【初心者】スレッド立てる前に質問をPart4【歓迎】

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759日本@名無史さん
治安維持法は、日中戦争前から、共産主義以外の弾圧に大活躍しています。
そもそも、第一次大戦後の続発する小作争議や労働争議などの社会運動の
高まりと、半島の三一運動などで政治上層部が危機感を高まらせていたのが
きっかけです。
1925年に成立したときはアナーキストと共産主義者対策と説明されましたが、
すでにアナーキストは衰えており、共産党は第一次弾圧の後で再建途上でした。

1935年以後、合法的であった思想・運動にも適用され、宗教弾圧にも利用
されはじめた。36年のコム・アカデミー事件や38年の唯物論研究会事件では
学問研究が犯罪視され、1936年の人民戦線派検挙事件と37‐38年の人民戦線
事件では取り締まるべき結社がないのに検挙が行われた。
1935年から39年にかけて皇道大本教,ひとのみち教団,天理本道教などの
新興宗教や新興仏教青年同盟、キリスト教の灯台社が弾圧された。
さらに41年には経済新体制をめぐる支配層内の抗争の解決策として企画院
の官僚の弾圧にさえ利用された(企画院事件)。

戦前民主主義については、ブルジョワ民主主義が1918年から1932年
までは、あったかもしれません。
現在のようないわゆる大衆民主主義は、やはり戦後を待つ必要があったでしょう。
何よりも、国民の半数の女性に参政権が無かったと言うことは、
今日的な価値観では、民主主義とはいいにくいと思います。