まっ、レッテル貼り好きの無知者のためにも、基本の基本を解説していこう。
武士の起源としては
1,在地領主的武士論
有力農民が、自衛のために武装していったという説。
2,職能的武士論
都の下級貴族が、ヤクザや狩猟民等、戦闘能力を持った人々を率いて、
地方に下っていったという説。
司馬遼太郎先生は1の在地領主論派なのだが、近年は、職能的武士論が
有力である。しかし、少し考えれば解る事だが、1と2は排他的なも
のではなく、両者が融合して武士階級を作っていったと考える方が自然だろう。
中世においては、生産力の多くが土地によっていたため、強力な中央政府が
無ければ、このような私武装勢力が、土地の利権、縄張り、相続等をめぐって
争うのは当然の成り行き。この土地争いが、江戸幕府成立までの武士の戦いの
メインテーマなんだよな。