日本人が黒人の物真似を始めて20年以上が経つ。
そう、日本人のラップは黒人の『物真似』と言われ続けてきた。
今でもそう思う人間はいるだろう。
だが、時は流れ、日本にはHIPHOPが文化として確実に根付いている。
例えば、街中でラジカセを鳴らし当たり前のようにラップしている少年が20年前にいただろうか?
日本人のアーティストが本場のアーティストを客演に招き、曲製作をする。
初めてラップを始めた黒人達には、こんな事が予想出来ただろうか?
文にしてしまうと単純な事と思えてしまう。だが、全くそうでない。
普段何気なくメディアで目にするバンドを引き連れたラップ。ジャニーズのラップ。
『それ』とは全く違う日本人が築いてきたHIPHOPの文化が確実にあるのだ。
先駆者達がその文化を築いたと言っても過言ではないし、反論する人間もいないだろう。
書ききれない程の先駆者達がいるから今の日本のHIPHOPがある。と言う事をしっかり頭に置いていて欲しい。
と、散々語られてきたような話題をまたこの場でズルズルと語る気は全くない。
だが、何故メディアはポップな部分だけを取り上げ、その先駆者達にスポットを当てないのか?
不信に思う人もいるだろう。子供の影響に悪いからか?『悪』と言うイメージが強すぎるのか?
それとも、ただ需要がないのか?そんな訳がない。
要はポップスな要素がないと日本の腐った音楽業界は相手にしない訳だ。
何年も前から変わらない。
それだけなら未だしも、先駆者達が築き上げてきた文化に横から割り込み
、築き上げてきた日本語のラップはレイプされ、ありふれたラブソングや
訳の分からない芸人のネタにされ、一時のブーム扱いされた。
哀しい現実がある。
だが、そんな現状に先駆者達が黙っている訳がないかない。