日本史ニュース速報

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71播磨の山城、推定復元図描く
播磨の山城の全容を今に 推定復元図描く神戸の男性
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000681867.shtml

  中世の龍野城での現地説明会。 テープを張り巡らせて建造物の位置を推測し、弓や鉄砲を構えて
城を守る方法を解説した=たつの市龍野町、鶏籠山  水彩絵の具と製図用ペンで細部まで描かれ、
城の姿が、見るほどに浮かび上がってくる。

  中世城郭を研究する木内内則さん(60)=神戸市北区。室町-安土桃山時代、四百超を数えた播磨
各地の山城跡を訪れ、推定復元図を作っている。約四十年前から現地調査を続け、図で比較すること
で、城の全体像や地域ごとの特徴が見えないかと、一九九〇年から復元図を描いている。

  現地では、遺構を測量し、城郭の平面図と遺構図を作成。さらに、瓦、陶器、石垣などの遺物を手掛
かりに建物の配置を考え、復元図を完成させる。これまでに三木城(三木市)、置塩城(姫路市夢前町)
など計十作を手掛けた。

  木内さんは「中世の山城は、その後の姫路城のような天守はなく、規模も小さかった。身近な存在で、
攻められた際には逃げ道を設けておくなど、人間らしさを感じる点が魅力です」と話している。(峰大二郎)

2007年10月07日 00:00 【神戸新聞】