小栗上野介忠順

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64日本@名無史さん
小栗の事になると勝が引きずり出されて、幕府を売ったイヌと罵られるのが
気の毒なので、少し弁護しよう。勝批判の筆頭は福沢諭吉だけれど、
福沢も無血開城は手放しに褒めているよ。ただ、伯爵になった事が、その偉業に
泥を塗る行為だから、惜しいと言っているだけ。
勝は十分徳川の為に尽くしていると思う。西郷から徳川のために静岡をもらって、
一万二千戸しかないまちに、八万人も連れて、住居を決めて生活の面倒をみたし、
また、江戸に残って商売を始めた者をうまくいくように応援もした。
慶喜が公爵になるための運動もした。十六代当主家達が肥満をすれば運動を勧めた。
慶喜の十男精を養子に貰ったのは別に関係ないけど、結構頑張ってると思う。
俺が好きなのは、西郷との薩摩藩邸で行われた江戸開城に関する談判の帰り、
殺到する薩摩兵に対し、己の胸を指し「いずれ今日明日中になんとか決着いたすべし。
決定しだいにて、あるいは足下らの銃先にかかって死ぬることもあろうから、
よくよくこの胸を見覚えておかれよ」と、言い捨てて、西郷に対しては悠々、暇乞い
をして帰ったところ。実に大徳川の家老にふさわしい振る舞いで関心する。