【エイズ】HIV撲滅コピペの展示と募集のスレッド

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59名無しさん@お腹いっぱい。
>>56
以下の新聞報道に対して何かコメントを。

エイズ感染者の受け入れ拒否/生き延びても行き場なく

 療養型施設に入ることを拒まれるエイズウイルス(HIV)感染者やエイズ患者。
そのために短期間で病院を転々としたり、発症した夫を感染者の妻が自宅でやむな
く介護したりする例も。根強い偏見や家族の孤立などエイズ特有の事情を考慮し、
国が受け入れ体制を整備するべきだと、専門家は訴えている。

 ▽転院

 「転院の時期が近づくと不安になる。『次に行く病院はあるのか』と」。関西地
方の病院に入院するエイズ患者の男性の妻は訴えた。

 三十代の夫が発症したのは約十年前。微熱が続いてろれつが回らず、エイズ症状
の一つ「進行性多巣性白質脳症(PML)」と診断された。命は取り留めたが脳障害
が残り、寝たきりの生活。「現状を知っているのは、身内一人だけです」

 一般病床への入院は診療報酬上の制約があり、三カ月程度が限度だ。幼い子供の
いる自宅では介護できず、入所できる施設もない。やむなく三カ月ごとに転院を繰
り返す。これまで全国の十カ所近い病院に入院した。

 この妻らHIV感染者と家族の相談に乗っている国立病院機構大阪医療センターの
コーディネーター織田幸子さんは「病名を言うと大半の施設から『うちは無理』と
断られる。受け入れ先はゼロに近い」と嘆く。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 10:36:11 ID:92PuNfUh0
続き

▽命綱

 エイズは命をつなぐ治療法が進歩した一方、病状が安定しても脳障害や半身まひ
などが残り、介護が必要で長期入院する患者はじわじわと増えている。小西加保
留・関西学院大教授(社会福祉学)が二〇〇四年、全国のエイズ拠点病院を対象に
行った調査では、五十二病院からそうした患者の事例が計百三十一例報告された。

 受け入れ先が見つからない、一人暮らしで介護体制が整わない、などの理由が多
かった。

 一方、在宅で介護するのも容易ではない。

 関西地方の公営住宅の一室。十年近く、PML患者の夫の排せつや食事の世話を続
ける妻は、自身もHIV感染者だ。受け入れてくれる介護施設は見つからず、入浴介助
のヘルパーが見つかるまでに十社近い派遣会社から断られた。

 朝昼晩、夫婦で一緒に飲む「命綱」の薬。自らの発症におびえる妻は最近、長女
に「疲れた。お父さんに薬を飲ませるのをやめてしまいそう」と漏らすようになっ
た。「抗HIV薬が憎い。これがなければ、長く苦しい思いをしなくて済んだのに」。
長女はこんな言葉すら口にした。

 ▽対策

 小西教授らは、病気への偏見や施設側の負担となる高い薬代、家族関係の悪化な
ど、HIV特有の事情があるとして「診療報酬上の配慮や在宅支援サービスの充実な
ど、特別な施策が必要」と指摘。昨年十月、厚生労働省に体制整備を求める要望書
を出した。

 同省は今年八月末にまとめた来年度予算の概算要求にエイズ対策費として本年度
より一億円多い九十億円を盛り込んだが、検査体制の充実やエイズ拠点病院の再構
築など「入り口の医療」がまだ優先課題だ。

 国内で新たに報告されるHIV感染者とエイズ患者は年間計千人以上。多くは二十―
四十代だが、高齢化は進む。

 大阪HIV薬害訴訟原告団の花井十伍代表は「この状態ではHIV感染者は早く死ねと
言われているような気分で、安心して老いられない。国が対策を急いでほしい」と
話している。