大砲が ドンと響けば 五里逃げる

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2日本@名無史さん
日本一のヘタレ仙台藩

http://toraneko.cside.com/newpage36-3.htm
12日夜、酒井吉之丞(玄蕃)は仙台藩本営に今後の進撃について打ち合わせに訪ねたが、
物頭柴田中務が横柄な態度にて、角間川攻めは仙台藩が先鋒となって打ち破りたいので
了承願いたいといわれると、戦争は弱いがプライドは高く、また盟主でもあり大軍でもある
ので酒井玄蕃は承諾、しかし部下にはいつでも出撃できるよう準備をするように指示したと
され、仙台藩の戦いぶりを信頼していないことが伺われます。
 翌13日早朝、先陣の仙台藩兵が進撃を開始、銃砲声が響きわたるが間もなくすると本道
の仙台藩兵が敗走してくる。まさにドンゴリ状態で前夜の意気込みとは裏腹で庄内兵が仙台
兵を引き止めるとも、耳にも入れず、道を塞げば田んぼの畦道などに回り込みさらに逃げ
去る有様、流石の酒井玄蕃も怒りは隠せず、配下に戦況の物見にやると柴田中務は負傷、
辛うじて上遠野伊豆隊のみが庄内藩兵の援護にて踏みとどまっている状態、救援に赴いた
二番大隊の部隊長は当初、後詰の任にて仙台藩兵のお手並み拝見とばかり早めの昼食を
摂っていたが、間もなく仙台兵が大挙して続々と引き上げてくる。「何故引き上げるのか」と問
いに仙台兵は弾薬が尽きたとか、昼飯が来ないなど言い訳をしながら撤退と伝えられ、直ぐ
撤退する仙台兵に構わず追走する秋田兵へ向かって横合いから銃撃を加える。