38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/29(土) 21:41:16 ID:DOAVNYNi0
『正論』2006年8月号の特集で、
コミンテルンの謀略に日本が踊らされ、
戦争に突入していった状況が詳細に論じられています。
是非、一読されることをお奨めします。
<特集>中国共産党とコミンテルンの戦争責任を告発する
1.国共合作・内戦の背後で蠢いた「赤色謀略」の数々
評論家 黄文雄
2.尾崎秀實の虚像と実像
国際問題評論家 瀧澤一郎
3.「近衛上奏文」の謎
元防衛大学校教授 平間洋一
4.日本を泥沼に落とし込んだ米中ソ二つの反日ネットワーク
日本会議専任研究員 江崎道朗
5.ルーズベルト対日戦決意の「背景」最新報告
青山学院大学助教授 福井義高
6.防共史観確立のための謀略論考察
獨協大学名誉教授 中 村 粲
7.東京裁判史観は過去の亡霊だ
上智大学名誉教授 渡部昇一
http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/0607/mokji.html
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/11(水) 03:32:30 ID:CRRJqwk/O
林芙美子
40 :
名無し:2006/10/11(水) 06:34:26 ID:EQ1dnesu0
戦前の日本の軍事力は軍縮会議で明らかなように世界では
Cクラスだった。だから米国と戦って勝てると思う人は
いなかった。それでも米国の反日包囲とハルノートで亡国を
知ったので戦ったのである。これは自衛戦争といって正当な
戦争だ。
支那事変は殴られたので殴り返したまでである。
蒋介石が米ソの傀儡となって講和しないので戦ったのである。
侵略ではない。戦争は何処の国でも恐れられるが否定はできない。
だから軍備を持っている。騙されてはいけない。
満州事変に続く北支介入
南京占領で調子に乗って「国民政府を相手とせず」
援蒋ルート遮断の北部仏印進駐に続く、蘭印狙いの南部仏印進駐
適当なところで止められずドツボ(ABCD)に
家永三郎
戦中でなく戦後に「教育勅語成立の思想」という教育勅語再評価の本を書いてたことを
教科書裁判の支援者たちは秘密にしてきた。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/21(土) 22:56:19 ID:+hlmusEg0
市川房枝
婦人団体を大同団結させて戦争協力に導き、戦時中は言論報国会理事
そのせいで戦後公職追放を食らってる
永井荷風って厭戦的っちゅうか、厭世的なんよな。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/14(火) 19:17:23 ID:tTZM9iNDO
志賀直哉だな
太宰はんがあの『シンガポール陥落』の作者がよくも内村鑑三先生などと言えたものだって言ってた
「ヘイ!ジャップ、オセロやろうぜ!」とヤンキー野郎に言われて
盤を見たら、既にほとんど白で埋まってた。
「これはあんまりです。黄色が1個しかありません」と言うと隣の紳士が答えた。
「あそこの酔っ払いのコサック野郎と喧嘩して勝ったら3個をひっくり返して
黄色にしてやろう」ヤンキーと紳士はニヤニヤ笑った。
死ぬ気で喧嘩してようやく勝った。黄色は3個増えたが、ヤンキーとコサックは
滅茶苦茶こっちを睨んでた。ヤンキー野郎のニヤニヤ笑いは既に消えていた。
しかしゲルマン野郎が馬鹿みたいに暴れてくれたおかげでまた黄色が増えた。
調子にのって周りもひっくり返して黄色を増やそうとしたらヤンキー野郎に見つかった。
「ヘイ!ジャップ!てめー、それ戻せ。黄色1個に戻せ。戻さねえとこうだぞ。」
4人がかりで鼻と口を塞がれた。苦しかった。
もうさすがにヤバイと思ってヤンキーの顔面に痛烈な不意打ちパンチを喰らわした。
「ジャップめ!卑怯だぞ!」隙だらけだったくせにヤンキーが馬鹿みたいに叫んだ。
結局ボコボコにされたが、ヤンキーは妙に優しくなった。別人みたいだった。
ボロボロだったが、ヤンキーと酔っ払いが喧嘩してる隙に頑張って金を稼いだ。
気が付いたらヤンキーの次に金持ちになってた。
紳士は皮肉を言い、酔っ払いが愚痴をこぼしたがどうということはなかった。
ヤンキーは優しかったが他所では相変わらず威張り散らして喧嘩ばかりしていた。
ターバン野郎がヤンキーを強盗よばわりして滅茶苦茶怒ってた。
みんな大変だけど僕は金持ちだし喧嘩しなくていいから幸せだなあと思った。
>>27 残念、ドイツが犯した犯罪として
学校で一年間ナチスの犯罪について
みっちり勉強するそうだ
それで大方の(全部とは言わない)
ドイツ人は贖罪意識を持ってしまうんだそうだ
贖罪といえば。最近フランスのマスコミは
フランスの植民地政策を非難する放送を繰り返して
いるため、現在のフランスも自虐化が進んでいるらしい
中里介山は
我関せずだった。
>>38 定期配信:週刊オルタ、西山澄夫より
転載歓迎
「速報」
2005年10月25日、26日、ブッシュの支持基盤であるネオコン派の政治家、知識
人が集まるワシントンの政策研究所、AEI・アメリカン・エンタープライズ・イ
ンスティテュートが主催して、日本の国会議事堂裏のホテル、キャピトル東急で、
「政策研究集会」が開かれた。テーマは、「日本と中国を、どのようにして戦争
に突入させるか、そのプラン作り」である。参加者はAEI所長クリストファー・
デムス、次期総理・安倍晋三、鶴岡公ニ(外務省、総合外交政策局審議官)、山
口昇(防衛庁、防衛研究所副所長、陸将補)、民主党・前党首・前原誠司、その
他自民、民主の複数の議員。テーマは「有事、戦争に、どう対処するか」では無
く、「中国と日本を、どのようにして戦争に持って行くか」である。
以上は裏付けが取れた正確な情報である。
以下は裏付けの取れていない未確認情報(裏付けの取りようがない)である。
今後2年前後に、日本海側の都市に、「米軍の」ミサイルを着弾させ死傷者を
出させ、それが北朝鮮からのものである、とマスコミ報道を行い、一気に日本国
内の世論を戦争賛成、治安維持体制に持って行く、また京都、大阪付近で新幹線
の爆破テロを起こし世論を戒厳令体制、戦争賛成方向に誘導する(テロは米軍と
自衛隊の共同作戦で実行し、イスラム原理主義または北朝鮮のテロと報道する)。
「京都、大阪方面」と場所が特定されている点、テロ作戦の準備を知った軍内
部からのリーク情報の可能性がある。が、真偽の確認のしようがないので、情報
の「信用度は低い」。ただし万一、本当にテロがあった場合には、北朝鮮やイス
ラムのテロではなく、「戦争をするための米軍と自衛隊の画策」である事を事前
に明らかにしておくため、日本を戦争賛成の方向に誘導させない「クサビを打ち
込んでおく」ため、あえて信用度の不確かな情報を流します。
▼米国FBIの言論弾圧を弾劾せよ!
米国民主主義に対して第二次世界大戦の戦後審判とはまったく関係なく、新たな主張を行うことにより危険思想保持者と見なし、記事の削除とアクセス禁止による明らかな言論弾圧を行っている。
FBIは、沖縄米軍基地における軍事的弊害説、9.11フリーメイソン陰謀説に対する言論弾圧が認められた。
▽民主主義の国民が防衛理念を含む専門知識に基づいて投票することは有り得ない。
したがって軍事兵器の使用は極めて不明瞭な理由により過ちを繰り返しやすく、軍事的弊害を含んでいると言える。
イラクの軍事支配という中東の混乱により米軍の軍需産業は事実上沖縄にまでこの軍事的弊害を生じさせたのである。
一方、1996年8月28日、最高裁は米軍用地の強制使用手続きをめぐる代理署名訴訟で、米軍基地への土地提供を定めた米軍用地特別措置法は憲法に違反しないという判決を下した。
この米軍用地特別措置法は同盟上の米軍の軍需産業を容認するものであるが、前述した沖縄の軍事的弊害とは、似て異なるものであり、両者を民主主義において憲法上合法とすることは不当な判決であると言わざるを得ない。
▽米国同時多発テロ9.11は、事実上米軍のイラクでの軍事活動を正当化せしめたのであり、数十万の身体障害者を含む戦争犠牲者を齎した。
そして、ブッシュ政権はイラクの民主化に必要な要件を満たしていないばかりか、フリーメイソンの教義に含まれる虐殺思想の終端と軍事経済破綻を防ぐべく水面下での隠蔽工作をしたかの如き示唆を繰り返しているのである。
なぜならば、米国の権威は少数民族を虐殺したことにより維持されてきたからであり、この戦争利権を維持するために大規模なテロ事件を通じて米国民を洗脳する必要があったと言えるからである。
つまり、戦争の可否は国民洗脳により誘導された似非民主主義的な判断に基づくものである。
52 :
名無し:2007/06/10(日) 19:49:18 ID:21W9k9LCO
「橋のない川」で有名な住井すゑ。
戦時中は忠君愛国好戦の随筆を書いていた。
「やあ、おめでとう。マニラも陥ちたね。いや、愉快だ」
「無敵皇軍。何がいけない?はははは無敵皇軍を不穏だなんて言った腰抜け野郎、今こそ出てこい。
神国日本は開闢以来無敵なんだ」
こんなこと言ってた人が戦後になると天皇制廃絶・反戦反差別を主張するようになる
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 20:04:25 ID:VuP2vWFk0
オーストラリアではアボリジニにかなり気を遣っているらしい
かつては絶滅させようとしていたくせに
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 20:11:51 ID:xzEcQUMX0
作家なんて性欲強いんだから
戦時は目立って異性にもてようと必死なので
好戦的になるだろ。
奴ら、性の事しか頭にねーじゃん
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 20:25:15 ID:An7cDd6U0
>>35 海野十三は肯定的かあ?彼は、作家であり学者だから、冷徹に日本の技術を見ていると思うぞ。
日米大戦を描いた「SF」だって日本は空襲で焼け野原になるけど、最終兵器が発明されて逆転
するって筋書きだから、取りようからするとそんな偶然が無い限り、日本は勝てない…焼け野原に
なる運命だと最初から分かっていた節があるだろ。
日記によると彼はきちんと原爆の存在と原爆の威力を認識していたしね。原爆の報を聞いて、
「ああやはり最終兵器を発明したのはアメリカか」と思ったに違いない。
そりゃ日本人だから、日本の勝利を願っていただろうけどさ。
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 14:19:49 ID:w7roCCXL0
夏目漱石はどうかな、小説「三四郎」の登場人物に「日本は滅びるね」
と言わせるし。
日本のやり方に否定的な部分もあったと思う。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 16:14:52 ID:mYAJkEyP0
丸山真男は?
59 :
武陽陰士 ◆ATDF4vFZys :2007/09/23(日) 16:39:19 ID:YdGlhunZO
中里介山。
文学者の報国会に入らなかったんで、反体制反侵略のように思われているけど、
実際は大陸侵出を肯定してた。そのことで魯迅と論争になったりしてる。
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/24(月) 20:23:20 ID:v/gZvdyi0
>>57 漱石は中国訪問の時、現地の苦力をボロクソに書いた文章を残している。
まあ時代もあるが「ちゃん」とか言いまくり。
61 :
武陽陰士 ◆ATDF4vFZys :2007/09/24(月) 22:18:01 ID:n1Es3qiWO
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/24(月) 23:36:26 ID:NbInimSg0
島崎藤村は「生きて虜囚の辱を受けず」の戦陣訓を書いたそうです。ちょっと
びっくり。
結局、戦争に反対していたのは日本共産党やプロレタリア文学者だけで(それも
多数は転向)、ひねくれて戦争から背を向けていたのが永井荷風や谷崎潤一郎
といった変わり者(耽美主義者、退廃している感じ)くらいで、それ以外は全員
肯定的だったということではないでしょうか。
紅旗征戎、我が事に非ずと言った定家は偉かったんだなあ。
実際は中納言までなったんだから無関係でいられたはずないと思うが。
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/26(月) 18:56:07 ID:FYxtOrAU0
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/26(月) 19:05:23 ID:P/y7Pmbr0
共産党員は「帝国主義戦争」に反対していただけで
「社会主義国による解放戦争」には賛成しまくり
スターリニズムマンセーだったから
彼らの「戦争反対を戦時中も貫いた」は
相当割引してみる必要がある。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/30(金) 10:17:52 ID:shwPlHSz0
宮沢賢治
彼の場合、戦争肯定論
人口を調節する為に戦争は仕方ないというニュアンスだった
朝日新聞を忘れちゃイカン!
んだすれ
『嘘を言うようになったら、戦争は必ず負ける…
世論の指導とか、国民士気の振作(しんさく)とか、口はばったいことだよ』
連合艦隊司令長官 山本五十六
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/14(土) 13:06:57 ID:IGDh8jej0
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/14(土) 13:20:23 ID:UOUL/qAt0
>>69 結局は自らがそれに踊ったのだから、罪は同じ。
他の連中のように、司令官など固辞すれば良かったのだ。
出来ない責任を引き受けるのは、責任回避より罪が大きい。
「山本は責任を果たす為に死の席を引き受けた高貴な人間だ」、というお話は論理が間違っている。
爆笑太田が宮沢賢治が戦争賛成してたのが信じられないとか言ってたけど
賢治文学の読みの浅さにこっちが驚いたよw
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/16(月) 20:27:18 ID:MZNKlePI0
売国奴のスレ記念真紀子
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/16(月) 20:28:28 ID:MZNKlePI0
>>55 妄想乙。
日本が負けてショックで家族全員で自決しようとした。
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/16(月) 20:31:58 ID:MZNKlePI0
>>52 文系インテリのゴミっぷりが確かめられる事実だな。
安部譲二も小学校の校長の言うことが
敗戦を機にころりと変わったのを皮肉っていた。
大学からは文系学部を全て排除すべき。
通俗小説読んでりゃ文系の卒論くらい楽勝でかける。
わざわざ大学で税金使って学ばせるほどのものではない。
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/16(月) 20:41:46 ID:WwGuLvIfO
>>74 はあ?
海野の敗戦時の日記は青空文庫で読めるが、そんな記述あるかよ!W
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/16(月) 22:11:18 ID:mRpqGCDy0
まるで自分の金のように言うね
殆どの人は税金の「恩恵」を受けている訳だが
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/16(月) 22:12:34 ID:mRpqGCDy0
その「殆どの人」を対象とする全国紙が税金云々はチャンチャラおかしい
くるくるぱーだ
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/17(火) 11:58:17 ID:KnRD+Cj+O
日本を地獄にしたのは衆愚どもだ。
>>71 そう結論付けるのもどうかね? 確かにあまり良かったとは
言えないけどさ……でもやらなかったらやらなかったでまた誰かが叩いてたんじゃないのか?
まああれから一、二年の内に上手く解決出来なかったその他の人達の責任というのは
彼よりずっと(そうでなきゃ彼と同じ位に)重いのではないかと。
それより武道家の中山博道はどうだったんだろうね。戦争は余り良くないと言ってたようなんだが……
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/23(月) 22:43:34 ID:4kWIBByXO
全て教育の怖さだろ。人間作るんだから教育勅語から校長の訓話まで、首尾一貫してるんだもの。
それ以上に周りに流される国民性なんだから。知性を備え理性を保った誰であっても明治生まれは「天皇制」は越えられない。
昭和平成生まれが懐疑主義の看板を掲げながら利己的な行動を平気でとるように。
82 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/23(月) 23:01:17 ID:c9enSPxP0
自分の言ったことに責任を持たない人間が、人を指図し
「教育」を標榜するんだから、社会が乱れて当然だな。
しかも本人にその自覚がなく、自分を特別視しふんぞり返っているのだから
馬鹿につける薬は無い
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/24(火) 13:10:55 ID:2AnwnL0C0
経済人、今の中国進出もリスクあり。
…戦後の変節の早さ、かりにも「一国一城の主」が、女みたいに「私はだまされてゐた」と言ひ出すのを見ては、
私はいはゆる文化人知識人の性根を見たやうな気がしたのである。
大体、文化人や知識人と名乗るだけの人間が「だまされてゐた」では通るまい。この種の人たちは、十中八九、
口ほどにもないお人よしで、実際にだまされてゐたのかもしれないが、それを言はないで、だまされてゐたままの
自分の形を押し通すだけの自負がなかつたのか。思想的弾圧のはげしさは言語を絶してゐたかもしれないが、
いくら割り引いてみても、知識人文化人のたよりなさの印象はのこるのである。
変節防止のために相互監視をやつたらどうか。言論の自由を守るとは、結局自分を守ることだといふのでは情けない。
三島由紀夫
「フィルターのすす払ひ――日本文化会議発足に寄せて」より
「われわれの考へる言論の自由」といふものを本当に信じ、それを守り抜くためには、一人一人ばらばらでは、
はなはだたよりなかつた前歴があるから、今度は二度と引き返せぬやうに、相互監視でもやつて変節を
防止しなければ、第一、われわれの言論を信じてくれる読者各位に対して申し訳ないではないか。
十年もつといふ宣伝で買つた洗濯機が、三日でこはれてしまつては、商業道徳に反するではないか。
大体、文化人知識人などといふものは、弱い立場なのである。社会的地位もあいまいで、非常の場合に力で
押して来られたら一トたまりもない。
幸ひ今は平和な時代で、大きな顔をしてゐられるが、われわれが大きい顔をしてゐられるから、平和がありがたい、
といふのでは、材木が売れるから地震がありがたい、といふ材木屋の考へと同じである。
三島由紀夫
「フィルターのすす払ひ――日本文化会議発足に寄せて」より
(中略)
世論なるものの作られ方自体にも、相当怪しいところがあるのである。子供にだつて、シュークリームと
あんころもちの二つを選ばせれば、どちらがうまいか、自分の意見を決めることができるが、シュークリームだけを
与へつづければ、世界中でシュークリームほどうまいものはないと思ふやうになる。
今、日教組がとなへてゐる「教育の自由」とは、シュークリームだけを与へる教育の自由なのである。
ジャーナリズムの有力な傾向も、公正に見せかけた「選択の自由の排除」であつて、われわれは言論を通じて、
公正な選択の場を何とか確保しようと努めてゐるにすぎない。
三島由紀夫
「フィルターのすす払ひ――日本文化会議発足に寄せて」より
現代政治の特徴は何事も世論のフィルターを濾過されねばならぬことであらうが、そのフィルターにくつついた
煤の煤払ひをしなければ世論自体が意味をなさぬ。
かくも強力なフィルターが、煤のおかげで、ひたすら被害者、被圧迫者を装つて、フィルターの濾過を拒んで
ゐるやうな状況は、不健全であるのみならず、フィルターの権威を落すものであると考へる。
かくてわれわれは、手に手に帚を持つて、煤払ひの戦ひに乗り出したといふわけなのである。
三島由紀夫
「フィルターのすす払ひ――日本文化会議発足に寄せて」より