■弥生期山城に定住!? 高地性集落四国最大級
読売新聞 2011年2月18日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20110217-OYT8T00981.htm いの・バーガ森北斜面遺跡
いの町是友の丘陵地で見つかった弥生時代中期末(1世紀前半〜2世紀)の「バーガ森北斜面遺跡」で、
新たに竪穴建物跡6棟や周囲に巡らした柵跡などが出土し、高地性集落としては四国最大規模となることが分かったと、県埋蔵文化財センターが17日、発表した。
急斜面の上に築かれた高地性集落は、有事の際に立てこもる軍事的な〈山城〉だったというのが通説だが、今回は武器とともに、煮炊きの炉や斧(おの)など生活遺物も見つかっており、同センターは
「集落間の争いが絶えず、平野に住めなくなった人々が恒常的に住み始めたのではないか」
としている。(大舘司)
同遺跡は仁淀川支流の宇治川左岸の標高約40〜80メートルに広がり、1957年に見つかって以来、県教委などが断続的に調査してきた。
これまで竪穴建物跡は4棟だったが、昨年5月以降の調査で、標高42〜58メートルに建物跡6棟と柵などの柱穴314基が出土。
集落の範囲が東西450メートル、南北300メートル、13万5000平方メートルあることが分かった。四国の高地性集落では最大級の紫雲出山(しうでやま)遺跡(香川県)などに匹敵するという。
(つづく)