今月の文藝春秋の特集「大研究 昭和の陸軍」で半藤一利氏が牟田口について
も触れられてたよ。半藤さん、辻と牟田口、両方に会えたなんて羨ましい。
半藤一利
「私は何度も辻に取材したことがあります。戦後、辻は国会議員をしており、
議員会館で会ったのですが、いきなり、「俺の身体の中には六カ国の敵弾が入っているんだ。
見るか」ときた。生返事をしたら、裸になって「最初は上海事変でつぎはノモンハンでソ連の弾…」
といって見せてくれた。おそらく会う人ごとに繰り返していたのでしょう。
そういう大言壮語はするけれども、自分の戦争責任については、まったく感じていないようでした。
私はインパールの牟田口廉也(22期)とも会ったことがありますけど、まだ彼のほうが
責任を感じていましたよ。「太平洋戦争は自分が起こしたものだ」と言っていた。
/「俺が日中戦争を起こしてしまって、それが太平洋戦争までいってしまった」
という趣旨のことを言ってました。
もっとも「俺はいくらか悪いと思っているから、インパールで勝とうと思った」
と、自己正当化が続くのですが…