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青谷上寺地遺跡遺物基に 14日に弥生人シンポ
http://www.sanin-chuo.co.jp/event/modules/news/article.php?storyid=444169162

  第8回弥生文化シンポジウム「海と弥生人−みえてきた青谷上寺地遺跡の姿」(鳥取県教委主催)
が14日午前10時半から、鳥取市の県民文化会館である。豊富な出土遺物を基に、研究者が交流と
漁労、海、舟をキーワードに弥生人の生活について論議する。

  同遺跡は弥生時代後期(約2000から1800年前)に栄えた交易拠点としての港湾集落。「弥生人
の脳」が出土したことなどで知られる。

  シンポでは、大陸製の鉄器など海を超えた交流を物語る遺物や骨角製の漁労具、船団を表現した
線刻画、舟材やかいなど海とのかかわりを示す出土遺物も展示する。

  福岡大の武末純一教授が「海を渡る弥生人」と題して基調講演の後、県教委文化課の大野哲二文
化財主事が「青谷上寺地遺跡にみる海」として基調報告する。

  パネルディスカッションでは、長崎県教育庁原の辻遺跡調査事務所の林隆広氏が、同遺跡から出
土した弥生時代中期の船着き場を基に大陸との交流について語る。中四国地方の漁労具に詳しい香
川県教委の乗松真也氏、古代の船に造詣が深い滋賀県文化財保護協会の横田洋三氏に、 武末教
授と大野主事が加わって意見を交わす。

  定員は500人。問い合わせは県教委文化課(電話0857・26・7932)。

2007年10月08日 15:43 【山陰中央新報】