新自由主義の歴史2

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936日本@名無史さん
>>935
中国はいわば「漁夫の利」だろう。
それにグローバリズムの原型は「軍事」だ。トルーマン・ドクトリン、
パックス・アメリカーナだな。

東西冷戦の際、当初はアメリカが2.5戦略で対抗していた。
2.5戦略とはアメリカが単独でソ連・中国との二正面戦争を遂行し、
かつひとつの局地戦争をも同時に遂行できる(だけの軍事力を持つ)こと。

当初は実際にそれくらい圧倒していた。核兵力で大きく勝っていたし、
何と言っても第二次大戦の被害が最も少ない大国だったからだ。

しかし核技術でソ連に並ばれ、宇宙開発競争では先行された。
これでアメリカが慌てた。軍拡と宇宙開発競争にハマってしまった。
そこへ局地戦争が起こってしまった。「ヴェトナム」だ。
軍事費は膨大になった。欧州はNATOでなんとかしのいだが、東洋は
日本を防衛線にするしかなく、日米安保がある為軍事費は財政を圧迫。
ヴェトナムの戦局悪化でニクソン訪中。ここでアメリカは中ソを分断する
手に出た。既に中ソは対立していたからで、これはこの時点ではうまくいった。

しかしそれは同時に、後にソ連と東欧の社会主義体制が崩壊する際、
中国を(北朝鮮も)温存することにつながってしまった。
実はアメリカも軍事的には疲弊していた。それでも冷戦終結後は世界の警察官
を自認してしまったから引くに引けない状況。中国が大きく伸びてしまった。

漁夫の利といえば、実は日本もそうだ。軍備に殆どカネをかけずに経済成長
できたのだから。
937日本@名無史さん:2009/11/03(火) 02:55:43
中国は何が強いと言ってやはり「人間の多さ」だろう。
アメリカの3倍以上、4倍にも迫る。
社会主義経済で疲弊していてくれたら良かったのだが
政治体制がそのままで経済だけ伸びてしまった。

アメリカはしぶしぶでも付き合うしかない。が、ひとたび
対立してしまうととんでもないことになる。
938日本@名無史さん:2009/11/03(火) 09:34:37
4倍以上だよ
939日本@名無史さん:2009/11/03(火) 13:42:20
結局新自由主義は冷戦が崩壊して起きたのだが、社会主義陣営で消えたのは
ソ連と東欧の社会主義体制だけだ。

資本主義の米と日本、中国が伸びた。
それと発展途上国や新体制の国ではやはり大きな国が伸びてきた。
ロシア、インド、ブラジル
中国を併せてBRICsということになる。インドネシアを入れれば
BRIICsだな。

新自由主義とはこれらの国と拮抗する関係が新たにできた時代における
日米などの基本的な考え方だっただろう。
それがひと段落した今、今後は新たな大国の覇権を巡る争いになるのか
新たな協調関係が築かれるのかはこれからだ。