野蛮な鯨狩りを続けているのは日本だけ

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522名無しさん@お腹いっぱい。
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>>67のつづき

また、ヨーロッパ各国の新聞、テレビに大広告をうち、大衆が欧州議会に
アザラシ毛皮の輸入禁止を働きかけるよう煽動した。

欧州議会の議員の元には、あわせて数千通の手紙が殺到。議員たちは
直ちに行動を起こし、1983年10月、ECへの子アザラシの毛皮輸入禁止法を通した。

カナダ産アザラシ毛皮の輸出先は75%がEC市場であった。そのため、カナダは
大打撃を受け、規制を免れた成獣の毛皮までが売れなくなってしまった。
反アザラシキャンペーンは消費者の購買意欲をそぎ、すっかり大成功に終わった。

その結果どうなったか。
子アザラシを主に捕殺するのは、資源保存上のイヌイットの知恵でもあった。
メスの成獣は毎年出産するので捕殺率を低くしている。子アザラシを間引く限り、
資源が減少することはあり得ない。

ところが、アザラシは保護された結果、増えに増えてしまった。そして、エサとなる
タラ資源が激減した。その結果、カナダ東北海域のタラ漁は1993年に禁漁に追い込まれた。
また、アザラシの民として、伝統文化に誇りを持てなくなったイヌイットの若者の自殺が
急増したのもこの時期である。