コミンテルン

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312大東亜戦争と「開戦責任」
大東亜戦争と「開戦責任」―近衛文麿と山本五十六 中川 八洋 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4896670116

前編 近衛文麿−「仮面の戦争屋」
 第二章「ハル・ノート」とロシアの積極工作 −財務次官補H・D・ホワイトとルーズヴェルト−
  第三節 政府高官を覆う赤い工作網 −日米を操作したロシアの「隠れた手(hidden hands)」

 単純化すれば、日本の将兵210万人(『日本の戦争』原書房、p21)と米国のそれ9万人余が生命
を捧げた戦争の結末は、ロシアに奉仕すると同時に、「アジア共産化」の為であった。日中戦争や太平
洋戦争は、日米双方の国益に反した上に、更にアジアの人々に共産主義の抑圧の不幸をもたらしたので
ある。日本に対しても、米国に対しても、ロシアを除く全アジアに対しても、釈明の出来ない愚かしく
かつ「無益な戦争」であった。
 一国の外交政策の決定に当り、他国の「隠れた手(hidden hands)」による操作を受けることは主権の
侵害の容認放置であり、あってはならない。「ハル・ノート」や「南進」の決定が、共産ロシアの「隠
れた手」で操作されたとすれば、日本にしても米国にしても双方の国家にとって、これこそ「恥ずべき
怠慢」であったといえる。