FRONT blastバックナンバー書き起こしスレ その零
1 :
末裔 ◆Dice/f0s7c :
04/02/23 17:38 ID:pLyTJn6H
まずは、手始めに1998年7月号のFRONTから、ジブラとラキムの対談を書き起こします。 かなり長いのですが、よろしくお願いします。 ────────────────────────────────────── ZEEBRA vs.RAKIM ついに実現!日米最強MC対談!! 3月のラキム来日時に実現していた、ジブラとラキムのMC対談をお届けしよう! MCとしての哲学、精神、リリック、そして父親としての在り方について語った本誌独占企画! 対談◎ジブラ/ラキム 司会/文◎バルーチャ・ハシム
今だ!2ゲトズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!
俺たちは緊張していた。なぜかというと、アラー、つまり神という名のついたラッパーに会うことになってたからだ。 あのライミングの神、ラキム・アラー。エリック・Bと共に"Eric.B Is The President゛"I Know You Got Soul゛"Microphone Fiend゛など、 ヒップホップのクラシック中のクラシックをいくつも作り出したラキムだ。あの低くて太くて忘れられない声の持ち主に会えるなんて 信じられなかった。ジブラはその日、10年以上前に買って、色が殆どあせてしまったエリック・B&ラキムのTシャツを持ってきており、 サインをしてもらうと、はしゃいでいた。しかし、驚いたことに、ライヴでもいつもは冷静さを保つジブラがラキムと直面した瞬間に硬直して 言葉が出なくなってしまった(というわけで、ジブラの後日談を加えてます)。 しかし、それはしょうがないだろう。ラップの神に対面したのだから。
●まず、MCとしてのあり方、そして基本的な哲学について教えてください。 ラキム(以下R)「今の時代、MCは全く新しいレベルに達している。世界のあらゆる場所から新しいスタイルが登場してるんだ。 DJたちは、ケツとか顔、足も使っているだろ(笑)。それがヒップホップをネクスト・レヴェルに導いている。MCも 言葉の使い方がもっと細かくなっている。ただし、俺たちMCは、リリックの内容に気をつけるべきだ。 そうすれば世間は、MCをアーティストとしてもっと認知するようになる」 ジブラ(以下Z)「・・・・・・俺はなんて言えばいいんだろう(笑)。前から大ファンなんで、なんかボケッとしちゃうなー(笑)」 R「ありがとうよ(笑)。嬉しいぜ」 Z「10年くらい前のラキムのTシャツを持ってきたんだ」 R「すげえな、あの古いシットかよ(笑)。(ラキムのクルーが爆笑する)」 ●10年前のLサイズですよね R「(ジブラに)ピース」
(ジブラ後日談) 「MCとしての基本的な哲学について言うと、ラキムが"Move The Crowd゛と言っていたように、 MCは常に"マイクロフォン・コントローラー゛でなければならないと思う。マイクを握っている間、 クラウドを仕切らなければ、たとえリリックが良くてもフロウが良くてもダメだと思うんだ。 それがキッチリこなせている人は、ライヴが上手いといわれるんじゃないじゃないかな。 あとは、オリジナルに拘るのは勿論、リリックの内容でクラウドを盛り上げるのも大事なMCの 要素だよね。客を掴んでコントロールすることについてのプロフェッショナルな考え方も必要。 客がついてこない内はライマーではあるかもしれないけど、MCではないと思うな」
7 :
末裔 ◆Dice/f0s7c :04/02/23 18:28 ID:pLyTJn6H
入浴と風呂の後に、続きを書き起こします・・・・・。 8時ぐらいまで休憩( ´ー`)
8 :
訴える名無しさん。 :04/02/23 19:17 ID:g7XZFtng
がんばってください!
9 :
訴える名無しさん。 :04/02/23 19:25 ID:iWU/157w
イイヨイイヨー
●具体的にシーンはどう変わったと思いますか? R「MCの場合、リリックの内容が批判を呼んでいる。リリックの内容がなぜ低下しているかというと、 みんなのライフスタイルがそうだからだよ。MCがラップしている内容は、現実に起きてることかもしれないけど そのMCが必ずしも実践していないかもしれない。アルバムを作るときに、ゲットー的なリリックを何曲か入れて も問題ないけど、12曲もやるなよな(笑)。クリブを出ると、ダチがベンツ乗って・・・・・。そんなのだけじゃダメだぜ。 誰も聞いたことの無いような単語を組み合わせて、それをライムして、新しいことをやってみろよ。そういう巧みな スキルがなくなってきた。ウィットを言葉に入れて、聴く人が『何なんだ、今の!』と思うようなリリックを作るべきだ。 それにリスナーは、ラッパーが何を言うかだいたい予想できるようになってきた。人が知らないことについて ラップすることが重要なんだよ。ヒップホップは、そもそもそういうものだっただろ? 昔は公園に行くと、MCがラップをかましていて、俺たちはいつも驚いていたぜ。 俺たちは、そういうことをしなくちゃならない。」
(ジブラ後日談) 「日本のシーンに関して変わってきたと思うのは、一時期と比べてライヴが減ってきていること。 常にパーティとライヴはバランスよくあって欲しいと思う。パーティでも、日本語ラップがかかる率が低いし、 俺達的にプロモーションの場として機能していないと思う。ヴァイナルを作っても、イマイチ宣伝されてない気も するね。確かにフロア向けの楽曲はまだまだ少ないかもしれないけど、アメリカのシーンは、あらゆる意味で レンジが広がったなって感じた。アンダーグラウンドを追及していく人もいれば、エンターテイメントを追求して いく人もいるし。例えば、メイスやパフ・ダディしかエンターテイメントを追求する人がいなかったら面白くないけど バスタ(・ライムス)っていう存在がその流れに食い込んでいってることが、いい意味で健康的だよね。 オリジナルだし、エンターテイメントがあるし・・・・・。う〜ん、でも、ラキムにそんなことを言ってもしょうがないか(笑)」
コソーリ。
●日本でのリリックの内容の変化については? Z「日本は、ある意味、全て向こうを追って始まってるからさ。例えば、向こうのリリックの内容を理解しないで始めるのと 理解して始めるのとすごく違うし、今ラキムが言ってたことも、向こうのヒップホップを理解していれば、分かることだと思うよ。 そういうのを理解してないと、先のことが把握できないかもしれない。」 R「ラップは現在、ワールドワイドになっている。MCは、毎日の生活、自分の中にある思いについてラップするべきだ。 周りの人がみんなのめり込んでいるからとか、『これが今かっこいいとされてるのか』という感じでやるんじゃ話しにならない。 それは、アメリカ国内だけじゃなくて、NYのど真ん中でも起こっている。みんなは他人のものをかじり取っている。 昔は公園に行って、人のスタイルをマネしようものなら、みんなに笑われるだけじゃなく、半殺しにされることもあったよ。 公園から出るときに『この野郎!そんなクソ・ラップをここに持ってくるな』って殴られたよ。昔のMCは、他のMCと同じ単語を 使わないように気を付けていたんだ。今は、本当にクレイジーな状態になってるな。人間は一人一人、別々の感情や表現方法を 持っている。だから、一人一人のMCが、自分のハートの中にある気持ちに忠実であれば、人のマネをすることはありえないんだよ」
Z「どんな状況の中でライムを書くの?」 R「俺は普通夜にリリックを書く。静かだから。昼間だとダチが来るし、熱いし、うるさかったりするけど(笑)、 夜はリリックを書く以外やることはないんだ」 Z「リリックの内容が、昼間起こることについてだとどう?」 R「いや、夜書くよ。夜であっても、昼間に起こることは書けるよ。俺は部屋に入って薄暗くして、 曲をかけてリリックを書くんだ。ただ座って書くんじゃなく、動き回るんだ。そうすれば俺の言葉に 入り込めるんだよ。だから薄暗くするのが好きなんだ。電気を消すと完全に俺の想像上の世界に行ける。 だから暗くすると、どこでも行けるんだ」
●多くのラッパーは、社会のネガティヴな事実だけに目を向けてると言いましたが、 それを変えるためにアドヴァイスがありますか? R「みんなはラップがアートであり、音楽であることを忘れてはいけない。 近所で起こっている不正について話す日曜日のセミナーじゃねぇんだよ。 『世の中は最悪だ』という曲を書いている奴は多いけど、そういう曲を書いてる奴に限って、 何も悩みを抱えちゃいないんだ。NYでは、怖くてストリートを歩けない奴だっているのによ。 一度半殺しの目に遭うと、ストリートが歩けなくなるんだよ。多くのMCは、ラップでクズみたいなことを言って、 自分で事件に巻き込まれているんだ。そういう奴らがストリートを歩くと一般人は 『お前がレコードでラップしていたのは本当か?』と、それを試すんだよ。 NYのラッパーで、真の社会問題を取り上げているのは、片手で数えられるぜ。 そいつらは、リスペクトできるぜ。本当にガンを撃ってる奴が、ガンについてラップするんだったら許せる。 知らないことについてラップはできないからな。だが、そういうことを現実にやってないんだったら、ふざけるな。 分かるか?キッズは、ラッパーのせいで、世の中がそういうものだと思い込んでいるんだ。 女の子が自分のことをビッチと呼んでも問題なくなっている。今の青年たちは、そういうムチャクチャな生き方に 早い時期に適応してるんだ。7〜8歳の子供が、ガンを撃ちたがってるんだぜ。 昔は、ガンを撃つのは17〜18歳位になるまで考えもつかなかった。みんなは知らず知らずのうちに堕落し ラップをダメにしてるだけでなく、人生までダメにしてるんだよ」
Z「その辺は実際日本と違うよねぇ。確かに日本も、最近若い子達がいろんな事件を起こしてるけど。 ガキのうちは、犯罪歴にならないということを、ガキがわかり始めているし、アメリカもそうでしょ? そういうので子供の犯罪が日本で増えてるし、不況でそういうのが煽られてるのかもしれないけど・・・・・・・。 俺は、昔から、日本は10年前のアメリカを歩いているような気がして、 アメリカの犯罪社会の部分までマネてきたから怖いなと思う」 R「それはあるぜ。NYがギャング抗争をやめたのに、カリフォルニアが10年後にギャング抗争を始めたのと 同じだよ。『ギャングがかっこいい』とか言い出したんだぜ。『カリフォルニアの奴らは何を考えてるんだ』 という感じだった。NYの子供達が、カリフォルニアに影響されて『ブラッズ!クリップス!』とか叫んでる始末だしな。 メチャクチャだよ」
●MCに絶対的に必要な条件はなんですか? R「俺が全てのラッパーを裁くことはできない。ただしラッパーは、自分の信念に忠実でなければいけない。 人生で実践していることであれば、それについてラップしても問題ない。本当にやっていることをラップすれば、 それをけなせる訳がない。自分の信念に忠実であって、クラウドをロックする方法を身に付ければ問題ないさ。 でも、最終的にリリックの内容は周りからチェックされる。だから、リリックを発表した後の責任は、そのラッパーにかかっている」 Z「日本の雑誌だからこう言えるんだけど、ラキムは、昔のオールド・スクールを見てるから色々知ってる。 その経験の中にMCとしての条件が盛り込まれていたから、それはもう取り立てて言うことじゃないと思う。 でも、日本だとそういうベーシックなものがないんだ。フロウが良いだけじゃダメだし、リリックも良くないといけないし、 全ての面をある程度クリアすることが必要だと思う。向こうの昔の人達は、それがあって当たり前という感じだけど、 日本では、内容まで掘り下げられる人が少なかった。聞こえで入った人は聞こえのことしかやらないし、 内容から入った人は内容の事しかやらないけどラッパーとしては全部が必要なんだよね」 R「そうかもな」
●精神的に、ラッパーが持つべきものは? R「まずは、自尊心。それにバランスがとれていないといけない。 クリエイティヴでないといけないし、集中力やオリジナリティもないといけない。 それに、しっかり人生を生きてないとな。 教育も必要だ。俺がライムを始めた頃は、いろいろな本を漁って、 あらゆる言葉を覚えようとしたよ。英語、社会科、科学なんか簡単だったぜ。 数学なんて、誰だってできるはずだろ? 俺はライムのためになる授業なら、何でも取ったし、凄く努力したぜ。 英語じゃ、本に関するリポートを書くときは、それ自体がライムと同じなんだよ。 ストーリー、テーマ、論題、背景、登場人物、どれもラップに必要なものだ。 リポートを書くときは、ラップと同じように捉えたんだ。 内容とコンセプトを一貫させる方法は、そういう所から学んだ。 最初から理論立てて考えれば書けるんだよ。 でも、そういうマップが通用しないレコードもある。 一貫したテーマではなく、いろんなトピックを混ぜるタイプの曲がそうだ。 MCであるために、学校とか教育はためになることを忘れちゃいけない」
(ジブラ後日談) 「精神的にラッパーが持つべきものに関して。俺もそうだけど、思想を発言することによって リーダー的な存在になりがちになるんだよ。やっぱり自分の言ったことに責任を持つことが大切だね」
●最後に、子供に対してどういう存在の父親でありたいですか? R「俺の父親が与えてくれたものの半分でもできれば、俺は嬉しいぜ。 これについて昨日も話していたんだ。 父親が亡くなる前の短い間は、本当に計り知れないものを与えてくれた。 今は俺にも子供がいるけど、今になってやっと分かったことがある。 子供を混乱させず何かを教えるのは難しいことなんだ。 例えば、俺は親父からアイスクリーム屋が来るたびに金をもらってた。 親父はそのうち、俺が金が欲しいときに『ノー』とは言わなくなったけど 『この金をしっかり握れ』と忠告したんだ。 その時、俺は7歳で『ああ、金を失くさないようにするよ』としか思わなかった。 でも、今度は俺の息子が、アイスクリーム屋が来たときに『お金ちょうだい』と 言うようになったんだ(笑)。 俺はそこで、知らずに『しっかりこの金を握れ』と言ったんだけど、やっと意味が分かったよ。 そのお金を一気に使うんじゃなくて、少しは考えろよ、ということだった。 だから、親父のように少しでもなれれば、俺は最高に嬉しい。 親父は俺のスーパー・ヒーローだったぜ」
(ジブラ後日談) 「ラキムは『少しでも親父のようになれればいい』って言ってたけど、 俺はできることなら、親父と同じくらいの存在、もしくは超えたいと思ってる。 実際どこまでいったら超えられるか分からないけど、子供の教育の為の 経済力は与えてあげたいし、俺が道をハズれてきた分、 子供にはキチンとした道を歩いてほしいと思う」
Z「ラキムは、この先10年後、20年後、何をやってると思う?」 R「俺は自分のレーベルでも持ちたい」 Z「マイクはまだ握っていると思う?」 R「どうかな(ラキムのクルーが笑い出す)」 Z「老人の前でラップするかは分からないけど(笑)、MCはそういうことといつも直面していると思う。 MCとして人生を生きてる人で、50歳になってまだラップを続けている人は見たことないんだ。 だから、どうなるか分からないんだ」
R「MCは、NFLのランニング・バックと同じなんだ。 多くのラッパーは、9年か10年のキャリアしか持てない。 スポーツでは、ある程度の歳をとるとピークに達し、その後は衰えていくんだ。 体も衰えてくるし、昔ほど瞬発力はない。 MCの場合は、精神的に成長すればするほど、 MCとしても成長できるから、ちょっと違うけど、 ヒップホップ界では、10年以上のキャリアをもって、現役でありながら リスペクトされ続けている人は少ない。多くのラッパーは、現れて、すぐ消えていく。 R&Bのアーティストなんか見ると、スティーヴィー・ワンダーのようなパイオニアは 今でも現役でやっている。そうやって長く続けられることはリスペクトしている。 そういう人が新しいアルバムを出すたびに、その人に対する理解が深まるんだ。 だから、おまえが言ったことは本当に大切だよ。長くヒップホップを現役で続ける人が必要なんだ。 その役目は、俺が担うかは分からないけど、誰かにやって欲しいね。 MCが若くないといけないというルールを破って欲しい。 そんなのバカらしいよ。おまえが言ったことは正しいよ」
Z「KRS・ワンは"I'm Still #1゛で、50年後にもトップにいると言ってたよね」 R「あいつがやることを期待しているよ。 ラッパーが14歳から28歳じゃないといけないというトレンドを壊してくれるからな。 それを考えると、もしかしたら、状況は良くなるかもしれない」 ────────────────────────────────────── 以上が掲載されたインタビュー全文でした。
おつ!
26 :
末裔 ◆Dice/f0s7c :04/02/23 22:14 ID:nbgGJFHJ
>>8-9 、
>>25 ありがとうございます。
>>12 お久しぶりです。
ここに書き起こした記事は、話のネタや各アーティストスレにリンクするなどして
汎用・活用してもらえると幸いです。
さて、明日から明後日ぐらいにかけての記事ですが、
DJ各氏が選んだヒップホップ、R&Bのディスクガイドを書き起こしていきます。
1:ヒップホップ・へッズに捧げるR&Bセレクション/1984−1992(1996年12月号)
2:セオリー・オブ・オールド・スクールR&Bその壱(1997年5月号)
3:セオリー・オブ・ミドル・スクール・ヒップホップ(1997年11月号)
4:思い出のR&Bバラード(1998年12月号)
んじゃ、また明日(=゚ω゚)ノシ おやすみなさい。
こう見てるとzeebraのことウホッいい男って思っちゃうなぁ
あ、もうひとつ。 『199○年頃の、このアーティストの記事が読みたい!』 『このアルバムのレビューは、どうだったの?』 などなど、リクエストがございましたら、気軽にカキコしてください。 可能な限り書き起こしていこうと思います。
乙です >1 懐かしく&ありがたく読ませてもらいました。 で、リクエストするにあたって、 目玉になりそうな、オススメの記事をタイトルだけでも挙げていただければ、と。 それだと選びやすい。 勝手言ってスマソ。
>>26 久しぶり。そして乙。
ちょこちょこ田代マサシングさせてもらいまつ。
・・・・・、眠れないので起きますたヽ(´ー`)ノ
>>29 かしこまりました。貴重なご意見、ありがとうございます。
というわけで、手元のバックナンバー表を使ってお品書きを作ろうとしましたが、
およそ3〜4年分もある膨大なメニュー表を一気にカキコできるような体力は御座いませんw
というわけで、今日は古いほうから8冊の内容を御品書きにしました。
※お品書きは、およそ1ヶ月毎に更新できたら、いいなぁ・・・・・・
勿論、御品書き以外からのリクエストも、できる限り受け付けます
例えば・・・・、『メニュー表から一番古い、キック・ザ・カンクルーのインタビュー記事をお願いします』
『コモンの4thアルバムのレビューをお願いします』といった感じのレスに応えていければ。
注)☆は、次回書き起こし予定の記事 ★は、書き起こし済みの記事 【1995年 No.3】 ●オール・ダーティ・バスタード完全独占インタビュー ●キース・マーリィ初取材 ●グールー(Gangstarr)に猛攻 ●KRS・ワンの仕事/チャンネル・ライヴ/マッド・ライオン ●クルックリン・ドジャース!!!!!スペシャルED現地突撃取材! ●DJホンダ ●ウォーレン・G来日取材 ●アイズレー・ブラザーズ 【1996年 10月号】 ●ATCQ総力大特集 ●ソロ ●ジャーメイン・デュプリ大特集〜ディスコグラフィー ●ヘルター・スケルター ●INI ●ジャングル・ブラザーズ ●エリック・サーモン ●ザ・ブラクストンズ ●ラス・カス ●ベン・ザ・エース ●ラッパガリヤ ●Rock Steady 19th Anniversary 【1996年 12月号】 ●ジェルー・ザ・ダマジャ ●クラインテル ●ディスリスペクトの歴史 ●ヒップホップ・オリエンテッドR&B〜ブレンド早見表〜 ●ザ・ルーツ ☆DJが選ぶ80年代クラシック ●MOP ●スチャダラパー ●マイク・ジェロニモ ●DJクラッシュ ●追悼企画2パック・ロング・インタビュー ●Ken-Bo
【1997年 2月号】 ●ブッダ・ブランド大特集 ●チャック・D ●デ・ラ・ソウル ●フージーズ ●ピート・ロック ●アウトキャスト ●リアル・ライヴ ●ダイヤモンド ●スヌープ・ドギー・ドッグ ●DJワタライ ●ナイン ●ソウル・フォー・リアル ●エリック・ベネイ ●ディアンジェロ ●ブラック・コミック・ヒーロー 【1997年 3月号】 ●メアリー・J・ブライジ ●MCライト〜ファースト・プライオリティ・ディスコグラフィ ●ショーン・パフィ・コムズ&ノートリアスBIG ●DJハセベ ●第2回 フロントアワード ●リル・キムvsミリー・ジャクソン(対談) ●バスタ・ライムス&ランペイジ ●スヌープ来日取材 【1997年 4月号】 ●ムロ〜本邦初! ロング・インタビュー&完全ディスコグラフィ ●ジョー ●KRS・ワン ●グッドフェラズ ●Nas来日取材 ●ブラウンストーン ●LLクールJ超ロングインタビュー ●モハメッド・アリ ●エリック・ベネイ ●クレイジー・A ●高木完 ●ネイキッド・アーツ
【1997年 5月号】 ●ウータン・クラン ●トップ・ランカーズ〜インドープサイキックスfeat.オースミ&デジャ〜DJケンソウ ●ノートリアスBIG追悼特集 ☆オールド・スクールR&B特集 ●ジャネイ現地取材&ディスコグラフィ ●マッド・ライオン ●クワメ 【1997年 6月号】 ●ノートリアスBIG追悼特集2 ●フューチュラ2000 ●ジグマスタズ〜カンパニーフロウなど、アンダーグラウンドヒップホップ ●エイドリアナ・エヴァンス ●トラック・マスターズ ●バリー・ホワイト ●アルーア ●ECD ●バイ・ファー・ザ・ドーペスト ●ラディカル・フリークス
うれしいけど奇特な人だねあなた
ヘルタースケルター、リルキムの対談が読みたいです…
37 :
訴える名無しさん。 :04/02/24 02:03 ID:oyaOkObE
良スレage
出来れば次からは書き溜めてからコピペして欲しいです。 あとリクエストで バイファーとラディカルの記事が読みたいです。
著作権age
ブックオフ行けば。
これって問題ないの?
昔のフロントでDJが倶楽部で回した曲順載せてたよね? できればKEN-BOとかのが見たい。よろ。
今日は眠いので、
リクエストの中で一番仕上がりが早かったヘルター・スケルターのインタビューを
書き起こします。
昨日予定していた、DJ各氏によるセレクション(
>>26 )は
よくよく調べてみると、結構な量になりそうなので
>>42 さんのリクエストであるDJレパートリー表(たぶんBlast99年の号)を含めて
古いものから1つずつ書いていこうと思います。
いきなりスローダウンしてすみません。
リクエストのほうは、分量の少ないものから書いていきます。
今までの分では・・・・・、バイファーとラディカルが次ぐらいですか。
とにかく、1日の分量は、僕が選んだ記事1つと、リクエスト記事1つを書けたらいいなぁ。
つらいときは、リクエスト優先にします。
1996年 10月号 ヘルター・スケルターのインタビュー(
>>36 さんの依頼)
文◎白石裕一郎 インタビュー◎伊藤弥住子/高橋芳郎
──────────────────────────────────────
ブート・キャンプ・クリックの一員として、また、オリジヌー・ガン・クラッパーズとのチーム、
ファブ5としての活躍でもお馴染みのヘルタースケルター。
デビュー・アルバムとなる「ノクターナル」をドロップしたばかりの彼らをニューヨークでキャッチした。
●まずはそれぞれの自己紹介から。
ラック(以下RU)「ラック。ショーン・プリンスともいう。何と呼んでもらっても良いよ」
ロック(以下RO)「俺はビッグ・ロック、ダッチ・・・・・いろいろな顔を持ってるけど、皆俺さ」
●2人はどうやって知り合ったの?
RO「皆近所に住んでたんだ。ブルックリンだよ。俺らは皆本当に近くに住んでいた。
だから、いつも顔をあわせていたし」
RU「俺がロックと知り合ったのは4歳位の時。ずっと幼馴染なんだ。12歳の頃からライムしているよ。
でも、マジにやるようになったのはここ5〜6年かな」
RO「俺は11歳からライムしている。ラックと殆ど同じ時期だけど、彼の方が一つ年上だしね」
●ヘルター・スケルターというグループになってから、どの位ですか? RO「5〜6年かな。最初はTrue To Headっていうグループ名だった」 RU「その後もっとマシな名前にしようって事でロックとヘルター・スケルターって名前を考えた。 それは、93年位のことだね」 ●あなた達はブート・キャンプ・クリックのメンバーですよね。 RO「うん。あとファブ5のメンバーでもある。ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットの3つの州 を合わせて“トライステート”って呼ぶのと同じように、ヘルター・スケルターとOGCでファブ5を 構成している」 ●ビートマイナーズとブート・キャンプの関係はどうなっているの? ケンカとかが原因で解散したんですか? RU「ビートマイナーズとブート・キャンプは別のグループ。俺たちはブート・キャンプ。昔は一緒だったけど 方向が違ってきちゃった。でも、ケンカとかじゃないよ。ビジネスの観点が違うってだけさ」 ●でも、ビートマイナーズはあなた方のアルバムでもプロデュースしていますよね RU「ベイビー・ポールとMr.ウォルトがやっている。でも、今は奴らと仲良くないんだ。 会えば挨拶くらいはするけどね」 RO「バックショットは俺らの仲間さ。ブートキャンプだからね。バックショットは俺たちをレプリゼントしている。 スミフ・ン・ウェッスンとも皆ファミリーの関係さ。奴らは名前をココ・ブラヴァス(Co Co Bravas)に変えた。 だけど、同じテックとスティールさ」
●最近、バックショットは何をしているのですか? 近々リリースの予定はありますか? RO「ソロ・アルバムを出すはずだよ」 RU「その前にブート・キャンプのコンピレーションを出すから、そっちの方で先に聴けるよ」 ●「ノクターナル」と題されたあなた方のデビュー・アルバムのコンセプトを教えてください。 RO「俺たちがフクロウみたいな夜の視点から、世の中を見ているというのがメインのコンセプト。 暗闇の中でも俺たちには見えるんだ」 ●ジャケットがとてもユニークですよね。これは誰のアイディアなのですか? RU「俺とロック。全て俺たちで考えた独自のデザインだぜ。ジャケットには、俺たちが木から逆さまにぶら下がっている 写真を使っている。これは実際に木からぶら下がって撮影したんだぜ。4時間もかかっちゃった」 RO「写真を見ても分かる通り、目が光ってるだろ?暗闇でも俺たちには見えるって事さ」 ●ヘルター・スケルターの一番大きな特徴とは何ですか? RO「俺たちが他と違うラップをやろうとしている訳じゃなくて、他の奴らが皆同じことをやってるだけ。 俺たちはオリジナルをやっているだけだよ。喩えて言うならローラーコースターかな。 凄く迫力のある超怖いコースターだよ」 RU「俺のはユニヴァーサルさ。宇宙は暗いからノクターナルなんだ。闇の中には何があるか分からない。 だから、現状に満足せず常に何か起こっているか注意する必要がある。避けられないことでも、 心の準備があるのと無いのとでは大違いだぜ。ワナにはまらないよう要注意って事だな」
●ブート・キャンプの音は皆似ているという意見もありますが、どう思いますか? RO「俺たちの音楽が同じに聴こえるってことか?もしそうだとしてら、それは俺たちがいつも一緒にいて 同じ釜のメシ食ってるからかもしれないよ。皆体臭が似てくるのと一緒だよ」 RU「俺は同じサウンドだとは思わない。だけど、俺たちがバックショットに似ていると言われれば、 悪い気はしないよ。音は全く違うと思うけど、バックショットは才能あるから、似てるといわれるのは嬉しいよね」 ●"Leflaur Leflah Eshkoshka"はどういう経緯で出来た曲なの?また、こうした造語はよく作るんですか? RO「その場のノリでこうした言葉が生まれたりするんだ。このエシュコーシュカも何の意味も無い言葉だけど、 ヴィデオ・ゲームやバスケットをしているときに偶然思いついた言葉。うまくいった時に"Oh,My God″の代わりに "Eshkoshka"って言ったら上手くハマっちゃって、それ以来この言葉の虜になっちゃった」 <スミフ・ン・ウェッスンのスティールがいきなり登場> スティール「ヨー、見てくれよ。俺が一番先にこのTシャツを買ったんだぜ。 (ヘルター・スケルターのTシャツを着ている) これがダックダウン・スタイルさ」 ●お互いの性格をどう分析しているか教えて RO「ラックは普通じゃねぇよ。俺も自分のことを相当クレイジーだと思っているけどよ。例えば俺が文章書き始めてよ、 それを途中から受け継いで最後まで書き上げられるのがラックなんだよ・・・・・・すげえニガーだぜ。 あいつはクレイジーなブラザー。だけど、彼は最高におかしい奴でもあるんだ・・・・・・コメディアンだね。 朝起きた瞬間から冗談言えるような奴なんだ」 RU「ロックは何をやるのも派手な奴だよ。絶対敵にしたくないタイプだね。それに、すげえリリシストっての? ライムのスキルには脱帽だね。俺たち、よく競争するんだけどよ。こう、チャレンジ精神を煽られちゃうワケよ。 あいつがそう出るなら、俺だってこう出るってね。いつも結構熱くなっちゃう」
●イースト・コーストとウエスト・コーストの抗争はどう思いますか? RU「何とも思ってない、というよりは考えないようにしている。西の奴のこと嫌いなブラザーも多いけどよ、 そんな事してたらビジネスにとってマイナスだろ?ショーは出来なくなっちゃうし・・・・・・Bullshit! 俺たちは皆で結束してやっていきたいと思っているよ。俺たち2パックと"One Nation"って曲をやったんだ。 これは問題解決のワン・ステップと言えると思う」 ●あなた達はカンフーの影響を受けてますか? RU「俺、カンフーは好きだよ。特に古いヤツがいいね。アルバム中に"Sean Price"って曲があって、カンフー映画のことを ライムしている」 ●葉っぱ(ウィード)については合法化したほうがいいと思う? RU「絶対ノーだね。まず第一に、葉っぱが合法化されたら一般の店で売るわけだろ? 税金はかかるわ、質は落ちるわでいい事ないよ。下手したらフィルターなんかも付けられちゃう。 ジョーダンじゃねえよ」 RO「ストリートのままそっとしておいて欲しいね。アンダーグラウンドのままで」 ────────────────────────────────────── 以上が掲載されたインタビュー全文でした。
またもや乙
>>49 どうも、ありがとうございます。
今回のは、朝早く起きて(注:6時起床)ヒマだったんで書き溜めておいたものです。
んじゃ、ちょっと早いですが、今から寝ます。
もしかしたら中途半端な時間に起きるかもしれないので
そのときにでも、また。
guruのやつとpeteのやつみたいです。
こんにちわー。
今日は
>>38 さんのリクエストのひとつ、
97年6月号 バイ・ファー・ザ・ドーペストのインタビューをお送りします。
FRONT 1997年6月号 By Phar The Dopest 清々しいまでの勢いと、その卓越した言葉選びのセンスで俄然注目のバイ・ファー・ザ・ドーペスト。 プロダクションからフリースタイルに対する拘り迄を、確かな視点から淀みなく語る! インタビュー◎古川 耕 ─────────────────────────────────────────────── 聡明なる若い二人はシーンを切り開くカードとなりうるか? さぁ、いざ"Dopest劇場"のドアを叩き、話を聞いてみることにしよう。 ●まず、グループ結成のいきさつから聞きたいんですが。 クレヴァ(以下K)「組んだのは高校2年生の時だから、4年前ぐらい。ちゃんと活動始めたのは2年前の 5〜6月とかそんくらいですね。で、そん時は4人グループだったんだけど、 いろいろあって2人になって、本当に今の形になったのは去年の冬とかですね。 俺らは小4の時からずっと幼馴染なんですよ」
●実際にやり始めたキッカケは? K「俺らが高3ぐらいの時かな。最初4人ともDJやってたんで。Paco主催のDJコンテストとかに 出たりして。その時からラップはちょっとやってたりしてて、公園でラジカセかけてフリースタイル やったりとかしてましたね」 ●ファンキーグラマー(F.G.)と知り合ったのはどういう経緯だったの? K「‘95年の8月にECDが主催した『チェック・ユア・マイク』があってそれに出演したんですよ。 それで最後にフリースタイルがあって、最初俺とかブルッてたんですけど、コイツ(キュー)が 『行くぜ』って言うから出て。確かMCQ(ラッパ我リヤ)からマイク奪ったんだっけな。 その時は怖いもの知らずだったから(笑)。それで終わったら、シローさん(ライムスター)と キンさん(メロー・イエロー)が来て、最初殴られんのかな、とか思ってたんですけど、 『お前ら上手いよ!』とか言われて。それでF.G.ナイトに行ったり、マス・アピール行ったり とかして、ちょくちょく顔を合わすようになった」
●トラックについてなんだけれど、基本的にはクレヴァ一人でつくってるの? K「そうですね。俺ら幼馴染でずっと同じの聴いてきたから、大体好みの曲とか、分かるんですよね。 だからその辺は苦労しないです」 ●聞くところによると、MPC3000を増設なしで使ってるとか K「そう!男の2メガ(笑)。俺は、ネタをズルムケで2小節使うのとかはやらないって決めてるから。 今度やったメロー・イエローの"農業革命"のリミックスとかは、声ネタ以外は最初っから1秒しか サンプリングしないって決めてたし。ネタ弾きっていうか、短くネタをとって、曲を作るのに 魅力を感じるな」 ●なるほどね。あと、バイ・ファーを語る時に欠かせないのがフリースタイルだと思うけど、 あれは完全に即興?同じ号で載ってるラディカル・フリークスのMCUは 「書いてると思われたら嫌だ」って言ってるけど。 K「俺は絶対に即興!九州に行った時、餓鬼レンジャーが『書いてると思ってたけど、実際見たら そうじゃないって分かった』って言ってた。だから、見て貰えば分かると思うんだけどね。 でも、即興じゃなきゃダメだっていうつもりはまったくない。ただ、俺は即興でやり通す」 ●じゃ逆に、しっかり曲を作るときは家とかで? K「家、というか電車だな」 キュー(以下C)「俺は最近少し変わってきた。テーマがあったら、それに対して軽くフリースタイル してみて、それからまた調節したりとか」 K「あー、俺も詰まったりとかしたら、ちょっと即興するね。こんな韻もあったわ、とか」
●これは俺の勘だけど、始めた時から二人はあんまり変わってないような気がするんだ。 C「うん、あんまり変わってない。今後も基本的には"切り札のカード"の感じだと思ってもらっていいです。 ストーリーものも将来的にはやってみたいけど、ただ俺は、ストーリーがあって、で?っていうのは 嫌なんですよ。ストーリーがあって、それに何か共感できるから、聴いてくれるわけでしょ? だから、ストーリーがあって、それから何かポジティヴなメッセージを与えないとダメだと思う。 ・・・・・結局全部、生きていく上での問題だったりするじゃないですか。それを今回UNOに 喩えてるし、まあ今後も色々比喩で言ったり直球で言ったりするだろうけど。 世の中、黒と白があって、でも一番大きいのはグレーの部分だったりしますよね。そのグレーの部分で 行き詰ってる人間が勇気づけられるような、そんな曲を作っていきたい」 ●もちろんそれを、韻を踏みながら。 K「もう、クッソ踏みますよ」 C「目標は1小節毎に全部踏んで、それで1曲全部意味が通じることだから。だから、それこそ仮にアイドルと やったとしても、俺達は絶対に、ラップのスタイルは変えない。もともと俺らはトラックはポップだけど、 でも文句の付けようなく韻は踏みまくるし、且つ内容も通す」 K「俺ら格好が凄えハードコアな奴とかにナメられてるけど、例えばそんな奴とフリースタイル勝負すれば、 絶っ対に、死っっんでも負けない。そういう意味ではハードコアだけど、それを無闇にひけらかしたりもしない」
●バイ・ファーから見て、今のシーンってどう映ってるの? K「なんか、もっとオープンになってもいいと思うんですよ。毎年、今年は上に行こうぜって言ってて、それでじゃあ 何をしたのかなって思うと、あんまやってなかったと思うし」 C「例えば、アイドルとやった、それがセル・アウトだ、っていうよりも、(韻を)踏んでるじゃんっていう方が デカかったりすると思うんですよ。・・・・・これは俺個人の意見なんだけど、今のこのシーンを愛してるかって 言われたら、そういう意味では愛していないんですよ。もっとデカくしなきゃ意味がないと思うし、今は凝り固まった 人しか聴いていないじゃないですか。結局ヘッズだけに向けた曲になってたりして、俺、そういうのは嫌なんですよ。 確かにヘッズが聴ける曲っていうのは大事だけど、もっと広い層に広げていかないと。売れるものも売れないし、 デカくはならないと思うんですよね」 K「問題発言だねー」 C「問題発言かもしれないけど、実際愛せるような現場じゃないと思う、今は。狭いとこでやってるというか、日本は 小さい島国なんだから、日本中巻き込むぐらいでやんないとダメだと思うよ。そうしてヒップホップ・ヘッズだけ じゃない土台を固めたときに、でも俺達はヘッズの中でもやっていける自信はあるし、どっちでも勝負できる。 だから、ある意味俺らが核になってひとつの土台を作ったら、それはシーンの拡大にも繋がるでしょ。結局、 そうやって自分達の足場を固めたときに、今トップでやってる上と勝負できると思うんだよね。 全然、負けてるライヴやってるとは思わないし」 K「まだまだ、俺達も伸びる部分はあると思うけど、心構えはいつもこうだし、その時点で誉めていけるようなものは 出してるから、自分を信じて、やっていくことが大切だと思う」
●なるほど。それでは最後に、この場を借りて伝えたいメッセージとかあったら一言。 C「みんなもっと頭使って欲しいですね。自分の趣味をもっと持って、自分が正しいと思ったらそれは主張すればいいし、 それがただのわがままにならないやり方を考えて欲しいと思う」 K「俺らも自分を貫くから、みんなも自分を貫いて欲しい、と。フロントも読むけど、フロントに載ってる事がすべてでは ないから、全部を鵜呑みにするんじゃなくて、それを参考にして現場に遊びに来てくださいって事ですかね」 C「そう。世界は広いっすよ」 「バイファーが青なら、こっちはオレンジ」とクレヴァが語るキック・ザ・カン・クルーも個人的にはかなり楽しみ。 年末予定というアルバムも含め、今から待ち遠しくてしょうがない。 ─────────────────────────────────────────────────────── 以上が、掲載されたインタビュー全文でした。
59 :
38 :04/02/25 16:38 ID:???
リアルタイムに見れました! 末裔氏おつです!
良いスレ発見 頑張って下さい!
62 :
訴える名無しさん。 :04/02/25 19:42 ID:PAPLwyoN
スヌープもの読みたいス
63 :
訴える名無しさん。 :04/02/25 20:34 ID:4y8XaVDj
●ATCQ総力大特集 が読みたいです。是非宜しくお願いいたします。
>K「俺ら格好が凄えハードコアな奴とかにナメられてるけど、例えばそんな奴とフリースタイル勝負すれば、 > 絶っ対に、死っっんでも負けない。そういう意味ではハードコアだけど、それを無闇にひけらかしたりもしない」 かっけぇ・・・今のKREVAはかっこよくないけど、このコメントはかっけぇ
65 :
いい! :04/02/25 23:02 ID:???
頑張ってください!!!
>>1 英二さん、ご苦労様です!
俺もFRONT1〜5あるはずなんだが見つからない
乙。
フロント1997 3月号 第2回 FRONT AWARDS`96 ■BEST ALBUM HIPHOP 1,Wrath Of The Math / Jeru The Damaja 2,Stakes Is High / De La Soul 3,It Was Written / Nas 4,Illadelph Halflife / The Roots 5,Beats,Rhymes And Life / A.T.C.Q. ■BEST ARTIST HIPHOP 1,2pac 2,Jeru The Damaja 3,Nas 4,Kool Keith 5,Jay-Z ■BEST GROUP HIPHOP 1,Fugees 2,The Roots 3,De La Soul 4,Buddha Brand 5,A.T.C.Q. …………続く。
フロント1996 8月号 言葉の曲芸団 第1回 <今月のTOPIC:クラブに入るまでのプロセス> Yeah! Buddhaだぜ!今号からフロントにページを持つことになった ″赤目のダルマのオジキ″ことCQと、″Buddhaのダンナ″ことDevLarge、 俺たちがこれからアメリカと日本を股にかけた様々な珍道中やウラ話、 深〜い誰も知らない世界などなど活字にしてダイレクトに読者に送るぜ。 楽しみしていてくれ!!てな調子で1回目は向こうのヒップホップ・アー ティストのライブ現場況について話そう。 ……………続く
68か69どちらの続きが見たいですか??
うーん。悩んだけどどっちかっていうとどっちも。
創刊2号が手元にありますよ。
ビースティーとかWUのカンフー大作戦とかなつかし〜
74 :
いい! :04/02/26 02:12 ID:???
mitaisu!!
いつの号かわからないんスけど 妄とモメタ原因!?のブラスト批評が知りたいです。
Diva Dwn ◆DDDDDDfehk お前まだヒッキーやってんの?
77 :
訴える名無しさん。 :04/02/26 13:50 ID:ieUueymT
DJクワイエットストームのインタビュー読みたい
Jラップはいらない
クレバはゴアテックスについて言及すれば良かったのに
こんにちわー。
今日は
>>51 さんのリクエストで、
1995年No.3 グールー(Gangstarr)のインタビューをお送りします。
FRONT 1995年No.3 Guru 言わずと知れたギャング・スターの看板グールーが、ソロ・プロジェクト【ジャズマタズ】を再始動させた。 ヨーロッパ・ツアー等で自信をつけ、よりグレード・アップした彼が放った第二弾の内幕を訊く インタビュー◎白石裕一郎 ─────────────────────────────────────────────── フレディ・ハバードをはじめ、今回も豪華なゲストを迎えた「ジャズマタズ2」が発売される。 プロデュース等精力的にソロ・ワークをこなすグールーに電話で話を聞くことが出来た。 ●2作目を作り終えた今、1作目にはどのような感想をお持ちですか。 「やっぱり今でもあのアルバムは大好きだよ。俺がやっている事は音楽的に全て繋がりがあるんだ。 ジャズマタズはギャング・スターと繋がりがあるし、それは俺のやってきたこと全てと繋がりがある。 だから今でも前作は自分でも満足のいく大好きな作品なんだ」 ●2作目を作ろうと思った動機を教えてもらえますか 「1作目は実験的なものだった。だから自分でもアルバム自体がどのようなものになるかは、作り終えるまで はっきりとは分からなかった。でもそれが結果的に大成功に終わったんで2作目を作るときは自分のやる事に 自信が持てたし、自分が何をやるべきかっていうのもより一層はっきりとしたよ。そして、1作目を聴いた 沢山のアーティスト達が俺と一緒にやりたいって言い出したんだ」
●今回は貴方以外に複数のプロデューサーが起用されていますが。 「今回も俺は全ての曲のプロデュースに関わっているけど、一作目との大きな違いは他のプロデューサーを 招き入れている点だ。プレミア、マーク・スパークス、ニッキー・ニコル・・・・・ 彼らは俺の大好きなプロデューサーだし、ファミリーみたいなものなんだ。そして俺のファミリーのラッパー達も 今回のアルバムには参加している。バハマディア、パンチ・ダ・ワイルド・コマチなんかがそう。シンガーの ベイビーは新人だけど曲も書くし、声も素晴らしい。アルバムでも2曲歌ってるよ。 それから、俺のお気に入りのラッパー、クール・キース(ウルトラマグネティックMCズ)も参加してくれた。 このように、プロデューサー、ラッパーはこのビジネスの中で大きなファミリーとなっている。 だから俺は『ジャズマタズ2』をファミリーのものにして皆で作っていきたかったんだ」 ●参加ミュージシャンの選択はどのようにして行われるのですか。 「俺にとっては1枚目でドナルド・バードと出会ったことが大きかった。彼は最初からジャズマタズのコンセプト、 俺が何をやりたいかっていうのを分かってくれていた。年長者は若い世代を理解し、若い奴らは古い世代をリスペクトする。 彼はすぐに俺に賛同してくれたよ。ドナルドは本当にクールなんだ。そして彼と共演したことで、沢山のジャズアーティストが 俺と一緒にやりたいって言い出したんだ。何たってドナルドはジャズ界でとてつもなく尊敬されているからね。 ケニー・ギャレットみたいな凄いミュージシャンがわざわざ俺に会いにスタジオまで来てくれたんだぜ! ラムゼイ・ルイスとは『レッド・ホット・アンド・クール』のときに会ったんだけど、『お前のことはよく噂で聞いているよ』 なんて言ってくれた。そして、ケニーもラムゼイもこの作品に参加してくれたんだ」
●今回はジャミロクワイをはじめ、イギリスのアーティストも多数参加してますね。 「"ジャズ・シング"がヒットして、俺達は初めてのヨーロッパ・ツアーをやった。90年のことだった。そこでアシッド・ジャズと 呼ばれる音楽が彼の地でいかにポピュラーな音楽かということに気付いたよ。ヨーロッパのクラブでDJがジャズとヒップホップを ブレンドしてプレイし、人々が一晩中踊っているのを見るのはとても興味深い経験だった。そして俺はヨーロッパ・ツアー中に そのようなシーンから出てきた沢山のアーティストと会った。コートニー・パイン、D.C.リー、ロニー・ジョーダン・・・・・ イギリスのアーティスト、音楽シーンからも俺はこうして影響を受け、それがジャズマタズをやろうと思った一つのきっかけにも なった。その代わりにヨーロッパのアーティストを俺の作品に参加させ、向こうの音楽シーンにも寄与したいと思ったんだ」 ●これだけ沢山のミュージシャンをコントロールし、作品を創り上げるのは大変な作業ではありませんか。 「全く難しいことじゃなかったよ。まず第一に俺が彼らの音楽をよく知っておかなければならないと思ってた。そうじゃないと共演しても 意味がないからね。実際俺は1作目を作る前からドナルド・バード達の音楽はよく知っていたし、今回もミシェル・ンデゲオチェロや ラムゼイ・ルイスの音楽を知っていた。こうして参加アーティストの音楽をよく把握することで、彼らが俺と仕事をしやすい状況を 作っていったんだ。また、アーティストとは上手くノッて曲を仕上げていくことが出来た。これが第二のポイントだった。 スタジオにはいつもクールでポジティヴなヴァイブが流れてたよ」 ●前作と比べて、随分と生楽器の導入のやり方がこなれてるように感じたのですが。 「1作目でも、2作目でも一番大切な事はミキシングだった。ビート、俺のラップ、それぞれのゲスト達をいかに上手くミックスするか っていうのがアルバムを作っていく過程で一番重要で難しいことだった。『ジャズマタズ2』に参加してくれたアーティスト達は 皆このプロジェクトに意欲的で、心からの協力を惜しまなかった。俺はそのことに凄く感激したし、心から感謝している。 沢山のアーティストがアルバムをさらに強力なものにしてくれたんだ」
●正直な所、プレミアとジェルーのコンビにプレッシャーを感じてはいませんか。 「プレミアと俺はギャング・スターで3〜4枚アルバムを出したら、お互いにクリエイティヴなスペースを作ろうって決めていた。 勿論ギャング・スターをやりつつね。だから彼らのコラボレーションにプレッシャーなど感じていないよ。ジェルーはブラザーなんだ。 わかるかい?プレミアがプロデュースして、俺がアルバム・リリースの手助けをしたんだ。これはファミリー・シングなんだ。 俺達がやる事は全てファミリー全体を助ける為のものなんだ。だから、ジャズマタズであろうと、プレミアが誰の曲をプロデュース しようと、それはギャング・スターのものなんだ」 ●今回のアルバムには"The New Reality"という副題が付けられています。これにはどういった意味が込められてるのでしょうか。 「ジャズマタズはジェネレーションの集合だ。現在アメリカのブラック・ファミリーは分裂している。この分裂のしかたは他のどの国より もひどい。俺達がやらなければならないのは意識の改革なんだ。社会にはびこる悪、不平等、お粗末な雇用、教育機関、制度に目を向ける 必要があるんだ。そしてこれを自覚したら、俺達は自分自身を再教育していかなきゃならない。自分達の周りの人を大事にし、 お互いに相手をリスペクトし合う。これが最も大切な事だと思っている。そして俺はこの『ジャズマタズ2』に"The New Reality"と 名付けたんだ」 相変わらず饒舌な人で、時間内に予定した質問を全て訊ねられなかったのが残念。 ハードコア・ヒップホップの求道者プレミアも僕は大好きなのだけれど、それとは全く逆に積極的にクロスオーヴァーを試みるグールーの姿勢、 モーダルな感性にも大いに共感を持っている。内容について触れる事が出来なかったが、アルバムには良い曲も入ってる。 後は貴方の耳で確かめて欲しい。 ────────────────────────────────────── 以上が掲載されたインタビュー全文でした。
85 :
51 :04/02/26 17:01 ID:???
おつです。ほんとありがとうございます!
>>1 さん 御疲れ様です。
●ライター佐々木士郎さんのレビューを出来ればお願いします。
>>69 をを! 僕のほかにも何か書き起こしてくれる方発見(*゚Д゚)ムホムホ
その号は持ってないので、読みたいですな。
>>72 創刊2号!!!!!
こちらも(;´Д`)ハァハァですな・・・・・
>>85 どもです。
※
>>26 で予定していた『DJセレクション・ディスクガイド』は、リクエストを優先させる為
当分お休みさせていただきます(´・ω・`)
【保留/休止など】
●
>>42 さん、まことに申し訳ございませんが、
KEN-BOの回したルーティンというものが見つかりませんでした。
DJハセベ、DJタツタ、DJキッド・カプリならあるんですが・・・・・どうでしょうか。
●
>>63 さん、ATCQ総力大特集は内容が盛りだくさん(ジブラとラキムの対談の量の2〜3倍)で
書き起こしに時間がかかります。まずは概要からうpしていきたいと思いますので、ご了承ください。
●
>>75 さん、まことに申し訳ございませんが、妄とモメタ原因!?のブラスト批評は、
どの号にあったのか確認が出来ません。(というわけで、どなたか詳しい情報を教えていただけないでしょうか?)
【お知らせ】 誠に申し訳ございませんが、 金土日は競馬予想・馬券購入の為、書き起こしをお休みさせていただきます。 毎週、月〜木は更新できるように努力しますので、よろしくお願いします。 記事の量や場合によっては、ご希望に添えないときもあると思います。 ご了承ください。 『俺も何か書き起こそうか?』という、奇特な方、参加大歓迎です。 僕の持ってない号の補完や、リクエストのカバーなど 協力して頂けたらヽ(´ー`)ノです。
【次ィ回の書き起こし予定ィィィィィィィィ(北斗の拳の千葉繁の口調で)】
1997年 3月号 リル・キムvsミリー・ジャクソン(対談)
>>36 さん
1997年 6月号 ラディカル・フリークス
>>38 さん
1997年 2月号 ピート・ロック
>>51 さん
1997年 3月号 スヌープ来日取材 (只今書きかけ)
>>62 さん
ライター佐々木士郎さんのレビュー(EricB&RakimやBeatnutsなど)
>>86 さん
※
>>77 さんの、DJクワイエットストームの記事は只今検索中です・・・・・
なんか、夏休みの宿題みたいになってきましたな。
> 末裔 ◆Dice/f0s7c CO-FLOW関連のインタビューがあったら是非おながいします。気長に待ってます。
>>76 たりめーだバカヤロゥ!スレ違いじゃ!末裔さんにご迷惑じゃろうが!氏ね!
>>書き起こし人
激しく乙。頑張れ暇人。
92 :
42 :04/02/27 23:26 ID:???
>>87 キッドカプリとハセベお願いします。
キッドカプリ来日時のかな?
だとすると何年だろ。
楽しみです。
93 :
86 :04/02/27 23:42 ID:???
>>89 無理しなくてもいいんで楽にやってください。
age
96 :
A ◆SOULxmx6Io :04/02/28 00:59 ID:BxgVQ6ZN
>>1 物凄くめんどくさそうだけど面白い事 乙
実家に帰れば1号から2000年位までのは多分あるとは思う
その頃のbmr(当時BlackMusicReview)も結構ある。
知ってる人は知ってるBadnewsも何冊かあったはず・・・
書き起こす気力のある人正直スゲーと思います。
フロント1996 8月号 言葉の曲芸団 第1回 <今月のTOPIC:クラブに入るまでのプロセス> Yeah! Buddhaだぜ!今号からフロントにページを持つことになった ″赤目のダルマのオジキ″ことCQと、″Buddhaのダンナ″ことDevLarge、 俺たちがこれからアメリカと日本を股にかけた様々な珍道中やウラ話、 深〜い誰も知らない世界などなど活字にしてダイレクトに読者に送るぜ。 楽しみしていてくれ!!てな調子で1回目は向こうのヒップホップ・アー ティストのライブ現場況について話そう。 まず、たいがい外に入れるか入れないか選ぶ人間が立ってんだよね。 こいつがたいがいクセ者で、色々選ぶんだよ。睨まれると平気で 1時間〜2時間待たされるだよねー。あと、男と女のバランスを良く するために女だけ優先的に入れるんだ。あと、陰でTipをやると、 すぐに入れてくれたりもするんだ。その他にも必ず厳しいボディ・ チェックがあるんだ。しっかりしたとこだと金属探知機があって、 その横に大方マッチョな体に自信のあるブラザーが2〜3人無線持って 立ってんだよねー。必ず足元にダンボール箱があってその中に押収した さまざまな武器が入ってんだ。ペン、ウォークマンに混じってナイフ とか拳銃とか……まじゾッとすることがある。そんなもん持ってくる 方も持ってくる方なんだけど。当たり前のようにモノホンの拳銃がだぜ。 ウチのDJ、Master keyや俺(CQ)が回してたクラブ「Marrs」なんかでも しょっちゅうそんな事があった。マジヤバなんだよね。必ずこのボディ・ チェックの時ひと揉めあるんだ。「入れろ!」「ダメだ!」「コノヤロ ー!」なんてフレーズが飛びかう。こういった揉めごとが起こる理由の 一つには、向こうのクラブってのはとにかく中がガラガラでも外に1時 間〜2時間待たすのが当たり前なんだよねー。超〜待たされて、やっと 入ったみたいな充実感を味あわす作戦をする店が多いんだ。
こんな調子 だから、冬なんかはマイナス15度とかになったりするからクラブに入る までに骨の髄まで冷えきるんだよねー。それでも入ったら、お目当ての アーティストのライウ゛が終わってたりもする。はっきり言って、日本に 奴ら向こうのラッパーが来て、ライウ゛する時はなりが違うぜ!向こうだ とやってせいぜい4〜5曲、だいたい3曲。だけど、こっちだとちゃんとや るじゃん。日本で色々見れてる奴は、向こうでライウ゛見てる奴より ラッキーだよ……とまあ、ちょっと話がズレたけど、そんな風にして待っ てる人たちに対して、有名人(つまり、この業界でメシ食ってる奴ら) がスーっと来て、一分もしないうちに入って行っちゃったりするから、 ずーっと待ってる奴がキレてケンカになったりもする。そんな奴の中に さっき書いたようなモノホンの武器を持っている可能性のある奴が山ほど 居るから、ライウ゛に行く時は気を引き締めてマジで行くんだよねー。 とりあえず入ってからもスゴいんだけど、入る前もいろんなドラマが あるんだよねー。いつだったかバスタのライウ゛をウエスト・サイドの ダウン・タウンにあるクラブにチェックしに行った時なんかは、ロード・ フィネスと一緒に冬の寒空の下で2時間近く待って入ったことがあった… …。次回は今月の続編でクラブの中に入った後の話。期待して待て。
>>95 みなさん、月曜日ズル休みして、本当に申し訳ございませんでした。
今日はFRONT 1997年3月号 Snoop Doggy Doggのインタビュー(
>>62 さんの依頼)をお送りします。
その前に・・・・
>>96 あ、お久しぶりです。
なんとか1000まで埋まるようにがんがります。
>>97-98 支援者キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!!
ををを!!!!!
これは南無ブレイン仏陀印の連載一発目!!!!!
貴重な書き起こし、本当にありがとうございます!!!!!
んじゃ、少し長めですが、スヌープのインタビュー、スタート。
FRONT 1997年3月号 Snoop Doggy Dogg 初来日時、いくつかは見事に取材をスットバした“帝王”の待望のインタビューだ! 驚くほどにナイス・ガイだったスヌープの素顔と、その貫禄に酔え! インタビュー◎アジア・アロワナ 通訳◎渡瀬ひとみ ─────────────────────────────────────────────── なんといってもスヌープだ。好き嫌いに拘らずヒップホップに興味のある人間だったら、誰しもが実物を 拝んでみたい(決して会いたくはない)ヤツなのではないか。とにかく大物だ。 『FRONT』来日インタビュー史上最も大物と言ってもよい。そんな人物を取材してくれと言われ、 俺は即座に断ったのだが、ボスが余りに怖いので渋々受けることにした。ちなみに、俺はピンプ探偵に なる前は本誌に在籍しており、それ以前はギャングスタとマイアミものしか聴かない極めて高尚な趣味の 持ち主であった。それが『FRONT』に入った為にイースト・コースト・キラになってしまい、 常々スヌープには申し訳ないと思っていたのだ。そんな反省の意を込めてカメラマンの前原氏、 通訳の“グアムの女豹”渡瀬女史、編集部高橋&小林と共に横浜に向かった。
インタビューはレコード会社が用意した取材部屋ではなく、本人の部屋で行なわれるという。 瞬間想像されたのは、恐ろしい取り巻き達&戯れる洋パン&ガンジャの煙・・・・・ 果たしてスヌープはマトモに質問に答えてくれるのだろうか。 そして俺は生きてそこから出られるのだろうか。 ガンガンにオールド・スクールの流れる部屋は薄暗く、入ったときは思わず緊張したが当の本人が 意外にもフレンドリーに迎えてくれ、少し安心する。何を言われたか聞き取れず取り敢えず笑顔を返す (詳細は後述する)。取り巻きも皆TVゲームに夢中だし、どうやら皆シラフのようだし、 ホッとしたのも束の間、 編集部小林がスヌープに渡した見本誌の表紙が 何とモブ・ディープ(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル 思わず心の中で十字を切った・・・・・・・(-∧-;) が、奴は一言、 「お前らヒップホップ・マガジンなのか。是非、いいインタビューにしようぜ」 ・・・・・・結構大人だったのだ。
●残念ながら昨日のショウを観れなかったんだけど、反応はどうでした? 「すごく良かったよ。テープにもしっかり撮ったんだ。『ライヴ・イン・ジャパン』ていうホーム・ビデオ を作って売ろうかと思ってたんだ」 ●日本でも東京はイースト・コーストの音が人気で、ここ横浜は・・・・・。 「(質問を遮って)横浜はウエスト・コーストものが盛んだって言いたいんだろ?でも俺はグッド・ミュージックを 作ってるんだから西も東も関係ないよ(笑)。いいモノはちゃんと評価されるんだから」 ●特にこの辺はローライダー好きな連中が多いんですよね。 「(嬉しそうに)俺もローライダーは乗ってるぜ!61年と64年型のシボレーを持ってる」 ●車は何台も持ってると思うけど、特にお気に入りのヤツは? 「ベントレーのコーニッシュだ。アルバムのブックレットに写ってる白いヤツだよ」 ●やっぱり、スヌープの音を頂点とする西の音がすごいハイファイなのは、カーステで鳴らした効果を考えてのものなんですか? 「イエー。でもそれだけじゃなくてクラブや家、オフィスその他どんな場所でも言葉やサウンドがクリアに聞こえるように考慮 してる。そうやって丁寧な仕事をすりゃ20年、30年経っても聴いてもらえるだろ?」 ●前回のショウはドクター・ドレと一緒だったけど、彼のデス・ロウ離脱はあなたにとってどんな精神的影響を及ぼしましたか? 『VIbe』のインタビューを読む限りけっこうドライな感情を持ってるようだけど。 「『VIbe』のインタビューの時はあくまで俺のステイタスを前面に出した企画だったから、敢えてスヌープはドレが居なくても やっていけるって姿勢を強く出したんだ。感情的なものは確かにあるけど、今はそういうのは全部忘れて、一人のアーティスト として自信を持ってやっていこうと思ってる」
●今回、DJプーをメイン・プロデューサーにもってきましたね。俺はてっきりダット・ニガ・ダズが殆どやるのかと思ってたんだけど。 「ダズはドープだし従兄弟だから好きなんだけど、DJプーの方が経験を積んでるし、俺のライムをネクスト・レヴェルまで持ってって くれるからね。今回もプーと演った曲は前回に比べて大人になったっていうか成長したリリックになってると思うよ。すごくポジティヴ になってるんじゃないかな。ダズにやってもらったヤツはもっとストリート寄りの、いわゆるお約束のタフなスヌープ的な歌詞になってるよ。 ●じゃあ、「ザ・ドッグファーザー」のトータル的な歌詞のコンセプトは? 「大人になってNo.1になるってのがどんな事かみんなに伝えたかった。ラッパーは大勢いるけど俺は誰にも動かされないし、 俺が一番でいられるのは周りを常にちゃんと見ているからだ。本当のリアルなヒップホップを俺はリスペクトしている。 東だろうが西だろうが関係ないよ」 ●ビズ・マーキーのカヴァーもその辺からきてるわけだ。 「そう。彼はヒップホップの歴代名手の中に常に入る人物だよ。“ヴェイパーズ”は当時すげえ好きでよく聴いてたんだ」 ●最近、デス・ロウとは関係が疎かったウォーレン・Gも参加してますね。 「(含み笑い)ウォーレン・Gは好きか?」 ●うん。 「みんな結局はホームボーイなんだよ。必要なときはお互い助け合う。そうやってクラシックを作ってくんだ。 今回も一緒に来日するはずだったけど、奴は新曲がなかなかできなくてね。新ネタがないのに又日本に来たってしょうがないだろ?」 ●(笑)ええまあ。あと、デス・ロウ・イーストについて聞かせて欲しいんだけど。 「エリック・Bが社長をやるんだ。今んところ契約してるアーティストはクレイグ・マックとK・ソロの二人で、 97年の夏頃には第一弾が発売できると思う」
●デス・ロウ関連で初歩的な質問を。Suge Nightの正式な読みは? 「シュグ・ナイトだ」 ●彼、どんな人ですか?えらく怖そうなんだけど。 「マジ?全然怖そうに見えないじゃん(笑)。すごくクールな人だよ」 ●ラファエル・サディークがアルバムで一曲ギターを弾いてますね。彼とはもともと友達だったんですか? 「イエース。俺、トニー・トニー・トニーの大ファンでね。奴に『演ってくれる?』って頼んだら、『勿論!」ってなカンジで参加してくれる ことになったんだ」 ●あの曲は、ラファエルとも共演したディアンジェロっぽい・・・・・。 「(質問を遮って)ディア〜ンジェロ?Oh!!奴にも演ってくれって頼んだんだけど、断られたんだ。自分のアルバムで死ぬ程忙しかったらしくてさ」 ●スヌープとディアンジェロの共演なんてメチャクチャ聴きたかったなぁ。 「俺もだよ・・・・・(残念そう)」 ●話は変わって、日本は前回が東京で今回は横浜で2回目ですけど、何か面白いエピソードは? 「(自分の着ているダウン・ジャケットを指して)“マッド・ドッグ”っていうブランドを作ったんだけど、これを日本でも発売する予定なんだ。 だから、さっきお前にそのファースト・ダウンを脱げって言ったのに・・・・・。(あわてて脱ごうとする俺を制し)いいよいいよ(笑)。 あと、(『じゅげむ』誌を引き寄せ)ゲームを作る予定なんだ」 編集部小林(以下K)「どういうゲームなの?」 「(含み笑い)とにかくみんな気に入るぜ。犬に変身した俺がメイン・キャラで、ラップをかましたりするんだ」 K「じゃあ、『ドッグ・キャッチャー』とか、そういう名前になるの?」 「(笑)いや、『アドヴェンチャー・オブ・ドッグ・ファイター』だ(一同笑)」
●あと(スヌープの超豪華ペンダントを指して)それピット・ブル(ピット・ブル・テリア、詳しくは本誌No.4、13ページを参照)だよね。 「そう。ドッグファーザーだ」 ●ピット・ブル飼ってるんですか? 「イエー。15匹も飼ってるんだぜ」 ●日本ではピット・ブルって、凄い凶暴だって犬の図鑑とかじゃ絶対飼っちゃいけない犬種のリストに入ってるんですよ。 俺、犬凄い好きなんだけど、生きてるピット・ブル見たことないもん。 「(ビックリして)マジ?生きてるの見たことないの?まあ、確かに獰猛に仕込めばそうなるけど、俺ん家のは2歳の息子のそばにも平気で 置いておけるぜ。おっかねえのはラット・ワイラーだよ。黒くて茶色いツラしたデカいドイツ種だ。あれはヤバいぜ。マジで凶暴なんだ」 編集部高橋(以下T)「ところで2パックがマキャヴェリのアルバムの中で、"Snoop And His Motherfuckers Are Burned Out" (スヌープとその仲間はもう終わった)って歌ってるのは知ってます?」 「(怪訝そうに)マジ?聞いてねえなあ・・・・・。」 T「いや、あったんですよ。ちゃんと"Burned Out"って歌詞カードに」 「(思い出したように)それは"Permed Out"の間違いだ。『ザ・ドッグファーザー』のジャケットに写ってる俺の髪型のことだよ。 (2パックを真似ながら大声でラップを始める)♪Snoop Doggs And His Motherfuckers Are Permed Out♪(全員爆笑) つまりはあのペッチャンコなストパーのことさ。誤植だな」 T「ホッとしました・・・・・」 ●2パックの話題が出たトコで、我々ヒップホップ・ファンが彼の死を通じて学ばなければいけないことはどんな事でしょうか。 「皆、ただ音楽を作るべきだ。お互いディスし合うのはこういう(卓上にあったKRS・ワンとMCシャンのマイク・バトルCD を指して)レコードだけのことにしておくべきだよ。いい音楽を作る、それが全てのことであるべきなんだよ」
●今後、NYとかのアーティストで共演したい人はいます? 「・・・・・・ビズ・マーキー、マーリー・マール・・・・・う〜ん、いっぱいいすぎて答えられないな」 T「ビズが全盛の頃と、現在ではどっちがヒップホップにとっていい時代だったと思いますか」 「地球が回ってるのと同じように、ビズが流行ってた頃は彼にとっていい時代だし、またビズがリヴァイバルで人気が出てきたって のも皮肉なことだし、みんないい時代もあればそうでない時代もある。だからどの時代がいいかとは一概には言えない」 ●日本語のヒップホップについては? 「この後、日本のヒップホップのアルバムを聴かせてもらう予定なんだ。日本の連中ともぜひ、共演してみたいね。 確かに言葉は分からないけども、その分、インパクトやフィーリングで気持ちが伝わればいいんじゃないかな。 フックだけ俺が英語でやって、あとは日本のラッパーに日本語でラップをやってもらうっていうのをやってみたいね」 K「話は戻るけど何のゲームが好きなの?」 「NBAの97だな」 K「前、日本に来たとき、六本木のゲーセンでバーチャ・ファイターやり狂ってたって聞いたんですけど」 「イエーイエー(笑)。あんなリアルなヤツ見たの初めてだったんだよ。衝撃だったな。今はアメリカにも いろんなゲームがあるけどね。でも、あの時は100万円ぐらいゲームに使っちゃったよ(一同笑)」
20分という短い制限時間ではあったが、スヌープの予想を裏切るイイ奴ぶりに嬉しい驚きを隠せない一同であった。 写真を見てもらえば分かると思うが、とにかくカッコイイ男ぶりで、背丈も(190cm強といったところか)人間も デカい奴だった。やっぱりスヌープはいちヒップホッパーというよりは大スターなんだろうな。でもそんな大立者の奢り なんて微塵も感じさせない振る舞いに本当に感服してしまった俺だった。探偵という職業柄、人をつい色眼鏡で見てしまう 自分を思わずあさましいと思った一日でもあった。しかし大人になったよなぁ、初来日の時最前列で観てたけど目ェ真っ赤 だっだもんなぁ。まあ読者の皆には下らない独白が長くて済まなかったと謝っておこうか・・・・・・。 ─────────────────────────────────────────────────────── 以上が、掲載されたインタビュー全文でした。
108 :
末裔 ◆Dice/f0s7c :04/03/02 16:44 ID:O6vlR1Yi
>>95 これはこれは、いいメニュー表が、もうweb上にあったとは・・・・・・。
発掘ありがとうございます。
というわけで、おしながき/メニュー表は、
>>95 を参照ということで。
ヽ(`Д´)ノボッキアゲ
先生!LITTLE兄貴のアルバムについての記事ありますか!
ほしゅ
buddha大特集とディアンジェロが読みたいです!
112 :
訴える名無しさん。 :04/03/12 09:27 ID:SWJP7NvH
俺もディアンジェロやってホスィ(・∀・)
ツイギーの一番古いインタビュー読みたいです
てかスキャナーでうpすりゃいいのに・・・ 何がそうさせるのか
なんだ、随分意気込んでたのにもう飽きちゃったのか・・末裔とやら 誰か奇特な人、継承汁。
末裔 このスレ飽きてもいいから他に書き込め
末裔!帰って(・A・)こい!!
末裔っていっつもハンパじゃん(・A・)
末裔はすぐに放棄しちゃうからな。立て逃げスンナ
カムバッ〜ク!ベ〜ン! じゃなく末裔〜!
俺には根性無いけど実家からFRONTの創刊号ともらいもののBadnewsを何冊か持って来ました。
どなたか書き起こしてくれる方にコピーを送ります。
Badnews誌の95年12月号の東京HIPHOP'95なぞ面白いと思うのですが・・・
本根誠氏のBUDDHA評なぞ興味深いです。
>>114 スキャナー(ヽ゚д)クレヨ
121 :
訴える名無しさん。 :04/04/05 01:22 ID:gc7o3Sdl
あげ
122 :
訴える名無しさん。 :04/04/05 01:39 ID:cHE/Ip66
昔のフロントのキッドカプリのインタビュー 記者 「無人島に一枚だけレコードを持っていけると したら何を持っていきますか?」 カプリ 「chicのgoodtimesを二枚でもイイだろ?」
俺の好きだった「FRONT」の連載 1位 B-BOYIZM 2位 Stak vs. Numata 3位 前原猛の田舎の大物 4位 定番とは何か 5位 ごくたまに行われるラップじゃんけん ブラストに名称変更したのを機に買うのを止めた。 ちょうどHIPHOPがつまらなくなりはじめた時期。
>>124 遅レス申し訳ない。
今はなんでも聴いてます。
HIPHOP→REGAE,SOUL,FUNK→JAZZ,BLAZIL→日本のフォーク,GS,沖縄→雑食
というような変遷です。
HIPHOPは打ち込みが主流になりはじめてから、どうも聴けなくなりました。
著作権云々の問題はありますが、俺はやっぱりサンプリングの音楽だと思っているんで…
…で、まあいろいろ聴いた結果。今のところ俺の音楽的神は
Bob Marley
Gil Scott-Heron
Pharoah Sanders
喜納昌吉
…ということになってます。多分この先も変わらないような気もします。
ただ、やはり俺の根底にあるのがHIPHOPだということに変わりはありません。
126 :
124 :04/04/22 21:17 ID:???
ありがとう 俺もFRONTを買ってた世代なのだが その頃のHip Hop好きはどこ行っちゃったのかなとよく思うもので (さんぴんの会場にいた連中とかね) 参考になりました
>>126 ありゃ偶然。
俺もさんピン行きましたよ。
さんピン→ずぶ濡れ→発熱→翌日死亡
というような変遷です(笑)
懐かしいなぁ…ちょうど日本語ラップが下火になってた時期でしたね。
あそこにいた2000人(?)がおそらくあの頃東京にいたB-BOYの30%から50%くらいだったんじゃないかな。
今思うと、あの頃のB-BOYはみんな純粋に熱い馬鹿ばっかりだったなぁ…
どんなに若くても、もうみんな社会人の年齢ですもんね…
若かりし頃の自分を反省しつつ、でも心はB-BOYみたいな感じですかね。
なんか久しぶりに旧友に会った時の気持ちになりました。
ありがとうございます。
変なレスでごめんなさい。
ほしゅあげ
129 :
訴える名無しさん。 :04/05/07 22:07 ID:YY4P+NiK
フロントでメソッドマンが原チャリに乗って叫んでる写真は笑えます。 当時はラッパーの来日ラッシュで、ジャングルベース、チッタ、ベイホール なんかでしょっちゅうやってましたね。年とったー。
ジャングルベースにPARIS来なかったのが今でも悔しぃ
131 :
訴える名無しさん。 :04/05/08 10:53 ID:RY+YPYYP
コモンが来日したとき、ナイスアンドスムースのRESURRECTIONのフレーズ をDJシニスターがコスリまくってたのには感動しました
age
>>131 アヒル口でコスリまくるシニスタを見てなんとなくイチローに似てると思った。
BUDDHA関連マジで頼みますっ!! 今留学中だから聞きたいもんもろくに聞けない状況で… せめて活字だけでも自分の好きなの読みたいです(T_T)