極道と堅気の歴史

みんなさ、暴力団って嫌いだろ。俺も嫌い。
でもね、社会に適応出来ないハミ出し者っては一定の割合で存在するんだ。
そういう人達はどうやって食って行くんだろうね、それはね
賭博、闇金、売春等の”買い手がいないと成立しない犯罪”で喰って行くんだ。
相手も犯罪者、だから堅気には迷惑を掛けない。

「乞食以下、スリ以上
　（犯罪を犯さない浮浪者以下であっても一般社会に迷惑を掛けるスリよりマシ）
　自分だけでなく若い者を拾って同じ様に教育する。それが極道」

決して堅気には迷惑を掛けずにコソ泥の様な真似をする事もなく
命を掛けて縄張りを護って男を磨いて生きて行く、それがヤクザだったのさ。
でも最近はそうじゃない。ただの暴力団だ。博徒系はみんな指定暴力団
指定されずに残ってる暴力団はテキ屋系の僅かな極道だけだろう。
どうしてこんなこんな事になったんだろうね？

それは恐らくね、堅気の仕打ちにヤクザ者がブチ切れてモラルハザードを引き起こしたからだと思うんだ。
ヤクザ者は自分達がアウトローだと自覚してる。だから懲役覚悟で汚い仕事にも手を染める事がある
でも、ほとんどは堅気の為だ。戦後混乱期には自警団として、復興期には労働力をかき集め
成長期には地上げをし、示談交渉に手を貸し、自分達の関わらない犯罪に対策には情報提供し
治安維持にも協力してきた。なのに暴対法とは何なんだと。
脅迫や恐喝だって堅気に言われて手を貸してるのに悪い事は全部ヤクザ者が被り
上手い汁は全部堅気が持っていく、それでも我慢してきた。
なのに受け皿を作らずに組を潰すなんてどうやって生きて行くんだ！とね。

という訳で
極道　金になるなら堅気に迷惑掛けようが気にしない。だって生活の為だも〜んｗ
堅気　命掛けなくても金を稼げりゃ仲間になれるんだ、暴力団をバックに商売出来るぜ！
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　　　　　　　　　　経済ヤクザの誕生

最近は拝金主義の風潮に嫌けがさして、昔ながらの極道は引退する者も多いとか。
なんでもアウトローの受け入れ先ではなく、金目当ての犯罪者の溜まり場になり
一緒にやってられないんだとさ。悲しいね。