基礎からわかる従軍慰安婦問題

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251日本@名無史さん
http://www.sankei.co.jp/databox/paper/9810/03/paper/today/itimen/03iti005.htm

先の大戦中に日本軍の慰安所で働いていた慰安婦の総数は定説だった
「5万−20万人」を大きく下回る1万数千人で、これまで大多数を占
めるとされていた朝鮮半島出身者も全体の2割程度にとどまり、内地
人女性の方が多かった可能性の高いことが2日、秦郁彦日大教授(現代
史)の調査で分かった。当時の公文書などの分析から結論づけたもので、
慰安婦をめぐる歴史論争に一石を投じそうだ。(教科書問題取材班)

慰安婦の総数をめぐっては、吉見義明中央大教授の著書が「五万−二十
万人」、平凡社大百科事典が「八万−二十万人」と記述していた。また、
国際的には国連人権委員会のクマラスワミ報告やマクドガル報告の「二
十万人」という根拠のない数字が独り歩きしていた。

秦教授によると、陸軍省医事課長だった金原節三氏が陸軍省の課長会議
の要点を日記に残しており、昭和十七年九月の会議で恩賞課長が「将校
以下の慰安施設」の設置数について「北支一〇〇、中支一四〇、南支四
〇、南方一〇〇、南海一〇、樺太一〇、計四〇〇個所」と報告したとの
記述がある。

一カ所当たりの慰安婦数が十−二十人だったことを考えると、総数は六
千人ぐらいで、その後、倍増したとしても一万数千人程度だった、と結
論づけている。

慰安婦の出身地については朝N半島が大多数を占めるとされてきたが、
外務省の領事館警察の統計などの分析から、出身地別のおおよその割合
は、日本内地から渡った人が四割▽中国、インドネシア、フィリピンな
ど現地でリクルートされた人が三割▽朝鮮半島出身者が二割▽その他
(台湾人など)が一割−であることが分かった。

秦教授はこれまで「慰安婦総数は六万−九万人で、七、八割は朝鮮人」
と推計していたが、今回の調査で自説を訂正した。

このほか、秦教授は「戦地慰安所の生活条件は平時の遊郭と同じレベル
だった」「慰安婦の九五%以上が故郷に生還した」「軍を含む官憲の組
織的な『強制連行』はなかった」「元慰安婦たちへの生活援護は、他の
戦争犠牲者より手厚い」などの事実が調査で確認されたとしている。

※記事は1998年10月のものなので、何らかの検証が他の論者からなされ
 ているはずなんですが。