[なんでだろう]日本兵は何故死を恐れなかったか

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31日本@名無史さん
日本人の政治感覚って,いつの時代も 「大勢」感覚 でしょ?

日本書紀のいう<イキホヒ>(徳)
神皇正統記のいう<神明の威徳不可思議>
本居宣長のいう<もののあはれ>
中江兆民のいう<それ世界の大勢は進むことありて退くことなし>
マルクス主義者のいう<世界史の必然性><歴史の基本法則>,etc.
そう,みな「大勢」には弱いのだ(主体性もなく流されるのを自己正当化する心理).

当時の日本にあっては,アニミズム的な神話の「読み変え」により
祖先神崇拝を国家崇拝に転化することによって,カミ=天皇=国家が等置される
<古代的国粋主義>(R.N.ペラー)におおわれていたが,これこそ
まさに「大勢」感覚なのである.
アニミズム的な「大勢」感覚のフィルターがかかって主体性の認識が欠落している
人間に,なぜ死を恐れないの?と問うことは愚問であろう.