大室寅之祐が明治天皇になったと言える勇気を持とう

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668日本@名無史さん
「明治天皇暗殺」説とやらについて。 投稿者:萩原  投稿日:09月12日(日)17時21分00秒

岡田さん、こんばんは。

> そのとほりです。この前、火付け人さんが紹介してゐたリンク先でも、やは
>りこれを種本にして「議論」を展開してゐる人がゐました。

私もこれを読みました。最初の証言とやらが「宮内大臣田中光顕」のものでしたね。
この田中光顕、我々の間では「ホラ吹き光顕」と呼ばれていまして、田中のホラには
司馬遼太郎も見事に引っかかっています。田中の回想録『維新風雲回顧録』というも
のは持っていますが、あそこにある証言は本になっているものか、あるいは口伝の類
なのか分かりませんね。まあ、田中に限らず維新後の回想録のようなものは自己宣伝
、自己防衛的なものが多分に含まれていますから歴史史料としての価値は落ちます。
余程用心してかからなければならないものです。可能な限り信憑性のある史料をもと
に検証をすすめてゆくのが基本です。私の近くの本屋には『裏切られた三人の天皇』
はないのでどのようなことが書かれているか分からないのですが、あそこで秘密諜報
員さんという方が書かれている内容は、彼が事実としている事柄に対する証拠史料と
いうものが提示されていませんから議論にならないでしょう。まっとうな歴史家や歴
史研究家が相手にするとはとても思えません。まあ、いくら探しても「松下村塾は忍
者の養成所だった」などという証拠は出てこないでしょうけどね(笑)。

帝國電網省の竹下氏が「歴史評論家」を自認されるのであれば、例えば。

>続き 投稿者:竹下義朗  投稿日:08月19日(木)21時13分24秒
>
>1.親王時代と天皇時代の「違い」をどう説明すれば良いのか?
>
> 親王時代に「虚弱体質」で、「臆病」で、「書が下手」で、「女官遊び」をしていた
> 睦仁親王が、即位後、「健康体」&「巨漢」で、「威勢が良く」て、「書が達筆」で、
> 馬上から閲兵したり、相撲で相手を投げ飛ばしたのを、どう説明すればよいのか?
> たとえ、「ステロイド剤」を使ったとしても、ここまで「変身」できるとは、どう考え
> ても無理があるように思います。
> となると、即位前の「睦仁親王」と即位後の「明治天皇」は、別人と考えた方がスッキリ
> します。では、ここでこの「二人」を別人であったとして、話を進めます。

この文の中にある「親王時代」と「睦仁親王」に対して事実として書いてある事柄に
対して、その依拠する所の史料をご自分で探されることです。そして、そもそもほん
とうにそういう史料があるのか?史料にはどう書いてあるのか?史料をどう解釈する
のか?史料の信憑性はどの程度のものか?等々といった検証作業をやった後にはじめ
て、はたして「「二人」を別人であった」と言えるかどうか?という結論を出すべき
でしょう。まあ、こんな作業をしていたら、とても日本史、世界史を幅広く論じると
いう訳にはいかないでしょうけどね。やはり、何事も自分の頭で考えることが大切で
す。自分の頭で考えて論理の破綻を指摘されたら仕方ありません、素直に間違いを認
めることです。

しかし、あの「民族の監視者」というサイトはドイツ政府が取り締まりを行っている
類のものではないですか?違いますか?