952 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:05:05
てゆうか、英国は欧州では弁護士の地位が高いほうの国
だろう。それでも貴族と同等などとゆう事は有り得ない。
大陸なら尚更。上流人は職業人全般を低い階級と見做しているから。
富豪でも、職業から足を洗い、不労所得で趣味や文化に生きる
生活スタイルでないと上流階級入りできなかった。
ジェーン・オースティンの小説で、ジェントリー(郷紳)階級の
次男坊が「俺は跡継げないし、弁護士にでもなるしかないのか。
俺ってツイてないな〜」と嘆くシーンがあったと思う。
これが19世紀当時の上流社会の常識だろう。
953 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:11:12
整理しとこう。
英国の弁護士にはバリスターとソリシターの2種類ある。
前者は法廷弁護士で後者は事務弁護士、日本でいえば司法書士みたいなものだ。
次に英国の上流階級についてであるが、これは貴族とジェントリからなる。
貴族は大地主であるが、長子単独相続であるため、次男以下は自活する必要があった。
それは爵位を持たない地主であるジェントリも同様であった。
その場合、彼らは知的専門的職業であった以下のような職業に従事した。
1.陸海軍士官
2.官吏
3.法廷弁護士
4.大学教授
5.国教会聖職者
6.医師(とくに内科医)
さらに時代が下ると、シティの金融業もジェントルマンのつく仕事となった。
954 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:12:43
弁護士から貴族になった例はいっぱいおもいつくけどね。
MacclesfieldとかHarcourtとかCamdenとかHarcourtやCamdenは父親がsirの紳士だけど
955 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:13:37
床屋外科医は駄目なんだね
956 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:15:24
逆に生まれながらの貴族が弁護士になる例はほとんどない。
小公子やホームズの物語でも、弁護士は紳士ではあるが、貴族の足元にも及ばない立場。
957 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:19:41
イギリスは理系よりも文系が圧倒的に支配してるイメージがある
958 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:20:58
>>953のまねをして書いてみる。
伝統的にイギリスで出世するとlordやsirになれる職業としては
軍人
外交官
法廷弁護士
あと、意外かもしれないが建築家。
医師がsirやlordになることはない(あってもごくまれ)
959 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:23:42
日本の勲功華族も軍人と外交官の占める割合が高い。
だが、弁護士出身者は原嘉道くらい。
960 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:26:43
961 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:31:53
>>956 Viscount Bledisloeとかは?
法廷弁護士になるのは非常に難しいから途中であきらめるひとが多いだけで、法を志す貴族は多いよ?
baron actonとか
962 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:34:40
1700年以降に法廷弁護士から大法官を経て貴族になったのはぱっとかぞえて40人くらいか。
963 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 17:49:09
>>946元々日本の貴族は欧米で言う上流階級だろうが武士階級は欧米の貴族と騎士の中間のようなもの
比較の意味なし。戦前の田舎の医者は田舎貴族だよ、医者で食ってるというより名主層などが無医村なのを
解決しようと自ら医者になったのが大多数。一種のノブレス・オブリジュだろ!
965 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 18:17:01
ヴィクトリア朝時代のアカデミーの大物画家、
フレデリック・レイトンは男爵に叙せられているね。
でもsirは貴族ではないでしょ。実体の無い称号だけで。
966 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 18:25:27
>>961 ちゃんと調べた訳じゃないけど、貴族の嫡男なら、
弁護士ふぜいになる必要って全く無いと思う。身分も財力も
遥か上である事が保証されてるんだから。法廷弁護士になろうと
する貴族関係者って庶子じゃないの?
嫡男ではない武者小路実篤が作家として生計をたてるように。
967 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 18:36:03
イギリスは単独相続だから、次男以下が独立して生計を立てるためには
職業につく必要がある。
だから、軍人や官吏や聖職者などになった。
爵位と領地を相続する長男は、文字通りの「殿様」だから働く必要はなく、
上院議員として政治家になったり、領地経営に専念した。
968 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 18:41:05
>>954 それは貴族じゃないって。
富豪や軍人以外では、建築家・画家・作曲家などの芸術分野の人間
が貴族に列せられた例はよくある。でも弁護士→貴族っていう例は
まず聞かない。宮廷侍医→男爵はふつうにあるが。
969 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 18:47:30
>>960 オックスフォードとかケンブリッジって法律とか政治とか歴史を学ぶ大学って感じだもんな
970 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 19:58:29
東洋も伝統的に文学・歴史学を重用して来た歴史がありますね。
971 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 21:51:07
>>966 ちゃんと調べたわけじゃないんなら知ったかすんなよ。
Viscount Bledisloe、baron actonも父親の爵位を相続した貴族だ。
972 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 21:54:09
973 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 21:55:10
974 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:00:30
Roundell Palmer, 1st Earl of Selborne (1880–1885)
Hardinge Giffard, 1st Baron Halsbury (1885–1886)
Farrer Herschell, 1st Baron Herschell (1886)
Hardinge Giffard, 1st Baron Halsbury (1886–1892)
Farrer Herschell, 1st Baron Herschell (1892–1895)
Hardinge Giffard, 1st Earl of Halsbury (1895–1905)
Robert Threshie Reid, 1st Earl of Loreburn (1905–1912)
Richard Burdon Haldane, 1st Viscount Haldane (1912–1915)
Stanley Buckmaster, 1st Baron Buckmaster (1915–1916)
Robert Bannatyne Finlay, 1st Baron Finlay (1916–1919)
Frederick Edwin Smith, 1st Baron Birkenhead (1919–1922)
George Cave, 1st Viscount Cave (1922–1924)
Richard Burdon Haldane, 1st Viscount Haldane (1924)
George Cave, 1st Viscount Cave (1924–1928)
Douglas Hogg, 1st Baron Hailsham (1928–1929)
John Sankey, 1st Viscount Sankey (1929–1935)
Douglas Hogg, 1st Viscount Hailsham (1935–1938)
Frederic Herbert Maugham, 1st Baron Maugham (1938–1939)
Thomas Inskip, 1st Viscount Caldecote (1939–1940)
John Allsebrook Simon, 1st Viscount Simon (1940–1945)
William Allen Jowitt, 1st Viscount Jowitt (1945–1951)
Gavin Turnbull Simonds, 1st Baron Simonds (1951–1954)
David Patrick Maxwell Fyfe, 1st Viscount Kilmuir (1954–1962)
Reginald Manningham-Buller, 1st Baron Dilhorne (1962–1964)
Gerald Gardiner, Baron Gardiner (1964–1970)
Quintin Hogg, Baron Hailsham of St Marylebone (1970–1974)
Elwyn Jones, Baron Elwyn-Jones (1974–1979)
Quintin Hogg, Baron Hailsham of St Marylebone (1979–1987)
Michael Havers, Baron Havers (1987)
James Mackay, Baron Mackay of Clashfern (1987–1997)
Derry Irvine, Baron Irvine of Lairg (1997–2003)
Charles Falconer, Baron Falconer of Thoroton (2003–)
975 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:03:05
>>974は法曹出身者で貴族になったものの一部だが。
「弁護士→貴族っていう例はまず聞かない」ってやつは無知のくせにしったかぶって恥ずかしいね。
976 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:06:59
貴族が弁護士になることは自由だが、弁護士が貴族になるのは容易ではない。
これでよろしいですか。
弁護士と法曹は微妙に異なる。弁護士稼業だけでは、バッキンガム宮殿は授爵に乗り気にはなれないでしょう。
977 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:10:24
>>976 >貴族が弁護士になることは自由だが、弁護士が貴族になるのは容易ではない。
なにこれ?どんな職業だって貴族になるのは容易じゃないよ。
じゃあ貴族になるのが「容易」な職業をご教授ねがえますか?
978 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:13:21
>>975 全部見たわけではありませんが、974の一番上のパーマー卿からして、人生の出発点が弁護士だったというだけで、大物政治家ではありませんか。
979 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:14:04
980 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:14:31
>弁護士と法曹は微妙に異なる
君は英国の司法制度を理解しているの?
法曹の人間はみんなまず弁護士になってから検事になったり判事になったりしていくわけだが?
981 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:17:15
>>980 馬鹿な粘着の相手は疲れるのですが…。
御自分で弁護士は法曹の一部に過ぎないと認めておられるわけです。
982 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:18:44
983 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:20:33
>>982 ロスチャイルドの名前を知らない人がいたとは。
984 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:21:50
985 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:24:05
まさか「容易」なはずの職業から一人しか貴族になってないんですかねえ
しかもロスチャイルドって baronじゃないか
986 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 22:27:57
>>985 他の職業に比べて容易だということです。
銀行は貴族の利害に密接な関係がありますから。
それでも、銀行家が始めて貴族に叙せられた時は、かなり顰蹙を買ったようです。
これまで貴族成りした元銀行家については、名前までは調べていません。
おわかりになったら教えてください。
始めて→初めて
変換ミスです。
988 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 23:11:18
おおっこんなにレスが伸びてたのか。
>>973 レイトンは最晩年の1896年に、ストレットン男爵レイトン
として貴族に列せられてるよ。貴族に列せられた画家は英国ではレイトン
一人だけらしい。
989 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 23:20:52
>>975 それって弁護士になった庶民が、貴族まで登りつめたという話なの?
それとも、貴族の息子で、相続が決まらないうちは金が無いから腰掛で
弁護士もやってたよん という話?
その例は貴族階級が没落した20世紀のものばかりだが、
ヴィクトリア朝、エドワード朝の頃でも同じ傾向なのかな?
その時代までの貴族にとっては弁護士稼業するなんて恥だと思うんだが。
990 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 23:34:37
没落後は、たとえ貴族でも何でもありだろ。
革命後のフランス貴族には作家、音楽家で生計を立てる者も
いたがそんなのまだマシなほう。
ハプスブルク帝国崩壊後には元公爵でも宝石やらドレスを質屋
に小出しに売って食いつなぐ者もいたらしいし。
日本の大名華族でもすでに戦前に落ちぶれて風船売りした人も
いたそうだね。
991 :
日本@名無史さん:2006/04/08(土) 23:52:12
「貴族の息子→弁護士を経験→爵位を相続して自分も貴族に」
と
「弁護士→貴族に列せられる」
とでは全然違うよね。上で話が噛み合ってないのは、
ここを区別しないで論じてるからじゃない?
俺も「庶民出の弁護士→貴族」っていう例は知らない。
仮にあるとしてもよくある例なのかどうか。
知ってる人いたら教えてください。
992 :
日本@名無史さん:2006/04/09(日) 00:17:11
英国ではどうか知らないけど、
大銀行家→貴族って例は大陸では18世紀あたりから散見されるみたい。
音楽家ベートーヴェンのパトロンには多くの貴族がいたが、
その1人、モーリツ・フォン・フリース伯爵は銀行家。
ちなみにモーツァルトのパトロンでもあったファン・スヴィーテン男爵
はヴィーンの宮廷侍医をした家で父の代に授爵。
でも、パトロンのうちロプコヴィッツ侯爵やリヒノフスキー侯爵は
伝統的な家柄貴族。
てか板違いすぎ?
993 :
日本@名無史さん:2006/04/09(日) 03:33:51
もしかして、974に挙がっている人たちって、最初は弁護士だったかも知れませんが、ほとんど大臣になっていません?
この時代の授爵って、政党政府の報償に過ぎないのでしょ。
別に領地をくれるわけでもないし。
994 :
日本@名無史さん:2006/04/09(日) 03:54:03
スレタイに戻りますと、
タキエ・スギヤマ・リブラがその著書『近代日本の上流階級』において、1982年から断続的に華族出身者に聞き取り調査を行った結果によりますと、
回答者の先代(おそらく華族の身分を有していた最後の世代)の約67%が有職で、そのうち50%が貴族院議員及び政府職員、25%が将校、15%が専門職、39%が金融その他のビジネスに従事(雇用・被雇用問わず)していたとのことです。
996 :
日本@名無史さん:2006/04/09(日) 07:42:28
>>993 禿どう。俺もそう思う。要するに、貴族が庶民でもなれる職業に就く
ようになったのは没落後の時代の話が中心だし、
庶民出身者に、所領抜きで安易に爵位だけ与えるようになったのは
爵位の価値がかなり薄れた20世紀の話が中心だと思われ。
いずれにせよ、単なる医者・弁護士ていどでは良くても中流階級どまり
というのは事実だろ。
997 :
日本@名無史さん:2006/04/09(日) 09:42:37
ミックジャガーも貴族なわけだが。。。
うおおおお
うっ
1000 :
日本@名無史さん:2006/04/09(日) 09:53:02
うんこ
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