る方向は一緒だし僕は、いいよ。と言った。
「鞄取りに行くから自転車置き場で待っといて」と彼女に言われ、僕達は教室を後にした。
僕は一人で自転車置き場に向かいながら、何で彼女は僕と帰ろうと言い出したのかを考えていた。
しばらく考えたが、単なる気まぐれか、夜道が怖いかで誘ったのだろう、そう思うことにした。
すでに日も落ち、辺りは薄暗かった。
84 :
:03/03/15 16:16 ID:ik46IcNh
>82
それから????
86 :
はげを:03/03/16 13:51 ID:Ud6mlcGi
大学生のころ、酔っ払った女を拾ったが、その話はここでよいの?
87 :
えっちな21禁さん:03/03/17 13:56 ID:bh20qQ7E
アゲテミヨウ・・・
89 :
68-69:03/03/18 00:29 ID:2T3L8Viq
二人で帰路につく。彼女と僕の家はすごく近い。彼女は隣りの棟に住んでいるのだ。
ただ、こうやって一緒に帰るのは初めてかもしれない。いや、違うか。
小学校の集団登下校の時一緒だったっけ(いつの話だ?)。そんなことを考えながら、自転車をこいでいた。
自転車に乗りながらの会話は難しかった。ほとんど二人無言だった。
帰り道に一箇所長くてきつい坂道の場所があった。僕はいつも立ちこぎでクリアしていたが、
この日は彼女と一緒に自転車を押して上がることにした。
そこで初めて、会話らしい会話をした。学校慣れた?とかそういうたわいもない話だった。
しかし、そういう話ですらろくに続かなかった。しばらく沈黙が続く。
やがて彼女はポツリと僕に言った。
「君って高校入ってからなんか変わったよね・・・。」
90 :
68-69:03/03/18 00:30 ID:2T3L8Viq
彼女が言ったことに僕は少しびっくりした。
見られていないようで見られているもんだな。と思った。
坂道を上がりきって、僕は自転車に跨ろうとした。すると彼女が、遠慮がちに僕の行動を制した。
「もうしばらく、こうやって話さない?」と彼女は言った。
僕は、正直言うとこの状況から早く抜け出したかった。
喋っているより沈黙のほうが多いし、何より(失礼な話だが)お腹もすいてきた。
彼女は、決して暗い娘ではない。むしろ、教室などで見かける彼女は、明るくてよく喋る娘だ。
しかし、(殆ど喋ったことはないが)僕と喋っている時の彼女はいつもこんな感じだった。
独特の間と沈黙が多く、いつも何かを考えているような感じで、人の目を覗き込むような喋り方をする。
僕は彼女の申し出をうまく断れなかった。結局、彼女と二人で例の公園で自転車を停めた。
91 :
68-69:03/03/18 00:34 ID:2T3L8Viq
もしかして、僕に何か話があるのか?とも思った。しかし、そうではないらしい。
純粋にただ、話がしたかっただけらしかった。
話の中で知ったことだが、彼女は僕の変化にびっくりしたらしい。
僕はどう見ても体育会系ではなく、むしろ文化系がピッタリといった感じだった。
彼女は「わたし昔君の事いじめてたんだよ。覚えてる?」と言った。僕は覚えていなかった。
「あんなに泣き虫だったのにね」と彼女は意地悪そうに笑った。
根っこの部分はあまり変わってないような気がするけどね。と僕も笑いながら言った。
ギクシャクしたような感じで小一時間ぐらいその公園にいた。
しかし、途切れ途切れの会話も本格的に途切れ、僕達はようやく帰宅することにした。
92 :
68-69:03/03/18 00:35 ID:2T3L8Viq
──入学して数ヶ月、僕はこのクラスにどうしても馴染めなかった。女子とはそこそこ普通に接していた。
問題は男子だ。このクラスは主に三つのグループに分かれていた。
一つはお決まりのヤンキー風の集団。二つ目は、アニメとかの話しかしないオタク集団。
もう一つはオタクとは明らかに一線を画しているガリ勉集団だった。
ヤンキーにはどうも馴染めないし、オタクは問題外、ガリ勉と言うほど頭も良くない。
部の友人達は全員別のクラスだった。僕はクラスでは一人でいることを選んだ。
翌日、僕は朝練のため早朝から学校に行った。
部の仲の良い友人が、お前昨日女と帰ってただろう!?と聞いてきた。どうやら見られてたらしい。
隠す必要もないので、正直に答えた。友人はちょっと羨ましがっていた。
朝練も終わり、自分の教室に入る。入ってすぐの所に彼女がいた。
僕は「おはよう」と声をかけた。彼女も「おはよう」と笑顔で答えた。僕はそれだけで、気分がよくなった。
一二限が終わり僕はトイレに行った。トイレには誰もいなかった。
用を足し終わり、手を洗っていると、僕は数人に囲まれた。ヤンキー集団だった。
93 :
えっちな21禁さん:03/03/18 00:55 ID:34deumoS
94 :
えっちな21禁さん:03/03/18 15:00 ID:BUPdm9YN
ナントナクage
95 :
えっちな21禁さん:03/03/19 01:48 ID:Gqaw0bXv
ビミョウなスレだな。。
96 :
えっちな21禁さん:03/03/19 18:45 ID:V/n4orUc
_
97 :
えっちな21禁さん:03/03/20 03:31 ID:SXv9qBNX
__
98 :
えっちな21禁さん:03/03/20 03:31 ID:wagBsrhT
99 :
えっちな21禁さん:03/03/20 17:52 ID:SXv9qBNX
ううん
100 :
えっちな21禁さん:03/03/20 18:09 ID:/9MdxvVd
僕はなぜ囲まれているのか訳が分からなかった。とりあえず、冷静を装った。
ヤンキー集団の中心人物が、僕に歩み寄った。そして、おもむろに口を開く。
「おまえ、昨日女と一緒に帰っただろう?」と彼は凄みながら言った。
僕は、ああ帰ったよ。と素直に答えた。
彼は勝ち誇ったように「そいつは俺の女ってこと知ってんのか?ぁあ?」と威嚇しながら言った。
彼が彼女のことを気に入っているのはなんとなく気付いていたが、付き合っていたとは知らなかった。
正直僕は驚いていたが、平静を装いながら、「ああ、知ってるよ。」だから何?といった感じで答えた。
すると、彼は「し、知ってたのか。じゃあいいや。」と明らかに面食らった様に答えた。
僕は「あいつとは、家近いから一緒に帰っただけ」と付け加えた。
彼は僕と彼女が中学が一緒だったと言うことを知ると急に馴れ馴れしくなった。
彼女の中学時代とかを色々聞いてきた。僕はうざったかったのでそれには適当に答えた。
後で知ったことだが、僕はヤンキー集団を含めクラスの人たちから一目置かれていたらしい。
この高校で一番キツイ事で有名な部に入り、しかもそれを辞めることなく続けているからだった。
どうやら、僕の知らない所で、僕の存在が過大評価されているようだった。
また、昨日のこと思い出す。何故、彼女は恋人がいるのに僕と一緒に帰る気になったのだろう。
しかし、いくら考えても分からなかった。
放課後、部活に出る。明日から試験一週間前なので、いつもより熱の入れようも違う。
そしてそれも終わり、後片付けをしていると、結構遅くなってしまった。
部の友人達と別れ、一人帰路につく。
既に辺りは真っ暗だった。
公園の横を通り過ぎようとしたら、名前を呼ばれた。声で誰だかすぐに分かった。
あの三人組だった。
「今帰り?」と彼[タカ]が言った。ああ、と僕は答えた。
「おそいね」と彼の彼女[マァ]が言った。僕は、自分達こそ、こんなとこで何してるの?と答えた。
「いや皆で彼[リュウ]を待ってるの」ともう一人の彼女[トーコ]は言った。
よく見ると、皆制服ではなかった。既に一回帰宅したらしい。
どこか行くの?と僕は聞きたくもないけど聞いてみた。
すると、今からリュウの家で勉強する、とのことだった。
「リュウも今日遅いらしくて、ここで待ってるんだよ」と彼は答えた。
僕は、聞かなきゃよかったかな。と思いながら、へぇ・・・と言った。
一緒に来る?と何気なくマァが言った。僕は、その言葉で少し傷ついた。
僕は、少しおどけて、「いややめとくよ。バカがバレちまう」と笑いながら言った。
いわゆる普通の高校に通っている僕と、進学校に通っている彼らとではレベルの差が歴然だろう。
それに、もう一人は世間でも有名な名門私立に通っている。僕は、これ以上惨めな自分を晒したくなかった。
彼女達は僕の言葉をただの冗談だと思ったみたいだった。
104 :
えっちな21禁さん:03/03/21 19:21 ID:BQwWvr+8
ナントナクヨンデシマフ・・・
105 :
えっちな21禁さん:03/03/22 09:55 ID:d4mKLTKb
___
あげあげあげ
浮上
僕たちはいつしか68-69の虜になっていた。
109 :
えっちな21禁さん:03/03/25 01:27 ID:hkEhSK+e
age
110 :
えっちな21禁さん:03/03/25 01:32 ID:MHhx2+1r
正直、職場ではそこそこモテてるが人間関係や結婚迫られるのが嫌で手を出してない。
溜まったエネルギーを出会い系やテレクラへ向けているが、職場よりブスばどーしよーもない
女しか出会わない。それでも欲望には勝てずやったりする
俺ってバカ?
111 :
えっちな21禁さん:03/03/25 02:30 ID:c0z8hW62
落ち込んだ振りしてその勢いで・・・(もちろんその振り)っていうのは使えるよ。
後日(一定期間するならして)、申し訳なさそうに断る。「おかげで立ち直れたよ。」って感謝の言葉までつけること。(これも振り)
そこそこモテてるなら、この手は王道的に使えますよ。
>>111 駄目だ。落ち込んる振りだなんて俺のプライドが許さない。
113 :
えっちな21禁さん:03/03/25 20:46 ID:FTjWjKc1
そんな会話を交わしているうちにリュウが来た。しばらく言葉を交わした後、じゃあ僕は帰るよ。と言った。
彼らも僕に「ああ」とか「じゃあ」とか「またね」とか「彼女によろしく」とか言った。
僕はびっくりした。彼女だって?よく見ると他の三人も驚いている。
その発言をしたのはリュウだった。僕のあまりの驚きように彼は「彼女じゃないの?」と聞き返してきた。
僕は、慌てて否定した。自分があまりにも慌てているのに気付きさらに動揺した。
「なんだ、違うのか。暗くてオマエしかよく見えなかっんだたけど、何か仲良さそうに見えたから・・・。
ようやくオマエにも彼女が・・・って喜んでたんだけどなぁ・・・」
僕は、その時の女性が幼馴染であることに気付かれていないことにちょっとホッとした。
もちろん幼馴染の彼女とここに居る四人は面識があるからだ。
その後彼らと別れ、帰宅した。その夜僕は何だか凹んだ。
試験一週間前になると部活は無くなる。そのため帰宅の時間帯がほぼ一緒になって遭遇する確立が増える。
僕は出会ったら出会ったでその時だ、と思う反面わざわざ確立の多くなる行動をしようとは思わなかった。
その日から僕は放課後一人で図書室に通った。部活の友達を誘ったらそれだけは嫌だと断られたからだ。
高校の図書室なんて利用する人は少なかった。眼鏡のいかにも暗そうな女の子が数人いるだけだった。
試験範囲を見ても普段部活にかまけているので、殆ど理解できなかった。もともと勉強は好きではないのだ。
そうやって、二三日過ごした。全然はかどらなかった。
勉強しているよりも窓の外を見てボーっとしていたり、本の背表紙を眺めていることのほうが多かった。
それに飽きると、なんとなく女の子達を眺めていた。
図書室に来ている女の子達はいつも同じだった。教室の隅っこで漫画とか描いてそうな娘ばっかりだった。
座っている場所もだいたい同じだった。その中で一人だけ他の娘とは違う感じの女の子が居た。
なんとなく見たことがある。多分同じ一年だろう。でもクラスは違うし名前すら知らない。
その娘は無造作に後ろで一つに束ねた髪型で、女の子にしては身長は高い。
眼鏡をかけているが、よく似合っているので思わず眼鏡をかけているという事実を忘れてしまいそうだった。
その時僕は教科書と睨めっこして頭が痛くなり休憩がてらに、また室内を見渡していた。
みんな僕が見ていると言うことには気にも留めていないようだった。
そして、僕の視線がその娘の方に向いた時だった。その娘と僕は視線がバッチリ合ってしまったのだ。
僕は目が合うとは思っていなかったので一瞬たじろいた。そして僕はふっと視線を逸らした。
目を逸らす瞬間に、何かが見えた。僕は驚いてもう一度の顔を見た。
彼女は僕に微笑していた。
唇の端が2ミリ動いただけの微笑だったけど確かに彼女は僕に微笑んでいた。
117 :
えっちな21禁さん:03/03/27 03:27 ID:SODILN6V
きたね
118 :
えっちな21禁さん:03/03/27 05:39 ID:bte2B2My
キタ━━(゚∀゚)━━!!
もっと続き見たい
エロ的要素が無いにも関わらず何故だか引き込まれる・・・
120 :
えっちな21禁さん:03/03/27 20:35 ID:caoT4lmX
⊂⌒⌒∧_∧ すぴ〜ホシュ・・
`ヽ ( -∀- )つ
し
121 :
えっちな21禁さん:03/03/27 20:46 ID:w0REm6Cb
ひっぱり過ぎだよ
122 :
えっちな21禁さん:03/03/28 02:53 ID:+JjKW48C
つ、続きを・・
123 :
:03/03/28 03:05 ID:pounYqH/
124 :
えっちな21禁さん:03/03/28 03:23 ID:UBNgVdb4
続きキボンヌ
125 :
えっちな21禁さん:03/03/28 12:06 ID:3QYVetFJ
まつ
動揺している僕をよそに眼鏡の彼女は何事も無かったかのように自分の教科書に目を落とした。
なんで、微笑んだのだろう?僕はその事で頭がいっぱいになった。
元々手についていなかった勉強がますます手につかない。
そうこうしているうちに終礼が鳴った。気付くといつの間にかあの娘は居ない。
もう帰ったのか・・・そう思いながら図書室を出て下駄箱に向かう。
靴を履き替え、自転車置き場まで歩く。その途中で肩を叩かれた。
それは、あの眼鏡の娘だった。「君、七篠(僕)くんだよね?」
僕はびっくりした。何故この娘は僕の名前を知っているんだ?よほど警戒した顔をしていたのだろう。
その娘は「そんなに身構えなくてもいいじゃない。」と笑いながら言った。
僕はどうして僕の名前を知っているのかを聞いた。するとその娘は言った。
私のこと見覚えないの?
127 :
えっちな21禁さん:03/03/29 17:19 ID:O3aL5PHk
128 :
えっちな21禁さん:03/03/29 18:05 ID:lBLpC+H2
もっとパンチラ拝んでおくべきだった…
良スレの予感だ( ´∀`)
130 :
えっちな21禁さん:03/03/29 23:31 ID:SSdY1tau
で、続きは?
続きキボンヌ、、。
やべぇ、このスレ泣ける
彼女のその言葉に僕は動揺した。記憶を激しく辿ってみる。だけど見覚えは無い。
僕は「ない」と思わず即答してしまった。
彼女は僕の言葉に、ほんの一瞬哀しそうな顔をした。
しかし、すぐにまた笑顔に戻り「そうだよね、話すのは初めてだしね・・・」と言った。
間髪いれず「あ!」と彼女が何かに思い至ったようだ。
「これなら、見覚えあるかな?」と言って彼女は眼鏡を外した。
僕は彼女の顔を見つめた。そして、気付いた。確かに見覚えがある。
彼女は確か陸上部の女の子だ。部活の時はいつも眼鏡を外してるから分からなかった。
僕がそう言うと彼女は「よかった。これでわかんないとか言われたらどうしようかと思っちゃった」
と嬉しそうな顔をしながら言った。
彼女のことは、お互いの部活の時に走っている姿をよく見かけていた。
足の速い娘で、見ていて気持ちのいい走り方をする娘だった。
「たまに(眼鏡を)かけてること忘れちゃうんだ」彼女はちょっと恥ずかしそうに言った。
彼女はまた眼鏡をかけ直した。眼鏡を外した彼女も良かったが、眼鏡をかけた彼女の方に僕は好意を持った。
理由はわからない。ただ、なんとなく眼鏡を外した彼女は自分で自分を制御しきれていないような気がした。
開放的になりすぎている、と言った方が良いのだろうか?
眼鏡はそんな彼女を抑えるためのストッパーのような役割を果たしているような気がした。
それに、彼女自身も眼鏡をかけている時の方が、リラックスしているように見えた。
自転車置き場に着いて、僕が自分の自転車の鍵を外している時も彼女は僕の傍に立ったままだった。
どうやら、彼女は自転車通学ではないようだ。もう自転車に乗ってそのまま別れてもいいような気がしたが、
彼女が僕の名前を知っている理由が気になったので、バス停まで一緒に歩くことにした。
帰り道、歩いていたのは二人だけだった。たまに、自転車に乗った生徒に抜かされるぐらいだ。
「君、結構この学校では有名だよ。」と彼女は言った。
話を聞いているうちに、自分がのことが周りに過大評価されていることを、この時初めて知った。
どうやら、どう見ても運動なんかに向かなそうな僕が、例の部に入りそれを辞めることなく続け、
そのうちに、みるみる精悍に変わってきている。というのがその理由らしい。
だけど、いつも険しい顔をしているので、話し掛けるのにちょっと勇気がいる。というオマケまで付いていた。
中学の時にも一度指摘されたことがあるのだが、僕は普段ものすごく険しい顔をしているらしい。
もちろん僕自身にはそんな自覚はなかったので、何とか普通の顔に見えるようにいつも気を使ってた。
そういえば、高校に入った辺りからそんな気も使うのを忘れていたなぁ・・・と思い出した。
僕は彼女に「別にいつも機嫌が悪いわけじゃない、地顔なんだよ」と言った。
彼女は「そうだろうね。今話してて分かったような気がする。」と言った。そして彼女はこう続けた。
「だって、普段は怖い顔してるのに、人と喋る時は誰にでもすっごく笑顔で喋ってくれる。
喋ってて何だか嬉しくなる。それって、なかなか出来ないことだと思うよ。」
僕はちょっとびっくりした。そんな事誰かに言われたのは初めてだった。
僕はあまり喋りたくない奴や嫌な奴には意識的に作り笑顔をしている。それは自覚していた。
だけど、それ以外の人たちには自分がどんな顔をして喋っているかなんて考えたこともなかった。
僕は心が震えた。正直そんなことを言ってもらえて嬉しかったのだ。
だけど、「そう?」と素っ気無く言うのが精いっぱいだった。そんなことを話しているうちにバス停が近づく。
「試験までずっと図書室に行くの?」と彼女が聞いてきた。
僕は家に帰ってもどうせ試験勉強をやらないだろうからそのつもりだ、と言った。
「じゃあ一緒だ」と彼女はにこやかに言った。
そして彼女は「ねぇ・・・あのさぁ、試験期間中だけこうやって今日みたいに帰らない?」と言った。
僕は「いいね」と言った。もっと彼女と喋りたいと思い始めていた。
バスが来て、彼女が「じゃあね、バイバイ」と言った。僕はそれに答えた。
彼女が乗ったバスが発車してから、僕は帰宅の途についた。
帰り道、彼女とのやりとりを思い返したていた僕は、彼女の名前を聞き忘れたことに気付いた。
138 :
えっちな21禁さん:03/03/30 17:50 ID:eHbT9FjE
139 :
えっちな21禁さん:03/03/30 20:20 ID:FPBRdQwS
前に一目おかれてるみたいな話があったと
思うのは俺だけでつか?
>>139 >>102 後で知ったことだが、僕はヤンキー集団を含めクラスの人たちから一目置かれていたらしい。
[中略]
どうやら、僕の知らない所で、僕の存在が過大評価されているようだった。
>>135 話を聞いているうちに、自分がのことが周りに過大評価されていることを、この時初めて知った。
眼鏡の娘と喋っている時に初めて知った。
後で、ヤンキーたちにも一目置かれていたことを知った。
そういうことじゃないのか?
141 :
えっちな21禁さん:03/03/30 22:17 ID:BJ/kh4YY
142 :
えっちな21禁さん:03/03/31 01:01 ID:kkvG6sI0
別に良いけど、カッコ良すぎるだろ。
ドラマじゃあるまいし・・・
で、続きは?w
145 :
えっちな21禁さん:03/03/31 12:41 ID:182ShJ3h
ものすごくマイペースなスレだな(w
それから試験までの数日間、僕達は学校の自転車置き場からバス停までの短い距離を一緒に帰った。
図書室では、その翌日もお互い自分がいつも座っていた席で試験勉強をした。
なんとなく、その方がいいような気がしたのだ。
僕達は周りに人がいないときにお喋りを楽しんだ。そういう点で僕達はお互いちょっと似た所があった。
二人とも異性と仲良くなったとしても、その事を特に周りに言いふらしたいとは思わないのだ。
友人らが軽い気持ちで冷やかしたりしてくることがとにかく嫌なのだ。
周りに出来るだけ知られないことをお互い好んだ。
試験の日が迫り一緒に帰れる最後の日になった。
試験が始まれば、図書室は開放されず生徒たちは午前中で全員帰宅することになる。
だから、一緒には帰れなかった。僕達は二人で、ちょっと寂しいね、と言いあった。
だけど、それ以上進展させようとはしなかった。そこまでの仲じゃない。
バス停に着いて、バスを待っている時に僕達はあることを提案し、決めた。
それは、今回のように試験前だけ一緒に帰る。という提案だった。
最初は二人とも軽い冗談で提案したことだったけど、喋っているうちにそういうのもアリかな。
と最後にはお互いその気になっていた。
じゃあ次は期末だね。と笑いながら言い合って僕達は別れた。
バスを見送っている時に、結局最後まで彼女の名前を聞けなかったなぁ、と僕は思った。
まぁそういうのもアリかもしれないな、と思った。
148 :
えっちな21禁さん:03/04/01 02:51 ID:+ycyDWvp
149 :
えっちな21禁さん:03/04/01 02:56 ID:7SjBdZHn
150 :
えっちな21禁さん:03/04/01 16:18 ID:MMmDPC3q
ほ
151 :
えっちな21禁さん:03/04/01 17:34 ID:FA8OymoC
152 :
:03/04/01 17:34 ID:drsghhgS
153 :
えっちな21禁さん:03/04/03 02:32 ID:tp96N1nZ
あ
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えっちな21禁さん:03/04/03 17:50 ID:w9kWGpAm
げ
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新入生age
a
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えっちな21禁さん:03/04/06 00:37 ID:u4fscQkB
age
160 :
えっちな21禁さん:03/04/07 05:01 ID:jE98D2aQ
つづきまだ〜〜?
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えっちな21禁さん:03/04/07 23:18 ID:aNcBXRbz
163 :
えっちな21禁さん:03/04/08 21:55 ID:fBxQDMDD
新歓でウホウホな思いをした奴はいるか?
今の時期、女どもは、かなりガードが甘いはず・・・
続きPlease
試験期間だけ僕は、中学からの友達と一緒に帰っていた。
彼[ケンジ]は僕とクラスが別で帰宅部だった。中学の時同じ部活だったので、一緒に入らないか?
と誘ってみたが、キツイのはちょっと勘弁。といって断られた。
彼は中学の一・三年とクラスが一緒だった。そして、中学の時からなぜか僕のことを慕ってくれていた。
僕達が友達になったきっかけは、中学一年の時僕が彼に友達にならない?と声をかけたからだった。
小さい頃から僕は引っ込み思案で少し暗かった。しかし、愛想は良かったので友達は少なくは無かった。
新しいクラスが始まってしばらくたった頃の休み時間、彼は一人寂しそうに教室からグランドを眺めていた。
僕は何だかコイツとなら仲良くなれそう、そう思い話し掛けた。
彼は僕が声をかけたことにとても喜んだ。こっちが一瞬ためらったぐらいだ。
あとで知ったことだが、彼は小学生の時イジメられてたらしい。
彼と僕は小学校が違うのだが、マァとトーコは彼と小学校が一緒だったのでそこから話を聞いたことがあった。
マァとトーコに「七篠君、彼と仲良くしてあげてね」と言われたことがある。
だけど、そんなこと言われるまでもなく僕は彼と普通に接していた。
ただ、彼は僕のことを親友だと思ってくれていた。しかし僕は彼のことをただの友達としか思ってなかった。
僕以外に彼と接する人は少なかった。
彼は小学校からの男子達にはイジメられているというより、無視されているのだ。
僕と同じ小学校の友人もそれを受けて無視していた。僕はそれを見て何だかとても気分が悪くなった。
彼は一部の女の子達にモテた。確かに彼はモテそうな顔をしていた。
彼の追っかけまでいたし告白も何度もされた。それは決まって地味で暗そうな女の子ばかりだった。
だけど告白されても、彼は誰とも付き合おうとはしなかった。
彼はそれを迷惑がっていた。そしてその事が更に彼を孤立させていた。
僕は、一回だけ何故付き合わないのかを聞いてみたことがある。
彼は「付き合いたいって言ってくる奴に限って僕のことを何も分かっていないんだ」と言った。
中学一年の半ばも過ぎには僕も彼とは少し疎遠になった。
丁度その頃、あの四人組と仲良くなったからだった。
中学二年の時、彼は軽い交通事故に遭った。
クラスが別だった僕はその事をしばらく知らなかった。
事故から数日経ったある日の休み時間、僕は暗そうな女の子達数人に囲まれた。
そしてその娘達の話から初めて彼が事故に遭ったことを知ったのだ。
彼女たちは、僕が何故彼の見舞いに行かないのかと詰め寄った。「あなた彼の親友でしょ?」
僕は腹が立った。なんで見ず知らずの人にそんなことで詰め寄られなければならないんだと。
僕はその女の子達に、そんなこと言われる筋合いは無い!と怒って、その場を後にした。
見舞いになんて絶対行くか!とつまらない意地を張ってしまった。
その後、彼は無事退院した。退院してからしばらくして彼と会った。
彼は僕が事故を知らなかったと思っているようだった。
僕は、女の子達に詰め寄られたから行く気を無くした。なんてとても言えなかった。
知っていたのに、行かなかった事に対して僕は彼に罪悪感を感じた。
中学三年に再び同じクラスになった時そして同じ高校に受かった時も彼はすごく喜んでいた。
しかしそれから僕は部活を始めたので、なかなか顔を合わす機会がなかった。
たまに廊下などで顔を合わすと、彼は中学時代よりちょっと明るい顔をしていた。
イジメ等の今まで彼のことを抑圧していたものが高校入学時に断ち切れたからだろう。
それを見て僕はちょっとホッとした。
試験期間中、僕達は一緒に帰ることはどちらともなく言い出した事だった。
彼と喋るのは久しぶりだった。学校のこと部活のこと、クラスのことと色々話していた。
彼は僕の変化に驚いていた。
色白で見るからに不健康そうだった中学時代とは対照的に、
色も黒くなり、無駄な肉も無くなり、顔つきまで変わってきたからだ。
彼は僕に「何故そんなに部活を頑張ってるの?」と質問した。僕は一瞬答えられなかった。
楽しいから。普通ならそう答えるだろう。しかし、その時の僕は何だかそう言えなかった。
楽しいから。と答えたら何だか用意した答えをただ答えているだけで、僕の本当の答えではない気がした。
僕は、改めて考えてみた。何でこんなに部活を頑張るんだろう?と。
本来は、あの四人組に会わないようにする為に始めた部活だった。
しかし、その目的はもう崩れていた。僕はしばらく考えた後、こう答えた。
「多分・・・自分を変えたかったんだと思う」
僕はそう言ってからやっと気付いた。
自分があの部にわざわざ入部したのは、無意識のうちに自分を変えたいと思っていたんだ・・・と。
僕は中学時代までの自分が嫌いだった。嫌で嫌で仕方なかった。
とにかく自分と言うものを変えたかった。部活はそのキッカケに過ぎなかったんだ。
それに気付いてちょっと楽になった。部活をやる目的が見えた気がした。
ただ楽しいからやるんじゃない。今までの嫌いな自分を変えるためにやるんだ。
僕は試験のことも忘れ、それに気付いたことにちょっと嬉しくなった。
彼は僕の答えに少し驚いていた。そして、急に難しい顔をしてしばらく考えた後に
「一生懸命になれるものが出来て良かったな・・・」と言って笑った。
その笑顔を見た時僕は少し不安を感じた。
でも、それが何だったのかはその時の僕には分からなかった。
試験最終日、その日はひどい雨だった。
雨が降る日は僕はバス通学だった。流石に雨の中を自転車で行くのはツライ。
バスに乗り、最寄の駅まで乗って、更に違うバスに乗り換えをしなければならない。面倒臭いが仕方ない。
ケンジも幼馴染の娘[アオイ]も僕と同じようなスタイルで登校していた。
その朝、僕が家を出てバス停に向かって歩いていると、ばったりアオイに会った。
お互いビックリしたように「おはよう」と挨拶をする。
何となく並んでバス停まで歩く。
何か喋ろうかと思ったが、雨脚が強くてそれどころじゃなかった。
以前のあの事がちょっと気になったけれど、まさか朝っぱらからそんなこと聞くわけにはいかない。
バス停に着いてそこで初めてちょっとだけ会話した。今日の試験どう?とかそんな他愛のない話だった。
彼女が僕の鞄を見て、今日部活あるの?と聞いてきた。僕の鞄は部活の用意で大きく膨らんでいた。
僕は、多少の雨なら部活はあるけど・・・今日は分からない。でも一応持ってきた。と答えた。
そうなんだ・・・。などと話していると、バスがやってきた。
バスに乗ると、既にケンジが乗っていた。僕らは挨拶を交わし、なんとなく並んでつり革を持つ。
アオイとケンジは面識はある。中学一・三年の時、僕ら三人は同じクラスだった。
だけど二人はほとんど喋ったことが無いらしかった。
僕らはまた多少ギクシャクしながらもそこで他愛のない話をする。
駅に着いて、彼女は偶然別の女友達に会ったので、そこで僕らと離れた。
彼女が離れると、彼はちょっとホッとしたらしかった。
「彼女のこと、どうも苦手なんだ」とケンジは小さな声で言った。
どうして?と僕が聞くと、彼は少し苦い顔をして答えた。
「俺、むかし彼女の友達に告白されたことがあるから・・・」
彼女の友達が告白する時、一人じゃ心細いから、といった感じで彼女が付いてきてたことがあったらしい。
彼女の目の前で、彼女の友人を振って彼女は彼に詰め寄ったらしい。
彼はどうやらその時にちょっとひどいことを言ったらしかった。
「あの時ちょっと虫の居所悪くてさ、言いすぎたんだ・・・」と彼はバツが悪そうに言った。
僕が、そんな事初めて聞いた。と言ったら彼は申し訳なさそうに
「なんだか後味が悪くてさ、あまり言いたくなかったんだよ」と言った。
「それ以来なんか気まずい・・・」彼は独り言のように呟いた。
174 :
えっちな21禁さん:03/04/09 14:00 ID:X5IjwjDu
kita---
175 :
えっちな21禁さん:03/04/09 14:15 ID:D2uaC9zF
176 :
えっちな21禁さん:03/04/09 18:54 ID:EDkfBbIl
177 :
えっちな21禁さん:03/04/10 11:52 ID:5QhcGWRL
tudukigibomnu
それだけ言うと、彼はそれ以上その事について何も語らなかった。
最後の教科の試験も終わると全校生徒がほぼ一斉に帰りはじめた。
僕は今日部活があるのか、部の友達に聞きに行くことにした。
隣りのクラスには4人の部員が居た。そのうちの一人は先輩に一目置かれていた。
そいつに聞きに隣りのクラスに入った。そいつらは、まだ教室で喋っていた。
僕が声をかけると、彼らは「おう、どうした?」と聞き返してきた。
そして僕が今日部活があるのかを聞くと彼らは「お前、何言ってるんだ?」という顔をした。
僕が訳が分からずにいると、彼らは「今日明日は中止って部の連絡網で回ってきただろう?」と言った。
僕が驚いていると、そこに居た部員の一人が、そうだ忘れてた。としゃあしゃあと言った。
そいつは、僕の連絡網の一つ前の順番の男で部内のキラワレモノだった。
先輩、同学年、女子部員、顧問の先生と部員全員が彼のことを嫌っていた。
風呂入る直前にかかってきて、出てから掛けようととして忘れちまった。
とぬけぬけと言い放った。僕を始め、そこに居たみんながあきれた。とりあえず、謝りもしない神経を疑う。
さらに、まぁ有るのに無いって言われるよりマシだろ。なんて言い放った。それを聞いた一人がキレた。
そいつは普段はとてもいい奴なのだが血の気が多い奴でそいつを心底嫌っていた。
普通なら、ここで止めるのだろうが、僕らは止めなかった。
みんな、こういう奴は少し痛い目に遭った方がいいと思っているようだった。
結局その日は、試験も終わったことだし仲のいい部員達でどこか遊びにいくことにした。
先輩から一目おかれている[ワッカ]と、さっきキレた[ケン]。部内で僕と一番仲のいい[ギンジ]。
そして他のクラスからは、お調子者でいい加減だがどこか憎めない[カッキー]そして僕の五人だった。
街を散策してその後晩飯をとり20時ごろ解散という、いかにも高校生らしい行動だった。
しかし、そのメンバーでそんなことをするのは初めてだったので何だか全てが新鮮で楽しかった。
その街からだと僕一人だけ変える方向が違う。一人だけ来た道を戻るように帰らなくてはならない。
そのことは別に苦痛ではなかった。近道をしようと路地裏に入った。
あまり知らない街なので、そこが高校生にはマズイ場所だとは知らなかった。
けばけばしい看板や、あまり関わりたくない人たちがいっぱい居た。
引き返そうかとも思ったが、ここを通り抜けたらすぐのはずなので、突っ切ることにした。
何事も無く通り抜ける事ができ、ホッと一安心した。そして思わず今来た道を振り返った。
その時、ちょうど建物から出てくるカップルが目に止まった。そして僕は驚いた。思わず隠れる。
相手は僕に気付いていないようだった。それは僕の知っている人だった。
181 :
えっちな21禁さん:03/04/11 11:31 ID:q7IfHLn5
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182 :
えっちな21禁さん:03/04/11 14:40 ID:Tx7wOAcK
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183 :
えっちな21禁さん:03/04/12 03:30 ID:lxpAV/EQ
コノスレハ イッタイドコヘ ムカウノダロウカ・・・
184 :
30φ:03/04/12 08:55 ID:yruHiq2F
続きよろしく
野球部かサッカー部かラグビー部か?
187 :
えっちな21禁さん:03/04/14 00:08 ID:dheCCCWB
まだまだ続くぞ。
なんか、似たスレッドがあるが、こっちが先だからな。
保守するぞゴルァ
189 :
えっちな21禁さん:03/04/15 02:48 ID:lx3GNASP
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190 :
タイガーミ゚∀゚彡マン ◆WBRXcNtpf. :03/04/15 02:50 ID:3r8wZkOP
大学を卒業して△年・・・
社会人になって学生時代を考えると、何であんなこと悩んだんだろう、とか、
なぜあれをやっとかなかったんだ、とか、色々と後悔したり、
甘酸っぱく思い出したりすることもあるだろう。
そんなことを、とりあえずはえっちねた板ということで、えっちねた限定で書き込め!
おれっちは、学生時代は硬派を気取ってしまったため、損したこと多し!
合コンしまくればよかった。
ナンパすればよかった。
イスラエルのキブツに入って、外人とやりまくればよかった・・・
なんてことを考えているじぇ!
191 :
えっちな21禁さん:03/04/15 03:20 ID:ef482x35
昨日、小学校時代に好きだった人が家を訪ねてきた。
残念ながら俺は留守で、どんな用事だったか告げることなく帰っていったという。
小学生ながら、死ぬほど好きだった。彼女のためなら死んでもいいと思っていた。
お互い24歳になって、俺には年下の可愛い彼女がいて。
まさか――いや、でもまさか――。
忘れていたはずの気持ちが、ほんのりと芽を出した。俺が期待しているはずのことなど起こるはずないのに。
電話をして、待ち合わせ、近所のココスの一番奥の席。
彼女は来てくれた。
面影よりぐっとキレイになって、想像以上に美しかった。自分の好みの原型は、まさに彼女だったことを実感させてくれた。
あっと声を出すより早く、彼女は俺に差し出した。
聖 教 新 聞
……想い出話も無く、ただただ話を聞いているだけだった。想い出が汚された……そう思うだけで、泣きたくなった2時間だった。
あぼーん
193 :
あ:03/04/15 03:46 ID:lYHRPYjj
>>192
電話したら困ってたよ。やめたげて。
194 :
えっちな21禁さん:03/04/15 04:36 ID:y7O1neBi
なんか居たたまれなくなるスレだなぁ、をい
せつねー 191なんて泣くに泣けないね
195 :
教えてよんまげ:03/04/15 18:05 ID:A8fdxiUL
過去を振り返るな
前を見て歩け。
と俺に言ってあげたい。
>>193,194,195
ちゃんと削除依頼だせよ!
ちょっと飽きてきたな・・・
そろそろズバっと決めてください。
いえ〜す、めっちゃホリディ うきうきな夏き〜ぼ〜ん
いえ〜す、(ry
200 :
えっちな21禁さん:03/04/16 12:14 ID:UBqzh4+6
ズバッと違い・・・
201 :
えっちな21禁さん:03/04/16 12:17 ID:2qgpCnf8
さげ
ズバット参上、ズバット解決
友よ〜友よ 友よ 友よ見てくれ(ry
68-69はどこに行った?
205 :
山崎 渉:03/04/20 04:47 ID:OMfUeL7i
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
気体sage
待ってる間に、ストーリー忘れちゃったよ
もうどうでもいいや