1885年(明治18年)「金沢の特産品は巡査と遊女」
金沢士族の破産1090人。この結果青年男子は他県に赴きて巡査となり教師となり、
妙齢の女子は辺鄙に流浪して芸妓となり娼婦となるもの多く、これらは石川県の特産なり
との悪評を招くに至る。その老年にして糊口に艱むものは恥を忘れて他人の軒に立ち、
かつて高尚なる娯楽として習熟せる謡曲を口ずさみ、以って一厘二厘の銭を受くるものありしかば、
金沢には八丈縞を纏ひたる乞食多しと嘲笑せらりき。
…石川県の歴史 河出書房新社刊より…
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