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九州王朝大好き ◆I.THkUKc4Y :
神武伝B
神武達は瀬戸内海を東へ進んだ。
かって遠賀川河口にいた物部族の分派一族が東方で繁栄しているとのニュースを唯一の支えとして。
都(博多湾)を東西に挟んだ(糸島・遠賀川河口)自分達と同じ境遇の物部族の先達に光明を見て。
糸島に似た土地を探しながら、最初に見つけた地は大田川の河口(広島)、
前面の海には、あたかも糸島水道の糸島の如く黄金島宇品島があり、故郷糸島に戻ったようであった。
神武一族は定住の地とするが、それは試みに終わった。
未だ見ぬ物部族に我が部族を重ね、更に東方に放浪の旅を始めるのであった。
次に見つけた地は児島湾。
吉井川旭川の流れ込む広大な湾、湾の入り口には小島が浮かぶ、糸島に匹敵するロケーション、
神武達はこの地に定住したくとも、巨大勢力のいるこの地に割り込むことは出来なかった。
神武一族は、この地の東の畿内勢力と敵対する吉備勢力である小島の部族の助けを借り、
この地に暫らく留まり、東方進出の方法についての情報を集めることにした。
(物部族の東方移動の時は、物部は吉備との衝突を避け四国側を通過していることから、
神武の部族は物部に比べると弱小で、吉備に何の脅威をも与えない弱小集団であったかが窺える。)