1 :
日本@名無史さん:
司馬遼太郎のは一通り読んだ。
なんか歴史小説でいいのあったら教えてくれ。
できれば理由も頼む。
鴎外でも読んでレ
3 :
日本@名無史さん:2005/05/12(木) 19:35:13
『堺港攘夷始末』最後の方に間違いが有るけど。
4 :
日本@名無史さん:2005/05/12(木) 20:56:01
シュテファン・ツヴァイクの「ジョゼフ・フーシェ」?
勧める理由ははっきりしている。司馬の好きな作家だから。
5 :
日本@名無史さん:2005/05/12(木) 21:02:08
井上靖「額田女王」(ぬかたのおおきみ)
冒頭の叙事的な出だしからぐぐっと引き込まれた。
女性から見た叙情的な描写と、冷徹な政治ドラマがうまくミックス。
清濁併せ持ちながら、困難をひとつづつクリアして国造りに情熱を注ぐ中大兄皇子がかっこいい。
新生日本への産みの苦しみや期待や恐れがドラマチックに描かれている。
羅生門、鼻、芥川の王朝モノは安心して勧められる。
8 :
日本@名無史さん:2005/05/12(木) 21:50:24
高橋克彦の「炎立つ」。
あまり知られていない東北の歴史。
男たちの国造りへの熱い思いが燃え上がる。
蝦夷とはなんであったか。
なぜ頼朝に屈し、勝てる戦さを捨てたのか。
奥州藤原氏の興亡の真実!?(俺はこれが真実だと思っている。)
が熱く描かれている。
勧める理由は、中央に対して辺境の歴史はあまり知られていないが、
それを知るのも面白いと思うから。
内容がめちゃくちゃ面白いから。
池宮彰一郎作品は押さえとけ
とくに初版がいいぞ
10 :
日本@名無史さん:2005/05/12(木) 22:09:58
11 :
日本@名無史さん:2005/05/12(木) 22:29:19
「島津奔る」は司馬の「関が原」の盗作だったが、
作品としては良く出来ているというな。だれか読んだ人いない?
12 :
日本@名無史さん:2005/05/12(木) 22:45:08
13 :
日本@名無史さん:2005/06/03(金) 23:16:05
14 :
日本@名無史さん:2005/06/23(木) 00:42:54
で?
15 :
日本@名無史さん:2005/07/14(木) 23:45:10
家康の部分はあまり面白くないね。
16 :
日本@名無史さん:2005/08/11(木) 23:39:01
鳥羽伏見の戦いから戊辰戦争辺りの面白い小説ありませんか?
できれば官側からの視点がいいのですが幕府側でも面白いのあったら教えて下さい。
>>9 「逃げろ家康」「島津奔る」「平家」は司馬のパクリです。
他の作品は面白いか否かは評価が分かれますが
彼の作品は主人公を徹底的に誉め
敵役を徹底的にけなす。
史実捻じ曲げです。
この辺が好みの分かれるところでしょう。
18 :
日本@名無史さん:2005/08/30(火) 22:57:35
age
19 :
日本@名無史さん:2005/09/02(金) 01:00:04
盗作バレて廃本になったのは残念だが、島津奔るは面白いね
関ヶ原へ個々に駆けつけるシーンとか泣けた
後誰が書いたか忘れたけど上杉鷹山も泣ける
20 :
日本@名無史さん:2005/09/02(金) 18:37:15
>>17 あのな、「小説」は創作なんだよ、「作り話」
史実捻じ曲げも何もないんだよ。
>>19 池宮は着眼点は面白いのに、あんなことして名前を無くして
ほんとにお馬鹿だと思う。
しかも、愛読者の多い司馬作品からそのまま取りなんて
ほんとに間抜けなことだった。
論点はパクリでも文章変えるくらいの努力をすればよかったのにな。
21 :
日本@名無史さん:2005/09/02(金) 22:55:59
「真田太平記」 池波正太郎
信州の武将、真田昌幸と息子の信之・幸村、それに真田の草の者(忍び)のお江を
中心に描いている。鬼平犯科帳はもちろん面白いが、これもお勧め。
22 :
日本@名無史さん:2005/09/02(金) 23:09:29
「武王の門」 北方謙三
南北朝時代の話しで後醍醐天皇の皇子 懐良親王の九州での戦記もの
太平記のその後が書かれている感じで、あまり焦点を当てられていない
室町幕府の不安定さなどが垣間見れておもしろい。
また、北方作品らしく、登場人物に男気があり、かっこいい小説を読みたいなら持って来い!
人物の捕らえ方など独特で南北朝を書いている北方謙三作品は全体的に面白い!!
23 :
日本@名無史さん:2005/09/02(金) 23:17:44
エミール・ゾラの『金(かね)』、藤原書店だったかな。おっもしれーぞー。
24 :
日本@名無史さん:2005/09/02(金) 23:20:17
ドキュメンタリーなんだが、アーネスト・サトウの著作はできるだけ読むこと。真の日本史が見えてくる。
>>20 けど、歴史を扱うのだから史実にも気をつかうべきだと思う。
池宮の場合、「歴史人物を借りた、現代政治へのオマージュ」
という部分もあるからなあ。
本当にぜんぶ作り物にするんなら
「指輪物語」のように自分の世界をつくるべき。
時代舞台が少し日本ではマイナーだけど
佐藤賢一の「双頭の鷲」お奨め。
ちなみに舞台は百年戦争前期。
27 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:09:47
謙信が女の小説ってありますか
29 :
日本@名無史さん:2005/09/20(火) 13:56:13
中村彰彦の『海将伝』が面白かった。島村速雄海軍元帥の話。「バルチック艦隊は必ず対馬海峡を通る」と断言。その他色々。
30 :
日本@名無史さん:2005/09/20(火) 14:08:40
『池宮奔る』これ最高。
31 :
日本@名無史さん:2005/09/20(火) 14:28:10
角川から出てる池宮の「平家」って盗作疑惑がささやかれていたのに
今でも絶版になってないのな。
32 :
日本@名無史さん:2005/09/20(火) 23:20:30
恨小説の大家、早乙女貢の「会津士魂」を読んで、
会津厨になってみる。
>>27 八切止夫「上杉謙信は女だった」
小松左京「竜虎抱擁」
34 :
日本@名無史さん:2005/09/21(水) 02:32:58
読みやすい小説をしょうかいしよう
「幽斎幻旨」(佐藤雅美)
35 :
日本@名無史さん:2005/10/09(日) 23:50:18
杉本苑子 影の系譜
高橋克彦「天を衝く」上下巻。
37 :
日本@名無史さん:2005/11/15(火) 22:34:36
夏目漱石「坊ちゃん」
明治維新のパロディ小説だ
38 :
日本@名無史さん:2005/11/15(火) 22:41:00
この板の、一行リレー小説を読めww
39 :
今、書文:2005/11/16(水) 01:39:18
お国は違うけど、田中芳樹の「紅塵」。中国で、関羽と人気を二分する武将、岳爺爺こと岳飛、カッケ!(直接、活躍しないが)
荒山徹「高麗秘帖」(李舜臣を暗殺するやつ)
エンターテイメントって感じ
41 :
ひつじぐも:2005/11/16(水) 22:04:24
藤沢周平の「よろづや平四郎活人剣」もおもしろいよ。時代背景は水野忠邦の改革らへん。
いや〜、映画って本当にいいですね
ええと、題名は憶えてないんだけど、作者も忘れたんだが
内容はいわずもがなだ。
森 雅裕の「化粧槍とんぼ切り」がおもしろかったような気がする。
主人公は本多稲姫だが真田モノとはちょっと違う。
少女時代から本多正純失脚まで。出てくる人みんないい人。
45 :
日本@名無史さん:2005/12/04(日) 11:27:01
46 :
日本@名無史さん:2005/12/04(日) 17:06:26
>>22 北方なら「破軍の星」もいいと思うが
まー北方の主人公って大抵同じパーソナリティーしてるよな
>>39 世界史板行って同じ事言ってこい
sage
49 :
日本@名無史さん:2006/01/07(土) 12:39:53
age
北方はワンパターンだからこそ、ただ一つだけ選べといえば「破軍の星」で賛成
上下に分かれてないし、読み応えあるし
51 :
日本@名無史さん:2006/01/26(木) 23:42:59
私本太平記に勝るものはない。
52 :
日本@名無史さん:2006/02/22(水) 02:24:55
エロい時代小説なんか無いかよ?
53 :
日本@名無史さん:2006/02/22(水) 02:32:15
破軍の星 まあさわやかだね
エロイかどうかわからんが童門冬ニの
蜂須賀重喜で少女のくのいちをみんなで
もてあそぶシーンがあるが
54 :
日本@名無史さん:2006/02/22(水) 02:35:52
最近安倍龍太郎の良さがわかってきた
55 :
日本@名無史さん:2006/02/22(水) 02:38:15
頼むから歴史小説を書いてくれ団鬼六
56 :
日本@名無史さん:2006/02/22(水) 02:46:55
>>56 別に縛りのシーンもないし、ほんとに稗史読み物って感じの作だけど。
乱れ官女 徳永真一郎
結構エロい
59 :
日本@名無史さん:2006/02/24(金) 23:58:49
お前らユーモアに溢れているね
天下を汝に
マイナーだけど面白い。
主人公は元祖サッカーの神様
61 :
日本@名無史さん:2006/03/10(金) 23:21:21
女こそあれ次郎法師
井伊の前史だね おもしろかった
62 :
日本@名無史さん:2006/03/11(土) 00:58:52
「是非に及ばず」山口敏太郎
これが初の歴史小説らしい。文章はまだまだけど
勢いがある感じがした。
63 :
日本@名無史さん:2006/03/13(月) 02:30:41
西村昭「長英逃亡」(上・下)。 幕末の蘭学者高野長英が蛮社の獄で捕らえられ、牢名主になり、火つけの大罪を犯して脱獄し、全国各地を点々として潜伏する様子が緊迫感溢れる展開で描かれていて一気に読めました。
64 :
日本@名無史さん:2006/03/13(月) 06:44:28
「妖説太閤記」山田風太郎
司馬遼や吉川の秀吉は美化されすぎ。
こっちの方が史実の秀吉に近いと思う。
65 :
日本@名無史さん:2006/03/13(月) 09:54:10
サムライちゃんぷる
66 :
日本@名無史さん:2006/03/13(月) 10:05:51
佐賀藩の小説
山風なら「魔群の通過」「婆娑羅」もいいね
68 :
日本@名無史さん:2006/03/31(金) 17:42:15
69 :
日本@名無史さん:2006/04/22(土) 11:12:34
70 :
日本@名無史さん:2006/04/22(土) 12:22:19
このスレ板違いにつき-----終了-----
71 :
日本@名無史さん:2006/04/29(土) 01:17:52
有益な板故堪忍してやりなさい
>>63>西村昭「長英逃亡」(上・下)
作者名間違えてるよー。『吉村昭』だよ。
私も彼の作品はかなりオススメです。長英逃亡は勿論、『アメリカ彦蔵』『落日の宴』『幕府軍艦回天始末』『天狗争乱』『ポーツマスの旗』『海の史劇』等読みましたがどれも良かった。
73 :
日本@名無史さん:2006/05/06(土) 23:57:35
『皇位の呪縛』
皇嗣のないまま称光天皇が崩御したことによる皇統断絶の危機を、
伏見宮貞成親王の子の後花園天皇が後小松上皇の猶子となって
皇位を継承するというストーリー。
伏見宮と天皇家の相克など、かなりマニアックな内容だが、
この時代を扱ったものはあまりないので希少価値あり、かな。
75 :
日本@名無史さん:2006/05/09(火) 23:27:58
金闕の変に関して書いた小説をご存知の方、教えて下さい。
誰だー!時代小説あげてるやつは誰だー!
77 :
日本@名無史さん:2006/05/15(月) 22:37:46
歴史小説と時代小説の、それぞれの定義を教えて下さい。
結構、混同している人、多いんじゃないでしょうか?
日の丸は、朝廷に貢献した大名などに下賜して有り難がらせて
またバカをやらすことに使われたもので、
いわば天皇家の象徴。
その朝廷は日本を征服支配した朝鮮人が作ったもの。
つまり、日の丸は、朝鮮人による日本支配の象徴なのである。
79 :
日本@名無史さん:2006/05/21(日) 20:15:14
『楠木正成 夢の花』と『日本国王抹殺』を読まれた方、
正直な感想を聞かせて下さい。
80 :
日本@名無史さん:2006/06/02(金) 21:49:45
『楠木〜』って自衛隊を退官したっていう著者が書いた本か?
早乙女貢の「会津士魂」を読んでるけど、
かなり会津肩入れした書き方しているなぁ・・・
三条実美なんて悪の権化のような描きかただし。
まだ1巻読んだぐらいだが、流石に会津生まれでもついていけないかも。
82 :
日本@名無史さん:2006/06/04(日) 23:19:59
>>81 九州出身の親が其の本読んで感動してますた。
>>81 そんなん、連載当時からあまりにも有名なことだw
会津の小説だもの。
84 :
日本@名無史さん:2006/06/07(水) 21:41:29
>>81 >>83 おととし職場の旅行で会津の白虎隊の墓に行ったけれど、ガイドさん(地元の土産物屋
さんの店員さん、まだ10代くらいの感じの女の子)が、長州軍は遺体を葬ることすら許さ
なかったのです!とか、昨日のことのように感情を込めて話していたね。
うちの先祖はそのころは官軍に寝返ってたからなーんか謝罪を求められているかのよ
うな気分だったよ。
会津ではそういう教育が徹底しているんだなと思った。
今。会津で怒っている人達は、
当時別に何もしなかったしされなかった
農民や商人の子孫がほとんどだから
気にしなくていいよ
88 :
日本@名無史さん:2006/06/09(金) 21:12:05
>>75 新人物往来社からずい分前に出てた「楠木一族残党記」だったかが、
禁闕の変について書かれていたように思うが。
今はもう絶版で、古本屋探すしかないだろうな。
89 :
日本@名無史さん:2006/06/28(水) 19:32:36
図書館にあるよ
90 :
日本@名無史さん:2006/07/06(木) 23:16:34
樅の木は残った
山本周五郎
91 :
日本@名無史さん:2006/07/07(金) 00:18:16
極めてありふれたネタだが、
吉川英治「新平家物語」。
クソ長いのに、ガンガン読める。
物語性、人間の生き方の描写をとれば吉川作品はやはり秀逸。
93 :
日本@名無史さん:2006/07/10(月) 09:43:35
淡々とした中にも熱さのある津本陽の作品もおすすめ
94 :
日本@名無史さん:2006/07/10(月) 09:50:23
津本陽って最悪だと思うが?
小説として全然面白くないし文章が酷いし。
山内・扇ヶ谷の両上杉や関東公方の関東戦国史に興味あるんだけど
その時代背景のお薦めの小説ってありますか?後北条作品以外で。
96 :
93:2006/07/10(月) 12:31:26
>>94 「怪力乱神を語らず」というか、津本陽は英雄をけして超人のように美化しずに、
人間として描くとこが好きかな。あと俺は誇張のないシンプルな文章が好きだから・・
まっ人それぞれだね
97 :
日本@名無史さん:2006/07/10(月) 13:37:36
村上元三「田沼意次」
隆慶一朗ワールドは全て繋がる筈だったんだろうか?
三浦綾子の「細川ガラシャ夫人」
女性の繊細な感情がピカイチだった
101 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 16:07:29
人それぞれ見方が違うのは事実としても、多少なりとも小説がわかる人が
津本陽の小説を賞揚するとはちょっと思えんな。
102 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 16:21:45
>>101 2chで口喧嘩するつもりはないけどさ、歴史小説を読み始めて日が浅い奴も見てるかもしれないスレだぞ
本人が見て、純粋に面白かったという感想だろ?
あんたの言う「わかってる」人ばかりがいるスレじゃないんだし・・・・
自分から見て、初心者あるいは、わかってない奴を見下すのはどうかと思う。
103 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 16:37:31
じゃあ何か?
肯定的なことしか書いちゃいけないわけ?
批判はタブーなのか。
104 :
:2006/07/20(木) 16:38:47
105 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 16:45:06
>>103 それなら
>>94のレスでいいじゃないか、そして
>>96で津本ファンが意見を述べている。
それ以上は必要ないと思うが、これ以上、津本をここで語る必要あるか?
93は津本作品を読んで面白いと感じたんだろ?
あんたは津本作品を否定する権利はあっても93の感性を、どうこう言う必要はないんじゃないか
>>103 スレタイ嫁
自分が読んで嫌だった部分は「好みが分かれる部分だが〜〜」とでも書いておけ
107 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 16:47:50
>>103 そうじゃなくて
>>102が言ってるのは、
人が「これ面白かったよ」と言ってるものに対して
「アレが面白いなんて馬鹿じゃねーの」という書き方は自重願いたい、てことじゃないの
「(悪いけど)俺は面白くなかった。だってかくかくしかじかな内容なんだもん」
とあくまで本の感想や紹介をしてほしい、てことで。
109 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 16:57:07
なんで自重しないといけないんだよ?
津本の糞小説出してる版元の関係者か?
110 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 17:00:21
>>109 落ち着けや、誰もあんたを攻撃してない。
俺の言いたいのは108の言うとうりで、
津本作品の批判はおおいに結構だが津本ファンの感性を批判するのはやめてもらいたいということだよ。
議論や交渉ごとのやり方を日本の学校では教えないからね。
技術論(論理、評価など)と人格論(威張る、貶すこと)を混同すると
収拾がつかなくなる。ゲームはゲームって気が必要。
マスコミの一部も分かってないと思うことがある。悪い手本だ。
112 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 18:22:17
え? 人格論なんて誰もしてないじゃないか。
混同してるのはあんただろ。
113 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 18:46:11
114 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 19:28:41
作品批判したら、ある意味、ファンの感性の批判にもなるじゃん。
それを分けようとすることに土台無理がある。
115 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 19:50:20
>>114 101 :日本@名無史さん :2006/07/20(木) 16:07:29
人それぞれ見方が違うのは事実としても、多少なりとも小説がわかる人が
津本陽の小説を賞揚するとはちょっと思えんな。
これは、津本の作品を批判してるんじゃなくて、津本の作品を評価した人を批判してるだろ?
それと、相手を言い負かしたいだけの議論なら、俺はしたくない。
それと頭にきたら、人を「津本の糞小説出してる版元の関係者か? 」などと決め付けないでほしい。
別に俺個人の意見なんだから、あんたがどうしても納得いかないなら、俺に意見を認めさせないでも
自分の思うとうりにこのスレを活用すればいいんだよ。
116 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 20:50:26
批判するなら、批判された作品にとって変わるオススメの作品を挙げろ
117 :
日本@名無史さん:2006/07/20(木) 20:53:37
加藤廣の一連の作品は面白かったね。
津本の作品は、史料の解説として読めばいい。
だな。
津本の小説は、史料を説明してるだけ。
そして、間の抜けたセリフが入る。
佐藤賢一『女信長』読んだ。
設定にカナーリ無理があるが面白いことは面白い。
南蛮の軍法との関係に関心のある人にはオススメ。
121 :
日本@名無史さん:2006/08/03(木) 21:31:33
中世ヨーロッパがフィールドの作家が信長を描くと、ああなるのでしょうな。
122 :
日本@名無史さん:2006/08/05(土) 21:48:56
北条早雲についての本でお勧めのものありますか?
>>122 誰も釣られないから、
司馬遼「箱根の坂」
小説だからメクジラ立てても仕方がないけれど、出てくる場所をかなり踏査したが、
風景の描写では確認できないところもある。
例、高見原、鉢形城の大手門(の向き)←存知よりの方情報を。
「箱根の坂」が書かれた時代は歴史・時代小説といっても
それだけのマニアではなく万民向けに楽しめる物語性を重視して
執筆されてた時代だから、昔の小説の不整合な点は気にならない。
人物描写や感情描写に優れた、かえって感銘をうける作が多いはず。
今、面白いと読まれ続けてる作品は物故小説家のものばかり。
これから何十年後も読まれる時代小説の傑作って、
もう出て来ないだろうな。
125 :
日本@名無史さん:2006/08/09(水) 01:03:02
真田昌幸ってやっぱりカッコいい。
俺は、真田昌幸・大谷吉継・北条早雲が好きだな
126 :
日本@名無史さん:2006/08/10(木) 18:49:12
127 :
日本@名無史さん:2006/08/10(木) 22:00:44
橋本治 「双調 平家物語」
128 :
日本@名無史さん:2006/08/10(木) 23:39:56
スレ違いですまんが、小学館が出してるビジュアルワイドの明治時代館って
評判いいだろうか
風俗や、当時着ていた服の名前とか詳しく載っていたら買いたいと思うんだが
もちろん写真つきで
129 :
日本@名無史さん:2006/08/27(日) 01:19:45
130 :
日本@名無史さん:2006/08/28(月) 00:35:28
弓削道鏡
今東光
道鏡の愛撫が女帝の肢から上にあがっていくくだりが
最高
131 :
日本@名無史さん:2006/08/28(月) 03:06:26
「なにわの夢」山口敏太郎が面白かった。
初めて読んだ作家だけどとりあえず当り。
132 :
日本@名無史さん:2006/09/02(土) 02:13:42
弓削道鏡
黒岩重吾
女帝が道鏡の禿頭に接吻して舐め回すくだりが
最高
最高の忠臣蔵小説を教えてください。
池宮の作品群はどう?
釣りじゃなくて、マジレス
大佛次郎の小説『赤穂浪士』
丸谷才一の評論『忠臣蔵とは何か』
溝口健二の映画『元禄忠臣蔵』
この3つが基本でしょう。
>>134 >>135 ありがとうございます。
やはりそうですか。
大佛次郎の赤穂浪士読んで思いがけず感動して
池宮・井上ひさし・風太郎をあさりましたが
他にもっと面白いモノを探していました。
大佛以上のモノを探してたんだですが
これ以上のモノはやはり無さそうですね。
137 :
日本@名無史さん:2006/09/18(月) 19:18:29
天皇の世紀が面白そうだったので、壱巻と弐巻を買ってしまった。
138 :
日本@名無史さん:2006/09/21(木) 09:25:05
139 :
日本@名無史さん:2006/09/21(木) 23:41:11
幻冬舎の大谷義継は 止めとけ 好きな題材に関わらず つまらない事この上なく、不快ですらあった
140 :
日本@名無史さん:2006/09/23(土) 21:31:47
司馬遼太郎は、未熟な経営者の読む本ではないと思う。
陽明学は、ややもすると破滅の道を歩むことになる。
141 :
日本@名無史さん:2006/10/18(水) 01:14:49
ま、滅びの美学みたいな作家だかんね。
142 :
&rlo;!!!き好大ケリタモ:2006/10/18(水) 01:35:53
信長 あるいは戴冠せるアンドロギュノス
名著(笑)
143 :
日本@名無史さん:2006/10/21(土) 23:01:47
おれさぁもう早く帰りたいよぉ。
144 :
日本@名無史さん:2006/11/19(日) 23:46:48
145 :
日本@名無史さん:2006/11/24(金) 23:37:03
剣豪の生涯をあつかった作品でおすすめ教えてください。
剣の天地と真剣読みました。
146 :
日本@名無史さん:2006/11/24(金) 23:53:58
>>145 自分で調べろ、クソムシめ。甘えるんじゃねぇ。死ね
O >ー-"'" ⌒,,ィシヽミミiミミ 、
o 。 / 三彡彡彡ィ`、ミミミ`、
/ シ彡彡彡彡ノ'ヽミミミ`、
,' ,三彡彡彡彡彡ソ,ー--'
l _ _ """'彡彡彡彡彡ノi
{;、 ';;;='''"""` 彡彡彡 - 、ノノi
kr) .ィェー 彡彡' r、ヽ}彡i
レ' .. シ彡' )ァ' /彡' と思う吉宗であった
{_,,,、 ;、 シ彡 ニンミミ{
l '''"::. 彡ミi
! ̄"` ...:::::::: ノ""{
l .......::::::::: / \_
148 :
日本@名無史さん:2006/12/03(日) 20:56:21
大阪の陣を描いたお勧めの作品ってないすか?
隆慶一郎は読んだか?
まずは城塞だろうな。
151 :
日本@名無史さん:2007/01/20(土) 16:10:35
「雪のささやき」はいいよ〜。
歴史小説だけど普通に読みやすいし時代考証もなされてるし、
何よりこれの著者は定子について一番突っ込んで考えている。
ラストシーンは超泣けたなぁ…
『武揚伝(佐々木譲)』はどう?
榎本武揚が主役。
勝海舟がエライ駄目男にされてるから、そこのあたりが難ですが。
あと『西郷と大久保(海音寺潮五郎)』とかも。
友達がさいきん日本史に興味をもったらしくて
いろいろ知りたがってるんですが
あまり歴史上の人物の名前を知らないらしいのでいきなり小説を貸すより
とりあえず戦国無双か漫画のセンゴクあたりを貸して慣れ親しませてから
てごろな小説を薦めようとおもうんですが
初心者向けでひとつの時代を手広くカバーできて特定の人物を変に過大過小評価してないような小説ってないですか?
>>153 あるなら自分も読みたい。
幕末維新系でないかな?
偏ったのは読んでて辛い。
>>153 最近日本史に興味を持ち始めた人ならなお更、
普通に子供向けの歴史本とかにしといたら?
最初に読んだ小説や漫画によって
その人物の評価や印象が固まってしまう事も多々あるよ。
歴史への導入ということで、
親しみ易いものを薦める気持ちはわかるけどね。
小説ってどんなに時代考証を深くしてても
作家の主観によって人物を描くことでもあるので、
登場人物への過大・過少評価は避けられないものだ。
創作物のそういう点を説明して薦めるのならまだいいと思うけど。
藤沢周平作品から、幕末物は3つ(というかその3つしかない。)
「義民駆ける」・・・天保末期の三方領地換えを題材にした。
「回天の門」・・・清川八郎が主人公。
「雲奔る」・・・雲井龍雄が主人公。
藤沢愛好家からは、いずれも評価はいまいち。要するに癒されない、と言うのが主な理由。
157 :
日本@名無史さん:2007/01/28(日) 16:31:17
>>151 何年か前まで雪のささやきの作者さんが定子のサイトやってたよね★
158 :
日本@名無史さん:2007/03/05(月) 14:46:35
猿飛佐助の小説でオススメってある?
司馬遼太郎のは持ってるんだけど、その他に…。
脇役で出てくるんじゃなくて、佐助が主役の話がいいんだけど。
159 :
日本@名無史さん:2007/03/31(土) 19:02:52
ねえやろ
160 :
日本@名無史さん:2007/04/17(火) 03:21:43
162 :
日本@名無史さん:2007/05/15(火) 18:45:02
学生の頃、歴史が嫌いで勉強しなかったので、勉強のため歴史小説読んでます。
坂の上の雲、夜明け前、国取り物語、義経と時代を遡って読んできましたが、
この次読むのは何がいいですか?
163 :
日本@名無史さん:2007/05/25(金) 21:21:10
>>162 時代を遡るのなら「今昔物語」や「日本霊異記」に
結構面白い話もありますよ。
>>163 ま、勉強のためにはいいシリーズですね。
165 :
日本@名無史さん:2007/05/27(日) 10:25:23 BE:598809683-2BP(0)
司馬遼太郎の「箱根の坂」では武家に嫁ぐことに不安を見せるなど雲雀のような
健気さがあった北条早雲の妹・北側殿が、永井路子の「姫の戦国」では可愛らし
さが消えて、鋭いつめで獲物を切り裂く鷹のようになってて面白い。小説上の表
現とはいえ、戦国の世では女も成長するということか。
>>165 ただ単に、同時代同人物が活躍する過去作の模倣にならぬよう、
同じ性格設定の人物を書かないという小説作法上の問題だと思います。
167 :
日本@名無史さん:2007/06/23(土) 04:28:37
上杉謙信の内面を浮き彫りにした作品がありましたら、教えて下さい。
168 :
日本@名無史さん:2007/06/25(月) 05:16:13
津本陽の「武神の階」は?
169 :
日本@名無史さん:2007/06/26(火) 01:17:35
明智光秀を題材にした作品教えてください。
>>153 初心者向けではないかもしれないが(長いし)、
>>127にもある、
「特定の人物を」 全く 「過大過小評価」していないのなら、
「双調 平家物語」。
主役扱いされる人物が一巻ごとに違い、
中国の趙高、王莽から始まり、武后から玄宗と楊貴妃と安禄山。
蘇我蝦夷から中臣鎌足と中大兄皇子から壬申の乱、
持統天皇と藤原不比等と県犬養三千代、
藤原仲麻呂と称徳天皇と道鏡、
藤原頼通-師実-師通の摂関家と後三条帝-白河帝の院政の始まり、
保元の乱の摂関家(忠実、忠通、頼長)と鳥羽院と崇徳院、
ここまで来て平家(忠盛、清盛)と源氏(義家、為義、義朝、為朝)を取り上げ、
信西入道と藤原信頼の平治の乱、
これが終わって「平家」の清盛が主役扱いになるが、少なくとも過大評価はされていない。
171 :
日本@名無史さん:2007/07/02(月) 20:53:47
>>165 >>166 同じ人物でも作者の見方によってかなり人物造形が異なったりするが、
そこが歴史小説の楽しみの一つだと思う。
>>167 ベタだけど「天と地と」とか?
個人的には藤沢周平「密謀」はおすすめ。正直、直江山城を大河にするなら
密謀で見たかったかなと思う。
あとは、宮本昌孝「剣豪将軍義輝」もいいと思う(若干三好や松永が小物っぽいが)
司馬遼太郎では「人斬り以蔵」ほか数編の短編が初めて司馬に手を出すならオススメ
あと、変化球としては榛葉英治「女院徳子の恋」。小説の出来云々よりも何よりも、
女院が可愛らしい。
完全フィクションならば退屈姫君シリーズもいいけど、ちょっとスレ違いかな?
>>169 加藤廣の「明智左馬助の恋」はどうか。フィクションの部分も多いと思うが、読みやすいよ。
173 :
日本@名無史さん:2007/07/04(水) 01:23:37
>>169 「国盗り物語」の後半は信長編とあるが、実質光秀が主役と言っていい。
174 :
日本@名無史さん:2007/07/04(水) 01:41:27
>>171 >榛葉英治「女院徳子の恋」
義経とデキるってやつだっけ?
小説なので、フィクションの部分が多くても受け入れる。
構成に無理がなく、性格設定や感情の流れがスムーズなら更にOKだ。
しかし、わりと知名度の低い作家の作品は、下手が目立つし
すんなりと腑に落ちない部分が多いんだよな。
ぎこちない・・・・感じ。
>>169 内田康夫「地の日 天の海」日本経済新聞の夕刊に連載中。
主人公はのちの天海だが、明智光秀のこともよく書かれている。
最近の回では光秀が四国政策をめぐって信長と秀吉に対して抱く
不信感がよく描かれていた。
177 :
日本@名無史さん:2007/07/19(木) 15:22:58
真田幸村の小説でオススメなのある?
真田太閤記は巻数が多くて読む前から挫折…。
柴田錬三郎と江宮 隆之の幸村は読破済み。
178 :
日本@名無史さん:2007/07/19(木) 16:20:57
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友達は織田信長が善人すぎるといってたが、そこらはご愛嬌で。
180 :
日本@名無史さん:2007/07/19(木) 18:04:41
爆撃聖徳太子
181 :
日本@名無史さん:2007/07/20(金) 00:58:00
「信長帝王伝」桐野作人
182 :
日本@名無史さん:2007/09/08(土) 11:42:31
なにそれ
岳宏一郎「群雲、関ヶ原へ」文庫版で再販オメ。
絶版になってたから手に入れるの絶望してた。速攻で買ったよ。
岳さんの諧謔と皮肉のきいた文章と、斬新な人物描写が好きだ。
騒々しくて茶目っ家たっぷりなくせに冷たい知謀も持ってる「英雄」秀吉
や、吝嗇家で弱気で恥ずかしがり屋で疑い深い家康とか。
臆病で戦場でガタガタ震えが止まらないけど、家臣からは無駄に好かれる三成に、
狷介で優しく、嘘をつかない謀臣本多正信。
文章に癖があるけど、その分ハマる人はドハマりすると思う。
剣や槍が使われていた時代の、戦術や技術について詳しい描写が沢山ある作品はない?
185 :
日本@名無史さん:2007/09/16(日) 21:00:39
>>167 『迷走大将上杉謙信』
>>184 刀剣での戦闘シーンが多いのは津本陽の小説かな。
実際に戦場であんなにチャンバラやってたとは思えんけどね。
186 :
日本@名無史さん:2007/09/16(日) 21:02:06
「じゃりん子チエ」
187 :
日本@名無史さん:2007/09/29(土) 13:49:02
司馬遼太郎の「箱根の坂」では武家に嫁ぐことに不安を見せるなど雲雀のような健気さがあった北条早雲の妹・北側殿が、永井路子の「姫の戦国」では可愛らしさが消えて、鋭いつめで獲物を切り裂く鷹のようになってて面白い。
小説上の表現とはいえ、戦国の世では女も成長するということか。
188 :
日本@名無史さん:2007/09/29(土) 14:12:56
司馬遼太郎は謙虚で可憐な女が好きだからなあ
姫様の個性は似たり寄ったりだよ
189 :
日本@名無史さん:2007/09/29(土) 14:23:16
190 :
日本@名無史さん:2007/10/08(月) 11:34:08
岩井みよじの作品はなかなか良い。
191 :
日本@名無史さん:2007/10/08(月) 12:33:43
村上元三「田沼意次」
192 :
武陽陰士 ◆ATDF4vFZys :2007/10/08(月) 13:31:14
高橋直樹『鎌倉擾乱』文藝春秋社刊。
傑作。収録作「北条高時の最期」などは完璧だ。
中世史のきっちりした知見を取り込みつつ、面白い息つかせぬ歴史小説。
他の作品も秀逸。
この人の中世物は永井路子、杉本苑子、シバなんかを遙かに越えている。読め!
193 :
日本@名無史さん:2007/10/08(月) 14:09:37
やはりなんといってもわかりやすい快活な文体である
吉川英治の私本太平記でしょう。
194 :
武陽陰士 ◆ATDF4vFZys :2007/10/08(月) 14:16:52
吉川を読んで心臓を鷲掴みされるような戦慄を覚えたことがない。
高橋直樹の中世ものにはそれはある。
岳宏一郎
南條範夫
火坂雅志
白石一郎
高橋直樹
安部龍太郎
佐藤雅美
この辺はハズレは少ないと思うのだが
火坂は大河原作の「天地人」が盛大なハズレ
個人的に山本兼一を推したい
197 :
日本@名無史さん:2007/10/17(水) 14:28:56
今や電車の中で朝日を読んでると馬鹿にされる時代だからな。他の新聞なら大丈夫なのに。
火坂はまず、大河のために作家の魂を売った感がするからな。
他に佳作があるとしても、そういう印象がぬぐえないかも。スマン
それに今まで安いおハナシの文庫本を書きすぎだ。
火坂は昔の伝奇物書いてた頃の方が勢いあったと思う
西行法師が古今無双の拳法家とか、とち狂ってて好きだった
200 :
日本@名無史さん:2007/10/26(金) 22:38:00
>>199 「宗心の夢」とか「虎の城」とかは割と評判良さそうだが?
正直天地人なら、北の王国や密謀のほうが直江兼続を扱った
作品としては出来が上だと思う。
あれは、大河原作の中でもトップクラスの不作。
話は変わるが、ちょっと前このスレに書き込まれてた「女院徳子の恋」
が気になる。誰か読んだやついる?
今はもう違うかもしれないし、自分の思い込みなんだけど、
火坂って新潮社や文春や講談社や小学館や集英社からは
なかなか依頼がこずに、三流の文庫書き下ろし作家って印象。
最近は違うのだろうけどね。
202 :
日本@名無史さん:2007/11/08(木) 17:30:23
飯沼定吉の白虎隊はどう?お涙頂戴好きなの多いだろ?
203 :
日本@名無史さん:2007/11/08(木) 18:05:21
関が原に挑戦しようと思ってるんですが
司馬の関が原と堺屋の大いなる企てはどちらがお勧めですか?
司馬は孫市、夏草、盛親、堺屋は秀長読みましたが、どれもいまいちだったような・・・
最近読んで面白かった歴史小説は新田の武田信玄、歴史以外の小説は半落ちです。
204 :
日本@名無史さん:2007/11/09(金) 21:27:20
司馬のほうが無難。堺屋本は司馬のパクリだからw
小説としては、題材が面白いから読み応えあると思うぞ。
ただし歴史を語る上での参考文献としての価値は期待しないこと。
205 :
日本@名無史さん:2007/11/09(金) 21:54:45
司馬の戦国小説の傾向としては、
新潮の戦国四部作(国盗り・太閤・関・城)以外は史実関係なしの創作モノだから、
読んでてつまらないはず。
ちなみに四部作も史実に沿って書こうとしているが、結構違ってる。
ただ出来は断然いい。
206 :
日本@名無史さん:2007/11/09(金) 23:36:28
ありがとうございました。
司馬に挑戦してみます!!
207 :
日本@名無史さん:2007/11/23(金) 10:13:20
柳生大戦争
208 :
日本@名無史さん:2007/11/23(金) 13:00:58
徳永真一郎が好きなのは俺だけか?
209 :
日本@名無史さん:2007/12/01(土) 17:45:42
小説に挑戦w
燃えよ剣
燃え剣をいい加減「新潮文庫の100冊」からはずして欲しい件について
212 :
日本@名無史さん:2007/12/27(木) 01:40:09
会話文で、歴史考証のいきとどいている小説はありませんでしょうか。
とりわけ古代もので
215 :
日本@名無史さん:2007/12/28(金) 00:25:01
ないですかw
218 :
日本@名無史さん:2008/01/06(日) 10:08:33
風の陣シリーズ面白いよね。
219 :
日本@名無史さん:2008/01/12(土) 21:54:57
子母沢寛の「勝海舟」。
何たって会話が面白い。「そうでゃンしょう」なんちゃって江戸弁のチャキチャキの
会話で描かれていて幕末明治のざわめきが彷彿…
220 :
日本@名無史さん:2008/01/12(土) 22:24:31
蝦夷地別件
去年の大河で戦国時代に興味を持ちました。
戦国時代初期を舞台にした小説でお薦めはありませんか?
当方歴史小説というか時代小説は
池波正太郎・藤沢周平あたりしか読んだことがありません。
初心者にてとっつきやすいところを教えて頂ければ嬉しいです。
>>221 例えば、司馬遼太郎『箱根の坂』(北条早雲が主人公)。
ありがとうございます。
読んでみます。
去年の大河をみて興味をもったなら
戦国初期より中後期の小説のほうがいいようなきがする
基本史実だから、戦国とか幕末とか情勢が大きく変わる時期が楽しいね
鎌倉後期〜室町初期もおもしろい
>224
去年の大河の時代は、そろそろ国が平定しかかってる
頃のような気がしています。
遙か昔の学校の授業を思い出してみましたが、このあと
信長が登場し、大坂から江戸へと移っていくのですよね?
この頃はドラマ等でも見かけることがあるのですが
戦国時代というのはどう始まったんだろう、と思いまして……
>>227 簡単にいうと足利義政という将軍が政治をほっぽりだして趣味三昧してたせいで
周りのやつらの政争から応仁の乱がおこって世が乱れ戦国時代がはじまった
図書館じゃないとないとおもうけど室町少年倶楽部というのを読むといいよ
>>227 室町末期を畿内から攻めるなら岳宏一郎の「蓮如 夏の嵐」もおすすめ。
戦国時代に猛威を振るう一向一揆の成り立ちがわかりやすいし
宗教を扱いながら、教義や人物の紹介がドライなのも良い。
230 :
日本@名無史さん:2008/02/25(月) 00:01:47
調べたら司馬遼太郎の妖怪って本が出てきました。
応仁の乱を知るのに適した小説ですか?
細川、山名、義視、義尚、畠山、斯波、朝倉なんかが出てくるのはありますか?
>>221 中国史の小説がメインの人なのでちょっと癖があるけど、
宮城谷昌光「風は山河より」がおすすめ。
徳川というと家康の話が多いが、それ以前の松平清康、広忠の時代の、
三河とそれを取り巻く諸国…織田信秀、今川義元、雪斎なんかの話が
結構出てきて面白かった。徳川前史という感じで。
232 :
日本@名無史さん:2008/02/25(月) 00:30:13
おまいらさ 土門冬二さんどうおもう??
個人的にはおもしろいし 好きなんだけどな〜
だめかな?
正直嫌い。浅い。中身にコクがない。多分よっぽどのことがないかぎり二度と読まない。でも、
読み易さと著書の幅の広さで多くの人に歴史の面白さというものを提供してきたんだろうなぁと思うと、
その存在の否定はできん。そう考えると立派な人だとは思う。
立花宗茂が出てるのでおもしろい小説ありませんかね?
>>229 教えてくれてありがとう。読んだよ。
期待した以上の面白さだった。
平安時代を扱った小説で何かない?
永井路子の「この世をば」とかは。
藤原道長が主人公ですよ。
>>238 アマゾンで買おうと思ったら昔の本のようで在庫がありませんでしたorz
241 :
日本@名無史さん:2008/03/06(木) 15:25:14
>235
私も立花宗茂モノ探してます。
誰かおすすめ本教えて下さいませ。
>>240 世界最古なわけないだろw
日本の同じ平安時代ですら竹取物語や伊勢物語のほうが
成立は早い
物語と小説は違うだろう
>>237 有名どころでは司馬遼太郎「空海の風景」
>>238 「この世をば」が絶版なんですか?ちょっとビックリ。
じゃあ、合戦シーンがよければ「風と雲と虹と」。
王朝ものなら円地文子の「なまみこ物語」とかは?
田辺聖子の清少納言を書いた「むかし あけぼの」とかもあるし…。
>>239へのレスでした。
アンカー間違った。逝ってくる
既出だけど、高橋克彦「天を衝く」
「炎立つ」「火怨」もセットでオススメします。
あと時代小説だけど鈴木英治「義元謀殺」かなり面白かった。
「炎立つ」は大河にもなったね
「なまみこ物語」は厨房の頃に読んで
女の情念の世界に多少ひいてしまった記憶がある。
「君の名残を」ってどうじゃろ?
250 :
日本@名無史さん:2008/03/20(木) 14:10:15
>>244 「この世をば」は全集にも入ってるし図書館でさがせばあるよ。
昨日のその時歴史が動いたどおりのキャラで書かれてる。
盛り上がるとこはないけど朝廷のしくみが分かって南北朝とか幕末読むのに役立つ。
自分的には永井路子より杉本苑子。
人物の捉えかたが辛辣だから。
252 :
日本@名無史さん:2008/04/20(日) 21:38:17
江森備
253 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/04/20(日) 22:02:00
>>252 ヲイ!諸葛孔明本人が江森を読んだらさぞ絶句するだろうなw
255 :
日本@名無史さん:2008/05/06(火) 23:25:34
平将門関連の小説でお薦めはありますか?
海音寺潮五郎「海と風と虹と」
257 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/05/07(水) 22:49:39
>>255 高橋直樹『平将門』
海音寺は悪くないが、考証のための史学知見が古すぎる。
258 :
日本@名無史さん:2008/05/08(木) 01:25:14
>>257 史的見地もなにも、書かれたの自体がかなり古いからな。
「天と地と」だって史的な考証は虚実入り混じっている。とはいえ小説としては
面白いので、まあお勧めだが。問題なのは、それを事実だと思って得意げに語る手合いなわけで。
259 :
日本@名無史さん:2008/05/08(木) 08:27:49
>>238 「この世をば」はもと新聞連載の文庫化。
最初のほうにページを割きすぎて、兄道隆政権全盛期の時代を丁寧に書きすぎ、
中宮定子や清少納言など枕草子からの引用も多く道長の登場しないシーンが多すぎ。
肝心の道長が政権に上りあがる過程ではなぜか妻の倫子が語り手になっているし、
政権をとった後〜娘に次々と先立たれるシーンでは完全に話をはしょりすぎ。
ページ配分がかなりおかしいのと最初は道長目線で道長に肩入れしすぎていた筆者が
政権に上りだすと急に妻倫子が語り手となり冷めた目で道長の行動を記すのが
どうも一貫性がない。
道長主人公なら最後まで道長目線で書いたほうがよかった。
それと清少納言と中宮定子など枝葉のことより道長の娘たちのことを詳しく書くべきだった。
杉本苑子が書いていない現在、
永井路子自らが遺作と言って岩倉具視を上梓したよね。
永井が幕末、しかも悪評高い岩倉を描いたってことに
興味はあるんだけど、どうなんだろうな。
261 :
日本@名無史さん:2008/05/11(日) 15:22:51
レイプオブ南京は史学を志す者の必読書
悪辣な日本人の真実がリアルに書き連ねて有る、日本人は犯した罪を忘れてはならない
262 :
日本@名無史さん:2008/05/11(日) 18:52:13
当時の制度や階級や経済、生活などに考察が丁寧にされているのは佐藤雅美の小説かな
>>261 釣りってのは、針にエサを付けるんだよ。
ハリのままじゃないか。
264 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/05/11(日) 23:00:33
>>258 バカヤロウ!
だから古いとことわってるだろーが!
てめえは日本語も読めねえクズか?
ごもっともながら、普段からそのように品がない固定だから、
好意的に読み取ってもらえない自分の不徳と思いなさい。
知識があっても張飛並に短慮では、歴史の事件や人物をどれだけ巧みに批評しても、
お前、裸の王様だなw
と蔑みを受けるだけですよ。
266 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/05/12(月) 00:21:25
馬鹿だから馬鹿と言ったまでだ。
ここは幼稚園じゃない。いい加減目を覚ませw
馬鹿に馬鹿と言うて何の意味があろう。
まして馬鹿が言うのでは。
268 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/05/12(月) 00:45:58
しつこいな。
もう少し勉強してよ。
馬鹿と本当のこと言われて悔しいのは分かるけどさ。
悔しかったら理路整然と私のレスに反駁加えることだ。
まあまず無理だけどねw
>>266 そんな口調じゃ自分自身が幼稚園レベルと思われるよ。そうやって人をけなすのがかっこいいと思ってるの?
>>264 何もそこまで興奮することは無いじゃないか。
別に「古い」という君の意見に対してレスしただけだろう。
最近凶暴になってきてるな。月のものが近いのかねw?
271 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/05/12(月) 00:55:59
>>269 口調はどうだっていいんだよね。
だいたい精神年齢三歳だしo(^▽^)o
学問的に(君よか上ねという意味)ハイレベルな私が、
おまえみたいに口調だけ気取った恥ずかしいマネ出来るかよw
まあおまえもネットで大人ぶるよりか
いいかげん社会で揉まれろ。
おまえみたいに2ちゃんで社交技術磨いて自惚れるほど痛い人間ってなんだかなw
さて私はおまえのような毎日が日曜日だか祝祭日のヒマジンじゃないんで
この辺でおさらばする。
バアカ(`∀´)
273 :
毛無しさん:2008/05/12(月) 01:02:06
武陽隠士、下がれ。
274 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/05/12(月) 01:02:08
>>272 まあねw
楽しいからレスしてるんだもん
さあ、ゴミ掃除も終わったことだし
スレの話題に戻ろうか
>>271 大人ぶるなんてできないなんて、ここは幼稚園じゃない、目をさませとか言ってた奴が…
277 :
日本@名無史さん:2008/05/12(月) 02:25:57
278 :
日本@名無史さん:2008/05/12(月) 03:44:20
レイプオブ南京は史料としての価値が高い
280 :
日本@名無史さん:2008/05/12(月) 09:25:43
パラノイヤ武陽陰気
>>279 小説に史料価値は無いよ。
小説読んでも勉強は出来ない。
282 :
日本@名無史さん:2008/05/13(火) 09:27:57
杉本苑子の小説ってどう思う?
吉村昭の小説ってどう思う?
>>282 竹ノ御所鞠子は面白かった。ただ歴史的にフィクションかな?
>>284 >歴史的にフィクションかな?
フィクションでない小説なんて無いんだけど。
フィクションでないのは小説に限らないけど
ノンフィクションもノンフィクションという名のフィクション
レイプオブ南京は一次史料としても通用するよ
否定しているのは頭の劣るオツムの弱い非専門家だけだし
数万単位での強姦虐殺及び略奪は証明されています
288 :
日本@名無史さん:2008/07/05(土) 10:54:12
>>282 正直嫌い
悪役の扱い方が子供っぽい気がする
たとえば「竹ノ御所鞠子」の実朝夫妻はかなりこき下ろされてたしね
自分も実朝あんまり好きじゃないけどさすがに気になった
289 :
日本@名無史さん:2008/07/05(土) 10:59:20
290 :
日本@名無史さん:2008/10/18(土) 17:52:55
292 :
日本@名無史さん:2008/12/07(日) 12:25:42
ほー
293 :
日本@名無史さん:2008/12/23(火) 02:18:13
「歴史評論」の最新号で東大史料編纂所の保谷徹が
司馬遼太郎をけなして、吉村昭を持ち上げてるね。
アニメの「一休さん」が一番!
【橋を渡るな!この端を!】
295 :
日本@名無史さん:2008/12/23(火) 19:05:06
童門 冬二の直江兼継
やおい受けしそうだと思ったら本当に受けてたorz
296 :
日本@名無史さん:2008/12/26(金) 23:04:08
来年、読むべき本の優先順位はどうですかね?
「人物業書−今川義元」
「信長四七〇日の闘い」
「信長と消えた家臣たち」
「直江兼続」(新人物往来社)
「直江兼続」(アスキー新書)
>>296 貴方が感心を持ってる順位にもよる。
直江などに感心があるのならば、
今福匡『直江兼続』から読めば良いと思う。あと、新書のやつは
読まなくてもいい。内容が薄く、所詮は便乗本のレベルを出てない。
今川・織田関連ならば、
有光友学『人物叢書 今川義元』→『信長と消えた家臣たち』
でいいと思う。
298 :
日本@名無史さん:2008/12/27(土) 09:09:48
小説ならやはり森鴎外だろ
299 :
日本@名無史さん:2008/12/27(土) 09:21:43
>>297 >>298さんのおすすめは良作だけど、もっと入手しやすく読みやすい直江本となると、
学研の新刊で直江兼続が出ている。
新人物往来社よりは圧倒的にいいぞ。
>>298 読みたい題材を扱っているかどうかにもよるね。
青少年時代に教養を備えるのに読むべきだとは思うが。
300 :
日本@名無史さん:2008/12/27(土) 17:48:03
『舞い降りた天皇(すめろぎ)』加治将一
301 :
日本@名無史さん:2008/12/27(土) 23:57:52
頼朝でお勧めありますか?あと平将門も
新書版で安田先生の「源頼朝と鎌倉開府」、高橋先生の「征夷大将軍」
将門は、川尻秋生『平将門の乱』が吉川弘文館から出てるよ。
304 :
日本@名無史さん:2008/12/30(火) 16:26:04
明治以降でお薦めはありますか?
特に戦争関連を題材にしているもので。
月並みながら『坂の上の雲』と『太平洋戦争』は持ってるので
それ以外でお願いします。
305 :
日本@名無史さん:2009/01/01(木) 14:54:39
井伊大老の「花の生涯」(下巻)読んでるんだが…途中まで読んでみてハリス
と唐人お吉の話しか出てこねえ…井伊大老のことを詳しく知りたいんだが、何か
お薦めありませんかな?
>>301 海音寺潮五郎「平将門」。ついでに「海と風と虹と」も読むと吉。
307 :
日本@名無史さん:2009/01/01(木) 16:31:21
騙されたと思って江森備の『天の華 地の風』を一読下さい。
BLの三国志という衝撃的(すぎるかも)な内容ですが、その部分を除けば一級の三国志小説です。特に一枚岩でない蜀漢の状況の記述は本当に素晴らしい。
男同士の・・・なシーンに耐えられれば(-.-;)
308 :
日本@名無史さん:2009/01/01(木) 23:35:00
うっ騙されたw
309 :
日本@名無史さん:2009/01/01(木) 23:42:30
ホモ?
ここで、
青空文庫で読める歴史小説作家まとめ
坂口安吾 「二流の人」「織田信長」等
菊池寛 「忠直卿行状記」
二人しか見つけられんかった。自分でもびっくりしてる。
他にあるはずだから誰か補完おねがい。
311 :
日本@名無史さん:2009/01/02(金) 22:31:44
NHK坂の上の雲
菅野美穂キター
312 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/01/02(金) 23:26:13
>>301 高橋直樹『平将門』、『天皇の刺客』。
『天皇の刺客』は曾我兄弟の物語だが、頼朝のストーリーが裏にある。流人としての頼朝、覇者となった頼朝の戦いがうまく描かれている。
高橋直樹はドラマ作り、考証どれをとっても一級だ。この武陽隠士が太鼓判を押すぜ!
追伸:『鎌倉擾乱』『霊鬼頼朝』も読め!傑作だ。海音寺が緩くみえるくらいだぜ。
313 :
日本@名無史さん:2009/01/02(金) 23:27:26
高橋直樹wwwwwwwwww
314 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/01/03(土) 00:31:22
315 :
日本@名無史さん:2009/01/03(土) 00:38:11
小説なんて百済ねえ門読んでんじゃねえよ
>>312 高橋直樹というと『戦国撩乱』に収録された上杉景勝の話も有名かな。
直江との関係も、かなり異色な描かれ方をしている。
全体的に暗く、ドロドロした人間関係を描くのが得意な作家さんと
いう印象ですね
>301
書物自体を読まずに誰某が書評で褒めていたからという理由で、あたかも自身が読んだ上での感想であるかのように装う
キミョウなコテの言っていることはスルーするのがこの板のお約束。
コピペしかできない愚か者が高橋直樹の名を挙げたからといって全否定するのもアレだが、漏れはこの作者
戦国関連の著書を二冊読んで二冊とも半分も読まずに古本屋で叩き売る(つか新刊の間は定価の六掛けで引き取ってくれるから実害は殆ど無かったが、買値も定価ではないしwまぁ気分的にゴミを処分したって感じかな)ことになったことは
言っておく。もっともコノバカコテはこの板で何度も高橋直樹が言いと宣伝しているので、多分一冊ぐらいは読んでいるのだろうが…(苦笑
これも好みの問題ではあるが、桜田晋也の『尼将軍政子』がお勧め。
(イロイロと言う人もいるが)『保暦間記』や『吾妻鏡』の批評に嫌味がなく、読んでいて「あぁそういう風に読み取る人
(桜田晋也)もいるのか」と抵抗無く読めた。
最近の作家で史伝を書いてる人っていますか?
319 :
日本@名無史さん:2009/01/07(水) 05:57:27
誰か道々の者が出てくるような小説知ってたら教えてください。
320 :
日本@名無史さん:2009/01/07(水) 11:06:11
>>319 「道々の者」が見たいなら骭c一郎だけでいいんじゃね?
その表現はほぼ骭cのものだろうし、骭c以外で職能集団や芸人達を扱った作品は
あるけど「道々の者」を期待して読んで良いかどうか一口には言えん。
322 :
319:2009/01/07(水) 17:15:41
>>320 今度読んで見ます。
>>321 士農工商以外のマイノリティの人達が出てくるという
ニュアンスで「道々の者」と書きました。分かり難くてすいません。。
士農工商という時代ではないけど、瀬戸内晴美の「祇園女御」とか。
ドロドロしたのが苦手な人には不向きかもしれないけど
くぐつ者の集団とかが出てくるよ。
>>323 情報ありがとうございます。
「くぐつ者の集団」とかそういうのに惹かれます
読んでみます。
司馬遼太郎も、結構短編で日本のマイノリティを題材にしている。
司馬遼太郎の短編は面白いですね。
たぶんだいたいの作品は読んでるかもしれません
327 :
ギリギリボーイ:2009/01/20(火) 17:23:02
最近出た歴史小説では西郷隆盛を扱った「気張りもんそ」T、(西郷隆盛の生涯)が一番感動的でした。
作家は鷲尾村夫子といい、日本文学館から出ています。歴史に忠実な感じがしました。
328 :
日本@名無史さん:2009/01/28(水) 22:55:26
ギリギリボーイよ、もっと他に読む本ないのか。
妙に詳細なんか書いたりして、もしや関係者か?
329 :
日本@名無史さん:2009/02/08(日) 16:22:00
だれか山科七郷の地下人たちを主役に、一筆書いてくれないかねえ。
短編でもいい、民衆から見た戦乱を生々しく描ける格好の材料なんだから。
330 :
日本@名無史さん:2009/02/18(水) 23:38:59
>>327 この著者は「入選」ばっかりですね。「最終入選作」って寂しい売り文句…。
「入選」と「受賞」は違いますよ、全然。
2巻はもういいので、そんな自費出版のお金があったら宝くじでも買ったほうがまだ当たると思いますよ。
そこかしこで見たレビューも、関係者による自作自演っぽいです。
小説を馬鹿にしないでください、と言いたい。
331 :
日本@名無史さん:2009/02/19(木) 04:00:54
西郷札
332 :
日本@名無史さん:2009/02/24(火) 04:09:46
この鷲尾なんたらって人、Wikiに載ってるやん。
自演なので、特筆性はもちろんないわな。
書ける肩書きも大してないのに書くな!!
333 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/02/24(火) 23:49:06
つい最近、文春文庫から出た高橋直樹『天皇の刺客』は是非読むべきだ。
おそろしい傑作だよ。
鎌倉時代を舞台にした小説を書かせたら
高橋直樹の上にくる奴はいない。
司馬はもちろん、永井路子ですら問題外になってしまうくらいの傑作だ。
鎌倉時代詳しい(好きな)人間なら必読!。
高橋直樹氏というと、上杉景勝が主役の短編が、直江との関係も
ほかの作品とかなり違っていて、面白いと聞くな。
335 :
日本@名無史さん:2009/02/27(金) 00:26:15
中村彰彦。名君の碑
童門冬二さん『平 将門――湖水の疾風――上・下』
鷲尾なんたらって人は知らんが、次に津本辺りの名がでれば学問板的糞作家、とりあえず満貫だな(苦笑
源平ものでオススメはあるでしょうか?
吉川英治の平家物語はさすがに長すぎるので躊躇しています
三國志の後半みたいにグダグダにならなければ読んでみたい気もしますが…
>>339 司馬遼太郎の『義経』は普通に読めた記憶が。
もう十五年以上前のことなので内容はまったく覚えていないが・・・・・・・・・・
あと、漫画の『ますらお』がおもしろかった。
小説じゃないけど「平家物語の虚構と真実」縞新書
人物ごとの検証なんで面白いし、分かりやすい。
小督の章では、彼女との真摯な悲恋で知られる高倉帝が
実は(健康体でないわりには)多情で色好みな点などがかかれてて
なかなか興味深かった。
342 :
日本@名無史さん:2009/04/14(火) 16:55:57
安西篤子「悲愁中宮」一条帝にとって定子は寵愛深くても
幾多の妃の一人にすぎなかった事情がよくわかる。
定子=一条帝の「生涯にわたる最愛の女性」ではない。
定子厨に読ませたい。
343 :
日本@名無史さん:2009/04/15(水) 18:20:50
武陽は高橋直樹が好きだな。たしかにより新しい(最新の、
とは言わんが)研究成果を取り入れている、という点では
高橋は良心的だ。
だが、それと小説としてすぐれてるかどうか、という話は別。
残念ながら高橋は評価できん。これからビックになるとも思えないな。
344 :
日本@名無史さん:2009/04/15(水) 20:06:58
柴練の清川八郎が好きだぜ!!
高橋はビッグを目指していないからいいんだよ!
346 :
日本@名無史さん:2009/04/15(水) 21:24:21
高橋の小説は面白くないけどね
348 :
日本@名無史さん:2009/04/16(木) 12:42:08
4年ぶりに本を出した乙川優三郎なんてどう?
349 :
日本@名無史さん:2009/04/16(木) 14:55:33
ねえ、日本でクーデターで殺された財界の大物 有名な作曲家って誰?
350 :
日本@名無史さん:2009/04/16(木) 18:18:49
釣られてやる。
それはな、団イクマと団タクマがごっちゃになったんだ。
ついでにいうと、団ジロウが扮するモロボシ団が
ウルトラセブンの正体だな。
351 :
日本@名無史さん:2009/04/16(木) 20:22:27
ていうか、あれはクーデターなの?ちがうよなw
ところで壇一雄って時代小説書いてたっけ?
団鬼六は書いてる
353 :
日本@名無史さん:2009/04/18(土) 17:53:54
>>350 作曲家・団伊玖磨は、血盟団に暗殺された団琢磨の孫だよね。
池波の「幕末遊撃隊」、中村彰彦「遊撃隊始末」で主役の、
幕臣・伊庭八郎の弟である伊庭想太郎は星亨を刺殺。
355 :
日本@名無史さん:2009/04/21(火) 00:31:59
ちょっとスレ違いかもしれないけど
時代は南北朝の終焉期、信濃が舞台
戦に行こうとするも女房が生活費に刀を売ってしまって
張り倒すDV夫が主人公。
最後は敵に城を包囲されてしまい、空腹と渇きの中で
妻を思い出すちょっと悲惨な話が収録されている短編集を
どなたかご存知ありませんか??
356 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/27(水) 23:33:44
>>343 高橋直樹、オマエ読んだことないだろwバレバレだぜw
最新の研究動向は意外に取り入れていない。確信犯的にそれを黙殺して小説的(フィクション的)面白さを追求してるのが高橋直樹。
読むとわかる。敢えて史学の研究動向を避けて、史実も少し曲げて書いてることがある。
それと高橋直樹は構成と人物造形がすごく巧い。読んでもないのに偉そうに語るな知ったかクズ野郎。バーカ
>>354 歴史小説って部類じゃないけど、腐女子作家の秋山香乃が
ついに伊庭八郎に手を出したね。(文庫書き下ろしだけど)
伊庭は美男で有名だから、いつかは秋山が書くだろうと思ってはいたが。
インド中世史とか東南アジア中世の小説ってないものですかね。
なんでソレを日本史板で聞くのだ。
ハゲなの?メガネなの?
近衛龍春がついに甲斐姫を書いたな。
まあいつもの如く文庫書き下ろしだけど、上下2冊って何だよw
少しは内容をそぎおとすって技術を習得しろ。
だからいつも尻きれトンボなんだよなw
363 :
日本@名無史さん:2009/07/11(土) 19:02:56
杉本苑子の「終焉」
大飢饉にさいして私財をなげうち幕府の許可を待たずして官庫米を放出して領内の農民を救った名代官井戸平左衛門を描いた数少ない小説。
最後は責任をとって切腹したとか。
364 :
日本@名無史さん:2009/07/29(水) 11:50:09
井戸平左衛門か・・・またマニュアックなw
島原の乱を舞台にした小説ってありますか?
おー、早速さがしてみます。
368 :
日本@名無史さん:2009/08/07(金) 05:41:07
山本勘べいの小説でオススメあったら教えてください
369 :
日本@名無史さん:2009/08/07(金) 08:03:11
370 :
日本@名無史さん:2009/08/07(金) 08:25:40
剣戟物が好きなら津本陽がお勧め。
内容はともかく、描写がリアル。
>>370 剣術を知らないくせに描写がリアルかどうか分かるのか?
372 :
日本@名無史さん:2009/08/07(金) 12:29:21
剣戟物といわれれば戸部新十郎を薦めざるを得ない。
史実で「日本剣豪譚」シリーズを読むも良し、伝奇的なノリもありで「秘剣」シリーズを読むも良し。
戸部新十郎や白石一郎はこの板でお勧めしても問題の無い作家だと思うけど
津本陽は、正直どういう人間を読者としての対象に書いているのかと問い詰めたくなる
375 :
日本@名無史さん:2009/08/08(土) 00:12:02
津本陽は本能寺の変について論じた新書で
「俺は小説の中ではかくかくしかじかと書いたけど
んなもんお話の都合ででっちあげた展開なんだから
おまいら真に受けんなよ」といちいち書いていて
少しだけ尊敬した。
376 :
日本@名無史さん:2009/08/08(土) 00:48:06
津本陽の剣戟シーンはかっこいい
津本や童門は、ビジネスマン向けの本を書いているという感じが半分あって、
なんとなく はまれないんだよなー
所謂サラリーマン処世術歴史小説だな。
「秀吉に学ぶ上司と部下との付き合い方」見たいなやつだな。
俺も大嫌いだわ。もうこの手の書き手は出てこないだろうが。
>>377 津本は下天は夢かが売れて以来、その毛が出てきたかな。
それ以前は好きだったんだけど。
尾張言葉を喋らせたことで「下天は夢か」は話題にもなったんだけど、
それ以前に安西篤子が書いてるんだよな、尾張言葉の信長。
381 :
日本@名無史さん:2009/08/27(木) 14:19:05
歴史小説ではなく推理小説なのかもしれないけど
ある探偵が入院して暇なので記紀をつかって古代史を解いていった本を昔読んだ。
古代の天皇の長寿の謎とか、皇子皇女は似た名前を人物を削っていくと適正な人数になるとか。
20年以上前の本だと思うのですがどなたか知りませんか?
津本は資料そのまま乗せてるだけだろ
383 :
日本@名無史さん:2009/08/27(木) 18:21:45
個人的に好きな作品です
森鴎外「阿部一族」
山本周五郎「樅ノ木は残った」
村上元三「田沼意次」
渡辺淳一「光と陰」
池波正太郎「賊将」
この辺かな
>>382 と思いきやたまに意味の分からない創作混ぜたりするから一番タチが悪い。
そしてその創作が面白くないという絶望。
>>384 バブル期に売れた歴史小説にはそんなの多かったな。
童門とかその筆頭だよ。あいつは創作が面白くて資料捻じ曲げが多すぎる。
津本は彼より良心的。
386 :
日本@名無史さん:2009/08/28(金) 00:33:19
>>383 まさか渡辺淳一が出てくるとは思わなかったw
渡辺淳一は今や愛欲まみれの老害だけど、
昔はまともな作の多く書いてたんじゃ?
戸部新十郎「服部半蔵」が出てこないのに絶望した
この板的には価値がないのだろうか
と思ったら絶版っぽい orz
390 :
日本@名無史さん:2009/08/30(日) 02:58:19
渡辺淳一はけっこう好きだな
「光と影」は西南戦争で負傷した主人公が手術で右腕を切断される場面がさすが元医者だけあって描写が優れている
右腕を切らずに助かって極官に登り詰めた寺内が光で隻腕になって階行社の事務員になった主人公が影なんだが実はどちらが光で影かはわからないところもいい
寺内正毅がモデルの小説だっけ?
面白い?
392 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 05:03:16
ここは隆慶一郎はないのか。
江戸初期のバイブル。
前田慶次・直江兼続・結城秀康・松平忠輝
世良田家康・島左近・庄司甚右衛門・荒木又右衛門
水野十郎左衛門・宮本武蔵・松平伊豆守・葉隠 と、みんなの敵柳生ファミリー
安部龍太郎: 建武期とか「血の日本史」
海音寺潮五郎: 「平将門」
白石一郎: 「海浪伝」「海王伝」
北方謙三: 北畠顕家のやつ
童門もちょこっと、津本陽もちょこっと。まあ拳骨和尚の話とか面白かったよ。
ドウモンは確かにリーマン武将。
あと最後に司馬全部
393 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 11:50:10
池波正太郎「賊将」このチョイスもシブイ
>>381 多分、高木彬光の「古代天皇の秘密」か
「邪馬台国の秘密」じゃないかな。
津本つまらなさすぎる
確かになんであんなに売れたのだろう。
日経新聞に連載されていたからか?
日経に連載されたらなんでも名作になるからな
398 :
日本@名無史さん:2009/08/30(日) 21:38:12
>>392 「花の慶次」はダメ?漫画だけどw
>>393 「賊将」は池波正太郎では一番好きだな。
これ読んで薩摩が好きになった。
399 :
日本@名無史さん:2009/08/30(日) 21:45:45
>>398 漫画いいけどマンガ面白すぎて。
たりらりら〜 とか言って炸裂弾ぶっ放したり、
ほわ〜っ! つってカルロスが飛び蹴りすると
相手兵がすぱぱぱぱんっと胴体二つに割れていく。
いつケンシロウが出て来るのかと思ってた。
>>398 「賊将」はいいよね
フランネルのシャツに舶来の香水を全部振りかけて和泉守兼定で斬り込んで死んで
進軍ラッパで葬送されるラストは桐野少将というか半次郎らしくてかっこいいと思う。
平家じゃね?
まあ日経の朝刊小説に名作なんて無いような気がするが
403 :
日本@名無史さん:2009/08/31(月) 23:02:30
その理由
歴史とビジネスを絡めると、決まって話がつまらなくなるから
405 :
日本@名無史さん:2009/08/31(月) 23:21:06
渡辺淳一『光と影』は名作といってよい
>>391 歴史小説ではなく完全なフィクションで主人公は小武という架空の人物で予備役大尉で最後は狂死する。
寺内正毅はモデルではなく実名・実物として登場する。
田原坂で両者とも右上腕部に銃創を受け陸軍臨時病院に入院し手術を受けることになったが、
最初に手術を受けた主人公は十分な殺菌法も抗生部室もない当時としては適性な判断で右腕切断され
廃兵は逃れるものの予備役になり偕行社に入る。
次に手術を受けることになった寺内は軍医の気まぐれにより実験的に腕を切除せずに処置され、後年元帥府に列する。
主人公が偕行社事務長として陸軍大臣寺内中将にお目見えする場面はなんともいえない陰鬱さが秀逸。
手術の順番が光と影を決定づけたのだが、その順番は単にどちらのカルテが上に置かれていたかという事のみで決められた。
荒山徹の柳生が出てこない朝鮮モノ
408 :
日本@名無史さん:2009/09/01(火) 21:20:32
松本清張「西郷札」
なかなかよい
承久の乱を題材に取り上げた小説ってないものですか?
永井路子のは既読です。朝廷方視点や海外視点からの観点が
あると楽しいですね。
410 :
日本@名無史さん:2009/09/02(水) 14:12:12
411 :
日本@名無史さん:2009/11/13(金) 00:14:11
よんだよ
杉本苑子の孤愁の岸を今更読んだ。
現代人の理想的な武士像が強調され過ぎて、
なんか窮屈な印象を受けた。
そりゃ「狐愁の岸」は杉本さんの初期の作だし、
気合もはいって少しは窮屈だろうけど、
女流でああいう作を書けるような人はもう出て来ないだろうね。
414 :
日本@名無史さん:2009/11/21(土) 03:43:50
前々から読みたいと思ってた澤田ふじ子の「花僧」を読んでいる。
応仁の乱で荒廃した都や宮中のありさまや、跋扈する夜盗に一揆、
そのなかで生き抜く人たちの描写が秀逸すぎる。
最近の澤田さんの京都市井ものは、確かに面白いんだけど
いささか薀蓄を語るページに文章が偏って、
読み続けるのが苦痛だったりするものだけど、
こういう市井もの以外のものでは
あの膨大な知識量による物語の奥行きの深さに脱帽する。
敗者や弱き人々に注ぐ眼差しも暖かい。
杉本苑子、永井路子の次の女流として、もっと評価されるべき人なのだが。
薀蓄が面倒に感じる作家とそうでない作家がいるね。
後者は司馬遼太郎とか。
416 :
日本@名無史さん:2009/11/21(土) 08:48:55
盲目物語
417 :
日本@名無史さん:2009/11/22(日) 22:30:43
城山三郎「男子の本懐」
羽山信樹「第六天魔王 信長」を読み終わりました。
すんなり読めました。
山岡版より信長の狂気が強調されておりました。
羽山さんという人はここでまったく話題になっていませんが、
もう亡くなってるのですね。合掌
五年ぐらい前に何度か話をふったが全く食いつきがなかった。
未読だった小説を片田舎の古本屋で見つけたときはかなり嬉しかったもんだ。
全書コンプしたあと、数年後に文庫や新書で何冊か再販されたのは複雑な気分だったがw
羽山氏が亡くなれた後、著者の名前をみただけで内容を確認せずに買うのは白石氏だけになってしまった。
420 :
日本@名無史さん:2009/11/23(月) 01:23:48
>>417 ラストの位階勲等などなく俗名のみ書かれた浜口と井上の墓のくだりが素晴らしい
>>418 羽山氏では「がえん忠臣蔵」という作品を面白く読ませたもらった。
忠臣蔵のなかで著名度は低いんだけど、
今まで誰も主役には描かなかった人物を拾い上げて書いてくれた。
(間新六。自分はその人物がすごく好きだったものでw)
それからもどんどん意欲的なものを書いてくれそうに思ってたので、
亡くなった報を聞いたときは、とても残念に思ったよ。
>>419 江戸市井モノや覚書もの風が苦手な自分だけど
唯一楽しみにしてたのが白石氏の「十時半睡シリーズ」
でも白石氏が亡くなり未完に終わり、これもショックだったなぁ。
十時さんが福岡に戻っての活躍ぶりを楽しみにしてたのに。
422 :
日本@名無史さん:2009/11/23(月) 12:20:05
歴史小説と時代小説はちがうんじゃないの?
羽山さん白石さん城山さんもみんなもう故人なんだなぁ
司馬の幕末物で一番良作なのは?
>>424 なんだかんだで竜馬がゆく。
池田屋のくだりは鳥肌が立つ。
426 :
日本@名無史さん:2009/12/05(土) 08:46:31
古代史ものはあんま人気ないけど、
黒岩重吾はあらかた読んだな。
427 :
日本@名無史さん:2009/12/05(土) 15:11:47
428 :
日本@名無史さん:2009/12/08(火) 01:44:43
細川政元の奇行や修験道の修行が描かれてる
作品なんかないでしょうか?
「炎立つ」
大河にもなったけどあっちはクソ。
小説はおもすれーぞ。
1部と2部は神大河だよ
3部はつまらないけど
>>428 「魔法半将軍」という政元が主要登場人物のラノベがあったはず。
どの程度奇行が描かれてるかはしらんけど
>>431 質問する前にググってその本が有ったの
知ってたんですが、やっぱりそれしか
ないんですかね・・・
その小説は無双みたいに名前や時代を借りただけで、史実を再現したと思わせるものはほとんどないよ。
小説は史実を題材にした創作であって
史実を再現するものでは無いよな。
>>434 再現する面もあるよ。
史実を直接再現するものに限らず、間接的に本質再現を行うものが高等視されるんじゃないかな?
ニュアンスの再現は重要だな。
隠し側室がいる謙信や小銭稼ぎに熱心な龍馬なんて見たくもない。
438 :
日本@名無史さん:2009/12/17(木) 23:00:36
「牛黄加持」は司馬遼太郎の最高傑作だと思う。
「妖説太閤記」は山田風太郎の最高傑作だと思う。
439 :
日本@名無史さん:2009/12/18(金) 16:44:04
さっき司馬の「新史太閤記」読んだ。
小男が知恵を武器に出世していくさまが大変おもしろかった。
人生の指南書にしようと思った。でもこの秀吉順風満帆すぎるだろとも思った。
ものすごい逆境なんだけど、知恵とか機転使って
挽回していく小説ない?
やる気出るようなやつ頼む
440 :
日本@名無史さん:2009/12/18(金) 22:14:54
ほーそかわまさもと様の小説ありませんか。ただしラノベのぞく。
443 :
みむろもなか:2009/12/19(土) 21:08:17
みなもと太郎「風雲児たち」
444 :
日本@名無史さん:2009/12/19(土) 23:05:36
松本清張「西海道談綺」
脱藩浪人が御家人になり西国郡代手付になるという物語
フィクションだが面白い
445 :
日本@名無史さん:2009/12/21(月) 00:54:43
池波正太郎で「応仁の乱」という短編小説はあった。ただこれは山名持豊と細川勝元、畠山政長・義就が主役で
細川政元は出てこない。
政元って、ちょっとかわった人なんだろ。
446 :
日本@名無史さん:2009/12/21(月) 01:01:26
中村彰彦。面白いろいよ。今まで、取り上げられなかった人物書いてて。保科正之公!秋月悌次郎など
保科正之や秋月悌次郎は、けっこう取り上げられていると思うけど
そうだね。
中村彰彦がとくに保科正之が好きなのでその著作は目立つけど、
保科も秋月も、人物として興味をひく題材なのか
他の人の作家でも好んで取り上げてることがあるね。
自分が好きな中村彰彦の作品は、重いものではないけど「遊撃隊始末」
伊庭八郎が登場する作品では、池波の「幕末遊撃隊」と並ぶ傑作。
秋山香乃が、伊庭を主役にして書き下ろし文庫を出してるけど、
この作家って未だに同人誌臭い表現をするんだね・・・、まだまだ苦手だ。
449 :
フレスベルグ:2009/12/25(金) 23:21:02
火怨がお奨め。
とりあえず吉川平家を完読目指すぜ。
451 :
日本@名無史さん:2010/01/04(月) 14:02:06
>>440 >>441 >>444 ありがとー。
調べてみたけど全部長編なんだな。
でも苦境克服を描くなら短編じゃ無理か。
明日樟葉図書館開くから探してみる。
>>450 新平家物語を読み終わったら、即日から私本太平記に挑戦しろよ。
「悪霊」→「元就と女たち」→「淀君」→「千姫狂乱」
今週末は早乙女貢漬けだ・・・
なんだかんだ言っても吉川英治は「物語」が上手いよな。
忠臣蔵の小説を50冊くらい読んだ時期があるんだけど、
登場人物を生き生きと動かして感動をよぶ手法は色あせないもので、
吉川忠臣蔵は50冊のなかでも指折りの佳作だった。
吉川節に感銘を受けたり一一頷くのか
説教臭いと毛嫌いするかで好悪が分かれると思う
新平家物語に関して・・
あの壮大な壇ノ浦の戦いのクライマックス後になんでこんなみみっちいストーリーが
延々と続くのか、非常に不満でした。
鎌倉末〜南北朝あたりが舞台で良い小説ありませんか
>>458 思いつくのでは、
北方謙三『道誉なり』(上下巻)中公文庫
が面白かった。
>>458 漢の小説 北方謙三の「武王の門」は読んだ?
あと地味だけど新田次郎の「新田義貞」とか。
462 :
日本@名無史さん:2010/01/21(木) 05:30:33
最近、北方の楠木読み終えました。
北方謙三の歴史小説主人公は現代的価値観でカッコ付けすぎな
とこが自分的には食傷気味です・・・
新田次郎の「新田義貞」は昔読みました。
色々検索してみましたが、鎌倉末〜南北朝の頃の
歴史小説に名作は少ないようですね。残念・・・
463 :
日本@名無史さん:2010/01/21(木) 05:35:53
このスレですすめられてた『鎌倉擾乱』は面白かったです。
手に入るかどうか知らんが
桜田晋也『足利高氏』
まだ売ってるようなので今度読んでみます
>>462 現代に作られた小説で現代的価値観以外の価値観を持って、面白い小説があるのなら教えてください
おまえは、源氏物語でも読んでろ
467 :
日本@名無史さん:2010/01/24(日) 09:11:51
>>466 脊髄反射で怒るなよ。
北方作品は読んだこと無いけど、昨今の大河で「現代的感覚が強すぎる」って批判されてるようなもんじゃないの?
作者が現代の人である以上、歴史小説で現代的価値観が入るのは仕方ないというか当然だけど、
今が(一応)男女平等だからって女が出しゃばり過ぎるとか、
直江兼続の兜の「愛」を「博愛」解釈でどうこう言うとかってのはどうよっていわれて当然だと思うけどな。
北方作品のイメージだけで言うと、戦国時代でハードボイルド系にキャラ付けされた武将が褒め称えられてるなら
そりゃどうなのよって思われると思うけどね。
さすがにそういうことはないと思うがw
妖星伝
つまり悪い意味での現代的価値観を持った読者の共感を捨て、その上で面白いと感じる作品と言う事か
>467
北方作品は大体そんな感じでおk
褒め称えてるかどうかは知らんが
父性とか志がメインテーマになってるから、熱いのが苦手な人にはお勧め出来ない
おれは大好きだから、娯楽として喜んで読むけどな
470 :
462:2010/01/25(月) 03:40:14
>>467 代弁ありがとうございます。
概ねそういう理由です。
>>466 南北朝時代では無いですが、最近読んだものでは
菊池寛の三浦右衛門や忠直卿行状記などは
当時の価値観を俯瞰的に描いてるので面白かったです。
選民意識
472 :
日本@名無史さん:2010/02/04(木) 05:05:16
そんな歴史小説聞いた事無いなあ
473 :
日本@名無史さん:2010/02/04(木) 11:19:45
秋葉原龍馬
474 :
日本@名無史さん:2010/02/04(木) 12:34:04
フォレストガンプ
475 :
日本@名無史さん:2010/02/04(木) 21:16:41
>>472 おまえハナツマミモノって呼ばれてるだろ
山岡荘八の新太平記の櫻井の別れから
正成の首が河内に届けられた辺りは泣けた。
ただし、正成が未来を読め過ぎなのが古くさい。
吉川英治の私本太平記は、
尊氏中心で南朝贔屓の自分にはちょっと物足りなく
病気のせいか後半がぐすぐずでいまいち。
北方謙三の南北朝ものは、
物語としては面白いと思うが民主主義思想の匂いが強過ぎ。
南北朝は古典太平記が一番面白かった。
こんなとこ。
477 :
日本@名無史さん:2010/02/05(金) 01:58:15
478 :
日本@名無史さん:2010/02/06(土) 23:33:51
479 :
日本@名無史さん:2010/02/06(土) 23:49:08
クソレスは透明あぼーんでスッキリ
481 :
日本@名無史さん:2010/02/07(日) 03:58:25
一度読んでからのあぼーんに意味無いよね
消したことで思い出しもしない程度のレスだったら、
目に入らなければそれでいいんじゃないの?
483 :
日本@名無史さん:2010/02/07(日) 22:26:48
粘着してるクズはお勧めを書けや
>>483にはマンガ日本の歴史が良いんじゃなかろうか
486 :
日本@名無史さん:2010/02/09(火) 00:35:07
感じの悪いいやみったらしい人が多いね
なんでそんなにねじ曲がってるんだろうね
火坂「蒼の海浪」がひどかった。
鎌倉武士がボデーボードって、、、。
ところで義経=チンギス・ハン説に基づいた小説なんてあります?
>>486 ヒント:ID表示が無いから自演天国
>>487 小説じゃないが、王狼って漫画( ベルセルク描いてる三浦 建太郎の作品)がそんな内容だった
dでもな内容でも限度はあるよなw<ボデーボード
高木彬光 ジンギスカンの秘密
定金伸治 ジハード
徳川家康
捕物を題材とした小説でこれだけは読んでおけと言うのがあれば教えてください
数が多すぎてどれを選べばいいのかわかりません
岡本綺堂「半七捕物帳」
>>492 歴史小説よりも時代小説の方が
捕物系は多いと思う。
495 :
日本@名無史さん:2010/03/26(金) 01:56:14
ほー
496 :
日本@名無史さん:
読んでもしょうがあんめー