明治維新

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853名無しさん@お腹いっぱい。
明治維新は英国東インド会社から語らなければならない。
東インド会社は19世紀の欧州を支配した重商主義に基づいて、ヨーロッパ以外の全地域の
貿易独占権を認められた特許会社であり、半国営企業だった。

明治維新のすこし前、英国東インド会社は清に阿片を売りさばいて三角貿易をしていた。
この東インド会社を仕切っていたのが、 後に香港の大企業・ジャーディン・マセソン商会を起こす
ウィリアム・ジャーディン。 彼は阿片を売りさばいたことで中国人に追われるようにして清を後に
するが、イギリスに 逃げ帰るや議会を動かして軍事行動を起こさせた。これがアヘン戦争だ。

このウィリアム・ジャーディンが、その後、ジェームス・マセソンとともに現在もある貿易商社
ジャーディン・マセソン商会を香港に起こす。これは東インド会社が形を変えたものだ。
そしてこのジャーディン・マセソン商会こそ、維新の鍵を握ることになる。

幕末の日本にジャーディン・マセソン商会は代理人としてトーマス・グラバーを長崎に派遣し、
グラバー商会を興した。このグラバー商会が薩摩、後に薩長連合にとって重要な資金源と
倒幕開国派の人材開拓クラブとして利用されていくことは周知の通り。
グラバー商会、そしてジャーディン・マセソン商会は日本人の開国派の思想家を育成した。
その手引きによって薩摩藩の五代友厚、森有礼、 寺島宗則、長澤鼎らが海外留学を果たし、
長州藩からは井上聞多(馨)、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤俊輔(博文)、野村弥吉(井上勝)と
いった人物が英国に留学する。帰国したこれらの人材は、それぞれの藩内でそれまで主流
だった愛国主義的な尊皇攘夷思想を急速に倒幕開国思想へと変質させていった。
彼らが果たしたこの役割と思想の拡散は明らかに日本を交易拠点としたいジャーディン・
マセソン商会の利益になるものだった。というより、彼らはジャーディン・マセソン商会の
手先として日本に舞い戻ってきたと言うべきだろう。
英国東インド会社=ジャーディン・マセソン商会の思惑は、鎖国を続ける日本の開国にあり、
維新志士たちは洗脳されその工作員にされたにすぎなかったのである。
アヘン戦争が「恥知らずな戦争(ウィリアム・グラッドストン)」と国内でののしられたウィリアム・
ジャーディンの立場を考えれば、アヘン戦争と同じような武力介入を日本に対して起こすことは
不可能である。ならば国内の勢力を支配しようとするのは当然の策略だったと言えよう。

グラバー商会は坂本龍馬に命じて亀山社中を作らせた。
正確にはこれはジャーディン・ マセソン社/グラバー商会が調達し日本に大量に輸入した
銃器弾薬の転売を目的として作られた政商である。これらの武器の目的は明確に、徳川政権に
対するクーデターにあったのは客観的に見て揺るがしがたい真実だろう。
この坂本龍馬がグラバーに政治・物資の両面で厚く支援されていたことは幕末史上の常識で、
その坂本が薩長同盟を 成し遂げ、それが倒幕最大の実力組織になった経緯を見れば、
坂本龍馬はグラバー直属の工作員だったというのが真相ではないか。
用済みになった龍馬を暗殺したのもグラバーの差し金と考えるのが自然だ。

かくしてジャーディン・マセソン商会の思惑通り、日本では徳川政権が打倒され、日本は
開国への道を歩む。グラバー商会やジャーディン・マセソン商会は日本に進出して支店を
つくっており、維新政府に対して強力な影響力を有し続けた。

ジャーディン・マセソン商会がその再び日本史上に姿を見せるのは日清・日露戦争である。
ジャーディン・マセソン商会はそのいずれの戦争においても日本に英国から武器弾薬を
売りつける武器販売商社として機能したばかりか、日露戦争においては戦費調達に苦しむ
日本に対してイギリス資本界と日本政府の橋渡しも行っている。
854名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 09:35:17 ID:EYc09opAP
なお、ジャーディン・マセソン商会はロスチャイルド系企業であり、
ウィリアム・ジャーディンはフリーメーソンの一員である。

グラバー商会は維新ののちまもなく倒産するが、その保有した資本、造船所、工業、
鉄道、交易、鉱業といった資産はすべてグラバーの愛弟子だった岩碕弥太郎に
受け継がれた。これが三菱財閥の始まりとなっている。

これは陰謀論でもなんでもなく事実なので、信じられないなら調べてみればよろしい。
855名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 09:52:08 ID:EYc09opAP
(参考文献)

・近代日本とイギリス資本―ジャーディン=マセソン商会を中心に
   石井寛治著 東京大学産業経済研究叢書
・明治維新とイギリス商人 杉山伸也著 岩波新書
・属国・日本論 副島隆彦著 五月書房

以上は陰謀論というよりは蓋然性と妥当性のある推測である。
明治維新はジャーディン・マセソン商会によって遂行され実現した。
維新志士はいずれもその手駒であったにすぎない。