1 :
曽畑式土器:
レス参加資格としてハンドルネームは土器形式名に限定する。
それ以外は無視(つまり考古学限定だ!悪いかコノヤロー!)
2 :
庄内式:2000/06/03(土) 17:12
大阪大学の都出先生が一番でしょう。NHK教育にも出ていたし。
3 :
後北C:2000/06/03(土) 21:06
小林達雄先生のいる國學院大學でしょう。
加藤晋平さんも千葉大からきました。
4 :
加曾利B:2000/06/03(土) 21:51
私も国学院だと思います。
って、自分考古学専攻じゃないし・・・。
5 :
勝坂:2000/06/03(土) 22:57
時代によるだろ。
6 :
後北C :2000/06/04(日) 21:02
そうですね
弥生・古墳関係なら、やはり京都や奈良の大学がいいにのかな・・・
7 :
勝坂:2000/06/04(日) 21:42
>6
そだね。っていうか、地域で違うかも。東日本の岩宿・縄紋なら、國學院・
明治・東大でいいんじゃない。で、西日本の弥生・古墳・古代なら京大。
8 :
黒浜式土器:2000/06/05(月) 10:20
立正生ではないけど立正大に入っておけばよかった。学習院蹴ってでも。
だって坂詰先生に習いたかったから。立正考古は関東一。
9 :
曽畑式土器:2000/06/05(月) 17:08
立正大学は歴史考古学の分野で有名だね。歴史もあるし、考古学のみではなく歴史学も立正史学という学風が既に出来上がっているのがもの凄い強みである。学習院で考古学を習うのは専門の先生がいないのでかなり苦しいと思う。
10 :
勝坂:2000/06/05(月) 23:47
>8
関東一かどうかは別として、坂詰先生はいい人だよー。噂では、自分とこの学生には
厳しいとか。
11 :
曽畑式土器:2000/06/06(火) 07:57
関東の大学では東海大学が考古学の講義数が異様に多かったと記憶しているけど、この業界内での評価はどうなのだろう。印象としては当たり障りの無いところで活躍しているとは思うけれど。京大並に講義数は充実していたのが気になった。
12 :
勝坂:2000/06/06(火) 19:32
東海大は文明学科だかもあるし、史学科の方も教員の数も多いし、外から行政の
一線で活躍している人も講師で呼んでるし、各時代揃ってるんじゃない?
とりあえず、一番がどこかは知らないけど、関東で考古学やるなら、
東大、明治、國學院、早稲田、慶応、立正、大正、東海、国士舘、千葉大、筑波、
駒沢、といったとこかなー。
13 :
弥生:2000/06/07(水) 07:05
あの〜関西大学もお忘れなく。故末永先生以来の
伝統と、高松塚等の発掘の実績がありますよう。
14 :
夜臼式土器:2000/06/07(水) 08:10
関大の網干善教先生が辞められてから、考古学研究室はパッとしないね。
昔から先生の個性で知名度を上げてきた大学といってもいいかな。橿原
考古学研究所は今でこそ関大OBは少なくなったけど、一昔前までは関大
閥の巣窟といってもよかった。あの頃が懐かしい。
15 :
曽畑式土器:2000/06/07(水) 08:16
勝坂君はかなり考古学に通じていると見た。なんといっても駒沢大学を挙げてくるところが渋い。気になったのは掲げられていない大学で考古学研究室があるところ。例えば帝京、創価、青学、法政、東京都立、東京学芸、そして関東初の文化財学科を創設した鶴見大学はどうなのだろうか。
16 :
>12:2000/06/07(水) 09:46
考古なら大正はやめた方がいいです。
先生がかわいそうなくらい今は廃れてます。
17 :
勝坂:2000/06/08(木) 00:19
>15
そうね。結構、抜けてたね。少なくても、青学、法政、都立、学芸
は抜いちゃいかんかったな。知り合いもいるのにすっかり忘れてた。
18 :
諸磯式:2000/06/09(金) 04:38
青学考古のOBとしていえばあそこは最低。史学科自体も私がいたころには本校に
国史大系がないというお粗末ぶりだ。日本史西洋史とも教授陣はそこそこなのにね。
19 :
加曽利E3:2000/06/12(月) 01:22
専修も考古学研究室あります。
それと、No.1を東西それぞれに分けて言うなら、
東は東大、西は九大だと思ってます。
対象とする地域・時代に関わらず考古学全体が影響を受ける土台の部分、
すなわち理論的枠組みのレベルでの議論を引っ張っていると感じるので。
20 :
曽畑式土器:2000/06/12(月) 08:08
専修大学は土生田先生と亀井先生がいるけれど、研究室の系統は全く別なんだよね。というのは土生田先生は文学部考古学専攻で亀井先生は美術史専攻。考古学を勉強していく上で面白い大学だと思います。東のbPが東大というのは少し納得できません。具体的な理由は何でしょう。
21 :
加曽利E3:2000/06/12(月) 22:31
渡辺仁(故)さん、佐藤宏之さん、後藤明さん、安斉正人さん、
武藤康弘さん、新田栄治さんなどなど
民族(土俗)考古学的な調査や実験的研究の理論的・実践的活動を盛んにや
ってる方は、その多くが東大出身の方だと思います。
考古学者の認識の幅を広げる、という点で、東大の果たしている役割は他に
比べて飛び抜けているのではないでしょうか。
22 :
曽畑式土器:2000/06/13(火) 15:31
民俗考古学や理論的活動も考古学研究に大きな役割を果たしてきたけれど、
理論重視になる傾向はいかがなものと思います。遺物や遺構の実態と理論と
の乖離は近年において目立ってきているように思います。また、難解な理論
を用いたからといってどれだけの研究成果を挙げているのか疑問です。中に
は自慰行為ととれるような理論家も誰とは言いませんが見受けられるように
思います。よって東大がこの世界で飛び抜けているとも思いませんし、考古
学の主流を走っているとも思いません。
23 :
後北C:2000/06/13(火) 22:36
他の分野に比べれば、考古学の分野での
東京大学の影響力はかなり小さいように
思うのですが・・・・・・
やはり、戦時中まで、平泉先生たちの皇国史観の拠点であったことも
あって、古い時代に対する研究がタブー視されてきたことも
あるのでしょうか?
いずれにせよ、考古学の分野って他の分野に比べると
私立大学の影響力が比較的強いような
気がするのですが・・・・
24 :
加曽利E3:2000/06/15(木) 01:36
>曽畑式土器さん
まず、私が「理論」を考古学No.1を決めるための基準に
した理由を言うと・・・
↑の方で誰かが、「(どこがNo.1かは)時代による」とか言
ってるのを見て、そんな個別的なこと言ってたらどこが
No.1かなんて決められないじゃないか、って思ったからです。
もっと一般的に当てはめられる基準はなにかと考えてみたら、
「理論」が出てきた、と。そんな感じです。
あと、もひとつ。
「みんぞくこうこがく」の「みんぞく」の字が間違ってると
思うんですが・・・。
エスノアーケオロジーなので、「民族」の方が正しいはずです。
この間違いから推測すると曽畑式土器さんは最近の理論的動向
にあまり詳しくないのではないですか?
遺物・遺構の実態と理論との乖離についても、近年はむしろ両者
の距離は縮まっていると見るべきでしょう。
理論的な裏づけのあるモノの分析、モノに即しつつの理論の導入、
と言うべき研究が増えていると思います。
それを象徴的に表わすのが『現代考古学の方法と理論』の目次です。
1→2→3とシリーズを重ねるごとに、より具体的なモノレベルの
話が多くなっています。
また、難解な理論を使うわりには成果があがらないと言うんですけど、
少なくとも上に挙げた人たちに関しては成果を挙げていると言っても
いいと思います。
それに、もっと広く理論を積極的に導入している人たちを眺めてみても、
そんなにダメダメばかりだとは思いませんよ。
石器使用痕分析なんてのはすごいと思いません?
何に使ったかが遺物の観察という経験レベルで語れちゃうんですよ。
最近の土器の野焼き方法の研究とかも成功してるし。
移動・定住とかにしても、民族誌から抽出したモデルがあるからこそ、
よりはっきりとしたイメージをもって議論できるわけですし。
中には口ばっかりになっちゃってる人もいるかもしれませんけど、
全体的には「理論」はかなり有益なものとして機能していると思います。
「理論」って聞くとそれだけで変な顔する人多いみたいですけど、
みんながお世話になってる土器編年も「型式学」とか
「地層累重の法則」っていう「理論」の賜物だし、
それ以外でも、きちんと言葉にして意識してないだけで、
理論に基づいていることって多いと思うんですけどね。
気付いたらこんなに長々と。
ほんとにすいません。
25 :
加曽利E3:2000/06/15(木) 01:47
↑で言わなきゃいけなかったんですけど、
・理論は有益であって、
なおかつ
・No.1を決めるための基準と成り得る
ので、
その「理論」の裏づけのある研究者を多く出している
東大がやっぱり一番だと思います。
以上です。
26 :
勝坂:2000/06/15(木) 07:40
>加曽利E3さん
あなたのおっしゃることには基本的に同意ですが、理論考古学が
重要な役割を果たすということと、東大bPは同義ではないので
はないでしょうか。
もちろん、東大考古学及びその出身者・関係者が、日本考古学に
大きな影響を与えてきたことは、上記の方々に限らずとも、山内
清男から始まって、最近でも、赤沢威、今村啓爾、大塚達朗の各
氏とビックネームが続いてますし。
ただ、貴殿のあげられた方でも、東大以外で素養を積んでおられ
た方(例えば武藤氏は國學院)も見られるように、そもそも東大だ
からすごい、どこの大学が考古学bPだというのが、意味のないこ
となのでは?
石器使用痕や土器の痕跡からの復元なら、東北大の山田氏や小林
正史氏があげられるべきだし、民族考古学ならニューアーケオロジ
ーの騎手は、慶応がまずあげられるのではないでしょうか。
『現代考古学の方法と理論』だって、安斉さん以外は國學院や慶応
出身者が書いてるし。
ということで、少し反論してみました。
27 :
曽畑式土器:2000/06/15(木) 12:48
>加曽利E3
何も考古学における理論的側面を全面否定しているわけでもありませんので誤解無いようお願いします。そして、私はあなたほど理論的動向に詳しくないと断言できます。しかし、モノと理論の乖離に関して『現代考古学の理論と方法』をもって象徴すべきとするには疑問がでてきます。近年の考古理論を主題とした研究誌の内容を概観すると、統計、グラフ、解析表と毎回、多種多様な分析方法が出てきますが、それらが果たして真にその考古学的現象を的確に捉えているのかと疑問に思えます。正直、理論の煩雑化と未整理状況がここ何年も続いているように思えます。そしてそれらがどこまで一般化されうるのか、もっと卑しく言えば考古学なのか、と思えるときもあります。それらは社会学、心理学、統計学、行動学、計量学と多分に噛み合う一方で考古学の学問領域を越えた理論が多々、見られるように思います。
層位論、型式論についても理論であると言えばそれまでですが、だからといって現在見られる考古学の理論的側面を肯定する材料足り得ないと思います。私は考古学理論全てに対して否定しているのではなく、現在における理論的側面のあり方に対して非常に疑問を持っていると理解してください。しかし、安斉正人はいつ読んでも取っつきがたい。奈良大学の酒井龍一はいつ読んでも面白い。
28 :
加曽利E3:2000/06/16(金) 02:53
>勝坂さん
まず、「貴殿」という呼び方は私にはもったいないです。私のような若僧には重たすぎます。
本題に移ります。
お聞きしたいのですが、理論を使いこなしているかどうかをNo.1を決める基準とすることに対してはYES/NOどちらでしょうか?それともNo.1を決めるなんてこと自体意味がないとお考えでしょうか?(文中これに近い表現があったのですが、いまいちピンとこなかったものであえてお聞きします)
また、仮に「理論」が基準として認められたとしても、出身大学以外のところでも素養を積んだ研究者の存在を考えると、僕の言葉(東大No.1)はちょっと怪しくなりますね。(佐藤宏之氏は法政の院出身ですしね。)さらに、石器使用痕は確かに東大出身以外の方が盛んにされてますし、民族考古学も慶応が旗手とのことなので(慶応が旗手だという認識はありませんでした。慶応の研究者の民族考古学の実践について教えていただければありがたいです)、ますます東大No.1が怪しくなります。かなり弱気になってきました。しかし、國學院や慶応の研究者のことをあまりよく知らないのと、理論考古学の牽引車としての”東大の”安斉正人氏のイメージが強いので、東大が理論に強いという見方を完全に引っ込めることには抵抗があります。
>曽畑式土器さん
このスレッドの主旨から遠のいてしまうような書き込みばかりして申し訳ありません。もう少しだけ「理論」に関わる話をさせてください。
曽畑式土器さんが言われる「近年の考古理論を主題とした研究誌」とは何という雑誌でしょうか。差し支えなければ、実名を挙げて教えていただけないでしょうか。勉強不足のため、おっしゃられうような内容の雑誌が思い当たりません。最近の理論的動向に詳しくないのはきっと私の方です。24では失礼なことを言ってしまいました。
僕も考古学的現象を適確に捉えられないような理論に対しては否定的です。民族例から抽出されるモデルも、考古学的事実(遺物・遺構)によって検証できる形でなければ意味がないと思いますし、僕が実験的研究に期待するのも遺物に対する理解が幅広く、しかも客観的なものになるという理由からです(遺物の移動実験などは実際現場で出会う遺物に対する見方が広がりました)。理論ならば何でもいいと全面肯定しているわけではありません。案外、曽畑式土器さんとは近いスタンスなのかもしれません。
またまた、長々と書いてしまいました。
29 :
勝坂:2000/06/16(金) 07:54
>加曽利E3さん
どうもです。私のスタンスとしては、bPがどこか?という議論は意味がない、
ですが、そのココロは、時代や分野によって違うから、です。従って、考古学
理論の重要性、および東京大学が(理論的側面にせよその他の分野にせよ)考
古学に重要な役割を果たしていることに対しては、異議ありません。
わかりにくい文章で申し訳ありませんでした。
で、考古理論において東大がbPかどうか、ですが、1.2を争う研
究室であることは間違いないですね。争うとしたら、慶応、國學院、
九大が上がるかな、と思います。
まず、慶応の話ですが、民族考古学についてもそうですが、ニュー
アーケオロジーの騎手 としてあげました。これも文章が変でごめ
んなさいね。
もちろん近森正(以下、文章中敬称略)、鈴木公雄、渡辺誠、高山純、
赤沢威と、日本における民族考古学の基礎を築いた世代、プロセス学
派・ポストプロセス学派の理論実践を目指す羽生淳子、桜井準也、佐
藤孝雄、五十嵐彰などの若手が続いてます。小林謙一のライフサイク
ル論による集落一時景観の復元などは、理論と遺跡をつなぐ作業と考
えます。まあ、専攻も「民族学考古学」だし、雑誌も「民族考古」だし。
國學院は、小林達雄が、セツルメントアーケオロジー、範型論などの
日本への導入者ですし、武藤康弘、山本典幸らがあげられるでしょう。
とりあえず、出がけなので、中途半端ですが失礼します。
また、ご意見をお聞かせください。
30 :
勝坂:2000/06/16(金) 20:20
29の続きを書かせていただきます。
國學院の最大の強みは、理論的な部分とともに、実証考古学的な研究者を
多く輩出していることだと思います。その点、実証考古学の雄である明治
考古には、理論的な部分は少し弱いかなと感じられます。
九大は、溝口孝司、松本直子、中園聡ら、認知考古学の論者が多いようで
すね。最近では、土器製作におけるモーターハビット理論の暖用が得意技
のようですね。
もちろん、奈良大学の酒井龍一の弥生遺跡のネットワーク論、早稲田の
古城泰、御堂島、長岡史起らもあげられるべきでしょう。そういえば、
東大の象徴考古学の後藤明があがってなかったですね。民博紀要に書いて
いた認知人類学的な土器制作者の民族調査報告は面白かったです。
以上、ながながと書きましたが、もちろん東大も含めて、多くの大学にお
いて、考古学理論の研究と、その実地の適応が重ねられているものと思い
ます。
31 :
後北C:2000/06/17(土) 21:18
考古学の専門ではないので、たいへん初歩的な質問をしますが、
國學院大學の小林達雄先生のセツルメント・システム論って
簡単に言うと、どんなものなのでしようか。
ご教示いただければ幸いです。
32 :
轟式土器:2000/06/18(日) 06:50
立正挙げてる人いるけどさ。
坂詰先生授業やってないやん。学長だし。
横穴墓の池上悟先生が一応研究室の主みたいな存在。
國學院は講師の幅広さが魅力だとおもう。
西本豊弘先生とか、ここでもでてる安斉正人先生とか。
ただ、小林達雄先生は多忙でなかなか会えない。
33 :
轟式土器:2000/06/18(日) 06:54
補足
駒沢は院がないよね。
駒沢出身者が結構國學院に流れこんでる。
34 :
轟式土器:2000/06/18(日) 07:14
ない→ないに等しいに変更
35 :
勝坂:2000/06/18(日) 10:32
>31
小林達雄が扱ったのは、その言に従えばセトルメントパターン論になります。
簡単にいうと、(先駆的・例外的研究は除き多くは)それまでバラバラに
検討されていた一定地域内の遺跡群の相互関係を検討し、集団の居住形態
や社会組織(移動・定住などや集団規模、領域など)を復元しようという研究
です。概略なら、朝日選書の縄文人の世界とか、一般書にも出てると思います。
セツルメントアーケオロジーは、1960年代のアメリカで、トリッガーとかチャン
とかが、歴史時代のアメリカ先住民の調査研究の中で発達してきた研究を、1970
年代はじめに、小林達雄が導入し、多摩ニュータウン遺跡群など、(高度経済成
長に伴う)広域調査の増大によって、遺跡の性格分類とその分布状況を総合的に
分析しようとしたところが、当時における新しい視点であったと思われます。
ちなみに、コバ達の3大業績(今のところでの)は、これと、範型論、廃棄パタ
ーン論、と思います。人によっては、範型論じゃなくてコバ達様式論かも知れな
い。
36 :
名無しさん@1周年:2000/08/16(水) 22:09
このスレッドが最も学術度が高いな。こんなところに埋もれさせるのは誠にもったいない。
37 :
こうこや:2000/08/19(土) 09:02
とてもためになっておもしろいな、ここ。
方法と理論が先行しすぎる場合も多々ある。しかし、学問体系として総合化も同時に推し進めていく必要があるように感じられる。
単なる事例報告だけの学会発表は本当に学問として考古学を捉えているのかは疑問が残る。
ようは理論と実践との間を慎重に見据えていく目が必要なんだろうな。
38 :
大木式:2000/08/20(日) 14:28
阪大の都出先生、お体の調子が悪いとの噂ですが、どうなんでしょう?
39 :
受験生:2000/08/21(月) 07:41
ここ数年で文化財学科が別府、徳島文理、京都橘女子、大谷女子、金沢学院、鶴見と全国各地に創設されたけど、内容はどうなのかな。国立大や官庁を退官した先生の天下り先になっている気がするけど。
そして、歴史遺産学科も怪しい。京都造形芸術、東北芸術工科にある。前者はさておき、後者は山形県で歴史遺産とはどう関係するのだろうか?まるで新潟や島根で国際大学と銘打ってもこんなところで「国際」感覚が身に付くのだろうか、といった疑問が沸いてくる。
従来ある史学科の名称で良いと思うけど、みなさんどのように思われますか?
40 :
名無しさん@1周年:2000/08/22(火) 07:47
>39
具体的に個別の各大学の文化財学科を知っているわけではないが、基本的には
文化財学は、文化財の保存・修復・(理化学・物理学的な)分析を主眼とする
ので、史学科とは違う(場合によっては理系)のも筋は通っていると思います。
もちろん、史学・考古学と深い関係はあるけど。
41 :
黒川式土器:2000/08/22(火) 20:46
>39
文化財学という学問分野は考古学に比べて、その学問的拠り所が非常に弱い。場合によっては好事家のお遊びにも受け捉えかねない。
歴史遺産学はより胡散臭いと思う。
両者共に学問体系としての理論面よりもモノをどのように残すか、活用するか、といった実践面が全面的に押し出されている。そこから広がる学問領域は広いが、文化財学、歴史遺産学としての学問的独自性は見えてこない。
今の現状では受験生集めの「食いつきの良い」学科名に他ならない。
42 :
名無しさん@1周年:2000/08/22(火) 21:53
どの大学であろうと、漠然と一般論をやってるところはない。
一人一芸ではないが、教授ともなると
何かしらその分野では権威?かどうかは別として、
他の研究者から一目置かれているものである。
よって、自分のやる気さえあれば充分に学べる。
あと、どこに行こうが発掘の実習はキツイぞー!
大抵は夏休みに合宿とかして集中してやるもんだけど
マジでキツイよ!!
43 :
黒川式土器:2000/08/23(水) 07:46
全ての講師が一目置かれているのかは別にして、たまに大した業績も無いのに大学教員のイスに座っているケースが多々ある。確かに一人一芸という要素もあるかもしれないが、自己の研究フィールドの普遍化を如何に上手に行っているかも重要だと思う。そうじゃないと「考古学bP大学はどこか?」なんてスレッドも意味が無くなる。
44 :
黒川式土器:2000/08/23(水) 07:51
あと、文化財学科、歴史遺産学科についてだが、大学創設バブル期にこの名称を冠した大学が急増した。
中身もバブル?この学科に籍を置いてる、置いていた人の意見が聞きたい。
すみません、門外漢なのですが、ちょっとお尋ねしたいのですけど。
私、オーストロネシア語族の拡散について興味をいだいております。
言語学の方では、日本語はアルタイ系の文法とオーストロネシア系の語
彙が混ざったクレオール言語という説が出ておりますが(崎山理@民博)
オーストロネシア系の人々が日本列島に住んでいた考古学的な証拠は
見つかっているのでしょうか。
例えば、ラピタ式土器と縄文の土器を比較する論文など、ありますでしょうか。
また、丸木舟は発掘されているようですが、アウトリガーは見つかっておりませんか。
議論の流れをまったく無視した書き込みで申し訳ありません。
考古学bP大学は、私的にはハワイイ大学とオタゴ大学!
46 :
名無しさん@1周年:2000/08/23(水) 22:08
奈良大学はどうよ?
47 :
黒川式土器 :2000/08/25(金) 16:55
>45
オーストロネシア系の人々を実証するような考古学的な証拠は有りません。そしてアウトリガーも自身が知る限り有りません。
そもそも、ある遠隔地の土器文様と似ていた、似ていなかったと言うことそのものが無意味に思います。
先の説は言語学としての理論をもってして出された説であり、考古学による追証とは別次元での問題だと思います。
これに関しては民族論へ問題が連鎖していくように思います。かつて戦前に鳥居龍蔵という民族、考古学者が日本民族の起源についてアジア各地を調査したが、結局、それは戦時下のイデオロギーの中に組み込まれてしまうと言う悲劇を招いた。ラピタ式さんのような疑問は最終的に鳥居の研究足跡を辿るようなことになるのではないのでしょうか。
48 :
ラピタ式 :2000/08/25(金) 18:56
>47
レスありがとうございます。
そうですか・・・アウトリガーも出てませんか・・・
昔、ニフティの古代史会議室で同じような質問をしたことがあるのですが、
「考古学者がアウトリガーを知らないだけで、実は出てるのにそれと気づかないだけでは?」といったレスをもらったことがありました。私は「そんなことはないだろう・・」と思ったのですが、ずっと心に引っかかっていたのでした。
>そもそも、ある遠隔地の土器文様と似ていた、似ていなかったと言うことそのものが無意味に思います。
たしかに、似ているからといってすぐ伝播関係を考えるのはそれこそ電波だと思いますが・・・比較すること自体が無意味だというご趣旨でしょうか。
>かつて戦前に鳥居龍蔵という民族、考古学者が日本民族の起源についてアジ>ア各地を調査したが、結局、それは戦時下のイデオロギーの中に組み込まれ>てしまうと言う悲劇を招いた。
そうですね。私は鳥居龍蔵については名前くらいしか存じないのですが、言語学の方でも、日鮮同祖論などに利用された過去があります。日本語や日本人の「ルーツ探し」は、政治的な主張と結びつく危険性が高い、ある意味危険な分野だと思います。しかし、そうしたルーツ探しが学問的に無意味な問題だとは思えないのです。どうすればよいか、私にはわからないのですけど、目立たず地味に研究するのが良いのでは?
49 :
黒川式土器 :2000/08/25(金) 19:21
>48
別に「ルーツ探し」が無意味であると言っているのではなく、全く関係性を有さない土地同士の土器の単純比較が無意味と言っているのです。
このような研究は危険性を孕む問題だとは思いますが、大抵は相手にされないのがオチです。既に考古学における人種論は明治期に一定の評価を下し、大正期に入ると理論的な側面が強化されていった。
現在では網の目のように張り巡らされた土器編年案やこのスレでも取り上げられている理論考古学が大勢を占め、人種論に取り組む研究者は皆無に近いです。どちらかというと考古学隣接分野で取り上げられているかもしれない。
人種論については詳しくありませんが、現状として評価の対象としては有り得ないと考えられます。
50 :
noname :2000/08/26(土) 00:19
>49
横からすみません。黒川式土器さんがいっていることに特に異論はないですが、2点ほど
補足させていただきます。
まず、土器の比較云々は、黒川式土器さんのいうことに同意しますが、まったく行われて
いないと言ったら、ちょっと違うかも知れない。ただ、ラピタと縄紋は時期も違うんじゃ
ありませんでしたっけ?とりあえずこれまで、ホントかどうかは別として、縄紋土器との
類似性が論じられたことがあるのは、中南米エクアドルの縄目の付いた土器(20年以上
前のエトノスとかの江坂さんとかの文章とか)と、最近だとヤップかなんだかで発見され
た縄紋類似の土器。でも、実際には、私も他人の空似と思います。中間経路が解明され、
時間的関係が整理されない限り、空論です。比較するのは自由だけど。
土器以外でも、南島文化やその流通の可能性くらいなら、結構論じられている。小田静夫
氏や橋口尚武氏の論考とか。といってもどの辺まで行くのか、沖縄のちょっと先くらいま
で、伊豆諸島だと小笠原まで、くらいが対象だと思うけど、ちょっとまじめに読んでない
のですみません。
もう一つ、人種論うんぬんも皆無に近いとかいうとちょっとどうですか。といってもこれ
また私も良く知らないのですが、埴原氏の「日本人の起源となんたら」特定研究の総括本
も最近出てたし、隣接分野と言ってしまえばそうかもしれないが少なくとも形質人類と考
古学とのクロスオーバーは、一部ではまだアツイのでは。たぶん「人種論」とは言いたが
らないとは思うが。とりあえず、土井ケ浜人骨とか、蝦夷とか、アイヌとか、おれには、
よくわからないが、なにやらやっているヒトは何人かいるし。
51 :
一湊式 :2000/08/26(土) 13:37
>50
小田静夫氏の研究ははっきり言って自慰行為に近いものがある。最近、出版された『黒潮圏の考古学』をざっと読んだけど、都合の良い資料のみを扱って無理に話を組み立てようとする意図が丸見え。各章毎の題目を見ても胡散臭さ丸出し。
批判することは容易いが、逐一、批判する気も失せるような内容である。考古学の本とは言えず、考古学を取り扱ったかのように見せた本と言える。話のネタに御一読あれ。
52 :
布留0式 :2000/08/28(月) 21:12
全然、中身の無い話だが、各大学の考古学研究室って独自の臭いというか個性ってあるよね。
例えば東大、京大 官学
明大 実証的 在野的
國學院大 神道考古学
立正大 仏教考古学(歴史考古学)
関大 古墳研究
奈良大 専門員養成学校
東北大 旧石器
こんな感じかな?他にも個性ある考古学研究室ってあるか?
53 :
ラピタ式 :2000/08/28(月) 22:33
>50さん
>ただ、ラピタと縄紋は時期も違うんじゃ
>ありませんでしたっけ?
あれ?そうなんですか?ラピタはBC1500年くらいだそうですが・・・
>実際には、私も他人の空似と思います。
素人目には、全然似てないように思えます(笑)
威信財交易用に使われたと見られる、人面を描いた土器などは、
縄文には見られないのではないでしょうか。技法の面でのつながりは
ないのかな、と思ったのですけど。
>埴原氏の「日本人の起源となんたら」特定研究の総括本
>も最近出てたし、隣接分野と言ってしまえばそうかもしれないが少なくとも
>形質人類と考古学とのクロスオーバーは、一部ではまだアツイのでは。
そう、あの研究は科研費の特定研究ですよね。億単位のプロジェクトだったの
では。それらのおかげで、今では「日本人の二重構造モデル」も結構人口に膾
炙するようになってきたような気がします。「縄文顔」「弥生顔」という二分法
最近よく耳にするように思います。
まあ、日本語とオーストロネシア語との関係を論じた崎山氏や故・村山七郎氏
の学説に興味を持ちましたのは、日本語とオーストロネシア語という、私が知っ
ている(私は以前あちらにいたことがあるので)二つのものが、意外なところ
でつながっていたことに驚いたからで、別に「日本人」のルーツ探しには関心
はありません。私、他のスレッドでは日本人としての帰属意識の無さを糾弾さ
れましたし。だから、言語学的・形質人類学的探求が「ルーツ探し」とみなさ
れたり、ましてそれが政治的な主張に結びついたりするのは、どうも感覚とし
て分からない所があります。
>51さん
>小田静夫氏の研究ははっきり言って自慰行為に近いものがある。
ええっ、実は、この方の論文、探して読もうと思っていた所なのですが。
東京都教育委員会の学芸員の方ですよね。そうですか。とほほ・・・
しかし私としては、将来日本でもアウトリガーが発掘されるだろうに500ラピタ!
54 :
水子式 :2000/08/29(火) 00:52
エクアドルのバルディビア式土器には縄目なんかついてない。Dこを見て縄文土器に似ているという話になったのか不思議なぐらい。
今のところ「縄文土器」の「発見」の北端は樺太の北緯50度付近、南端は、ガダルカナルからさほど遠くないバヌアツ。
大縄文帝国マンセーってか
55 :
名無しさん@1周年 :2000/08/29(火) 00:56
奈良大学って国立っぽい名前の癖して、奈良随一のドキュン高校の正強(今は付属高校になったのかな?)の姉妹校だからなぁ。
正強のドキュンな名声は奈良だけでなく京都府南部にも広まっているので、大学の研究レベルとかかわりなく、奈良大学というだけで笑われます(^^;
56 :
加曽利E3 :2000/08/29(火) 02:29
>51、53
小田静夫さんの研究って確かに問題点あると思います。
特定の文化要素を取り上げてすぐに「○○文化」と抽象的な概念に
昇華しちゃうところとか、一湊式さんほど辛口にはなれませんが、
全体的にもう少し慎重にやってもいいんじゃないかと思ってしまい
ます。
でも、個人的には発想が面白いのでけっこう好きだったりします。
「新・海上の道」とか「黒潮圏」って言葉にロマン感じるんです。
具体的に言うと、丸ノミ形の石斧を丸木舟加工用の道具と捉えて、
その存在から南九州の縄文草創期の文化の成立と海人集団の間の深
いつながりを想定した説など、仮説としてはとても興味深いです。
ただ、論証の甘さから突っ込まれることがあるみたいですが・・・
(鹿児島大の新田栄治さんの反論をどこかの雑誌で見かけました)。
小田静夫さんの論文、ほんのちょっとだけですけど、掲載された
雑誌書いておきます。もしよければ読んでみてください。
・『南島考古』16
・『堅田直先生古希記念論文集』
・『第四紀研究』31−5
・ほか『学芸研究紀要』にいくつか。
>55
>大学の研究レベルとかかわりなく、
>奈良大学というだけで笑われます
変なの。
うわべしか見てない人多いんだ。
>56
>変なの。
>うわべしか見てない人多いんだ。
うわべだけっていうか、あそこは滑り止めの滑り止めの滑り止めだからさ。
ごく一部の人間は評判良くても、大多数がだめだったら、全体の評判は落ちるでしょう。
まわりの住民は研究者じゃないからね
58 :
加曽利E3 :2000/08/29(火) 03:21
身の回りに奈良大落ちたっていうやつがいる。
てことは、一般の奈良県民から見たらうちの大学は
滑り止めの滑り止めの滑り止めの滑り止めか。
超ショック!
59 :
加曽利E3 :2000/08/29(火) 03:26
勘違いしてた。
奈良県民以外から見てもうちの大学は
滑り止めの滑り止めの滑り止めの滑り止めでした。
失礼。
60 :
布留0式 :2000/08/29(火) 07:20
奈良大は昔と比べて偏差値が落ちた。一時は國學院に迫る勢いだったのに。
>56
新田栄治氏の反論論文誰か教えて
61 :
名無しさん@1周年 :2000/08/29(火) 09:15
>52
熊本大の研究室は酒が強い
でも、史学科最強は国史
あとは東洋史、考古、文化史、西洋史の順だった
62 :
三万田式 :2000/08/29(火) 14:48
>30
溝口孝司は認知考古学ではないと思いますが。
九大の特徴はポストプロセス的な枠組みを日本考古学に
応用している点にあると思います。
今のところ日本ではポストプロセスを前面に出している
のは九大だけなんじゃないでしょうか。
63 :
宮ノ台式 :2000/08/29(火) 16:56
東北大の阿子島香って、最近何やってますか。
64 :
名無しさん@1周年 :2000/08/29(火) 22:27
>60
新田栄治 1995「”栫ノ原型石斧”は東南アジアから伝わったのか」
『南九州縄文通信』第9号
65 :
名無しさん@1周年 :2000/08/29(火) 22:46
全入みたいな鶴見大
66 :
勝坂式土器 :2000/08/29(火) 23:25
>62
溝口孝司が必ずしも認知考古学ではないという点については同意しましょう。
彼はイギリス留学でしたね。九大の他の松本、中園、澤下らの論文が、認知
認知といっているのでおもわず一緒にしちゃいましたね。各人に失礼しま
した。確か、溝口は考古学総会研究の場でも中園の発表にかなりつっこんで
いましたね。(当然のことではあろうが)それぞれ些か学問的スタンスは異
なるということなのでしょう。
ところで、ポストプロセスを前面に押し出しているのは九大だけ、というのは
どの程度の主張ですか?溝口孝司がそうなのは否定しませんが、同様に東大に
も慶応にも、國學院や早稲田にも、同様の流れはあるんじゃないですか?
例えば、ここでも話題になった考古学の理論と方法や、民族考古誌のホダー講
演記念の別冊特集号とかご存じですか?
67 :
勝坂式土器 :2000/08/30(水) 00:17
>53
ラピータは紀元前2000-頃北東インドネシア付近にあり、1500年代ごろには
ビスマルク諸島付近に成立していたというベラウド説などがありますが、はっ
きりした年代は不明だと思います。少なくても前500年こののメラネシアに
は存在したということだと理解していますが、もとより専門ではありませんの
で、すみません。
なお、人面土器、縄文中期・後期、弥生土器にかなりあります。縄文土器大観
とか、原始美術とか、本屋に行って豪華本の美術史とか見れば結構出てくると
思います。
ちなみに、貴方に参考になりそうな文献をあげておきます。ご存じでしたら失礼。
民族の世界史 14 オセアニア世界の伝統と変貌 山川出版 高山純が考古学的な解説担当
須藤建一「ミクロネシアにおける母系制社会の変質」民博研究報告10-4
崎山理「オーストロネシア語族と 略」民博研究報告11-2
尾本恵市「ネグリトの起源」人類学ーその他様な発展 日経サイエンス
高山純「ミクロネシアの先史文化」海鳴社
68 :
三万田式 :2000/08/30(水) 09:43
>66
自分の中では東大や慶応,国学院で理論的なことを
やっている人は生態学的アプローチ(プロセス),
九大で理論的なことをやっている人はポスト構造主義(ポストプロセス)
という認識があったので・・・
確かに短絡的だったかもしれません。もっと勉強します・・・
69 :
名無しさん@1周年 :2000/08/30(水) 16:15
横から失礼します。
ヨーロッパの大学にもう4年もいますが、
日本人研究者による欧米考古学理論の理解と
実践はまだまだお寒い状況だというのが、
私の実感ですね。安斉さんの書いたものは、
英語の論文をほとんど翻訳しただけのもの
みたいなものが多いし、そういう著作から
「影響を受けた」と言う人の書いたものを
読むと、たいてい誤った理解に基づいた応用
の仕方をしている。
しかし、ethnoarchaeologyって、英米圏の
研究者から、あれほどこっぴどく批判されているのに、
まだ有効性を信じてる人たちがいるんですかい。
70 :
名無しさん@1周年 :2000/08/30(水) 16:49
69
もう一言。
翻訳ベースの「啓蒙書」からではなく、理論書の原文に
あたって理解を深めてほしい。孫引きの知識からでは何
も期待できないと思います。学問を学問たらしめる要素
として、基本的には理論は必要なものです。
イアン・ホッダーの近著
"the archaeological process"なんかは読みやす
くわかりやすい言葉で書かれているので、日本の
学生レベルの英語力でも十分理解可能だと思います。
ホッダーはこの本の中で「考古学は聖書解釈学と
同じだ」みたいなことを言ってますね。つまりは、
研究者の主観や偏見に依存せざるを得ない学問である
ということです。(しかし、私はホッダーよりも、
より実践的な業績をあげている、ポール・メラーズの
方が研究者としては好きですね。)プロセス考古学批判
に関しては、Guy GibbonのExplanation in Archaeology
での批判が痛烈ですね(もう少し古くなったが)。
71 :
勝坂式土器 :2000/08/31(木) 00:27
>68
こちらこそ、思いこみを指摘していただいて感謝しております。
不勉強はお互い様だと思いますので、今後ともよろしくご意見ください。
やはり関東者には九大の動向はわからないですし。
>69・70
情報ありがとうございます。海外からの直の情報とはすばらしいですね。
イギリスでしょうか。
ホッダーはreading the past以後、著作としては読んでないので探してみます。
安斉さんに限らず、阿子島、後藤明、羽生淳子各氏らの論文が、時に翻訳
調というか海外動向紹介みたいになっているのは否定できないですね。
ところで、エスノアーケオロジーは、欧米で批判されているから信用してはいけ
ないのですか。無論、大林太良ではないが、単純な民族誌の類推のような説明は
通用しませんでしょうが、渡辺仁、大林太良、最近で言えば武藤康弘らの進めて
いるような先史住居構造や居住形態への民族的アプローチなど、佐藤宏之らのア
イヌ誌を用いたワナ猟などの生業形態への仮説作業など、それなりの期待をして
るのですが。多々、ご教示ください。
72 :
名無し@ :2000/09/04(月) 22:19
奈良大学なんか絶対行くな!
73 :
ラピタ式 :2000/09/04(月) 23:34
>67勝坂式土器 様、有り難うございます。
ラピタの人面土器ですけど、顔が縄文のとはかなり違うと思いますけど。
刺突文も縄文にはあまりないのでは・・・・
ぱっと見た感じでラピタに似ている土器って、どこのでしょうか。
話が変わりますが、銅鼓の北限ってどこでしょう。日本に渡って来る可能性はなかったでしょうか。
74 :
勝坂式土器 :2000/09/05(火) 00:20
>73
似てるかどうかと言うことでしたら、似てないと言うことで
結構です。刺突紋も縄紋には、多種ありますが、ラピタと
似てるかどうかはわかりません。
ラピタに関しては、高山純氏らが、マリアナ赤色土器など
古手の土器文化との関連を示唆しつつ、インドネシア北東
部付近に起源を持つという説が、現在の所、最も合理的と
思われます。縄紋土器は、基本的に無関係と思います。
銅鼓についてですが、ドンソン文化期として、中国南部
石塞山とかだと思います。今村啓爾氏が書いているのを
ちゃらちゃら読んだ程度なので良く知りませんが、日本
に波及している可能性については、ないんじゃないでし
ょうか。
ところで、あまりにスレと離れていく様な気が。
この話題をされるのであれば、貴兄の仮説をまとめた上
で、新スレをたてるべきかと思います。板違い(民族板
とか)の可能性もありますが(東南アジア考古学会とか、
そっちに居そうな気もするが)、縄紋と関係があるので
はないか、という仮説ならば、拝聴させていただきまし
ょう。
75 :
轟式土器>69 :2000/09/06(水) 02:59
>しかし、ethnoarchaeologyって、英米圏の
>研究者から、あれほどこっぴどく批判されているのに
批判が書かれた論文をみてみたいので、文献名を記していただけると
幸いです。
76 :
名無しさん@1周年 :2000/09/06(水) 12:37
神ならなんか超能力の一つもつかえよ
77 :
名無しさん@1周年 :2000/09/06(水) 18:23
>76
神って誰よ?
「天皇が神である理由」スレへの転送ミスじゃない?
79 :
名無しさん@1周年 :2000/09/08(金) 12:58
>78
勝手にさげんなボケ!
内容もなくあげるなボケ!
81 :
金子毅 :2000/09/08(金) 22:38
すみませんでした。
82 :
名無しさん@1周年 :2000/09/09(土) 01:29
意味がわからんぞ。ボケ!
83 :
↑ :2000/09/09(土) 13:51
むむっ、おまえ蚊猫だな!
84 :
名無しさん@1周年 :2000/09/09(土) 22:30
蚊猫??
至言だな!
85 :
安行3b式 :
安行3bです。
ちょっと前の15で
>関東初の文化財学科を創設した鶴見大学
と出てましたけど、これ違いますね。字義的にはそうですが、
東京学芸大は88年頃に文化財科学科になってます。
あと大学院で東京芸術大は96年から文化財保存学専攻になっていますが、
実質は60年代からあります。ここは今は一部の理化学系の教官の認識不足で
考古学系との接触は遠くなりつつありますが、奈文研の沢田・肥塚・村上の
3氏や歴博の長嶋さん、帝京山梨の鈴木さんとか、関係の強い人を多く出し
ています。