明治維新の功罪

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360名無しさん@お腹いっぱい。
「いい加減な軍隊」で国際連盟の常任理事国になって世界有数の大国の座は
得られんよ。
大日本帝国の軍制は原則的に大日本帝国憲法の規定に従うわけだが、そこで
最大の問題が第十一条の「天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」の所謂「統帥権条項」にある
のは有名な話。
元々この条文は200年以上続いた幕藩体制下の「大名や将軍の軍隊」と言う
認識を否定し「国家元首である天皇の軍隊」である事を宣言した条文に過ぎない
わけで「国家元首・政府・軍・国民」がそれぞれ相関しあっている国民国家に
おいては本来「天皇の軍隊」であることは「政府・国民の軍隊」であることと別
に矛盾しない筈だった。
(これはイギリスの「女王陛下の軍隊」が「イギリス政府・国民の軍隊」である
ことと矛盾しないのと同じ事)
361名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/15(水) 22:04:09 ID:rcvLfEEV0
ところが1889年の憲法発布の段階、つまり近代国民軍に移行して十数年だった
当時においては『「大名や将軍の軍隊」ではなく「国家元首である天皇の軍隊」』
という認識は何の問題も無かったのだが、それから40年を経て「大名や将軍の軍隊」
との意識が消滅すると、それに替わり「政府や国民の軍隊」の認識が入ってしまった。
つまり『「政府や国民の軍隊」ではなく「天皇の軍隊」だ』と言うことになってしまった
わけだ。しかし「国家元首・政府・軍・国民」が相関している以上、それは結局のところ
「天皇の軍隊」ですらあり得ない存在になってしまった。
満州事変は「統帥権の独立」を盾に戦線を拡大したが、天皇の事など最初から
全く考慮してない事を見れば明らかだ。
つまり昭和期の日本軍は「天皇の軍隊」を謳いながらその実は自分達の権益を
通すだけという「軍隊の軍隊」に堕してしまった。
362名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/15(水) 22:12:26 ID:rcvLfEEV0
「天皇の軍隊」が「軍隊の軍隊」に堕してしまった大きな原因は確かに
大日本帝国憲法と明治体制の欠陥にあるだろう。
しかしそれが明治体制の非だというのは言いがかりに近いだろう。
「40年前の体制の通りにやっていたら意識が変わっていたので失敗した」
と言っても、まともな人間なら
「受け継いだお前等が時代に合わせて変えなかったのが悪い」
と評価するのが普通だ。
皮肉な話だが明治体制は確かに成功し、日本を短期間で大国の座に押し上げたが
その成功・実績故にこそ新たな体制を造る事を阻害してしまったと言える。
これは戦後の日本が基本的に敗戦時の体制を引きずったまま世界第二位の経済
大国となり、いわゆる「土地本位制」「銀行の護送船団方式」などの要因がバブル
崩壊を招いたのと似たようなものだ。