>>822-824 何ひとつ変わっちゃいない…朝、目覚めておれは自問自答する。
おれの人生、このまま生きてる価値があるのか?
それとも自分で自分を撃ち抜いて死んじまった方がマシか?
もう貧乏には疲れ果てたし、もっと悪いことにおれはブラックに生まれついたし。
腹が減って胃が痛いんだ、だから財布をすろうとこうやって物色してる。
警察はニグロにいちゃもんつけるし、引き金引いてニグロ一人殺せばそいつはヒーローだし。
子供にクラック売りつけるやつがいても誰も気にしないし。
腹空かしてるなら生活保護受ければ?って感じだし。
最初はドラッグの袋詰め、その次はブラザー(仲間)に売りつける役が回ってきて、銃を与えてお互い殺しあうのを眺めてる始末。
もうそろそろおれたちは立ち上がって戦う時が来てるんじゃないのか。ヒューイ(・ニュートン。ブラックパンサーの創始者)がそう言ってただろ?
でも暗がりで銃声二発、ヒューイは死んでしまった。(ヒューイ・ニュートンは89年に暗殺された)
おれはブラザーたちを心から愛してる。
だけどおれたちはお互い助け合わなければ、この状況から抜け出せないんだ。
おれたちの手で世の中を変えていこう。
他人事みたいに眺めてないで、ブラザー同士なら本当の兄弟みたいにふるまおうぜ。
そうあるべきなんだよ。
おれの近しいブラザーの命を悪魔にとられてたまるかよ。
楽しかったガキの頃に戻りたい。
だけどすっかり様変わりして、こんな世の中にこうやって生きてる。
(コーラス)
世の中なんてこんなもの。
全然良くならない…同じまんまだ。
世の中なんてこんなもの。