◎:「まずは今回の共演のきっかけについて聞かせて下さい。」
KC:「この兄弟とは付き合いも長かったんで、お兄さんのメロウ好きなところとか知ってましたから。
シャイエンの仕事を聴いて『歌ものもキチンとやる人なんだ』って思いまして、兄弟対姉妹なんてどう?ってお願いしたら2人とも快諾してくれて」
◎:「今回の艶っぽい歌詞が、スゴク印象的だったんですけど……。」
S :「今までラップいうライム的なテクニカル面ばかり気にしてたんですけど、今回、作詞にあたっては松尾さんとかなりやりあって……。
私はこの作業の中で"イメージを文字にする"っていう手法をゲットできたかなって思ってるんです」
◎:「リミックスにあたって、やっぱフロアは意識しました?」
>>295へ続く
>>295から続き
D :「どうだろ? 基本的にオレはブレンドみたいなやり方はイヤだったから。ある意味『オレが作るR&Bってなんだ?』ってトコまで考えたからね。
ラップのパートにしても、取って付けたようなのはやりたくなかったから。ちょっと古いけど、オレのイメージではジョディ・ワトリーとラキムがやってた"Friends"があった」
◎:「ダブルのR&B観を一言で表すとどんな感じ?」
S :「リズム!」
T :「セクシー!」
◎:「アート・ワークもイイ感じで。」
T :「髪型からメイクに至るまで、トコトン話し合いましたから」
S :「テーマはラフ! ゴージャス! セクシー!」
◎:「ダブルから見た、この兄弟に対しての印象は?」
T :「私達、今まであんまり日本のヒップホップって聴いてなかったんですけど、お2人ともタイプが違った個性があって、すごくカッコいいと思います!」
◎:「逆にこの姉妹に対しては?」
K :「スタジオでこの2人の歌を聴いて、すごく上手かったんで、こっちも気合いが入りました。だからダブルにはこれからも是非ガンバってもらいたいなって思いますね」
D :「いろんなラッパーと仕事して感じるのはさあ、ヤツらってのは自分の作品に対してハンパなくこだわっていくわけよ。
カッコいいものが出来るまでトコトンやるっていうさあ。オレはダブルに似たものを感じたね」
◎:「なるほど」
D :「フェイクを重ねてトラックにハメ込んでいくやり方とかって、オレたちのフリースタイルと共通してるし、何よりも自分達の作品を自分達で
コントロールしてるアーティストだなって思った」
◎:「こんなこと言われちゃって、ちょっとプレッシャー感じちゃうね。」
T :「でも、私達もそれだけ気合い入れてやってますから、特別プレッシャーとかってないです!」
全員:「お〜(感嘆)」
◎:「これだけ共演者同士が固く結ばれるケースって珍しいのでは?」
KC:「ボクは今回のような形って前から1度やりたかったんですよ。(最新作で共演している)モニカとアウトキャストが
肩組んでスタジオに入ってくる様子を現地で見ていると、有機的なコラボレーションにはそれなりの理由があるんだなあって思うわけです」