>>935 中国はいわば「漁夫の利」だろう。
それにグローバリズムの原型は「軍事」だ。トルーマン・ドクトリン、
パックス・アメリカーナだな。
東西冷戦の際、当初はアメリカが2.5戦略で対抗していた。
2.5戦略とはアメリカが単独でソ連・中国との二正面戦争を遂行し、
かつひとつの局地戦争をも同時に遂行できる(だけの軍事力を持つ)こと。
当初は実際にそれくらい圧倒していた。核兵力で大きく勝っていたし、
何と言っても第二次大戦の被害が最も少ない大国だったからだ。
しかし核技術でソ連に並ばれ、宇宙開発競争では先行された。
これでアメリカが慌てた。軍拡と宇宙開発競争にハマってしまった。
そこへ局地戦争が起こってしまった。「ヴェトナム」だ。
軍事費は膨大になった。欧州はNATOでなんとかしのいだが、東洋は
日本を防衛線にするしかなく、日米安保がある為軍事費は財政を圧迫。
ヴェトナムの戦局悪化でニクソン訪中。ここでアメリカは中ソを分断する
手に出た。既に中ソは対立していたからで、これはこの時点ではうまくいった。
しかしそれは同時に、後にソ連と東欧の社会主義体制が崩壊する際、
中国を(北朝鮮も)温存することにつながってしまった。
実はアメリカも軍事的には疲弊していた。それでも冷戦終結後は世界の警察官
を自認してしまったから引くに引けない状況。中国が大きく伸びてしまった。
漁夫の利といえば、実は日本もそうだ。軍備に殆どカネをかけずに経済成長
できたのだから。