>>56 以下の新聞報道に対して何かコメントを。
エイズ感染者の受け入れ拒否/生き延びても行き場なく
療養型施設に入ることを拒まれるエイズウイルス(HIV)感染者やエイズ患者。
そのために短期間で病院を転々としたり、発症した夫を感染者の妻が自宅でやむな
く介護したりする例も。根強い偏見や家族の孤立などエイズ特有の事情を考慮し、
国が受け入れ体制を整備するべきだと、専門家は訴えている。
▽転院
「転院の時期が近づくと不安になる。『次に行く病院はあるのか』と」。関西地
方の病院に入院するエイズ患者の男性の妻は訴えた。
三十代の夫が発症したのは約十年前。微熱が続いてろれつが回らず、エイズ症状
の一つ「進行性多巣性白質脳症(PML)」と診断された。命は取り留めたが脳障害
が残り、寝たきりの生活。「現状を知っているのは、身内一人だけです」
一般病床への入院は診療報酬上の制約があり、三カ月程度が限度だ。幼い子供の
いる自宅では介護できず、入所できる施設もない。やむなく三カ月ごとに転院を繰
り返す。これまで全国の十カ所近い病院に入院した。
この妻らHIV感染者と家族の相談に乗っている国立病院機構大阪医療センターの
コーディネーター織田幸子さんは「病名を言うと大半の施設から『うちは無理』と
断られる。受け入れ先はゼロに近い」と嘆く。