1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
日米戦争突入の元凶、筆頭の大物として
東條英樹、武藤章、嶋田繁太郎、永野修身や杉山元
なんかはよく挙げられて散々語り尽くされておりますが
『この戦争を始めたのはこの俺だ』
で超有名な石川信吾については
私個人、この人の事を殆ど存じません
というより世間でもそんなに突っ込んで語られてないように思えるのですが…
中堅幹部衆の押し上げ&暴走を
海軍のアホの上層部が抑えられなかった&ソレに乗せられたのが
日米戦争突入の要因の通説となってます
その中堅幹部の筆頭の石川
ところが阿川三部作でも石川についてはふみこんだ記述もありません
彼について私が存じている事といえば
・永野修身に第一委員会による南部仏印進駐のプランの重要性、必要性を説き
永野はすっかり石川による進駐プランに染まった
・ネーパルホリーデー終了後、
真っ先に戦艦大和、武蔵の建造プランを作成し大艦巨砲主義を唱った
・陸軍連中との会談等で対等に渡りあえる非常に稀有な人物で
陸軍の罵倒にまったく物怖じしないどころか逆に説き伏せる事すらあった
とまぁこんなことぐらい
頭脳明晰で口達者でアタマがキレる石川を
はたして山本や井上成美はどう思っていたのか?
なぜ石川は戦犯に挙げられなかったのか?
石川信吾 著 『真珠湾への道』ではどのような事を石川自身が書き綴っているのか?
などなど石川信吾について御存知の方や興味をお持ちの方は
是非、語ってください
2かな。
海軍第一委員会問題があきらかになるのは、
1960年代だよね。
でも、帝国海軍の暗黒面だから、みんな語りたがるかどうか。
いい命題だと思うが、資料が手元にないしな。
でも有名な言葉ですな。
どうしても陸軍の方に矛先が向かうのだが、大東亜戦争に関して云えば陸軍は
これは海軍の戦争という事で、散々「出来るのか出来ないのか、出来ないならそ
の方向で行くから態度を締めしてくれ」と懇願してるのに態度は首相一任だし。
南部仏印進駐も海軍が言い出しっぺみたいなものだし。
支那駐兵問題で陸軍が北支対共産匪賊駐兵は必要と言っているのに、こっそりと
海軍は南支海南島に資源捕獲駐留を進行させて、それを陸軍には一切知らせてい
なかったりしているし。
石川信吾に限らず、艦隊派と条約派の駆け引きや、米内が条約派中大陸派遣論者
で、かき回したら面白いのかも。
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/05(木) 20:49:58 ID:X39Sd+Gc0
石川信吾は長州の誇り。
石川信吾って実に面白い人物ですよね
一斉射撃の砲弾の中にときにあらぬ方向へ飛んでいく弾の稀な現象から
『不規弾』
と彼は呼ばれてたらしいですね
書かせてよし、語らせてよし
弁舌でありながら実にアタマがキレ、知性や教養の高さも伺える
なのに、山本や井上や米内とはまったくの正反対
水と油で到底、融合しそうにない
彼は独逸にまぁ駐在してますけど
どこかナチの親衛隊幹部的な匂いが漂う将校だと思う
たしかに彼は艦隊派の中の中枢であるが
しかし歯車のひとつに過ぎないのかも
日米戦争を煽ったのは陸軍と艦隊派とそれにマスコミや国民
これらが一つの束になれば
本能寺の明智光秀の如く
不都合や具合の悪い事は記憶から抹殺し
適当、ざっくばらんにしか後先考えず
とにかく勇みたく、起ち挙がりたくなったのであろう
経済的ゆとりのある良識派やインテリ層が
どんなに米英との戦争が愚行かを説いても
常に苦しい生活の中にあった庶民層には
米の国力の壮大さがいまいちピンとこない…
その多くの日本人は
米の民主的政治を統一を欠く政治
明朗に生活を楽しむ態度を贅沢
自由な精神を道徳の退廃
国力は見かけ倒しで恐るるに足らず
という気風がとにかく昭和に入ってから増大していた
そして艦隊派による条約派に対する平和的粛清ともいえる左遷
コレがもう二度と後戻りの出来ない
国家の運命を決するという大事な時にモノ凄くひびいた
所詮、山本さんは
三国同盟締結の是非を決する時には艦隊派重鎮の軍令総長(当時)の、
そして南部仏印進駐では某宮様の息のかかった永野総長の掌の上でドタバタやってたにすぎなかった
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/07(土) 22:02:54 ID:bqRVYY9oO
石川信吾〜語録
『こうなれば、もはや理屈じゃなくて、イエスかノーかの二つに一つ。
決心の問題です。大臣の腹一つと思います』
※誰のバックアップもなく中央で唯一孤軍奮闘の吉田善吾(海相)に三国同盟の承認を迫った
(米内は予備役編入、井上は飛ばされ、山本は司令長官として洋上へ)
『ナチスはほんの一握りの同志の結束で発足したんだよ。
我々だって志を同じくし、強固に団結しさえすれば天下何事かならざんや』
『私は昭和十二年当時から、支那事変をやめなければ、日米戦争になると考えていた』
『作戦上の理由からこの年の秋における開戦は必至と考えられていた、それは常識である。
私は対米戦をやるならばこの年の秋だと早くから確信していた。
石油の禁輸は当然あるものと覚悟していた』
※南部仏印進駐への米の全面禁輸という対抗措置に対して
『馬に水を飲ませるために、水の流れまで馬を引っぱってきたが、馬は尻込みして、なかなか前進しない。
ついに後ろから尻を叩いて馬に水を飲ませることができたよ』
>>5 その、第一委員会の黒幕は米内・山本らのメーソン。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/08(日) 23:32:28 ID:Q0V8Io430
攻玉社OB。岡敬純ともに面汚し。
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 09:01:21 ID:ry+Fv0n90
実権を握ってたのは戦犯になったじじい将官じゃなく、左官クラスだった日本の軍部。
会社でいえば部課長クラス。
上からの声に従うのじゃなく、この中堅連中からのボトムアップで物事動かしてた。
その点英米なんかは完全なトップダウンだったよな。
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 12:51:11 ID:nC5bqrjF0
戦艦大和などの超々弩級戦艦の建艦を急ぐよう具申したのも石川という
先の先読み過ぎなんだろうな。
米本土上陸の暁には、巨大戦艦は必ず要るからな。
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/06(水) 21:38:19 ID:i/y+LDBGO
半藤(一利)氏でさえ
本人とは会っていないらしいね…
なんといっても
「石川信吾を語らずして海軍を語った事にはならない」
と、忠告されたんだからね
石川は白いコートを羽織ってたらしくキザでかなり嫌われてたみたいね
井上成美が終戦直後の座談会で及川古志郎を散々叩いたみたいに
アレに石川を呼び付けて知性派のキレ者(嫌われ者)同士ガチでやりあってほしかったなw
対米戦争を始めたのはルーズベルトであって石川少将ではない。
石川さんご本人もワルぶりすぎだ。
ルーズベルトの悪辣さに比べたら末次大将も石川少将も普通だよ。
日本陸海軍の対米強硬派なんて可愛いもんだ。
17 :
16訂正:2008/08/07(木) 01:06:12 ID:l0d1UEzKO
対米戦争を始めたのは…×
日米戦争を始めたのは…〇
石川は、立身出世主義が本質でないのか。
状況に合わせて、ワル器用に戦後も生きた一人でなかったか。(素早くマカーサーに擦り寄ったのでないのか。)
岸信介、辻政信 ほど戦後が派手でなかったというだけでないのか。
(もう死んだ人物だから、日米開戦のときだけでなく、戦後も視野して論じたらいかが)
艦隊派って山本五十六なんかも艦隊派だったんでしょ
日米開戦に関しては艦隊派とか条約派は関係ないんじゃないの?
20 :
名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/01(月) 20:47:02 ID:B8m1Kj3Q0
山本五十六が「海軍は石川を甘えさせすぎた。」といたという。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/02(火) 09:01:20 ID:2wY7htWA0
>>16 俺もそう思う。石川がいなくとも日米戦争はやられていただろう。
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/02(火) 12:04:56 ID:hOGUHnYY0
>>21 北朝鮮や中国が何をやらかそうが、
経済制裁をしたせいで向こうから戦争を
仕掛けてきたら、経済制裁した側の
責任ってことで、よろしいですね?
なるれす
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 11:42:01 ID:/IQc6W7U0
第一委員会においての高木惣吉の役割については
どういったものだったんですかね?
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 12:49:02 ID:vhFlPY8vO
高木ね
食えない男だよ
石川がいようがいまいが
対米戦は必至
半藤氏が高木惣吉があなたがたが思っているほど第一委員会に影響力は無かったっていう
趣旨の事を語ったって書いてたな。高木氏と第一委員会の関わりはありそうだけど、はっきり
しないなぁ。
海軍保全を考えてたらいつの間にか日米開戦を計画していた
みたいな
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 20:14:48 ID:vhFlPY8vO
日米の激突はもう予定事項の段階だから
石川がどうこういう問題ではないが
この男や岡たちが提唱した南進策は
開戦を早めたのは事実だろう
小物でもやり手が束になれば結局は脅威だったんでしょ
南進はコイツ等がごり押ししたんだしね
吉田善吾を廃人にし及川から言質をとり永野からも一目おかれたのはまぎれもない事実
石川は松岡とも親交があり南進の危険性は認識していた。
石川や丘がが南進を強行したなんて話は半藤の捏造。
連合艦隊が南部仏印に航空基地を作りたかった。
フィリピンとシンガポールを空爆するには
どうしてもここに航空基地が必用だから。