料理、菓子、酒 江戸時代の美味い物について語れ2

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74日本@名無史さん
今さらだが、根本的な指摘をさせてくれ。

>>7
>昔から麺を食べる地域は、日中韓、東南アジア果てはミャンマーまでで
>インドから西にはないそうだ。東アジアは麺食文化。
>西欧で唯一食べたのは、マルコポーロが中国からパクッタ、イタリヤだけ。

このレスに「麺」とあるが、外国、特に中華の「麺」に言及する時は注意すべき
ことがある。
それは何かっつーと「麺」の本来の意味(現在の中国の語でもほぼそう)で、

「麺とは、小麦を挽いたり潰したりして粉(に近い状態を含む)にしてから調理等
をしたものである。」

っていうこと。
75日本@名無史さん:2008/10/25(土) 02:22:12
>>74つづき

すなわち、十割蕎麦は麺ではなく(蕎麦だから)、二八蕎麦はまあ麺かも(一応小
麦も使うから)。
冷麺も二八蕎麦の同類で、一応、「麺」(つなぎに小麦粉を使うから)。
ビーフンやフォーも麺ではない(米だから)。
ついでに、餃子もシュウマイも「麺」であり、パンも麺類の一種である。

イタリアに於けるパスタがかも知れないが、イタリアではパンの類い(ブルスケッ
タ等)がパスタに分類されることは無いので、中華に於ける「麺」の方が幅は広い。

お好み焼きやもんじゃ焼きも、麺を使わなくても「麺料理」ということになる。

以上、日本以外の「麺」、特に中華の「麺」に言及する際には、日本の現代的な麺
の定義との差異に留意されたし。


※余談だが、本来の「麺」の定義に従うなら、「麺」の発祥は古代エジプトあたりの
石焼パンということになるかも知れずw
76日本@名無史さん:2008/10/25(土) 02:27:12
つまりこうですな

・小麦ペースト食品
・ひも穀物
77日本@名無史さん:2008/10/25(土) 02:38:50
>>76
まあそうですね。
現代の日本人的感覚だと、メロンパンが麺で、焼きビーフンが麺じゃないとか
言われても、違和感ありまくりだけどね。
78日本@名無史さん:2008/10/25(土) 02:56:51
付け足しでスレに絡めておくと、日本では中華の食文化を取り入れただけで
なく、言語や文字も取り入れたので、『正倉院文書』の正税帳に出てくる
「穀」とかの語と同様に、「麺」も取り入れていると思われる。

その「麺」が日本に於いて現代的定義に近づいた契機が、実は江戸期の蕎麦
にあるんじゃないかと想像してるんだよね。
何故なら、>>3氏の言う通り、饂飩(麦切り)の存在が大きく影響して蕎麦が
生まれたから。
蕎麦が普及する過程で、日本的な麺の定義というか言語感覚というかが出来上
がったんじゃないのか?と。