(片山)
今低視聴率に喘いでいる清盛ですが、皇室の呼び名を王家という言葉を使っていることに大変な批判がでておりますが、
この時代考証をやった方が東大資料編纂所の准教授の本郷さんという方で、この方の学説なんでしょうが、一般的な学説 ではありません。
文科省や教科書検定関係者にも聞きましたが、そうではありません。
1972年の新平家物語では吉川英治原作ということもあってか、皇室は皇室のままで、王家という呼称は使っておりませ ん。
何故この王家という呼称をNHKとして決定したのか。
批判があってプロデューサーが一般的ではないということをおっしゃって、若干ホームページなどは直しておられるのですが、そういう修正をされるんだったら、何故もっと慎重に また宮内庁にもお聞きになったのかと、
皇室にとって先祖の呼称ですから非常に重要で、我が国でも平安時代の王家という呼称が、一般的であったとういう歴史教育のコンセンサスは全然ありません。
そこはどう考えてこのような判断をされ たのでしょうか。
(NHK松本会長)
大河ドラマは専門家による時代考証で制作しております。
専門家によりますと、当時の政治の中心にいた法王、上皇を中 心とする家というものを表現するうえで、王家という言葉が使われているということでありました。
それに基づいて大河 ドラマ平清盛でも対応しているということであります。
(片山)
いずれにしても皇室を王家と呼ぶことは定説にはなっておりませんし、定着もしておりません。
このことによって大変な 低視聴率でもあり、平家にしても当時の皇室にしても美化したドラマではない。
全く地元の観光振興にも資している部分が少ないのではないと思うのですが、
影響力のある番組では 歴史考証を取るときにそれが通説なのか、異端説か一般的に 使われるものなのかどうか、
皇帝が上位で王は下位。
天皇は皇帝と同等であるから、王とは絶対に呼ばない。
少なくとも 明治以降の我々のこのような考え方からいうと、非常に違和感があり、その点を厳重に申し入れさせていただいて、私の質問を終わります。