それは、私が5年生のときの春休みのことでした。
そろばん塾からの帰り道、すっかり暗くなった道を急いでいると、
もう暖かくなってきたのにコートを着た1が道の真ん中に
立っていました。
ちょっと気味が悪いので目を合わせないように通り過ぎようとし
たら、突然
「お嬢ちゃん、いいものを見せてあげる」
と言って、私が返事をする間もなく、コートの前を広げました。
すると、コートの中にいましたよ!マララーが!
私はマララーが本当にいたとしたら、もっと大きいのかと思って
いたので、思わず
「こんなに小さいの?!かわいい!」
と言ってしまったんです。
すると1はすごく悲しそうな顔をしてコートを閉じてしまい、
マララーを隠したまま走って逃げてしまいました。
もっとマララーを見たかったのに・・・色々お話もしたかったのに。
あの1は、それ以降会うことはできませんでした。
でも、これだけは言えます。 /⌒\
マララーはいます。 ( )
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∧_∧ *:.。. .。.:*・゜
∧ ∧? (;´д⊂ヽ ゚・*:.。. .。.
(*゚ー゚) ⊂) y ノ
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