この兌換禁止は中統砂を暴落させた。
つまり、政府は膨大な軍需物資をすべて紙幣で買い、その流通圧力で人民の金銀を紙幣に換えさせる。
それは塩税の専売法が最後の換金所、蒐集所として機能する。
そして十分に紙幣が行き渡り、民間に金銀が消えたのを見計らって兌換禁止。
もう二度と民間に金銀が流れる事が無く、経済活動は政府の管理下におかれ、
有力武将や在地権力者も、私兵を養うどころか政府の紙幣が無ければご飯一つ食べられない。
統治法として、きわめて理にかなってる。
そして、この後、中統砂の代わりに5倍の価値を持つ至元砂を発行し、インフレを防いだ。
ただ同然の万札で本来5万円の中統砂を5千円で買い戻し、さらに儲けた。
ユダヤ顔負けの凄まじい商人であると思う。