BES from SWANKY SWIPE Part.8
61 :
まんじろう:
自分が逃げないように
カーテンを静かにしめ
ドアの鍵をかけ。
音を響かせ
お香を立て。
部屋の隅にある神を手に取り。
神をパンパンに座らせ
聖なる炎で煙を立てる。
脳
身体
全てを清める。
ゆっくりとまんじろうの時間が始まるんだ。
煙が音に合わせて
そっと。
耳に
そっと。
手に
そっと。
口に
煙の神の味が
そっと。
舌に
そして
そっと脳に。
別世界へ。
まず
感情を纏って
まんじろうはまんじろうに仮想する。
まんじろうはまんじろうにまんじろうが
どう見られているかを
想像し、
動揺する。