「魏志倭人伝」等を読む(邪馬台国はどこですか9)

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675日本@名無史さん
平野君は、女王国についても書いている。
論旨が明確でないので引用は出来ないが、こんなことを言いたいらしい。

A 女王というのは、倭の女王、倭国の女王などと同じ意味。(当たり前だが、要するに、女王というのは倭国という30ほどの国の総体と結びつくということらしい。当たり前だが。)

B 『王ではなく、国を主体とすれば、』女王は女王国になるのだから、『Aがその“倭国の総体”としての“女王”をさすとすれば』、女王国は『その女王の統治する倭国の総体そのものをさしている。』

C しかし例外もあるが、むにゃむにゃむにゃ・・・(と屁理屈をこねる)

こんな理屈が通るはずはない。

Aとしてあげられている女王が倭国の代表者であることは確かだが、だからといって、女王が倭国の総体を表すなんてことはあり得ない。

もし女王が倭国の総体だとしたら、有名な女王之所都はどうするのだ。女王之所都は、女王という個人が住んでるところという意味以外の解釈はあり得ない。

つまり、“女王”という二文字を含む語には、女王個人、邪馬台国、総体としての倭国、の三とおりの意味が考えられるはずなのだが、一言も触れずに女王個人という意味を捨ててしまったところにそもそもの間違いがあるようだ。

西嶋に従ってきちんと分析すれば、っつ〜か、いちいち従わなくてもちょっ と調べればわかることだが、女王国=邪馬台国として不都合がある箇所は一つもないが、女王国=倭国とすると、自女王國以北など、明らかな矛盾が生 じる箇所がある。
一つの語句から両儀を生じさせるような使い方をするはずはないので、女王国=邪馬台国というのは動かないだろう。

だいたい、Cのような例外が出てしまうことがわかってるんなら、もごもごと言い訳せずに、そもそもの前提に誤りがあることを疑うべきじゃないのか?
平野君。